身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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血は薔薇のような赤く

 

私の手のひらから血が流れ落ちた。

その血はまるで薔薇のように赤々しい。

真冬のせいで青白い私の手の平はぱっくりと両手揃って切れてる。両手で持ってきた紙に血が飛び散った。

 

赤黒い血がどんどん赤色に染まって、そして、私の読んでいた本にポタポタと零れ落ちた。

 

「あ..........」

 

斜めで楽しそうに笑っていたマルフォイの高い声がピタリと止んだ。止まらない血を見た誰かが小さく悲鳴をあげる。私も、喉の奥でヒュッと音が鳴った。

 

「ジェフィフィーナ、お、おま......え」

 

「な.....ん..で.....」

 

急いでローブに仕舞っていた杖を取り出して呪文を唱える。

 

「フィ....フィ二ート」

 

そういっても、手の切れるようなジリジリとした痛みはとどまることをしらない。手のひらから湧き出るように、血が下にあった本に降りかかった。

 

「ジェフィフィーナ!」

 

「す、スネイプ教授.....」

 

私の真っ赤に染まった右手をスネイプ教授の角ばった手が掴んだ。もう本は血の雨が降り注いだように解読不可能になっていた。

 

「貴様その手はなんだ」

 

呪文学の自習。大広間でのことだった。私は読んでいた本に書かれた呪文を唱えた。いや、唱えたつもりだった。私は杖など持っていなくて、ただ、ただ唱えただけなのだ。そこで突然血が出て、近くを通りかかったスネイプ教授が気づいた、それだけだ。

 

「な、....何でもないです。ただ、本で切っただけですよ」

 

「......きたまえ」

 

私は腕を掴まれてスネイプ教授と一緒に大広間を出る。血まみれのまま、紙を握りしめた。

 

近くの空き部屋を教授は無言呪文でこじ開けると私をその部屋に押し込んだ。

 

「な...にが..」

 

まだ止まらない血を前に、スネイプ教授が杖を振る。何の魔法かも、何をしているのかもわからない。まるで反対呪文でも唱えるように、スネイプ教授はぶつぶつと呟いた。

 

そこでようやく私の怪我は止まったらしい。

無言呪文で杖を振ってくれて私の手はゆっくりと傷が塞がっていく。それはじりじりと燃える火の上の方に手をかざした時のよう。

 

「もう一度聞く、何をした」

 

「スネイプ教授.......杖を使わなくては魔法など.......」

 

「あぁ、だが本当に簡単な魔法なら別に使えんことも......」

 

「せ....せくた..む...せ、んぷらー」

 

そう唱えた瞬間、私が杖を架空でまるで杖があるかのようにしていた右手が肘から次々にかまいたちが来たように切れた。

 

「どこでその呪文を聞いたっ!」

 

すごい剣幕でスネイプ教授が私の左手を掴んだ。この呪文は本当に本に挟まってたメモに書かれた呪文....。

 

またじりじりと傷が深まるその腕に、スネイプ教授は杖を振った。

また、出血が止まった。

 

「貴様、その呪文わかってやっていたのではあるまい?」

 

「スネイプ教授、私はこの呪文をさっきまで読んでいた闇の魔術の本からメモ用紙として見つけ出しました。

 

スネイプ教授.......これからいう話を信じてくれますか?」

 

私は拙い左手で杖を振って自分の怪我を治した。スネイプ教授と一緒に椅子に座ると私たちは口を開いた。

 

「私はたしかに杖を持っていないのに、魔法が発動しました。

最初はメモに書かれた呪文を呪文と知らずに読み上げました」

 

スネイプ教授はそれを信じられない顔で見つめてくる。

 

「そのメモは持っているか」

 

私は左手に握りしめられた血だらけの羊皮紙を渡した。

 

「....ふむ......スリザリン5点減点だ。

罰則を言い渡す、覚悟しなさい」

 

「.....はい、すみません」

 

まてまて、ただ読み上げただけで減点って。おかしいでしょそれ。

それでも私はスネイプ教授の血の気の引いた顔を見つめて理解した。これは、【この人が書いたメモだ】。最初は気づかなかったけど、この人の神経質そうな字がよく似てる。

 

「ただのメモだからといって、むやみに読むことは死を意味しますぞジェフィフィーナ」

 

そういうと、スネイプ教授は私の胸ぐらを掴んだ。瞳の色が色んなものを映し出してる。

 

その色はひどく濁った。そんな色。

 

足の裏が地を離れた。私はこの時35歳なのに、35歳なのに本気で涙腺が緩んだ。

 

「ひっ.......」

 

ポタポタと本気で涙が止まらなかった。私の首もスネイプ教授の胸ぐらを掴む手にも涙が零れおちる。

 

「ジェフィフィーナ.......今夜、我輩の部屋に寮伝いにきなさい」

 

そう言って私をゆっくりと下ろすとスネイプ教授はメモを握り潰して空き部屋を出て行った。

 

本気で怖かった。スネイプ教授は過去に、あの呪文でだれかを自分を傷つけてる。スネイプ教授は私の胸ぐらを掴みながら震えてた。

 

「次のフラグですかね」

 

涙を拭きながら私は近くのトイレに歩き出すと大量についた血を洗い流した。

 

「顔色が悪い.....貧血ですかね」

 

罰則をつけた理由は何だ。私はそこに頭を回転させながら、スネイプ教授のその怯え憎しみ殺意卑しさ、それに溺れた瞳に私は思考を凝らすばかりだった。




アルレシア(中身)自体もあまり原作知識がある方ではありません。

セクタムセンプラ自体なんだかわかってないと思われます。

私自身の考察としては

杖は、
・魔力修正をさせるもの
・発動しやすくしてるもの
・これから魔法が出る、など具体的に想像しやすくしてる

みたいな感じです。
杖という物理的なものを持ってそこから出すイメージ、それを使って動かすイメージを持つことで魔法は鮮明になっていく。
それをアルレシア主人公は腕を杖代わりに行ってしまった、というような感じです。転生特典とかじゃないです、全然。
杖で魔力補正されるなら、ある程度簡単なものは杖なしでも行えます。姿表し、姿眩ましは杖必要ないですから、自分自身の力で行います。
それが、今回無意識のうちに起きてしまった、というような扱いを...考えてるような。ないような
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