身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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第8話

 

 

「おい穢れた血」

 

「.......」

 

また平日になった。あと数日でハロウィンになるからなのか全体的に学校が騒がしい。ちなみに、私は一人も友達もできなかった。友達もおらず、洋服もないので土日は部屋から出ずに屋敷しもべから食事を届けてもらっている。

悲しいとか思ってないですはい。

 

ところで、先程ハロウィンと言った。私はテーブルを手で汚れを払った。汚いのだ。所々で丸焦げのお菓子が出回っているのか心なしかテーブルも汚い。

そして、私の目の前で眉を寄せる少年。マルフォイ。金髪にグレーの瞳が愛らしいボーイ。

 

「返事もできないのか、野蛮な孤児が」

 

「........」

 

「僕をバカにしてるのか?」

 

食事の席だというのに堂々と私の肩を掴み睨みつける。身長は微々たる差だからそこまで私に威圧感があるというわけではない。

綺麗に揃えられた髪や鼻筋の通った綺麗な顔。綺麗なグレーが私のことをガッと睨みつけているので、美人は怒ると怖い顔だなぁなんてぼんやりと見つめた。

 

「何か言え、穢れた血」

 

「......話しかけるなと言ったのは貴方です」

 

「僕が話しかけた時に返事するなとは言っていない」

 

「なるほど......で、何の用でしょうか」

 

「穢れた血が休日部屋から一度も出てないとスリザリンみんなが噂してる。

まさか、着る服が無くて出られないんじゃないか?ってね」

 

さすがマルフォイ家のボーイ。だいせいかーい!!!とは言えないので黙って苦笑いをする。

的確なところを突いてくる。頭がいいね。35歳はそんなことじゃうろたえませんよ。

 

私の肩から手を離してハンカチをローブから出して手を拭くマルフォイ。いや、ならつかむなよー!!周囲を見ると、なんだなんだと生徒たちが私たちを見ていた。

それに、マルフォイは入学当初の私をボッチへと誘ってくれた人だ。

 

恨みこそすれば感謝しない相手。

 

「ふふっ、そんな訳ないですよ。皆さん心配してくれたんですね。大丈夫です。洋服ならちゃんとありますから。ただ、調子が悪くて寝ていただけですよ。お気遣いありがとうございますとお伝えください」

 

戦法名、褒めつつ伸ばす作戦たぶん。大体こんな感じのことを言っておけばなんとかなると思ってますはい。

マルフォイは私の目を見て本当かアァん?みたいな顔をすると、持っていた紙袋の紐を握りしめると再度聞いてきた。紙袋??まさか、私に服をくれるのか!!前言撤回させて!いやでも、強請るなんてはしたない真似はできない。

 

「ほんとうに、体調が悪かっただけだろうな?」

 

「えぇ、熱が少し出て」

 

「毎週毎週熱が出てるのか」

 

「えっと...体調は自分じゃ操作できないので」

 

マルフォイはふんっと鼻を鳴らして私の前から去っていった。

 

どうやら本当にどっかの服を私に渡してくれようとしたようだ。

優しくて可愛くてぎゅーしたいわぁと孤児院の子達の顔を思い浮かべた。会いたいなぁと思いながらも、マルフォイの背中を見送った。

 

なかなかいい子なスリザリン。その紙袋をマルフォイはリップクリームを拾ってあげた女の子に渡していた。

 

後から名簿で知ったけどパーキンソンって名前らしい。どうやらマルフォイくん本人のポケットマネーから出した服だったのか高かったんだと自慢をはしていた。

もらわなくて良かった。もらったら最後、受け取ったな!!お前は今日から僕の犬だポチ!って言われてたわ。

 

パーキンソンが嬉しいそうな悲鳴をあげる声を遠くで聞いた。

 

「ごめん」

 

何思ったかはわからないけど、マルフォイはわざわざ私に用意してくれたのだ。それを無碍にしてしまったのは私に他ならない。あまりの申し訳なさに、私は小さな小さな声で謝った。

マルフォイはマグル嫌いの代表格みたいなもんだと思っていたけれど、何か心境の変化でもあったのだろうか。

 

でも、私には関係のないことだ。今更マルフォイが仲良くしてくれても、私の穢れた血という目は払拭されることなく付き纏う。マルフォイが仲良くしてくれてから私な友になる人はみな、手のひらを返しただけに過ぎない。

 

それなら欲しくない。

私はため息を吐いてから、くるみパンとサラダを取ってゆっくりと食事を始めた。




マルフォイ君がこれをした理由はまたいつか出てきます多分
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