身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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第26話

私はルンルンとしもべ妖精に入れてもらったお菓子たちの入ったバスケットを抱えて地下牢教室までもどってきた。

 

乙女ゲー顔負けの攻略者たちである。気合を入れていく。さてさてまずは一人目だ。

 

スネイプ教授の自室をノックしてジェフィフィーナと名乗ると入れと言ってくれたので入った。

 

「おはようございます教授。メリークリスマス」

 

「あぁ.....」

 

メリークリスマス言わんかい。せっかくのクリスマスなのに、全くクリスマスぽくない。夢がなさすぎる。

 

「プレゼントは用意できないのですが、良かったらお菓子をどうぞ。

日本のお菓子でどら焼きと、バームクーヘン、体が温まるようにとペッパー入りのチョコレートです。

恐らく、赤ワインと合いますよ」

 

私はそう笑ってそれぞれ包まれたお菓子を出すとスネイプ教授は怪訝そうな顔を隠しせずにどら焼きを見つめた。そして、指さすのだ。

 

「なんだその茶色い塊は」

 

「どら焼きです。ジャパニーズ御茶請け」

 

私はそう言って杖を振ってお皿を出すとそこにどら焼きを持ってスネイプ教授に差し出した。

 

「良かったら食べてください」

 

教授は恐る恐ると言ったようにそれを口に運ぶと怪訝そうな顔からお、まともではないかと言わんばかりの顔つきに変えて私を見つめた。あなたは小学生ですか。

 

「思いのほか甘くないのだな」

 

「まぁ.....ファッジなどに比べれば甘さは控えられると思います」

 

「悪くない」

 

そう言って鼻を鳴らす教授に私は笑うとバームクーヘンとチョコを机に置いた。

 

「スネイプ教授」

 

「なんだ」

 

「魔法薬学について、まだまだ研究が進んでいないのか、脱狼薬についての供述が少なくてですね」

 

「脱狼薬、貴様にはまだ早いと我輩は思いますがな」

 

ごもっとも!でも、ルーピン教授は私的には中立的だし交友関係を築きたい。

たしかクライマックスだかちょい前で薬飲まなくて人狼になっちゃうし。あれけっこう個人的にはこわこわシーンなのでどうにかして薬を飲ませたいんですよはい。

 

「はい、承知しております。

一応、現在で5年生まで12教科全ての勉強を終えたつもりです。

極めて、つもりではありますし、教科書が無いのでどうは言えないのですが....」

 

「何故そこまでやった」

 

「フクロウ試験が15歳と聞いて、もしかしたら一年生でも15歳なので対象になってしまっても困らないようにと頭に叩き込みました」

 

はぁーと言わんばかりの顔でスネ私を見つめた。見つめた。

私もフクロウ試験が15歳って知って慌てて勉強し出したのが10月の半ばだよ教授。

 

「お前は免除されている、5年生なったら受けるように」

 

「はい.....で、脱狼薬ですが..」

 

「無駄話にならぬようにせいぜいしたまえ」

 

今日は機嫌が悪いのかなスネイプ教授は。

 

お互い席に着くとスネイプ教授に私はある提案をした。

 

「近代に発表されました脱狼薬ですが、トリカブトが猛毒ということもありたしかに効き目は高いですが実用的な面では最低ラインだと私は考えています」

 

「我輩も同意見だ。

トリカブトは高値で取引されている分、大量生産は見込めないだろう」

 

「栽培も難しい分、猛毒のトリカブト自体の改良が必要と私は判断しました」

 

「貴様もわかっているとは思うが、脱狼薬は改良に失敗すれば副作用は多い。

それに、一般人には恐らく煎じることも出来んだろう」

 

バカにするように高圧的にいうスネイプ教授の言葉はたしかに正解だ。正直に言えば、グレンジャーが秘密の部屋の回で煎じたポリジュース薬、あれは本当にレベルが高かった。少なくとも中学生前後の子供が煎じるレベルではない。

私にはまだ、最低ラインの学力しかついていない。

 

「はい、恐らくわたしには難しいと考えています。これは、先日出た資料を取り寄せていただいて知ったのですが、脱狼薬は苦味が強いため飲みにくいので砂糖を入れる実験をおこなったそうです」

 

「おそらく、サラマンダーの血に反応して効き目は無くなるだろうな」

 

「えぇ、その通りです。

効果が無くなりました。よって、サラマンダーの血を減らす、又はトリカブトを改良し、満月草の割合を上げる。

そうする事で体内で満月草の力を上げて理性を失わないレベルまで体自体を慣らし満月の時には満月草の割合を落とすというのを考えています」

 

「いや、サラマンダーの血を外すのは難しいだろう。サラマンダーの血を使い、完成まで一週間かかる薬はなんだ」

 

「強化薬です、サラマンダーの血を使う事で脱狼薬の力も強化させているのはわかりますが、そこはフロバーワーム(レタス食い虫の粘液)で薬を濃くしてみることを考えています」

 

「フローバーワームか......ふむ...」

 

「おそらく、強化する事で苦味が強くなる分、濃くして量を減らした方が飲むのも楽になるかと」

 

「強化されなくなった分はどう補うつもりだ?」

 

「はい、これはまだ仮説の域ですが」

 

「続けろ」

 

「ハッカの葉を足す事で人狼になる時の倦怠感等を癒して自我を保ちやすくする事、そして、催眠豆の汁を少量入れます、そしてバイアン草のエキスを一滴入れます。そのことによって不安などマイナスのものが取り除かれるかと。そして、これが一番大きいのですが.......人狼の血液を2滴」

 

「人狼だと....?」

 

「はい、人狼の血自体を反応させ、相殺させることによって狼の血を殺し、だんだんと体から落としていきます。

これなら、トリカブトの量を半分に減らせます し、サラマンダーの血使う必要はないかと」

 

「考えとしては悪く無いが、トリカブトはもはや原料にも等しいだろう。

もし、満月草の割合が多くその成分で人狼化する可能性も捨てきれん」

 

「人狼に変身した際に強力な眠り薬を飲ませたら人も眠りますか?」

 

「細胞に絡みついている以上眠るだろうな。

ふむ、ジェフィフィーナの考え自体は悪く無いだろう。

しかし、難しい以上、貴様では手は出せんだろう」

 

「そうですね.....私では難しいかと」

 

私はそう言って笑うとバスケットをかかえ直した。

 

「スネイプ教授、お時間いただきありがとうございました。ステキなクリスマスをお過ごしください」

 

教授は私の置いたバームクーヘンとチョコの袋をローブに入れると鼻を鳴らしてメリークリスマスと言うと研究所に引っ込んでしまった。ちゃんとローブにいれるのがけっこうかわいいとは口が裂けても言うまい。

 

教授の部屋からそのまま自室に戻ると引き出しに入れた3ガリオンを見つめた。

 

「これで何か買ってみますかねぇ.......」

 

私はふぅ....とため息をつくと引き出しを閉じた。

 

クィレル教授が制服萌であることを願っておきます。

 

「さて、私がホグワーツから出てきた毛糸を魔法で編んだ靴下を校長にでも渡しに行きますかね」

 

用意周到に準備する、それが35歳。年増だしおばさんだけど見た目は若いのでヨシ。

 

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