身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!! 作:あるれしあちゃん
「お願いです、闇の帝王。
ジェフィフィーナを連れて行かせてください」
「穢れた血の女など要らぬ、未練ならば殺せ」
「お願いです、お願いです」
「俺様の側にマグル生まれなど置くな」
嫌な会話だ。
私は眠ったふりをしながらそんなことを思った。
私はお酒に酔って眠っている。
本当は、やはりクィレル教授が酒に何らかの薬などを混ぜたようだった。
早口と泣きわめきそうな声の混じったための、聞き取りにくかったけど、ほぼ間違いなく媚薬の方だろう。
「クィレルよ......俺様の命令が聞けぬというのか」
「我が君よ.......」
最後の方には殆ど泣いているような声が聞こえて私はなんだか可哀想になりながらも起きるタイミングを失っていた。
「あぁ....ジェフィフィーナ」
そんな声がすぐそばで聞こえたかと思うと腰あたりのベッドが沈んだ。
耳のすぐそばに息が掛かる。
顔そばのベッドも沈んで上半身に圧を感じた。
「わたしは、わたしは..........」
髪に触れたり頬を撫でるのをしばし感じた。
ここで起きるべきでは無いけど、クィレル教授が私を闇側に連れて行きたいということだろう。
これだけなら、私はダンブルドアとやっていることは一緒なのかもしれない。
それでも、私はクィレル教授を手足として今後どうしても欲しい。
コネクションがない私にはある程度の身軽な人間が欲しい。
「ジェフィフィーナ.........」
ぎゅっと私に抱きついて来て首筋に熱い息が掛かるのを感じて私はぞくっと悪寒を感じながらニンニクの匂いさえなければとアホな思考を持った。
離れたのを確認してから私はゆっくりとまだ、目の前に教授がいると思うが目を開けた。
「.....クィレル教授....あ、私、眠ってしまってたんですね」
「ジェフィフィーナ....え、えぇ、い、いまっ、起こそうと、しっ、したところです」
「ごめんなさい、クィレル教授。
ふふっ......なんだかクィレル教授を見ると不思議です」
「不思議?」
「私は孤児院の出なのであまり男性と接する機会はありませんでした。職員の方も女性ばかりでしたし.......。
きっと、お父さんやお兄さんがいたらクィレル教授みたいな優しい人だったんだろうなぁと思ってしまうんです」
私は照れ隠しのようにローブで口元を覆いながら少し上目遣いにそういった。
「わ、わたしっはや、優しくっ....」
「いえ、クィレル教授はとても優しい方ですよ。
さて、クィレル教授、あと1時間で夕食の時間です。
ワインご馳走さまでした。初めて飲みましたが甘くて美味しいのですね、成人を楽しみにしています」
私はクィレル教授のベッドに置かれた手を軽く合わせてから笑顔でベッドから立った。
「ジェフィフィーナ」
後ろからいきなりニンニクの匂いが突撃して来た。
クィレル教授、女性に抱きつく時は体臭に気をつけてください。
「きゃっ......クィレル教授....」
私は後ろからいきなり抱きしめられた。
身長差のせいでクィレル教授は膝を曲げてたようだけど、わたしはそこのところは気にせずここでどうしようかと選択肢を迫られた。
ここで、身をまかせると後々手足の時に困るし。手を出されてはこちらも二股疑惑が出ちゃうのは困る。
しかし、ここでやめてくださいと言えば関係は崩れやすい。
今のクィレル教授は脆い脆い人間だ。
「クィレル教授.......ダメですよ」
わたしはゆっくりとそう言ってクィレル教授の腕から逃れた。
そのまま手を握って笑みをこぼす。
「そんなことされたら、私は期待しちゃうんです。
孤児院で虐められて、スリザリンでも嫌われ者の私は.......愛に焦がれているんです。
教授みたいな素敵な方が私なんかに手を出してもいい事なんて一つも無いですわ」
そういうと私はクィレル教授に飛び切りの笑みをさっきの3倍で見せる。
ウルウルとした瞳のクィレル教授はまさしくイケメンでこっちとしても前世で出会いたかったところ。
「では.....また夕食の時に.....」
私はそう言ってクィレル教授の自室からカバンを持って出た。
バタンと閉まる扉から私の笑みが溢れてないといいけれど。
地下までの階段を飛び降りるように降りながら私はほくそ笑みを止められなかった。
「【これは勝った......絶対に勝った。
この調子でいけばクィレル教授が望む限りはできる。
でも、ポッターの力で殺す前になんとかして賢者の石を確保することと、ヴォルデモートも外に追いやる必要がある】」
私は頭の中で一年の計画を立てながら
今夜始まるみぞの鏡を覗くことだけを優先した。
走って地下牢に着いた頃にはだいぶ汗だくだった。
ノックをすればスネイプ教授の許可が出た。
シャワー浴びたい