身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!! 作:あるれしあちゃん
ついに、今日の朝。
「スリザリンから50点引かれてる....」
スリザリン寮とグリフィンドール寮は大きくざわめいていた。グリフィンドールから150点、スリザリンから50点。大きく減点された。
どうやら原作通りにドラゴンを塔に置いてきてから見つかってしまったらしくウィーズリーはいない。
試験1週間前ぐらいには罰則が来るはず。だいぶ暖かくなってきた外に目を向けると、もうホグワーツは雪に囲まれていない。
私はしっかりと髪の毛をとかすと騒がしい廊下の1人に混じった。
「ポッター、ありがとよ!借りができたぜ」
上級者の誰かがポッターの背中に向かって声をかけた。その声と一緒に周りからはヒソヒソと噂話が聞こえてくる。
「ポッターが何人かのバカ一年と寮の点落としたらしいぜ」
「えー、私は危険動物を持ち込んだって聞いたよ」
さまざまな憶測が飛び込む中、私は朝食を取ろうと大広間に入ると誰も近くに座っていない中央らへんに座った。
サラダ、スクランブルエッグ、トースト。トーストにジャムを塗って口に運ぶ。騒がしい大広間、耳を傾けてもポッターポッター。
「やっぱりポッターは間抜けらしいな、本当に馬鹿なやつだ」
「でもいいじゃないドラコ!そのおかげでスリザリンがトップよ」
机一つ向こうではマルフォイ達がポッターをどういじめようかと話しているのを見て、だから犬猿の仲なんだと1人心の中でため息をついた。
もうじき試験。もうすでにタップダンスはシルクハット付きでスポットライトまで準備してある。
嗅ぎタバコとやらもしっかりと調べてどんな形かあらかた決まっている。
【忘れ薬】に至っては完璧に教科書を暗記済みだ。
魔法史も頭の中にしっかりと入れ込んである。他の教科もまたほとんど問題ない。
試験の頃にはもう暑いはずだから涼しげに魔法をかけておこう。
朝食を終えると私は授業まで図書館で本を借りようと歩き出した。
すると、1人黙々と羊皮紙に書き込むポッターがいた。顔色の悪い土気色で、死んだように試験勉強をしている。
「ポッターさん」
「え、あ.....ジェフィフィーナ」
声をかけられたびくりと私の方を向くと驚きを隠せない顔で見つめてきた、そんなに驚く事だろうか。
「お久しぶりです、お話しするのは12月以来でしょうか」
「う、うん。僕は君と話したことほとんどないから.......」
私はカバンをテーブルに置くとポッターの向かいに腰を下ろした。
丸眼鏡の奥に覗くグリーンの瞳には私はしっかりと写っていて、やっぱりウィーズリーと違っていい子なことが伺えるし。
普通に可愛い。
「そうですね。グレンジャーさんとは稀にお話しするのですがポッターさんとお会いすることは殆どありませんから」
「うん.......あ、その、髪の毛切ったんだね」
「えぇ、ちょっと切られてしまって。自分で整えたんです」
「似合ってるよ。
ね、ねぇ、ジェフィフィーナはなんでロンを目の敵にするの?」
ポッターは本当に悪意のない疑問を私にぶつけてきた。黒髪から透ける稲妻が私のことを監視しているようで少し身震いしてしまった。
「ポッターさんには少し難しい話になるかもしれません。
ポッターさん、マルフォイさんの言ってる事を断片的にではなく違う目線でまずは考えてみてください」
「マルフォイの言ってる事?
純血のこと?」
「えぇ、まず純血はマグル生まれの上だと考えるあの思想についてある意味間違えではないということを理解すべきです。これも、断片的ではありますが」
「ごめんジェフィフィーナ、僕にはその......違いがわからないんだ。
ハーマイオニーは僕やロンよりも優秀だよ。もちろん、マルフォイよりも」
私は笑ってカバンから羊皮紙と羽ペンをだすとポッターと私の間においた。
「えぇ、その点においては【血は関係なく】勉学はグレンジャーさんが優秀でしょう。
じゃあポッターさん、
ここにかぼちゃジュースとお水があるとしましょう。
かぼちゃジュースが魔法使い、お水が非魔法族です。
例えば、お父様は魔法使い、お母様はマグルの人がいたとしましょう。
この二つを混ぜます」
そう言って私は羊皮紙に水とかぼちゃジュースを入れた。
「そして、魔法使い同士が結婚したもの、そしてマグル同士が結婚したもの。
3種類のかぼちゃジュース、かぼちゃジュースと水、水だけの入ったゴブレットがあるとします。
この中でかぼちゃジュースはどれですか?」
「え、かぼちゃジュース同士の物と.........かぼちゃジュースと水を混ぜたもの?」
「えぇ、正解です。
では、その二つでかぼちゃジュースの味が強いのは?」
「かぼちゃジュース同士の.......,
あ、そういうことか!要は、純血は魔法使いの力が一番濃いって事なんだね」
「そうです、これはマグルの世界でもあるでしょう?
例えば貴方のところのダーズリー家でダドリー君が孤児院で生まれた子と付き合うと聞いたらペチュニアさんは喜ぶと思いますか?」
「うんん、喜ばない。ダドリーはバーノンおじさんの知り合いの娘さんと結婚するってバーノンおじさんは言ってた」
「それです。
それが、魔法使いの純血主義者の中で起きているんです。
故に、強い魔力を持った子供が生まれる。優秀な血を持つ子供です」
ポッターは理解したのかウンウン頷きながら私の話を聞いた。さすがは11歳の子供まだまだ小学5.6年生。考える力はあまり付いていない。このまま洗脳するのが楽だけれどそうするわけにもいかないからなぁ。
「じゃあ、マルフォイの言ってることは間違ってはないって事なんだね。
でも、ロンはマルフォイの考えは可笑しいっていつも言ってるよ。ロンはマルフォイ家は死喰い人から寝返ったって」
「ウィーズリーさんの考えこそがある意味古いです。厳しい事を言いますが、ウィーズリーさんこそ決めつけをしています。
スリザリンだから悪、それは何故か考えたことはありますか?」
その言葉にポッターは考えるように二回瞬きをした。
「だって、スリザリンは悪の魔法使い出身だって........」
「それは確かに全くの間違いではないです。しかし、そうやって何も知らないマグル出身の貴方やグレンジャーさんに悪だと植えつけたのは誰ですか?」
「.....で、でも.......ロンを....悪く言わないでほしい」
「ポッターさん、マルフォイさんのことをその言葉で【悪だと決めつけました】。
ポッターさんは実際にマルフォイさんが闇の魔法使いだと見ましたか?」
「見てない...けど。
でも、ロンは....始めて僕に話しかけてくれて......」
「えぇ、貴方はウィーズリーさんのおかげで魔法について理解を深めた。そこは紛れもない事実です。
それに、闇の魔法使いを多く輩出してるのも事実です」
私は羊皮紙を指をさして燃やすとポッターのくしゃくしゃの黒髪を撫でた。
シトラスの香りがする黒髪は、父親そっくりだろう。
「少し話が戻りますが、血はマルフォイさんがグレンジャーさんよりも優秀です。
しかし、勉学においてはどうでしょう?」
「それは、ハーマイオニーがいちばんだよ!それに、ジェフィフィーナだってとても優秀だよね」
「えぇ、これにおいては個人能力ですよ。魔法族の方が昔から魔法を知っていたので基礎は入り込みやすいのですがそれを使いこなすのは本当に個人レベルの話です。
貴方の学校にも勉強が得意な人と苦手な人がいましたよね?」
「う、うん。ダドリーはたしかに勉強できなかった」
「それで言えば、お金持ちのいいところの坊ちゃんはバカで。言い方が悪いのですが、そこで居候の身という貴方の方が優秀だった。
それは、このホグワーツでも同じことが言えますよね?」
「うん、じゃあマルフォイの言ってることもロンの言ってることも合ってるし間違ってるってことなのかな」
「えぇ、そういう事ですよ。
マルフォイさんは純血主義の家故にその考えを強く持ち、ウィーズリーさんは純血一家であり正義を貫く一家故にその考えを強く持つ。
ポッターさん、私が貴方に何を伝えたいかわかりますか?」
私は笑顔で首をかしげるとポッターは首をかしげた。グリーンの瞳が私を捉えてキョロキョロとせわしなく動く。
「それは、本当に合っていることを自分自身の力で見出してほしいのです。
何が正義で何が悪かではなく、どんな考えを持って述べているいるのか」
「本当に合ってること........」
繰り返しそう呟くとポッターは困り眉で私に笑いかけた。
「ポッターさん、貴方はたしかに周りに期待されてます。
今回の件だって辛い思いをなさる事でしょう。
貴方はたしかに生き残った。でも、それは貴方だけの力じゃないことは確かですよ」
ゆっくりとまた話してる間に跳ねてしまった髪を撫でてポッターの髪を直した。
この少年には何一つ力はない。リリー・エバンズの愛によって死の呪文から回避した貴方。
「僕だけじゃない.......の?」
「えぇ、きっと誰も教えてはくださりませんが、
貴方には無償の愛が送られたんです。
さて、そろそろ授業になってしまいますね。私は試験までこの図書館にいます。グレンジャーさんもウィーズリーさんもそれぞれピリピリしていることでしょう。
では」
カバンを肩にかけると軽く会釈してその場を離れた。
あれ、もしかして初めて主人公と話した!?主人公ってウィーズリーによって性格を変えられてる気がしてきた。もちろん、マルフォイの所為もあるかもしれない。
アルレシアちゃんってイマイチいっつもピントのずれた回答をします。私の趣味です。