身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!! 作:あるれしあちゃん
医務室のベッドの上。私は今日のお昼の診察ん受ければ寮に帰宅していいと許可を得て、お昼までの数時間を謳歌していた。いや、謳歌と言うよりはこれからの秘密の部屋について考えをまとめる時間だ。
このあと、原作で行けばグレンジャー達がポリジュース薬の作成。それと同時並行で決闘クラブ。クリスマスにポリジュース薬でスリザリンへ。そんでもって、どっかのタイミングでグレンジャーは石に。最後はジニー・ウィーズリーを探して秘密の部屋へ行き、忘却魔法の逆噴射、ロックハートの記憶とさよならバイバイ、俺の記憶は旅に出る、である。
あとは、蛇がどうとかでジャスティン?よくわからないけどハッフルパフの男の子が石にされ首なしニックも同じく。
どこかで雄鶏が殺されたり、あの車についてどうたらとか色々あったけど、そこまで問題じゃなかった筈だ。
トムリドルの日記はまだウィーズリー末娘が持っていた筈。あれ、もうポッターの元にあるんだろうか。いや、まだ無い....はず。
そもそも、トムリドルの日記を奪っちゃえば解決やんって言いたいところだけど負のオーラ的なのを受けたく無いし。というか、あれって魔力吸い取るんでしょ?吸い取ってあれ、吸い取るのは魂か...。
そんで、逆に入れ込むと。
でも、魔力無いと生きてけないし魔力も取られるよなぁ。そりゃあ、末娘さんも大変だろうな。トムリドルはまだ実体化するほど力を持ってないし。頭の中に映画の顔を思い浮かべてボヤーとしているが形を保ったトム・リドルくんにあれっと違和感を覚えた。そうだ、確か七三分けで綺麗な顔立ちの。
ちょっとまて、いやいやよく考えたら私にこんないいイベントくる時点でおかしいとは思ったんだよ。
なんといいますかね、はい。
あれ、エイブリー先輩ってトム・リドルなんじゃね?え、気づいてた?ちょ、早く教えてよ。春過ぎたじゃん。
いや、よく考えればさ。すぐ分かる事だった。まず、エイブリー先輩なんて聞いたことがなかったこと。明らかな秀才顔なのに見たことがない時点で横のつながりが針金並みのスリザリンでは考えにくい事だったし。
ちょっかいをかけてくる先輩など殆ど、後ろから呪文かけて来ようとする変人達だったし。
自ら茨の道に進む人など一握りもいないのに。
いやでも、この説が立証されればおかしな点はどうなる。まず、エイブリーとなれるほどの力をどこで得たのか。末娘だけでその魔力を補えるとは思えない。謎だ。
明らかな実体化、そして完全に空気に溶け込めるほどの余りある魔力。
まさか、セオドール・ノットが仕組んだとでも言いたいのだろうか。
トム・リドルを知っているのは仕組んだ側だからだと言いたいのか。まさか、ダンブルドアとグルなのでは。
さまざまな考えが頭の中でグルグルと回ってしまい困った。
・セオドール・ノット仕組み説
・ダンブルドア仕組み説
・原作では本来こうだった説
いや、もう1つある、もしかしたら予期せぬ事態によって無意識に誰かが魔力を注いでしまった可能性。例えば、あの日記帳を持ち出したのはパパルフォイのはず.........。では、父親がインクこぼしたとか、ワインこぼしたとか。ため息こぼしたとかで力を注いでしまった可能性は大いにある。
腐っても純血の直系。魔力は吐いて捨てるほどあるだろう。
他にも同室の女の子、末娘と同室の女の子がぶつかってインクこぼしたとか。関係のない第三者がやった可能性も十分に考えられる筈だ。これでは、全く考えがまとまらない。
しかし、エイブリー先輩はトム・リドルで間違い無いだろう。まず、わたしには春が来ない。確定。
これなら、トム・リドル(エイブリー)の行動。
そして、セオドール・ノットの行動が不自然だったのも理解できる。
では、わたしを殺しかけたスリザリン生は本当にトム・リドルだったのだろうか。
この流れだと夏休みのうちに魔力を補給した可能性が。
というか、魔力不足も吸い取られていたとなれば全て辻褄が合う。くそっ金払えよイケメン。色々考えてるうちによくわからなくなってくる。深呼吸を数回しているとカーテンの向こうで影が見てた。
「診察するわよ、カーテンを開けても大丈夫かしら?」
「マダム、もちろん大丈夫です」
その言葉に答えると、わたしは一旦考えるのを放棄した。カーテンを開け、優しげに微笑むマダムに笑みを返すと診察のために来ていた病院服をゆっくりと脱いだ。
そこらじゅうベタベタ触られて何を見ているのかよくわからないというか、全くわからないが腐っても治癒師?治癒者?ヒーラ。そして、私の身体中の虐待の後も最初の時に少し気にして治すか言ってくれたが断るとそれからは無駄に色々言わない。顔にも出さない素晴らしいな。しばらくしてからうんと満足げに頷かれた。
「もう大丈夫よ」
「ありがとうございます」
私は渡された制服に着替えながらマダムにお礼を言った。
「もし、まだ調子が悪い、悪くなった、なんてことがあったらいつでも着てね」
「はい。でも、なんだか大丈夫な気がしてきました」
「そう?なら、その言葉を信じるわ!」
「マダムはすごいですね。ホグワーツでたった一人やってるんですから」
「あら、あなただってきっと治癒師に向いているわ」
「そうですか?」
「えぇ。貴方ならきっと様々な人に寄り添えるでしょうし。でも、治癒師はなるまでが大変な職だから、体を大切にして頂戴ね」
うふふとマダムは笑うと私を扉の前まで送り届けてくれた。
私はお礼を述べて対トムリドル用に考えた品を調達するためにスリザリン寮へと走る。
将来のことなんて全然考えていなかった。私って将来何になるんだろうか。
今、自分が興味を持っていること。確かに料理は好きだし、家事自体も苦じゃない。魔法という分野であれば、魔法薬学や薬草学が好きだ。でも、一番得意なのは天文学。
そろそろきちんと考えていかなければならないだろう。