身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!! 作:あるれしあちゃん
イチゴジャムの塗ったパンを一枚、そして甘い糖蜜ヌガーを食べると食事席にいなかったクィレル教授を探しに闇の魔術に対する防衛術こと、クィレル教授の自室に向かった。
トントンっと軽く扉を叩くとニンニク臭い香りとともに青白い顔のクィレル教授が顔を出した。
「...おっ..おやっ!Ms. じぇっ、ジェフィフィーナ。ご、ごっようですか?」
「はい、クィレル教授、せっかくのクリスマス休暇で先生方も休暇を取られてるとは思いますが質問してもよろしいでしょうか?」
「えっ、えぇ、もっ、もちろん」
「すみません、折角の休みだというのに.....。でも、こんな時くらいしかクィレル教授にたくさん質問したくてもご迷惑になってしまうと思いまして....」
身長も元々ありながら上目遣いで行く寸法。
どもり過ぎだよ。この先生はと思いながらクィレル教授は私を自室に招き入れて紅茶まで入れてくれた。
「あ、アールッグレイっですっよ」
「すみません教授」
「いっ、いっっえ、わっ、わたっしで良ければっ、し、質問にっお応えしまっすっ」
「はい、すみませんがお願いします。
まず、闇の魔術に対する防衛術で、これは教科書の質問なのですが.....1745年に許されざる呪文を唱えた女性が処刑されたと書かれていますが、
現在では17歳、未成年にだけ匂いをつけていると魔法省ではおっしゃっています。
それで、未成年が魔法を使ってかわけていらっしゃるのですか?それともどんな呪文かまでお分かりになるんでしょうか?
そして、匂いをつけていない場合はどう判断なさるのでしょうか?」
わたしが多くの質問をしたというのにクィレル教授は一つ一つを細やかに、そしてわかりやすく教えてくれた。
どもっていること以外はとても聞き取りやすくわかりやすい。
あと、ニンニク臭さが無ければ最高。
最初は質問に答えるだけだったのがだんだんマグルの話に逸れてしまって私とクィレル教授はマグル文化で盛り上がってしまった。
「でっでは、マッマグルはすっ、全て手作業でっ行うのですか?」
「そうですねぇ、私のいた孤児院では洗濯機、自動で洋服を洗ってくれる機械が洗ってくれたのを外に干したり、電気、そうですね、ロウソクのもっと明るい物で部屋を照らすのでロウソクも必要無かったです」
「し、かし、魔法がっ...な、ないのに何かあったっ..た、ら、どうするのですか?」
「私たちからしたら魔法がないのは当たり前なので、何かあったら自分たちで直したり片付けたりしますよ」
「す、すべっ..てが、て、てさぎょうだと、一日じゃ、他、足りませんね」
「そうですね、やっぱり時間はかかるので何かと不便ではあります」
「そ..そ、なんですね。で、では、さ...さいっきん、有名なけ、けいた..いは、ど、ですか」
「そうですね、まだまだ大きくて持ち運びには大変ですけど....きっと、二十一世紀にはきっと小型化してポケットに入ったり首にぶら下げられるくらいの大きさになりますよ」
「ほ、ほぉ。そ、それはいい。しゃ、写真がす、すぐ撮れるのはうら、やましい」
元マグル学の先生とあってなかなかの食いつきだった、頭の後ろにヴォルデモートが付いてるけど大丈夫何だろうか。マグルアレルギーの前で熱弁したら殺されない?大丈夫そ?
あまりに話が盛り上がってわたし達は夕食の時間まで話してしまった。
「あっ....もっ、もう...っゆ、夕食のっ..じっ、時間ですね」
「そうですね、クィレル教授。
教授とお話しできて私とっても楽しかったです。ありがとうございます」
間違いなく、クィレル教授の中で好感度はだだ上がりでしょうな。
「じゃっ...じゃあ、一緒に、お、っひろまにいっ、行きましょっう」
そういって杖を一振りして紅茶を消すと教授は席を立った。
それに合わせて私も腰の痛みを使って席を立つ。スネイプ教授と同じ技。
「そうですね教授....いっ...きゃっ」
「危ない!」
腰の痛みで膝から崩れそうになったのをクィレル教授が抱きとめてくれた。
私の身体に合わせて膝を曲げてくれたのか私の腰に腕を回しているのを感じた。
ニンニク臭いです。まじ。おえっとなりそうなのを気合いで止める。本当にニンニクがきつい。
「ご、ごめんなさい教授」
「Ms. ジェフィフィーナ、お怪我はありませんか?」
「はい...教授.....あれ、顔色がお悪くありませんか?」
私は手を伸ばしてクィレル教授の頰に触れた。
まって、どもりどこ行った。
「そんなことは......」
「まさか、私のせいでお疲れに....ごめんなさい教授」
少し涙目になって口元に手を寄せると教授は焦るように口を開いた。
「いえっ!さ、最近風邪っぽいだ、だけです」
「そうなんですか?....うーん、熱は無いようですが......少し口を開いていただいても?」
クィレル教授のおでこに手をやって熱を測って、今度は両頬に手を当てて口を開かせる。
ボディータッチの神になれそうです。
「喉も大丈夫そうですが......引き始めかもしれませんね。
私が長くお話ししたせいで、悪化なさったのかも.....」
未だに腰に回された腕は取れていない。
完全にクィレル教授固まってる.......。
これは、勝てる。勝つ、絶対に勝つ。
「あっ、すみません私ったら教授にベタベタ触ってしまって.......」
「いえ、心配してくれて.....私はこんな性格ですし、生徒からはあまり好かれていなかったので....」
「そんなこと無いですよクィレル教授。
私は教授の事をとても素晴らしい先生だと思っています。
教授はお優しいだけですよ。
私は教授の事を素敵だと思います。
私がクィレル教授の事を嫌いなら質問しになんて来ませんよ。もっと、自分に自信を持ってくださいね」
教授の手を両手で握りしめると私はそう言って微笑んだ。
ニンニク臭い。
「Ms. ジェフィフィーナ。ありがとう」
そう言って教授は私の手を両手で握り返して微笑んだ。
ちょっと顔が赤い教授を見つめて私は心の中でガッツポーズを決める。
あ、結構イケメンだった。もうとっくにどもりは無くなっているが、元々演技なのだからいいだろう。それくらいは目を瞑ろう。
「あ、教授!夕食の時間になりますよ。行きましょう」
「そ、それです、ね」
2人で並んで大広間に向かった。二人で特別意味もなくマグル学について話すのだ。マグル学について楽しそうに話すクィレル教授を見ていると、私は闇の魔術にたいする防衛術は向いてなかったんだなとしみじみ感じた。