身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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第19話

マルフォイのマフラーが温かい。マルフォイの少し大きいローブに身を包み、マフラーを巻けば幾分はマシになった。ローブはいつ私に返却されるのか。もう一生戻らないような気がして、私は諦めるようにため息をこぼした。

 

カバンに教科書を詰めて肩にかけると部屋から出て談話室を通り過ぎる。

ヒソヒソと私を見て嘲笑う女の子たちには慣れた。

 

お金持ちの多いスリザリン、そんな中で洋服や小物を持たない私はかなり浮くのはわかってる。いや、それよりも私がツンケンしてしまっているのも悪いことだとわかってはいる。わかってはいるのだ。

でも、笑おうとも何しようともどうしようもないこともわかっている。

 

マルフォイと一瞬合った目を私は何もなかったかのように逸らした。

 

今日も私は、ほとんどの授業を一人でこなした。そして、スナイプ教授に居残りを命令されて、今に至るのである。

 

「ジェフィフィーナ」

 

「....はい、スネイプ教授。どうなさいましたか?」

 

「あと三週間ほどでクリスマス休暇が始まる。貴様以外はおそらく家に帰ると思うが一応は居残りリストに記名せねばならん。

注目を浴びたくなければ先に記名することをお勧め致しますが?」

 

嫌味たらしい言い方に少しカチンときつつも私は得意のスマイルで40センチ差もあるんじゃないかと思う教授を見つめて礼を述べた。

 

「お気遣いありがとうございます、スネイプ教授。そうですね.....先に記名をさせてください」

 

教授の差し出す紙に私は記名をすると返した。

 

あ、そういえば1人寮に残ると色々合ったら怪しまられる......気がするなぁ。

 

前世でもあった、自分のものをわざと無くなったふりして居残りした人が取ったって難癖つけた人。

 

漫画ではよくある展開だよね。

 

「教授、ご相談があるのですが.....」

 

「なんだ」

 

「わたしだけ残った場合、マグル生まれの私だけで寮に残ることはスリザリンの方々はいい思いをしないと思います」

 

「一人で談話室でも使えば良かろう」

 

「何かあったら全部私のせいになってしまいますし、今更談話室に魅力はありません。私がスリザリンの方々とうまく行っていないのは教科書のことからお分かりかと思います」

 

「.....うむ、そうだな」

 

「スリザリン寮の出入りを不可能にしてください。

私はどこかその辺の空き部屋で構いませんし......何かあった時の私のせいにされても困るので.........それだけは正直予防しておきたいので」

 

「わかった、校長に相談しておく」

 

「ありがとうございます」

 

カバンを背負い直して大広間に向かって私は歩き出した。

 

しっかりと巻きつけたマフラーのお陰なのかいつもより暖かな身体に少しだけ笑みがこぼれた。

 

あと半月もせずにクリスマスも始まる事だろう。さて、クリスマスといえばプレゼント交換が主流だという。プレゼントの話で盛り上がる女子たちを横目に私は紅茶のカップを握って手を温めていた。

 

「やっぱり使ってくれるものがいいわね!私はドラコにマフラーを渡そうと思ってるの!」

 

「あらいいわねパンジー!あれ、そういえばマルフォイは最近マフラーをしてないのね?」

 

「ドラコは気に入らなかったから使ってないって言うけど、あの穢れた血!あの子の使ってるマフラーってドラコが使ってたのに似てるわよね...」

 

「まさか、マルフォイが穢れた血に渡したなんてこと無いと思うけど......盗んだとかじゃ無いわよね......」

 

好き放題言われてるなぁ。温まった手でカップを持って紅茶を啜るとじんわりと苦味と甘味が広がった。

 

「ドラコが渡すわけないわ!絶対よ!」

 

パーキンソンは相変わらずキャーキャーうるさいなぁ.....。顔はパグ犬だとかあった気がするけど普通に普通の顔。特に特筆すべき点はない。

 

私はカバンを肩に掛けて図書館に向かった。もうポッター達は石の作った人を知ったのかなぁ。原作どころかほとんど何もしてない自分。

 

プラス思考にしようと深呼吸して私は風の吹く廊下を歩き始める。

 

 

「おーやー!見ろよジョージ、スリザリンの嫌われ者だ」

 

「本当だなフレッド、やぁお嬢さん。

一緒にご飯を食べるオトモダチは居ないのかい?」

 

 

.......。本格的にやばい。まって、転生とかって姫とか呼ばれるんじゃないの、モテモテじゃ無いの!?。ほんと、なんなの。

私はなんなのと言わんばかりの顔でシカトをかますと双子は私の周りをうろちょろとクルクルと回りながらおちょくってくる。

 

「おーい嫌われ者、灰色のガール」

 

「灰色のレディからとってるのか。いいね、灰色のガール。まるでマグルのお姫様だぜ」

 

「ほらほら、お友達の名前を言ってご覧、ワン」

 

「ツー」

 

「「スリー!!!」」

 

「......いませんが?なにか問題でもありますか、ウィーズリーさん」

 

「いーや!なーんの文句もないね!でも、ロニー坊やがスリザリンの嫌われ者の愚痴を呟くんでね!」

 

「「どんな奴か気になったのさ!」」

 

どっちがどっちか全くわからない。ただ、ただイラつく。こんなに煽ってこなくてよくない!?私が何したって言うの。そう思いながら、こっそりと右手を杖へと伸ばす。

 

「そうですか、見ての通りの人ですよ。私は。あ、先日はクソ爆弾のプレゼントありがとうございました」

 

「気に入ってくれたかい?」

 

「お礼を言うなんて相当イかれてんな!」

 

「えぇ、お陰で医務室で一晩ベッドとオトモダチになれましたよ。お二人のお陰ですね」

 

「オトモダチが増えてよかったよかった!」

 

「じゃあなスリザリンの嫌われ者!これは新しいプレゼントだ!」

 

そう言って双子の片方が私に向かって何かを投げつけてくる。

 

「っ..プロテゴ」

 

瞬間的に杖を振ると見えない壁が投げつけたものを弾いてくれた。

それは思い切り煙をあげると廊下一帯に充満してくる。むせるような匂いに、私は喉を押さえて咳き込んだ。

 

「...な、なにこ..ゲホッ...ゲホッ」

 

必死にその煙から抜け出そうと前に向かってよろよろと歩くと誰かに思い切りぶつかってしまった。

 

「わっ....,ごめんなさい!大丈夫?」

 

「...わっ..あぁ、大丈夫だよ。怪我はない?」

 

「.っ....えぇ、大丈夫よ。ぶつかってしまって本当にすみません。ディゴリー先輩」

 

「いや....あ、もしかして君...」

 

優しいセドリックディゴリーならどうにかしてくれるかと期待を込めた瞳は私の中で崩れ落ちた。ディゴリー先輩は噂通りの人ではないらしい。

 

優しそうな笑みを浮かべていたはずの口元もキラリと光っていたはずの瞳も私を捉えた瞬間に焦りと濁った色に塗られてしまった。

 

「あ、じゃ」

 

急いで立ち上がると先輩は走って廊下を曲がっていった。

 

どうやら、原作のなかでは素敵なイケメンだったが本当は本気でめんどくさいのは避けて通るタイプだったらしい。

 

私もゆっくり立ち上がるとカバンを背負い直してローブに付着した汚れを軽く叩いて歩き始めた。ムカつくのでついでにそばにあった石像を睨みつける。

 

これだったら、孤児院の方がマシだっただろうか。いや、そうでもないか。とにかくムカムカとする気持ちに、いつもはもう少し冷静なのに...と少し自分に驚いた。

 

そして、突然ハッとした。そうだ、生理だ。そろそろ生理だろうかと用意はしておいたけど、私は今世において今まで一度も生理がきてきない。

 

生理前の冷えやストレス、キレやすい。

これだけ条件が揃っていれば近々来るだろうか。私はそれにゲンナリしながらマフラーを巻き直した。

 

 

 

 






単純に4かけ2で8。それでも50話以上で、半年くらいですかね。まぁ、気長に私も続きを書きます。
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