身長160センチ無いと戦えんわ!って、その前にハードモードすぎて泣いた!!!   作:あるれしあちゃん

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アズカバンの囚人
第81話


というわけで、トムリドルくんが味方になりました夏休み。あ、教授とのラブラブ楽しい家庭教師夏期講習の会は他の生徒と大勢の先生による勉強会だったので割愛。

 

そういえば、グレンジャーとかにその時に言われたけど貴方いつ勉強してるのって聞かれた。

 

説明すると、死ぬほどやることないので勉強してますって事だよ。

グレンジャーには

 

「普段からちょいちょいですかね?」

 

って言ってるけど、死ぬほどやってます。

受験だってこんなにやったことねぇよってくらい。

世の中には短期集中型と長期的にやるやつといるけど、私は長期兼短期集中型だよーん。

 

ドユコトっていうと。

例えば社会、世界史Aがあったとします。まずは教科書を全部読みます。そしたら授業の進み具合関係なく一日見開き1ページやっていきます。太字の単語を中心に一連の文を作るようにやっていきます。国語能力も上がるよ。

そしたら、それを3回ループします。それは長期のもので、そしたら個別の中間等のテスト勉強で前日までに教科書を範囲の部分全て通してやっての、前日はテストに出そうな部分中心に流しでやります。

はい、80点。

って、何でこんな説明してるんだ、、、、、

 

 

まぁ、そんな事を置いといて今は目の前のことをどうにかしなきゃいけないのだ。

 

「やぁアルレシア。こんにちは。

バイトかい?」

 

バイト中の私にちょっかいをかけにきたのか、セオドール・ノットが目の前で笑っていた。

半袖のシャツにベスト、そしてカーキ色のスラックスという出で立ちだ。

 

「お久しぶりですね、セオドールさん。

今日...というよりは毎日ここでバイトしていますよ」

 

「へぇ〜バイトは面白いの?」

 

「そうですね、やり甲斐は感じます」

 

ゆっくりとした足取りで腰掛けると、ノットは頬杖をついて私を見て笑った。

 

「アイスティーを一杯」

 

「はい、少々お待ちください」

 

よっこらせとトムさんの元へ向かうと、アイスティーを一杯と伝えるとトムさんが歯のない口を開けてニコニコしていた。

 

「アルレシアさん、ボーイフレンドかい?」

 

「違いますよ、同級生です」

 

「これ運んだら、夜までお休みでいいよ。楽しんできて」

 

ことりとトレイに置かれた紅茶2つとメレンゲ菓子とクッキーの入った籠。この人めっちゃ優しいなぁ。でも、正直ノットと2人っきりっていうのもなぁ.....。

 

「ありがとうございます」

 

笑顔で手を振ってくれたトムさんに軽く会釈するとノットの元へ戻る。そして彼の分と私の分をテーブルに、そして籠を中央に置く。

 

「御亭主さんから今日は終わりでいいと言われたので、正面、座っても構いませんか?」

 

「勿論構わないよ」

 

素早く着ていたエプロンを脱ぐと畳んで脇に置いて縛っていた髪を下ろした。

席について改めてノットに今日の要件を聴くことにした。

 

「ノットさんが此処にくるなんて珍しいですね」

 

「まぁね。僕もいつもならこんな所には来ないよ」

 

そう言いながら、ノットは何処か遠くを見つめるようにわたしから視線を外した。涼しげな目元を見つめると、2.3回瞬きをして直ぐに私へと目線を戻した。

 

「アルレシア、君が石になったあと一度も会ってないからね、会いに来てあげたんだよ」

 

「...それはありがとうございます?なんでしょうかね?」

 

「僕が君の現状を見たかっただけだよ。

まぁ、今日は色々聞きたいことがあって来たんだ」

 

「聞きたい事...ですか」

 

カランとストローを動かした事で鳴った氷がグラスにあたる音。ニッコリと笑っているはずのノットの目を見ると、何故か心がひんやりした気がして、軽く呼吸を整えると、私はさも疑問かという顔でノットを見つめる。

 

「君が石になった時、君は2階の第3教室前の廊下に立っていたんだよ。何故医務室からも寮からも遠い所に居たんだ?」

 

「...何故それをご存知なのですか?」

 

「それは..........君の知るところではないよアルレシア。僕はただ君に聞いているんだ」

 

高圧的な笑みだった。どこかいつもと違う、私は生唾を飲んで考えた。

彼は一体何を考えているんだろう。中身が日本人の記憶持ちならそんなのわかりきってるだろうに。

 

「ふくろうにどうしても届けてもらいたいものがあって、ふくろう小屋に居たんです」

 

「そう.........わざわざ襲われるって解って行ったんだね」

 

「何のことですか?」

 

わざと首を傾げて理解できないという顔で聴くとノットは焦りを感じさせない口ぶりでお茶を濁した。

 

「いや、あれだけ不穏なホグワーツでよくってね。アルレシアも新学期早々誰かに襲われていただろう?」

 

「えぇ、そうですね。

でも、死ぬ覚悟はその時に出来ていました」

 

「......そう」

 

ノットはその言葉にもう何も言わずにアイスティーを口にした。涼しげな雰囲気から感じられる若々しい青年の姿に彼も成長したなぁとしみじみ。

 

私もクッキーを摘みながらアイスティーを黙々と消費した。

ノットとの関係性が今後どう変化するのかわからないけれど、彼をそこまで警戒する必要は無いんじゃないだろうか。

 

そんな考えが頭をよぎってしまう。

そういえば、結局私をマンドレイクの餌食にしてくれやがった人は誰だったのだろう。

 

「アルレシア.....」

 

ノットは飲んでいたアイスティーのグラスを置いてまた腕を組み直して頰杖をついた。どの角度でも恐らくいけてみえるんだろうなぁ。

 

「なんでしょうか?」

 

名前を呼んだ割に何も言わないノットに痺れを切らしてわたしから声をかける。

なんだい、原作知識でも広めてくれるんですかね、なんて思いながら見つめているとようやく口を開いた。

 

「ねぇ、動物好き?」

 

シリウス・ブラックの動物もどきが犬だから気にしるんですかね。恐らくそうだろうとあたりをつける。

 

ちなみに私は動物嫌いです。

 

「そうですね.....動物はあまり好きではないですね。特に犬とかは苦手です。触らなきゃ好きですけどね。可愛いですし」

 

「そう....じゃあ猫は?」

 

グレンジャーの猫の話か....クルックシャンク?みたいな名前だったっけか...。うーん。

 

「見るだけなら....でも猫もあまり」

 

「本当に?」

 

「本当ですけど.....」

 

「へ〜」

 

なんかだんだん暇そうな主婦の会話になってきてお姉さん心配だよ!大丈夫か!

 

「どうしてわざわざそんな事を?

セオドールさん猫でも飼うんですか?」

 

「いや、アルレシアって猫好きそうな顔でだから。

僕は猫嫌いだから飼わないよ」

 

「好きそうな顔ってどんな顔ですか」

 

つり目とでも言いたいのか西洋人よ!?おかしいな...日本では目ぇおっきいね!デブの割にはって言われたんだけどなぁ......

 

「僕の勘だよ。でもまぁ、いいや。

マルフォイもそのうち来ると思うから相手してやってね」

 

「マルフォイとまたいらっしゃるんですか?」

 

「いや、僕はマルフォイとは来ないよ」

 

「ご友人ではないのですか?」

 

「それはどうだろうね。僕はマルフォイを友人と思った事はないよ。

彼もまた、僕を友と思った事はないだろうね」

 

「平民育ちの私には貴族の考えはよくわからないです。でも、これから友人になるって手は無いんですか?」

 

「弱みを見せてはいけないんだよ。

マルフォイの腰巾着も、けっして彼の友人では無い。だからこそ、裏切れるんだよ」

 

思ったよりも頭の切れるノットにほぉっと内心思ってしまう。

たしかにマルフォイには友人と呼べる人がいるんだろうか。そこについてはかなり疑問に思うが。でもまぁ、腰巾着の片方も火あぶりになっちゃったし。ゴリゴリマルフォイのメンタル削られるし。

思ったよりも辛い立場にいるんだよなぁ。でも、マルフォイの両親は帝王よりも息子を選んだし。

マルフォイ自身も家族を選んだ。

 

そう思うと一番人間味溢れてるんじゃ無いだろうか。

 

「いつか、貴方にもマルフォイさんにも心からの友が出来るといいですね」

 

「それ、君にはいないの?

スリザリンにお友達いる?」

 

「あはは.....マルフォイさんとセオドールさんがお友達で...だめですか?」

 

「べつに、勝手にしたらいいんじゃ無いか」

 

ちょっとツンデレ入り始めました?そんな事を思いながら私も曖昧に笑うとノットの飲み干したグラスをトレイの上に置いた。

 

「もう一杯いかがですか?」

 

「いや、もう帰るよ。ありがとう」

 

初めてノットからお礼を言われた気がする。スリザリンの人ってあんまり感謝しないからだろうか。

 

「いえ、こちらこそ有意義な時間をありがとうございます」

 

自分のグラスもトレイに置くとノットはトレイに代金(2人分)を乗せて暖炉から消えていった。

 

トレイをトムさんの所に持っていて片付けて貰うとテーブルをふきんで拭いて床の掃除を始めるべく掃除用具を取りに私も店の奥へと入った。やっぱり何かしてないと性に合わない。

 

 

 

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