身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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第33話

 

今日はやけに談話室というか、寮全体が騒がしい。一人部屋の私は静かにしていれば微かに他の部屋の音が聞こえてくるせいで割と隣の四人部屋の話はダダ漏れで。

それに耳を澄ませてみると。

 

グリフィンドール対ハッフルパフの戦いでスネイプ教授が審判をするという話だった。おやおや、ということは?あれま、スネイプ教授が反対呪文唱えてたのにクィレル教授の罪擦りつけられちゃったおの巻をなんと私は見逃してしまったのだ。

 

スネイプ教授はポッターを守るために審判をするのに疑われてかわいそうですね。

 

私は他人事のように、(実際他人事だが....)その事に思いを耽っているとあることを思い出した。

 

「そういえば、このハリポタなんとかイッチはクィディッチ?クディッチ?は5分ぐらいで終わるって回だったのよね?よっしゃ見にいこっか」

 

私は何故かスネイプ教授が反対呪文唱えてたのにクィレル教授の罪擦りつけられちゃったおの巻が見れなかったのが理由なのか異様なテンションアップをしてしまいウキウキと制服を着込んで見にいく準備を始めた。

どうせグリフィンドールが勝つのは解ってるし。スネイプ教授の審判姿でも見に行こう。

 

談話室にある掲示板には三十分後に試合開始と書いてある。

 

魔法界というのは不思議なもので掲示板の数字がカウントダウンしていってくれる。スマホみたい。ほらあれよ、タイマーみたいな感じで二十九分二十七秒みたいにダウンしていくのだ。

 

私はマフラー姿で会場に向かって歩き出した。しかし、時々ワクワクできたのは談話室までだったことを此処で念押ししていこう。

 

 

 

「さっ........寒い.......」

 

びっくりするぐらい風がビュービュー吹いている。寒い。極寒の中での試合。最悪だ。私はハイだったテンションが急にローに変わりつつも、なんとか人混みに紛れながらスタジアムに到着して身を縮こませてベンチに座った。

 

どんどんと人が増えていくのを私はマフラーに顔を埋めながら横目に見つめつつも初めて見る会場に少しだけワクワクしていた。前世の学生時代はそれなりにスポーツもしてたし、バレー観戦も好きだったから楽しみっちゃー楽しみですはい。

 

リングは三つ。ルールはよくわからん。以上。

前世はバスケ部だっけど、どこがバスケに似てるのかよくわからない。たしか、ポッターがゴールの三つあるバスケ?って原作で言っていた気がするがどうだっただろうか。観察しているとどんどん人が増えていくようで私のところも人で溢れかえってきた。

 

もうそろそろ始まるかと待っていると背後から急に押された。

 

「わっ.....」

 

「おっと、すまない.....ジェフィフィーナか」

 

誰がぶつかってきたかと見てみたらマルフォイだった。コートに帽子、マフラー手袋姿で完全装備だ。

取り巻きのクラッブとゴイルも暖かそうでなにより。二人はなんかばくばくホットドック的なのを食べていて特に私の方は気にしてないみたいだった。

そりゃ寒くないわな。

 

「すみません、マルフォイさん」

 

「いや、お前それより寒くないのか」

 

「え、えぇ、大丈夫ですよ」

 

本当はクソ寒いけど、私は笑ってマルフォイに答えた。帽子で見ないがおそらく眉毛が寄っていると見た。私を馬鹿じゃねぇの?と言う顔で見つめてから自分の帽子を脱ぐと私に被せてくるのだ。そして着ていたコートまで脱ぎ出した。

 

「わっ..マルフォイさん大丈夫ですよ。そんなに寒くありませんって。それに、マフラー頂いてるのにこれ以上ご迷惑をかけるわけには」

 

「黙れ、僕の勝手だろ」

 

そういうとコートを掛けてくれて私は暖かくてちょっと、いや、かなり嬉しい。

 

「すみません、ありがとうございます。コートと帽子はちゃんとお返しします」

 

「いや、気にするな。それに、風邪を引かれても困る。お前コートは着てこなかったのか」

 

「いえ、コートは持ってな......持ってくるの忘れたんです」

 

いけないいけない最近気が緩んでるのか思わず口が滑りそうになった。私が慌てて訂正するとマルフォイは怪訝そうな顔になってから私の前に立つのだ。着せてくれたコートの前ボタンを留めて帽子をきれいに被せてくれるのだ。

思ったりも大きかったコートにこんなに成長したのねマルフォイとちょっと嬉しくなりながら、マルフォイを見上げた。

 

「風邪をひく、ちゃんとコートがあるなら着ろ」

 

「そうですね、すみません」

 

「いやいい、ほら、始まるぞ」

 

そう言うマルフォイと一緒に私はピッチの方に目を向けた。よく見たらダンブルドア校長が教員席に座ってる。

どうりでスネイプ教授の機嫌が悪いわけです。というか、インドア派っぽい教授って箒乗れたんだーと私は一種の感動を覚えた。

 

「スネイプがあんな意地悪な顔したの見たことない」

 

そんな声が前から聞こえてきた。ウィーズリーだ。この赤毛...と思ったけど帽子被ってた。

 

「さぁ、プレイ・ボールだ。アイタッ!」

 

そんなことを思ってると急に横にいたマルフォイがウィーズリーの頭をひっぱたいたのだ。あーなんか原作にあった気がする。

 

「あぁ、ごめん。ウィーズリー、気がつかなかったよ」

 

いかにも自信満々に嫌味ったらしくいうマルフォイにウィーズリーはブチギレ前って感じだった。マルフォイはクラッブとゴイルに向かってニヤニヤ笑うとまた口を開く。

 

「この試合、ポッターはどれだけ箒に乗っていられるかな。誰かかけるかい?ウィーズリー、どうだ?」

 

ウィーズリーは何も言わずただ試合を見つめた。グレンジャーも黙りこくってポッターの身を案じているのだろう。ロングボトムも前を向いたまま何も言わない。プニプニしててちょっとかわいい。

スネイプ教授がなんらかの理由でハッフルパフにペナルティシュートを打たせているのを私も見つめる。

 

「グリフィンドールの選手がどんな風に決められてるか知ってるかい?」

 

マルフォイは無視されたのを根に持ったのか続けて口を開く。

 

「気の毒な人だよ。ポッターには両親がいないし、ウィーズリーはお金がない。......ネビル・ロングボトム。君もチームに入るべきだね。脳みそがないから」

 

はぁ......。それなら私もグリフィンドールには入れと言いたいのかねマルフォイ。ロングボトムが顔を真っ赤にして私たちの方見つめた。ちょっとかわいい。

 

「マルフォイ、ぼ、僕、、君が十人束になっても叶わないぐらい価値があるんだ」

 

ロングボトムはつっかえながら言い切るとマルフォイとクラッブたちは笑い出す。あながち間違いでもないと私は思っている。マルフォイがグリフィンドールに入っていないのだからグリフィンドール特有の価値はもちあわせていない。でも、ロングボトムもスリザリンじゃないのだから、スリザリン特有の価値は持ち合わせていない。お互いに相手は自分になれないし、自分また相手になれない、くらいで仲良くできないのかこいつらめ。

 

「そうだ、ネビル。もっと言ってやれよ」

 

ウィーズリーがそういうが全くこっちを見ない。試合に夢中なのだろうか。焚きつけといてなんだこいつと思ってしまうが、まぁまぁ。

 

「ロングボトム、もし脳みそが金で出てきているのなら、君はウィーズリーより貧乏だよ。つまり、生半可な貧乏じゃないってことだな」

 

「マルフォイ、これ以上一言でも言ってみろ。ただでは.....」

 

その瞬間観衆は一瞬息を呑みそして大歓声が上がった。

 

周りの言葉がよく聞こえないと辺りを見回すとマルフォイが急に視界から消えた。

 

「マルフォイさん?」

 

ウィーズリーがマルフォイに馬乗りになって地面に組み伏せていた。

 

そこになぜかロングボトムが飛び込んでくる。なんでそうなるの.....。殴り合いというかつかみ合いが発展してからマルフォイとウィーズリーは観客席を転げ回っていた。

 

「ちょえ、やめなさーい!」

 

そんな声も歓声で押し潰れてまるで聞こえない。ロングボトムとクラッブとゴイルも殴り合いを始めてしまった。

 

二対一でも御構い無しに殴り合いで悲鳴まで聞こえくる。痛い痛い......。私は杖を振って無理矢理全員をひっぺがすとため息をついた。

 

全員に青あざに揉みくちゃの服とひどい有様だ。殴り合いの喧嘩をしたことがありありと伝わる。全く、君たち喧嘩っぱやすぎるよ。なんて思いつつもピッチを見ると試合がやっぱり終わっている。悲しい、ほとんど見てない。

 

気づくと試合も終わってるし、私は一体何を見にきたのかとため息をつきたいのを我慢してマルフォイの体にコートそしてあざのところに帽子を渡すとそのまま頭を下げて会場を後にした。

 

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