身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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セオドール・ノットとは

 

 

 

「【悪くないかな........後ろはもうしゃーないし】」

 

そう言って私は鏡から目を離した。髪の毛はベリーショート。マルフォイが3年?の時にオールバックから前髪を作った時みたいな髪型になってしまった。

 

癖も毛量もない私にはペタンとした髪の毛だから見た目は悪いけどそこまで悪くはないんじゃないだろうか。

 

自分で切ったにしてはまあまあだろう。

 

ローブから記憶媒体を取り出すとそっと机の上に置いた。

 

銀の糸のように、ただ試験管の中をうようよと動き回るそれは。

まるで生きているように、そして明らかに死んでいるように魅せる。

 

 

「はぁ......そろそろ寝よう。きっと、数日後......ロン・ウィーズリーが噛まれたあたりでイベントが起きるはず。

マルフォイの姿をしっかり確認してればクィレルを捕まえることも可能だ」

 

ネグリジェに着替えると私はベッドに倒れこんだ。そういえば、スネイプいつになったら私にローブ返してくれんのかな。

 

体にシーツを巻きつけると私はゆっくりと目を閉じた。

 

ドンドンッ

 

その音に身体を大急ぎで起こすと談話室の方に繋がる扉を見つめた。ネグリジェの上からローブを羽織ると扉に手を掛けた。

 

「はい、どちら様ですか?」

 

「あ、ジェフィフィーナ、セオドール・ノットって後輩が呼んでいるわ」

 

あまり見かけない顔の先輩だった。まず間違えなく原作で登場しない人だろう。私は笑顔でお礼を言うとローブを体に巻きつけて談話室に降りた。

 

「やぁ、アルレシア」

 

白いワイシャツにスラックス、その上からセーターを着た出で立ちで暖炉前の椅子を陣取るノット。

他にいるのは数人のスリザリン生のみで、知ってる一年生はノットだけだった。

 

「こんばんはセオドールさん。何か御用でしょうか?」

 

「うん、髪の毛随分短くなったみたいだね。あの髪の毛がどうなったのか気になったから呼んだんだ」

 

私は暖炉前のソファ、ノットの隣に腰掛けると自分の襟足を軽く触った。

 

「えぇ、あの後自分で切ったんです。切り直したら思ったよりよくって、変ですか?」

 

「いや、そんなに悪く無いよ。あそこまでパーキンソン達にざんばらに切られた状態から凄いと褒めたいくらいだよ」

 

「自分で切ったと言ったはずですが?」

 

「僕は嘘に興味はないんだよアルレシア。僕にとって君は物凄く重要なんだ。

人間性というよりはカリスマ性においてだ」

 

ノットは私の髪の毛に触れると撫でるようにサラサラといじりだした。

相変わらず星屑のように光るノットの髪の毛。柔らかそうな君とは裏腹にノット本人はどれだけ固い事だろうか。

 

「セオドールさん、私はあなたの利益になるものはない一つ持ち合わせていません。

それにこれからも持ち合わせるつもりもありません」

 

「マルフォイやスネイプを使うには君は随分といいみたいだし。

それに、君が何故ホグワーツにきたのかを聞いたら......周りは君をいないものとして扱うだろうね?

 

ねぇアルレシア、僕と組む気はない?」

 

ニッコリと凍りつくように美しい笑みで私に微笑みかける。長いまつげがふわりと揺れる。赤い唇も、紫がかったような不思議な色の瞳も。

 

アジアンな私が持ち合わせてないもの全てがノットの顔で踊り出した。

 

ノットと組んで私のメリットは何だろうか。ノットを無視することは有名な純血一家を敵に回すことに等しい。それをするスリザリンはまずいないが。

 

「セオドールさん、貴方にとってそこにメリットはあるのですか?」

 

「もちろん、君という駒も手に入るし足もつく。勉学においても思考面においても。

 

マグルは技術面において僕らよりもずっと先を歩いてるよ。でも、思考面においてお堅い僕らはマグルと同じ世界を歩むのは難しい。

 

でも、君にはそれをすることなくマグル技術と魔法族の技術を融合できるんじゃないか?」

 

「11歳が考える事じゃ無いですよ。セオドールさん。まだまだ力をつけるべき段階の貴方が力を貸し出すには未熟過ぎる。

 

申し訳ありませんが、貴方と組むことは難しいです。

貴方にメリットがあっても私にメリットは少ない。むしろデメリットの方が多いです」

 

「ふーん、君って本当に“何なんだろうね”」

 

「っ''.............なんとおっしゃったのですか?」

 

わたしにはたしかに聞こえた。間違えなく日本語に。聞き間違いなんかじゃ無い。セオドール・ノットは日本語が使える。

 

「あぁ、ごめんね。何でもないよ」

 

この瞬間、わたしに一つの仮説がたった。

 

【彼もまた転生してきたのではないか】

 

私だけが転生してきたとは限らないのだ。11歳にしてはきれすぎる頭も愛想も、私に突っかかってくる理由も。

 

原作に登場してもいない私がやけにマルフォイが構う。たしかに本来の(セオドール・ノット)には何一つ関係のない事。

 

でもそれが、日本人が中身のセオドール・ノットならば【日本人】は私に興味を示す事だろう。

 

「セオドールさん、貴方はこのホグワーツをどう見ますか?世界一安全だと胸を張って言えますか?」

 

「さぁ、どうだろうね。僕には判らないよアルレシア。この先も、君の事もね」

 

「私はこの先を聞いたつもりは無かったのですがね。セオドールさんにはなんらかで未来があまり良くない形で予想できているようで感服します。

 

私は私です、私の過去について、セオドールさんは全てご存知のご様子。これからの事を私はあまりよくわかりませんので」

 

私はロープの裾を握りしめるとそう言って嫌味強く笑った。きっと、此奴は一筋縄ではいかない。此方が手足にするつもりならお互い利用し合うほか無いんじゃ無いだろうか。

 

普通の転生者はポッター達と関わるのが普通だと思っていたけれどセオドール・ノットはノット家のご子息。原作の始まる10年で身の拠り所をしっかりと考えたのだろうか。

ポッター達と関わってるところを見たことが無いし、今原作がどれだけ進んでいるのか、気にする様子もない。

 

まさか、転生自体が考えすぎなのだろうか。

 

私が頭をフル回転させているとノットは暖炉に薪を放って、火を強くさせると此方を見てニヤリと笑っている。

 

「ねぇアルレシア、君は賢者の石を知ってるかい?」

 

「えぇ、命を永らえさせ、その石は黄金にもなるとだけ」

 

「それがもしホグワーツにあるとしたら?

君は永遠の命を欲しい?」

 

「要りませんよそんなもの。ホグワーツ にあっても驚きません。ダンブルドア校長先生もいらっしゃいますし。

 

では逆に、貴方は命を永らえさせてまで欲しいものがありますか?」

 

「もちろんだよアルレシア。

僕はどうしても2000年まで若くいなきゃいけないんだ」

 

「あと20年ぐらいですか.....31くらいですね貴方は」

 

「君は36くらいかな?せいぜい長生きできるといいね。

クィレルが死ぬのはきっと確実だろうけど」

 

「クィレル教授が?......何故教授が」

 

「君は何も知らないんだねアルレシア。クィレルは愛がどうとかでそのうち死ぬだろうよ」

 

こいつ、やはり転生者か。

 

「スネイプ教授がなんとかしてくださいますよ」

 

「スネイプは僕にとって邪魔でしか無いからねぇ。スネイプは一番可哀想なやつだけどね」

 

ノットは私そう笑いかけると笑みを浮かべたまま夜の軽い挨拶をして男子寮の方に戻って行った。

 

ノットに対する仮説を立てるには情報が少なすぎる。ノット本人の目的は何だろうか。

 

まさか原作に見えて無いだけで彼本人は策士なだけだったのか。それとも、転生者なのか。

 

今までの会話なら、ノットが求めているのは、【マグルと魔法族の半融合化】だ。でも、それにしては前に私が魔法族とマグルのそれぞれの出で立ちについて説明したものに対した悪態は説明できない。

 

・日本人

・ハリポタの原作を知っている

・夢主派では無い

・セブ推しでもない

 

ここら辺まで来ると完全に中身は男に感じられるがマルフォイ推しの可能性も捨てきれない。

私は悩みながらも自分の寮に戻った

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