身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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お腹が減った買いに行く

 

 

通されたリビングは特別何かあるわけではない。柔らかめのソファとテーブル。本棚とキッチンがあるような感じだ。

 

「教授、そろそろお昼ですが....材料さえあればお作りしましょうか?」

 

もうそんな時間か?というような顔で時計を見つめて、教授は杖を振った。パカリと空いた冷蔵庫の中はほぼ空っぽ。ミネラルウォーターとジャム、クロテッドクリームしかない。あとは乾物のパスタ。しかしソースはない。

 

「.....教授、お聴きしてもよろしいですか?」

 

なんだ、と言わんばかりの顔。言われることがわかってる顔をしながら私を見るのやめてほしい。

 

「どうやって生活なさってるんでしょうか?」

 

「腹が減ったら買いに行く」

 

社畜の模範解答みたいなこと言うな。

 

「それじゃあ、何か買いに行きましょう。財布も服も無いので、一度漏れ鍋に連れて行ってもらうことは出来るでしょうか?」

 

「いや、服はこれを着ろ」

 

そう言って杖を振ると、何処からかワンピースが飛んできた。ノースリーブの花柄。薄桃色で明らかに高そうな生地。まさか、私の誕プレ、やるじゃんセブたん。

 

「ステキな服ですね」

 

「ドラコの父親が嫌がらせに送りつけた物だ」

 

前言撤回。しかし、ルシウスナイス。一緒にサンダルと帽子が飛んできたのでこれでいいだろう。特に気にせず教授の前でバサバサと着替える。

 

「貴様に女という心はあるか」

 

「慣れましたので.......それに、真昼間からやる方とは思っていません。

お昼の希望はありますか?」

 

少し服もサンダルも大きいけど、まぁ大丈夫。そんなことを思っていると、勝手にスルスルと服が縮んでいく。

サンダルも靴もあっという間にぴったりサイズ。流石貴族。ないすだわー。

 

「特に無い。肉以外にしろ」

 

「フィッシュ&チップスやパイなんかはどうですか?」

 

「なんでも良い、行くぞ」

 

2人で街へ出ると、たしかに少しばかり治安が悪そうな雰囲気だ。少しだけ薄暗いような、人が静かに住み着いてる感じがする。教授の腕に捕まると、ゴムのぱちんという音とともに市場のようなところに出た。

 

「吐き気がしなくなってきました」

 

「左様かね」

 

教授がお金を出してくれるそうなのでトマトとバジル、それから白身魚とジャガイモ、玉ねぎと牛乳とバターを大急ぎで買え揃える。コンソメや塩やオリーブ油はあるそうなので大丈夫だろう。

 

「スネイプ教授、私のバイトは大丈夫なんでしょうか」

 

「亭主には伝えてある。休暇だ」

 

「なるほど、あとひと月も休暇がありますし、何かしようと思います。何がいいと思いますか?」

 

買った紙袋を2人で抱えて家の中に入る。思ったよりも家の中は綺麗ですよ。調味料は全てあるらしいので気にせずキッチンに紙袋を置いた。

 

「勉強でもしたらどうかね。もっとも、貴様には簡単すぎるようですがな」

 

「簡単ではありませんよ。ただ、他の子よりも今は理解力があるだけです」

 

じゃがいもと玉ねぎをすりおろしてバターを落とした鍋に入れる。それを炒める横で大鍋にお湯を沸かす。フットチーネがあったのでそれを茹でて、その間にトマトをカット。

 

「もう少しすると難しくなる。教科書どうりに作るのでは失敗しますぞ」

 

「まるで料理のレシピですね。料理もレシピどうりでは薄くなったりします。作り手の感覚次第なのですね」

 

「あぁ、もっとも、ジェフィフィーナ、貴様が天才だと我輩は思っとらん」

 

「私も自分が天才だとは思っていません。平凡です」

 

そういえば、なんで教授はわざわざ娼婦なんて買ったのやら。正直思うのが、死喰い人食った方が早くね。次々に味をつけ、白身魚にペッパーを振る。下味をつけて衣をつけると油へ。

 

ジューと揚がっていく音を聞きながら冷たいスープとパスタを盛り付ける。

 

「教授、そろそろ揚がりますよ」

 

いそいそとダイニングの椅子に座る教授。魚の横にどんどん芋を揚げていく。二度揚げは面倒くさいのでやらずにちぎったレタスの上に盛り付ける。それをテーブルの上に置くと私は教授のグラスにアイスコーヒーを注いだ。

 

「お待たせしました」

 

教授はパスタを口に運びながら特に変わらず眉を寄せた。ホグワーツのときと何1つ変わらない。いつも通りの仏頂面だ。

 

お互い無言で食事をとり続ける。パスタもいいし、スープもさっぱりしてる。ふつうにおいしいんだけどなぁ。自画自賛かもしれないけど。

 

無言で食べ終えた教授は私と自分の食器を魔法で洗いはじめた。どうもです。自分自身は何食わぬ顔でアイスコーヒーのお代わりを飲むと、本を読みはじめた。

 

わたしは一体何をしていればいいんだろうか。秘密の部屋という物語ではあまり活躍しない教授。わたしとしても、死人が出るわけでは無い(しかし、蛇は死ぬ)のでアクションを起こすつもりはない。しかし、本音を言えば

 

【トムくんに会ってみたい切実。イケメン大好き】

 

トムくんをめっちゃ味方につけたいけど、記憶って私が教えなければなにも見えないんだろうか。というか、私の魔力吸い取られたら何も残らないし。

 

デメリットの方が多そうだなぁ。

 

「ジェフィフィーナ」

 

「..っはい。何でしょうか教授」

 

教授が思い出したように本を閉じた。一体なんだろうか。そんなことを思いながらも教授を見つめると、ちょっと焦った顔で立ち上がった。

 

「貴様を連れてきた本来の理由を忘れていた」

 

「本来の理由...ですか?」

 

「孤児院に行くのだ」

 

「........私の弟や妹達が引き取られた孤児院でしょうか?」

 

「あぁ、そこだ。すぐに行くぞ」

 

そう言われて腕を出される。もうちょっと早く言ってくれれば良かったのに。孤児院に行くならお菓子でも作りたかったし、なんだか心の準備が出来てない。どうしよう。

 

腕に捕まって姿現しをされるのを目をつぶって耐えた。

 

 

 




いつも思ってたのが、マグゴナガルさんが秘密の部屋でハリーとロンにサンドイッチとかぼちゃジュース?かなんかを渡してここで食べなさい。
みたいな感じで魔法で出していたけどそのサンドはどこから出てきたんだろう。って思う。

魔法で魔空間から出てきましたーって事なら飢え死にする事絶対無いし、でもマルフォイくんのロンに向かっていった【君の両親は一家飲まず食わず】って感じの台詞があった気がするので謎です。

お坊ちゃんだから魔法を知らなかったとか?
いまだに疑問であります
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