身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!! 作:あるれしあちゃん
「クィレル教授、その...良かったら甘いものは如何でしょうか?バームクーヘンとチョコと日本のお菓子、どら焼きです」
そう言って私は持っていた教材カバンの中からお菓子を取り出すと机の上に置いた。
「おっ、お菓子でっですか?Ms. ジェフィフィーナはっ、おっ、お菓子作りがっじょ、上手なっ、なんですね。
あ、あけても?」
「もちろんです!」
教授はなれない手つきでお菓子のラッピングを解いた。
「すっ、すごいでっですね。Ms. ジェフィフィーナ」
「いえ、孤児院でよく下の子たちに作っていただけです」
「たっ、食べても?」
「どうぞ」
そういうと教授はバームクーヘンに手を伸ばすと相変わらずのイケメンフェイスで一切れを食べると笑顔で私にグットを出した。
「おっ、美味しいっですよ」
「良かったです。
クィレル教授やお世話になった教授の方にお渡ししようかと思ったのですが生徒からの贈り物って受け取ってくださらないのかと思って悩んでいたんです」
「だっ、大丈夫です。
せ、生徒かのお、贈り物はう、受け取ってっくれっますよ」
「そうなんですね、ありがとうございます。クィレル教授。
あ、そのチョコレートなんですが。
中にペッパーが入っているんです恐らく赤ワインに合うとは思うのですが.......私は未成年ですし保護者がいないので味見できなかったので......。クィレル教授、良かったら試してみて下さいね」
そういう時クィレル教授は一瞬笑みを和らげた思うといつもの笑みに戻った。
「あっ、赤ワインで、ですか?
ちょっ、ちょっとま、まってて下さいね」
そういうとクィレル教授は部屋の奥に消えていった。
うまくいけば、赤ワインイベントを作れるけどクィレル教授のみいい感じに事が進んでいるのが大変気がかり。
こんなにも進んでいいのかと思うくらい。
しばらく待つとクィレル教授は一本のボトルとワイングラスを持って戻ってきた。
それを私とクィレル教授の前に置くとゆっくりと注いでくれる。
トクトクと聞こえるボトルに空気の入る音が久々に耳に入った。
「く、クリスマスですから、ほ、ほかのっ方にはな、内緒で、です。」
「いいんですか?教授......嬉しいです。
ありがとうございます」
とびきりの笑顔にするとクィレル教授は若干眉を下げて笑った。
ん、なんかワインに仕込まれてる?
クィレル教授の表情から一瞬そんな心配をしたけれどそんなわけないと私は頭の隅にそれを追いやった。
「Ms. ジェフィフィーナどっ、どうぞ」
私はワイングラスを手に取るとゆっくりとそれを口に運んだ。
思いのほか甘みの強いワインにクィレル教授は結構気にして選んできてくれたのだろう。
「思ったより美味しいです!クィレル教授」
「そっ、それはよっ良かったちょっ、チョコレートといっ、一緒に頂いても?」
「もちろん」
クィレル教授はチョコ一粒を手に取るとゆっくりと口に運んだ。
ザクザクと軽いペッパーの音が聞こえたと思うとそれをゆっくりワインで流した。
「お、美味しいっですよ。
あ、相性ば、バツグンです」
「それは良かったです」
私はクィレル教授に勧められて結局3杯のワインをいただいた。
私もペッパーを試したけど結構美味しかったのでまあ良しとします。
でも、
それにしては、アルコールの周りがやけに早い。
私にはザルでかなり飲む方だったつもりだったけど耐性が甘かったかな。
体がカーと暑くなってきた。
1000メートルを急に走ったとかそういう感じの暑さで私はパタパタと手で顔を仰いだ。
「わ、ワインってこんなに酔うんですねぇ」
レディーキラー(酔わせるための酒)なんじゃないかと疑ってしまうけど同じ感覚で飲んでる教授には全くそのそぶりは見えない。
これは盛られたと考えて正解なのか、それとも私がただ飲み慣れなかっただけなのか。
私はあまり回らない思考でクィレル教授の予想を立てようとした。
「クィレル教授、ネクタイを緩めてもいいでしょぉか?」
「えっえぇ、か、かまいません」
私はそういうとネクタイを緩めてボタンをギリギリまで、第3ボタンまで開けた。
私のことを心配そうに見つめるクィレル教授の瞳には何かしらの野望があるんだろうか。
「Ms. ジェフィフィーナ......はっ、初めてでよっ、酔ったんですね。
よ、良かったらべっ、ベッドをお貸し、しまっすっよ」
「だいじょぉぶ...でぇす」
私は暑さやら何やらで朦朧とする意識の中恐らくそう呟いたのだろう。
クィレル教授にそういうと、私は意識を飛ばした。