身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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第20話

もうガンガン雪が降りつもるこのホグワーツでは隙間風の所為で廊下も氷点下なんじゃないだろうか。寒さでもう手が悴んでしょうがない。スネイプ教授の地下牢教室の授業は特に寒かった。周りはみんな釜の側にいるのに私はそこに加わりにくくていつも一番寒い扉側の席に座っていた。本来ならば、前の方の席は空いているのだが、寒さのあまり前の方にみんな集結してしまったのだ。大学に通ったことがある人ならば、前列の2〜3列くらいが空いている状態を想像できるだろう。

 

歯をガチガチ鳴らしながら、私は一人で魔法薬学の課題に取り組んでいた。周囲はガヤガヤとうるさく、皆がスネイプ教授に怒られないように頑張っているところでマルフォイの声が響いた。

 

「かわいそうに」

 

また、ポッターいびりってやつですかね。明らかにポッターの方へ向かうその声を後ろから見て、よく飽きないなと感心する。そんなことを思いながらカサゴの脊髄の粉末を鍋に少しずつ混ぜ入れつつ見つめた。

 

「家に帰ってくるなと言われて、クリスマスなのにホグワーツに居残る子がいるんだね」

 

残る子、というだけいいところの坊ちゃんだと拍手したいです気分になってしまったのは私の中で余裕ができたか何かなんだろうか。グラップ、ゴイルなどマルフォイの取り巻きがクスクスと笑っているのをポッターは無視を決め込んで課題に取り組む。

 

マルフォイは無視されたことが気に入らなかったのか親がいない事を嘲笑ってネタにしようとしたけど、結局、ポッターは一度も口を開かなかった。

 

賢明な判断だと思う。

 

スネイプ教授はなぜ何も言わないのか、そっちの方が到底気がかりだ。普通は注意をする所だろうに。スリザリン贔屓はいいが、善悪ぐらいはきちんとしたほうが良い。

 

出来上がったクスリを瓶に詰めて教壇の所に行った。

 

「スネイプ教授、出来ました。確認お願いします」

 

「うむ.......」

 

蓋を開けて匂いや手触り色、濁り加減の細かなところまで確認するとゆっくりと蓋を閉めて私に向かって合格と言い渡してきた。

 

「ありがとうございます」

 

この薬のまとめでもしようかと背を向けるとスネイプ教授に呼び止められた。

 

「ジェフィフィーナ、もうじき森番がツリーの木を引いてくる。手が空いてるなら手伝いたまえ。出来るなら、今日はもう終了してよい」

 

「はい、お手伝いさせてもらいます。

スネイプ教授、ありがとうございました」

 

今度こそ、私は先にカバンを持って一足先に地下牢教室を出た。

吹き抜ける風の寒さに耐えつつもなんとか城入り口に向かう。今度は大きく開けっぱなしにされた城入り口の扉を見て倒れそうだった。寒い寒い、しかし、よく見るとハグリッドがいらっしゃるようで。雪が城に入るのも構わず、巨体がノソノソと歩いていた。

 

大きなツリーの木をよいしょと二つも引きずって大変そうなので走ってそこに行くと私はハグリッドに声をかけた。

 

「手伝うように頼まれました」

 

「あー!悪いな、ありがとう......」

 

笑顔だった顔からスリザリだというローブを見て少し笑みが消えつつも引きつりながら笑みを浮かべ直してこれは大広間に持っていくものだと教えてくれた。

 

杖を振って持ち上げると結構な重さがあって杖自体に重りがついているような感覚だった。

 

まぁ、15歳には楽勝っすね。そんなことを思いながら魔法でプカプカ浮かせながら大広間までの道を歩くためにさっき通ってきた廊下を通ろうとするとちょうどガヤガヤと声が聞こえて生徒が授業を終えて帰宅しようとしてることがすぐにわかった。

 

「やぁ、ハグリッド、手伝おうか?」

 

声的におそらくウィーズリーだと思うけど、私は自分の運んでる木で森番たちが見えないので推測しかできない。

 

「いんや、大丈夫。ありがとう、ロン」

 

合ってたんだ。

 

「すみませんがそこを退いてもらえませんか?」

 

次はマルフォイか。また荒れる気がすると私はもみの木を魔法で少し高めにあげると一足先に大広間に行くことにした。

 

「ウィーズリーお小遣い稼ぎですかね?君もホグワーツをでたら森番になりたいんだろう?

ハグリッドの小屋だって君たちの家に比べたら宮殿みたいなんだろうねぇ」

 

嫌味なマルフォイでお姉さん悲しい。

私は何も言わずに大広間に向かった。

 

よいしょよいしょと大広間にくるとマクゴナガル教授が待ち構えてるようにして私と目があった。

 

「おや、ジェフィフィーナでしたか、ありがとうございます」

 

マグゴナガル教授は私に対して分け目なく接するマトモな先生だと思う。贔屓をする先生以外は基本的にマトモな先生だけどね。スネイプ教授がちょっとうん....ね、うん。

 

「いえ、これはどこにさしたらいいですか?」

 

「では、あの左から二番目にお願いします」

 

「はい、教授」

 

私は魔法でまたもよっこらせと思い切りもみの木を立てるとその花壇のような所にぶっさした。

 

「1年生でありながらここまで精密にできるなんて.......スリザリンに5点」

 

「いえ、マグゴナガル教授。.....私は....」

 

「たとえ歳が違えど私にとっては大事な一年生の生徒ですよジェフィフィーナ」

 

「ありがとうございます」

 

私は頭を下げると色とりどりのツリーを見つめていた。飾り付けは魔法で行うらしく、キラキラと光り輝くツリーたちが次々に出来上がっていく。

 

「あぁ、ハグリッド、最後のもみの木ね....あそこの角においてちょうだい」

 

私のすぐ隣を森番がツリーを立てるために歩いて行った。ポッター達も一緒らしい。

 

「おやすみまであと何日だ?」

 

「あと1日よ...そういえば、ハリー、ロン、昼食まであと30分あるから図書館に行かなくちゃ」

 

キラキラとしたツリーを同じように見つめていたウィーズリーがそうだったとグレンジャーの方に向き直った。

 

あぁ、ニコラス・フラメルがどうとかってやつかな。

 

こっそりと盗み聞きするように、森番の立てた木に飾られたツリーを見るために少し近づいた。

 

「図書館?お休み前なのに?お前さんたち、ちぃっと勉強しすぎじゃないか?」

 

「勉強じゃないんだよ。ハグリッドがニコラス・フラメルって言ってからずっと、どんな人物か調べているんだよ」

 

嫌に明るいポッターの声が少し響いた。

 

「なんだって?」

 

驚いたような声を上げる森番は続けるように彼らに向かって関係ねぇと言ったが、流石グレンジャーといったところか言い回しのうまい彼女はすぐに口を割らせることができるだろう。

 

「私たち、ニコラス・フラメルが誰か知りたいだけなの」

 

「ハグリッドが教えてくれる?そしたらこんな苦労はしないんだけど。ぼくたち、もう何百冊も本を調べたけど、どこにも乗ってなかった。何かヒントをくれないかなぁ。

僕、どっかでこの名前を見たことがあるんだ」

 

「俺はなんも言わんぞ!」

 

おぉ、原作の会話っぽい。

 

私はそれだけ聞くと退散しようと出口に体を向けた。

 

「ジェフィフィーナ!」

 

後ろから誰かが私の名前を呼んだ。

いや、誰かわかってる。グレンジャーだ。

 

「はい、なんでしょう?」

 

私に向かって走ってくるグレンジャーは私にそっと聞いてきた。

 

「ジェフィフィーナ、ニコラス・フラメルって知ってるかしら?」

 

「.......え...あ」

 

「知ってるの!?私たちすごくその人について知りたいの!教えてちょうだい」

 

手まで握られて困っていると森番があからさまに言って欲しくなさそうな顔をしてくるから困ってしまう。

 

「ハーマイオニー辞めろって!そんなスリザリンの奴に聞くなって!」

 

「うるさいわロン!」

 

「そんな奴に聞いたってどうせ知らないぜ」

 

「.....まったく、ごめんなさいね。いつもはああじゃ無いんだけど...」

 

ウィーズリーにほんとうにイラっとくる。

あぁ、もっと優しくいうよう優しく。

 

「いいえ、気にしてませんから。

そうですね......もしかして、“現代の著名な魔法使い”など、最近についての本を調べていませんか?」

 

「え?えぇ....だって最近の人でしょう?」

 

「そうですね.......恐らくわたしにも聞き覚えがある名前なのでもっと昔の所から調べた方が良さそうですね。

話が読めませんが、恐らくニコラス・フラメルは......」

 

これって言ってもいいの...?一瞬困ってから、わたしはすぐにヒントとして与える方向にした。

 

「グレンジャーさん、貴女がもっと入学したころに読んだ物かもしれません」

 

「入学したころ?」

 

「私だったら魔法界の歴史から勉強します。確かに聞き覚えがあるので、グレンジャーさんも同じ考えであれば.....最初は魔法界の歴史から貴女は学んだでしょうから。

ニコラス・フラメルは...おそらく歴史上の人物か何かでしょうね」

 

「そうねぇ......もしかしら歴史上の人物かもしれないし....ありがとう、ジェフィフィーナ。それじゃあね!」

 

グレンジャーは2人を連れて大急ぎで大広間から出て行った。

 

「彼は賢者の石を作った張本人ですよ。グレンジャーさん、辿り着けるといいですね」

 

誰にも聞こえないように口の中で呟く。ダンブルドアとの関連で調べれば出てきますよ。そして、私もその石に興味がある。是非ともお目にかかりたいけど、原作に沿えておらず、ポッターたちとも行動を共にしていない私には縁のないものになるだろう。

 

「お前さん、ニコラス・フラメルを知っとったんか」

 

ハグリッドの声に顔を上げると、険しそうな顔でそう言われた。えぇ、もちろん知ってましたとも。

 

「....知っていた、と言えばグレンジャーさん達に答えを教えない嫌な人ですし...知らなかった、と言えばグレンジャーさん達に嘘適当を言った嫌な人です。

貴方が言ってほしくなさそうだったので...」

 

「...そんなもん、いちいち知らなくてもいいことだ。ダンブルドアがいれば、賢者の石だって!」

 

「.....ハグリッドさん、言ってしまってます。

ニコラス・フラメルはダンブルドア校長先生と共同研究者となっていますが...ニコラス・フラメルは六百歳を超えている。ダンブルドア校長先生は百歳。それが何を指しているのか...ダンブルドアの名を使うことで護っているのか。何を現在研究してきるのか...賢者の石はどれほど危険なんでしょうね...」

 

私はそれだけ言い、森番に会釈をして寮へ帰った。

ニコラス・フラメルは一人で賢者の石を作り出した人間だ。

 

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