身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!! 作:あるれしあちゃん
スネイプ教授と公式で詳しくでていないアイリーン、スネイプ教授の母と父の過去を捏造しています。
しっかりと調べましたが中々出てこなかったのです。
飛ばしても大丈夫だとは思います。
ご注意下さい
思い出したように青く晴れた空を見上げて私は仕方がないと重い腰を上げた。
今日は朝からグリフィンドールのクィディッチの特別早朝練習の日だ。
なぜ重い腰を上げるかって、ハリポタの原作をよくご存知な方はわかると思う。マルフォイが穢れた血め!って言うのだ。
クィディッチのルールは全くわからないけれど暴れ柳を見に行くついでです。
ネクタイを締めて髪の毛を整えるとスネイプ教授の自室の扉を叩いた。
「スネイプ教授」
鍵が開く音だけ聞こえたので入ってもいいのだろう。ゆっくりとドアノブを回すと扉を押した。
その先には誰もいない。スネイプ教授は鍵を開けた割にはその場には居なかった。はてどこにと思っていると地下牢教室の方で声が聞こえた。
「スネイプ教授、マルフォイのクィディッチの練習で競技場使用の許可をください。グリフィンドールが使うみたいで」
「よかろう.......我輩がサインをしよう」
おそらくマーカスフリントだろう。ニヤニヤとした顔が思い浮かびそうな声に内心うっとしながらも私はスネイプ教授の自室にあるソファに座った。
短いやり取りをしているのを聞きつつも、このあとグレンジャーとナメクジウィーズリーがあるのを思い浮かべてしまう。
しばらく待っていれば話が終わったのかスネイプ教授が地下牢教室からつながる扉をあけて入ってきた。
「おはようございます。スネイプ教授」
「あぁ、なんの用だね、こんな朝っぱらから」
イラついたように向かいに腰掛けるスネイプ教授を見つめて私は少し悩んでから口を開いた。
「いいんですか........グリフィンドールが使用中なのに許可を出してしまって」
その言葉に答えるつもりはないのか、スネイプ教授は杖を振って私の前に紅茶を出してくれた。
「私は心配です.........マルフォイさんは軽々しく【穢れた血】と口に出します。
もちろん、スリザリンの先輩方もです」
「その言葉を言うな......」
紅茶を飲みながら土気色の顔を背けてしまう。若干萌え袖状態のまま黒のローブを少しだけ翻すとスネイプ教授はソファから離れた。
「グリフィンドールということは、グレンジャーさんがいるかもしれないんです..........」
その言葉にも答えず、スネイプ教授は寝室の方に向かってしまった。
私は出された紅茶を胃に流し込んでから魔法で片付けた。苛立ったように見える教授はリリーエヴァンスに言ってしまった穢れた血という呪われた言葉を思い出しているのだろう。
「ジェフィフィーナ、きたまえ」
その言葉に嫌だなぁと内心思いながらも寝室に腰かけた教授の前に立った。苛立ったように、悲しむように私を見てから大きく溜息を吐いた。
「ジェフィフィーナ、我輩にとって穢れた血という言葉は.......」
言いづらそうに吃って私から目線を放す教授に私はずいっと詰め寄った。
「嫌な記憶を掘り起こす必要はありません」
そう言って笑うと、私はスネイプ教授を引っ張ってベッドの中央の方へ連れて行った。
疲れが溜まっているであろう教授をそこに寝かせてシーツをかけた。
「疲れているとイライラが溜まりやすいものですよ。教授は多忙な方ですから、お疲れかと思います」
首のところのボタンを外してあげるとそのまま私はベッドに腰掛けた。
「我輩は子供かね........」
「母がいれば、こんな風に寝かしつけてくれたでしょうか.......」
そんなセリフを吐きながら、もう何年も会っていない母のおぼろげな顔を思い出した。あぁ、介護士だった母は多忙で多忙で、寝かしつけてくれたことは無かったような気がする。
もしかしたら、兄が私を寝かしつけてたことの方が多かったんじゃ無いだろうか。
教授は諦めたように眉間に寄せたシワを和らげるとシーツの中で上着を脱ぎ始めた。
ボタンを外し、体を捩って上着を脱ぐとベッドの端に置いてアスコットタイ、クラバッドの一種で教授はジャケット?膝丈の上着の下に巻いていたクラバッドをしゅるりと外した。
「ジェフィフィーナ、母親なら貴様も横になれ」
母親じゃねーし。無茶振りやめて。そんな事を思いながらも素直に教授の隣でローブを脱いだ。スカートのフックを外してネクタイを緩める。
「...失礼します」
教授の隣で横になるとシーツにくるまる。教授はまた大きなため息をつくと口を開いた。
「私の母はアイリーンという。母親はプリンスという名家の出身だった。そして父はトビアスという男だ」
「アイリーン........トビアス」
「母は純血でとても頭の良い魔女だったと思う。少なくとも、父と結婚すべきでは無い女性だった」
ポツリポツリと言葉を紡ぎながら、教授は時折思い出すように目をつぶった。
「あまり覚えてはいないがマグルの世界で不況、している頃だった。私はその時おそらく5歳前後だったと思う」
ww2辺りだろうか。いや、ポンド危機の時代だろう。おそらくその辺りだろうとあたりをつけて私は相槌を打った。
「母は私を愛してはいた。しかし、父は母を私を愛してはいなかったように思う」
「父は毎日苛立ったように怒鳴っていた記憶がある。煤汚れた油のついた手で私を殴っていた。
母はそんな私を見てヒステリックに叫んでいた......と思う。父は母が魔女だと知らなかった」
原作でも多くを語られなかったアイリーンをここで聞くことができる。私は唾を飲み込んで話の続きを待った。
「そして母は恐らく......父を愛してはいなかった。しかし、私のことは愛していたように思う。
機嫌がいい時には屋根裏部屋に隠された箱に入った学生時代の教科書を読んでくれた。
そして多くの事を私に教えたのだ。
その中の1つ。母から教わった事は今思い出せば願いだったように思う」
ゆっくりと息を吐いた後に教授は横にいる私を抱き寄せた。教授の胸板にもたれ掛かる形になってまるで抱き枕のように扱われた。
「母は私にまるで昔を思い出すように言った。
スリザリンの純血がマグルと一緒になるのは反対すべき事だと。
血を穢してはならない。
母にとっては恐らく、魔法使いこそが穢れた血だと言いたかったのだろう」
「魔法使いこそは...........穢れた血」
アイリーンは才女と記されてはいたけれど、ホグワーツ出身と言うだけであってどこの寮とも無かった。アイリーンはプリンス家のスリザリン出身だったと。
そして、家族の反対を押し切りマグルであるトビアスと結婚した。結婚したとは無かったような。どうだっただろうか。
「母の言葉を理解したのは私にとって最大の後悔をした日の夜だった」
そう言うと教授は目をつぶった。もう話す事は何もないと言わんばかりに。
いや、わたしにはアイリーンの言いたい事は別にあるように感じた。感じ方は人それぞれだし、スネイプ教授とわたしのどちらかに正解があると言うわけでもない。
これ以上、自分と同じ境遇の人を増やさないためなんじゃないだろうか。自分は名家出身で常識が足りていなかった。
そして、これはスネイプ教授への忠告。
自分によく似た息子への。
自分と違い幸せになって欲しいという。そんな願い。ゆっくりと眠りについた教授の静かすぎるほどの寝息を聞いて私は静かに眠りについた。
マルフォイの事をすっかり忘れて
スネイプ教授の母アイリーンについてはあまり公式は出ておらず捏造が激しいです。
私の妄想としては、
スリザリン出身
名家プリンス家
とても才女で猫を被るような人間ではなかったが媚びるような人間でも無かった。
気難しい性格ではあったがキャプテンを務めていたこともあり協調性は少なからずあった。
というより、着飾らない媚びらずの性格からぶっきらぼうでも人が寄ってきていたのでは無いでしょうか。
青白い顔や細い身体をスネイプ教授は引き継いだようですが、私の想像では性格は父親に似たのではと考えています。
スピナーズエンドは工場の多い荒れた方の街だったらしいので、そこで生まれ育ったと思われる父親の方。
言葉ではうまく説明できませんが、教授がそれなりに愛されて育っていたらいいなぁという思いはありますが.........