身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!! 作:あるれしあちゃん
スネイプ様監視の元、よくわからない街に連れてこられた。でも、思いの外人は少ない。それに、子供の姿が全然ない。
よくわからないまま、洋服店に行くと私の体を謎の巻尺が通って行く。
「お嬢ちゃん一年生?それにしては遅い入学なのね」
不思議そうな顔で巻尺を持っているおばさんに私も眉を下げて東洋人ゆえに遅れて入学で...と適当にホラを吹く。
制服をホグワーツに送ってもらって今度は杖屋、オリバンダーの店へと向かった。
一部始終スネイプ様は無言だった。もう少し何か言ってくれてもいいのでは?と思うくらいに無言だった。
180センチはあるような男の人に追いつくのは中々の困難を極める。なんとか追いついて、薄気味悪いお爺さんが私の杖対応をしてくれた。
なんか柊がとかこれは日本のソメイヨシノで、と言われたけどキクの花の方が好きなので適当に聞き流した。
杖を持った瞬間、思い切り風が舞って私の髪をなびかせた。髪の毛が無くなるほどの強風。その瞬間、この世界のことを思い出した。いや、そうではないか、という疑問がようやく確信になったような。そんな気分だった。
夢が現実になったような、とにかく不思議な気持ちだ。
「ぁ.......セブルス・スネイプ....」
「ん?あぁ....そうだが」
眉間に皺を寄せて私を怪訝そうに見つめる彼に私は苦笑いをしてなんでもないですと答えた。
なるほど、ハリーポッターの世界だったか。いや、ホグワーツとかスネイプとか聞き覚えはあったけど、なんの世界かまでは何故かモヤモヤしてたのだ。
セブルスあいらぶの親友の笑顔を久々に思い出して、なんだかこちらも嬉しくなる。
会いたいなぁなんて片隅に思ってスネイプ様の方を向いて笑みを浮かべた。
「これで決まりましたね。お金出してくださってありがとうございました。ちゃんと就職してお返しします。約束します」
7ガリオンを払ってくれるスネイプ様に頭をきっちり下げた。
「これは校長が渡してきたものだ。構わない」
ぶっきらぼうにボソボソという教授の差し出す手になんだと思うことも許されず首根っこを掴まれて、無理やり姿現しをさせられ、2人でダイアゴン横丁を後にした。
もう少し優しくして欲しい!!とは言えないので、私は内臓を全て揺すられるような不快感に吐き気を抑えて膝をついた。
「うぅっ....」
「そのうちに慣れる」
「そ...ですか」
「吐き気が治ったら、制服に着替えて廊下に来たまえ」
そう言って部屋から出ていくのを、私はもっと優しくて!!と思いながらも頷いて見送る。
立てるくらいに回復してから、制服を手に取った。まだできてないのでは?と思っていたが、着てみるとぴったりだ。
下ろしたままだった髪の毛を手櫛でなんとかまともにして、前髪は感覚で直した。
しかし、残念ながらネクタイは結べない。高校はリボンだったし、中学校以来となると20年以上前の話。諦めてネクタイを手に廊下へと出た。
「できたかね」
「すみません...ネクタイが」
「結べないのか」
「はい...」
スネイプ様は驚くことに私のネクタイをささっと結んでくれた。意外とできるんだ...すごい..と思いながらもお礼を言うと、鼻をならされた。
「覚えたので、次からは自分でやります」
「ネクタイは頭が通る程度に穴を広げれば脱ぎ着の時は頭を通すだけだ」
それはわかる、わかるよ!母が昔ネクタイをやってくれてからいつも引っ張って穴を広げて頭を通すようにしていたのだ。
「なるほど。明日からそうします。ところで、これからどこへ?」
「...大広間で貴様の寮決めを行う」
「寮は一つじゃないのですか?」
「4つだ。あとは帽子が説明する」
いや、雑すぎる。とは言えないので、私は諦めて頷く。大広間へ向かう道すがら、自己紹介とかないよね?と不安な気持ちに駆られた。本当にやめてほしい。
そして、到着した大広間は多くのホグワーツ生。
スネイプ様は私にまぁ頑張れよ、みたいな感じで鼻を鳴らすとさっささと行ってしまう。
私はスカートの端を掴んでゆっくりと生唾を飲み込んだ。校長が私を手招きするので、早足に近づいた。
「制服、よく似合っておる」
「あ...ありが..とうございます」
私は小声で返すと、生徒たちのなんだなんだという顔のほうに向き直った。緊張でちびりそう。
「アルレシア・ジェフィフィーナじゃ、体が弱くてのう....遅ればせながらの入学じゃ」
静まる大広間。私は名字にハテナを浮かばせつつもなんとなしに笑みを浮かべた。
というか、ホグワーツのこと何も知らないし、友達まだいない...。そんなことを思いつつも私はゆっくりと頭を下げた。
「アルレシア・ジェフィフィーナといいます。歳は少々、仲間に入れてもらうみなさんよりは歳上にはなりますが知識は一年生の皆さんと同じところからのスタートです。よろしくお願いします」
拍手をしてもらい、私は組み分け帽子をマグゴナガル先生に被せてもらった。
「遅れて入学なんて珍しい」
「15歳が11歳と一緒って大丈夫なのかしら」
「大丈夫、君なら何処ででも優しさに溢れることが出来るだろう」
「本当に?」
「あぁ。ところで、どの寮がいい」
「希望はないけれど...スリザリンとレイブンクローは無理」
「何故だい?」
「私は孤児院育ちで親の顔も知らないし、何よりマグル生まれよ。スリザリンで受け入れてもらえないだろうし...。
レイブンクローのように勤勉でもない」
「君にはスリザリンが合うと、私は思ったんだが」
「いいえ.....それは...」
「ハッフルパフもグリフィンドールも、君には合わないと思うがね」
たしかに陽キャに混じる自信はない。でもだからといってレイブンクロー、スリザリンも...。これは、どの寮も合わないパターンでは??
「君はスリザリンで誠の愛と大切な事を手に入れるだろう」
「マグル生まれにそんなの、それに...」
「決まりだ!スリザリン!」
呆然とした気持ちを置いて私はスリザリンの席に加わった。空いている席に声をかけてつかせてもらうと金髪の少年は私の顔を見て言った。
「話しかけないでくれるか?孤児院育ちの穢れた血は」
あ、こいつフォイじゃん。マルフォイじゃん。私は確信的なものを得た。まって、これはひどい。イージーモードから急にスーパーハードになった気がする。やめて。
そうか、確かマルフォイくんのお父さんは理事長かなんかだから話を聞いていたのかもしれない。いや、早いな。早すぎる、情報があまりに速くて泣いた。
「.......ごめんなさいね」
その言葉が出た瞬間、スリザリンはざわめきが広がってそして、敵意のある瞳が私を襲った。
あ、この人達は私が思っていた以上に団結力のある人達だったみたいだ。そうだよな、マグル生まれがスリザリンとか強すぎる。でも、ほかにそういう人いるんでないの!?と思いながらも周囲を見渡す。うん、さっぱりわからない。
私のところだけ左右1人分の空席を作っての食事が始まった。
出てきたサラダを器に盛り付けてドレッシングを少しかけると、私はホークを手に取る。
サラダを黙々と食べてそれから甘そうなプティングを食べて私は食事を終わらせた。
さっさとスリザリンの寮に戻る事に。無論寮はわからないので、私は他の人の背中を適当についていくことにした。気配隠しは得意!問題はない。スリザリンに着くと壁で動く絵に合言葉を唱える先輩方らしい人たちを見てから、私は何食わぬ顔で動く壁絵の前に立つ。
「純血」
開かれる寮の扉。人の声がする方へ向かっていくと、黒を基調したら地下っぽい場所だった。残念ながら、私をみる世間様の目は冷たい。
どうするか困り果てたような人と、不快そうな人。そして、明らかに嘲笑の的にする人で分かれたらしい。
さすが天下のマルフォイ。
そんなことを思いながらも女子寮に人の流れに沿って行くと驚いた。私は1人部屋になっていた。
普通仲良くなるためとかあるはずだけど余ったって事ですかね?
またハードモード??
まあ、ダンブルドア校長が年齢のことを思って分けてくれたのかもしれない。たしかに15歳がずっと年下と一緒の部屋も疲れるだろうし、だからといって先輩に当たる同い年と一緒にいるのも辛い。
やはり正解は一人部屋だ。
「疲れた.....」
ベッドに飛び込むとどっと疲れがきた気がする。
制服にシワができないように脱ぐと制服と一緒に買ってもらったネグリジェに着替える。
今日は徹夜で教科書の読み込みでもしておこう。厨房の場所もなんとなく記憶にあるから、明日探してみる。日本食が恋しいのだ、ライスボールとエッグロールは神。
買ってもらった制服と教科書を持ち運ぶカバン。教科書類。 ネグリジェと下着3セット。私の持ち物はいま抱えられるだけしかない。
よく考えてみたら、櫛とかもないし私服も私が娼婦にさせられそうになったときの黒のワンピースだけ。
え、待遇悪くない?バタバタしてたから今更だけどさ。
流石にこれはハードモードかもしれない。
しかし、今更どうしようもない。これからなんとかするしかないだろうと、そのままベッドで1人教科書を読みふける事にして私はお風呂さえも明日の朝にする事にした。
結局2話セットで落ち着きました。
でも短いです。