身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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一発本番ですよ

しばらく待つと11時になる鐘が鳴り響いた。これで消灯時間だ。

静かになった廊下を確認した私は廊下の窓を開けると箒にまたがった。

 

箒での飛び方は謎です。

まずは箒を右手に持ってまたがる。

 

またがったら、なんだろう、爪先立ちで天井に引っ張られてる感じというか、オナラを我慢するときにお尻を締めるというかそんな感じをイメージしつつも実践。

 

そうするとふわりと足が浮いて、私は箒にしっかりとまたがった。

 

この手の箒は魔力の強さによって速度変化があるらしいけれど、どうなんだろうか。

 

ふわんと窓に向かって箒はまっすぐと進み始めた。

 

窓から出ると途端に箒はスピードを増す。

 

私は箒から足を話すと右手でもって空中を走った。これは箒で乗るよりも小回りがきくことがわかったから。箒に乗ると不思議な空中浮遊状態にいて、空中に見えない壁を蹴るイメージ。

 

こうすることで手にある箒と足で上下左右の運動もできるし足を少し動かすと加速する。

一気に森に出ると、私は木に降りた。

 

森番のところに集まる、マルフォイ、ポッター、グレンジャーと......ロングボトムか。

 

それを見つめていると遠くの方でカサカサと音が聞こえた。ユニコーンなのかクィレルなのか。

 

真っ暗な中で森を見つめても誰1人いなくなってしまった。人の気配さえもしなくなった。森番達が森にはいってくるのを見つめると私は木から降りてユニコーンを探し始めた。

 

真っ暗な森で光をあてるのはむしろ危険だ。慎重に探し始めると一瞬たてがみのようなものが見えた。

 

「まっ、まって」

 

急いで追いつくと、そこにいたのはユニコーンじゃない。

 

「ケンタウロス?」

 

「えぇ、君はホグワーツの生徒さんだね。こんな夜中に何をしているんだい?」

 

「私は........血を減らそうとしてるんですよ」

 

栗毛に赤味が掛かったたてがみは月の光に照らされてつやつやと光っていた。

下半身は馬、上半身は人間という彼らケンタウロスはある意味美しく、ある意味奇妙にも魔観る事だろう。

 

「今夜の森は危険だ。君は早く寮に戻った方がいい。何が起こるかわからないよ」

 

「そうですね、身の危険を感じてもやらなくてはならないことがあるんです。ケンタウロスさん」

ケンタウロスさん」

 

「そうですね、今夜は火星が明るい」

 

「......そうですね」

 

忘れてた、この人、人の話全く聞かない人だった。私は笑顔で言葉を続けた。

 

「ユニコーンをお見かけしませんでした?」

 

「ユニコーンが狙われている」

 

「この辺では、どうでしょう?」

 

「今夜は火星がとても明るい」

 

これはダメだと私はため息をついてケンタウロスに軽く会釈した。

 

「そろそろ、私も行きますね。今夜は英雄のハリー・ポッターがこの森にいます。

 

星が全てを教えてくださる貴方達には関係のないことかもしれませんが」

 

私は箒を持って飛び上がるとユニコーンを探して飛び回った。

ユニコーンの雰囲気を感じることもなくただ冷たい風が私の周りを取り囲む。

 

しばらくすると遠くで赤い花火が上がった。たしか、ネビル・ロングボトムがびびって打ち上げたやつだろう。

 

これなら、そのままついて行ってマルフォイとポッターがセットで行動するのについていける。

 

箒にまたがって音を立てないように花火のところに飛んだ。

 

そこには、メソメソとなくロングボトムとふて腐れたように森番になじられるところだった。

 

そここらは組み替えをして、マルフォイとポッターが一緒に行動し始めた。少し先回りして私も周囲を見回しても特に異変がない。

 

「一体いつ....現れるの」

 

そんなときだった。

 

カサッ

 

一瞬だった。でも、その一瞬で魔力を感じた。黒くて、ダダ漏れのその魔力は間違いなくクィレルのもので、

 

それ以上に、

 

【闇の帝王のものだ】

 

大急ぎで木を蹴ると私は音の聞こえた、木の開けたところに出た。

 

「ステューピファイ」

 

出した呪文は、見えないシールドに阻まれた。プロテゴか。

 

真っ黒なマントを着たその男はまだのたうちまわるユニコーンに迫ろうとしていた。

足から血が出ているユニコーン、それに最後の呪文を唱えようとしているのが見て取れるのを私は大急ぎで次の呪文を唱えた。

 

「ステューピファイ!」

 

その魔法を弾かれた。

私はクィレルの前に降り立つと杖を構えた。向こうから仕掛けてくる魔法を間一髪で避けつつもうまくユニコーンから遠ざけようとする。

 

向こうは無言呪文のせいで必死になって避けつつも私は第2でしていた呪文をどんどん放つ。

 

全て弾かれてしまったが私がユニコーン側につけた。

 

「ぎゃぁぁぁあああ」

 

その声に驚いて顔を上げると、ポッターが立っていた。私は今だ!とポケットからカラの小瓶を2つ出してそこに血を詰めた。それを蓋を閉める瞬間に隠し、自作の偽薬を取り出した。

 

「あんたが欲しいのはこれだろ!持ってけや!」

 

小瓶を魔法で飛ばすとクィレルはそれを受け取って姿を消した。それと同時に私の横をケンタウロスが通り過ぎた。

振り向くとそこにはプラチナブロンドのケンタウロスがいた。座り込むポッターを守るように立つのはさながらの騎士のよう。

 

私はゆっくりと膝をつくポッターに近づくと、警戒するケンタウロスの前に立った。

 

「今日はもう、貴方達の森を荒らす人はいないでしょう。

機運に任せて、英雄。もう逃げなさい」

 

私は箒に跨るとそのまま飛び上がった。ユニコーンに魔法をかけたいところだけど魔力的にも限界だ。

 

息切れを我慢するように唾を飲み込むと私はゆっくりと姿を隠すようにさっきの部屋に戻った。

 

空き部屋に降り立つと私はそのままそこに崩れ落ちる。ポケットに入った身長を戻す薬を飲み込むと身長が熱を帯びて音に戻っていくのを骨の音と一緒に感じた。

 

すごい息切れだ。

初めて魔力の限界を感じた。魔力イコール体力みたいな感覚なんじゃないだろうか。熱い身体中から熱を逃がすように冷たい床を這い回った。

 

ポケットに入った本物のユニコーンの血がやけに重い。

 

頑張って起き上がろうとしたときだった。

扉がゆっくりと音を立てて開いた。

 

 

 

 

 




アルレシアちゃんは正確というより口が悪い人です
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