いつにも増してかなり内容が薄いかも知れませぬが、楽しんで頂けると幸いです。
感想貰えたから頑張りましたァ…これからもくれていいのよ?(感想乞い)
今回の任務では、仲間からの支援は当てに出来ない。仲間達……暗殺チームの面々は皆、一人一人が個別で情報を収集し、それをリーダーの元に送るという方法をとっている。無論、俺もだ。
この作戦の利点は二つある。一つは手分けして探すので情報が見つかりやすい、一ヶ所に人を集めれば精度は上がるが数は探せないからだ。二つ目は単純にバラけていた方がボスや組織の監視の目を掻い潜りやすいということ。
俺達は皆、ライバルであり仲間である。各々が各々を信用しているからこそ、一人一人別行動という一見危険な行動に出られたのだ。
だが、良いことばかりではない。現状の俺のように、コイツら護衛チームと当たるのも当然一人となるわけだ。厳しい戦いになることは皆予想しているし、恐らくだが万が一俺が奴等に敗北したときの事もアイツらは考えているのだろう。
「だからこそ、アイツらに負担を強いない為にも……ここで俺が片をつける!」
キラー・バレットが足下や頭上から一斉に飛びかかる。俺のスタンドを初めて見た者は、大抵生理的嫌悪感から足がすくんだりするもんさ。
「ッ!? スティッキー・フィンガーズ!」
だが、予想に反して奴等の行動は早かった。果敢に襲いかかるキラー・バレットだが、いち早く気付き、動いたリーダーであるブチャラティに叩き落とされる。アバッキオ以外の各々もスタンドを発現させ、襲いかかるキラービーをスタンドで落としていく。だが、その行動が既に俺の作戦の内だということは……気づいてんのかァ?
「ブチャラティ! トリッシュはどうしますか!?」
「ミスタとアバッキオ、フーゴはアジトの中へ! 後は俺と共に、このスタンドの主を倒すぞ!」
穴だらけのスーツの男……パンナコッタ・フーゴが慌てたように叫んだ、どうやらボスの娘の名はトリッシュと言うらしい。あの男はスタンドを出している割に、なかなか攻撃しようとしないな……攻撃系の能力じゃあないのか? ……いや、攻撃系の能力じゃあないならば、咄嗟にスタンドを発現させるような癖はつかないはずだ。現に、あの頭に卵の殻をのせたようなアバッキオはスタンドを出していない。つまりアバッキオのスタンドは攻撃タイプではないということだ、攻撃できるスタンド持ちでなおかつギャングみたいな危ない仕事をしていれば、緊急時に即座にスタンドを出すなんて呼吸と同じようなもんだからなぁ……。
まぁ、今は先にトリッシュの血液や肉片の採取が先だな。それさえあれば基本は問題なく、メローネのベイビィ・フェイスで追跡が可能になるだろう。流石にすぐには無理だろうが、奴なら必ず解析してくれるはずだ。
ならば俺は俺にできることをしよう。俺の能力がボスの居場所を突き止めるのに役に立つか?
答えは否、俺の蜂は殺し以外は難しい。だが、殺しに関しては……誰にも負けない自信があるッ!
「お前らが殴り飛ばしたキラービーにも……毒液は含まれている。そして、蜂の毒の中には仲間を呼ぶフェロモンが含まれているんだぜ」
今までは! 目視でしか確認できなかった居場所がよォー! 今なら寝てても分かってしまうなァッ!! お前らの拳からぷんぷんと匂いがするんだよ、匂いがしない人間はアバッキオ、トリッシュ、ミスタの三人だけ! フーゴもナランチャも拳で攻撃はしちゃあいないが……撃ち落としてくれたおかげでそこに蜂の死骸が落ちている!
それを踏んでしまえば、例え直接攻撃しないナランチャのスタンドでも本人には毒が付く! 踏んでいないのはアジトにこもったアイツらだけだ!
「出番だぜバレットビー! 毒の匂い目掛けて突っ込めッ!」
俺の合図を待っていたバレットビーが、一斉にターゲットへと勇み行く。反応できたのは新入りとブチャラティのみ、後の奴等は反応が遅れる。
「うぉおおお! なんなんだよコイツらッ!!」
「くッ!!? っ泣き言は後です! スタンドの本体を……本体を探さなくては!」
「ナランチャ、レーダーの感知範囲を最大まで引き上げろッ!! 敵の居場所を発見するんだ!」
「おいおい弾丸だとォ? 俺に対してそりゃ悪手だぜ襲撃野郎ッ!!」
最初に攻撃されたのはナランチャだ、服装が黒いぶん狙われやすいのかも知れない。当たったのは足、これで行動範囲ととれる行動はかなり狭まったはずだ。続いて新入り、被弾は肩と拳だ。あの傷では攻撃は愚かモノを掴む事すらできまい。ブチャラティは脇腹、一番の重傷だろうよ。
だが……問題はミスタだ。アイツのスタンドが何かをした瞬間、俺の方向へバレットビーが弾き返された。一瞬位置がバレたのかと焦ったが、どうやら違うらしい。
ヤツのスタンド能力は反射なのか? ミスタは要警戒だな……といっても、仕事は、もうとっくに終わっているんだがね。
悲鳴が響き、聞こえてくる発砲音。蜂は小さい、それこそ生物を探知するような能力じゃあなけりゃ、隠れた俺のスタンドを見つけるのは難しい。
その上、下水道からアジトに上がってくるだなんて……普通は考えつかんだろうぜ。もっとも、それが俺の能力が強い由縁なんだがな。
「ミスタ! ナランチャ! 俺とジョルノは中を見てくる、お前達は周囲を警戒しろッ!」
「アンタの怪我じゃあ無茶だぜブチャラティ! それにジョルノの野郎だって拳がやられてる! まともに戦えねぇよ!」
「だが室内の戦闘は、俺たちの方が向いているッ!!」
警戒しながら、かつ急いで中に入って行くブチャラティと新入りの二人。納得できなさそうに見送ったのはミスタとナランチャか……反射スタンドと中距離スタンド……不味いな、相性が悪い。
もっとも、既に『肉片』とそれに付着した『血液』はたっぷりと頂いた。全員に毒を注入しているから喋ることすら困難だろう。
あぁ、今回も完璧な仕事だった……ッ!!!!
ンー、やはり完璧な仕事の後は気持ちがハレバレとして清清しい。やはり暗殺者たるものこうでなくては、バレず、悟られず、任務をこなす。それが真の暗殺者だろう!
「……そんなことはどうでもいいな」
そう呟いて自分を戒める。そして軽やかな足取りで隠れていたその場を離れた。勿論、周囲の警戒と奴等の視界を頭に入れて、なおかつその視線に入らないように、だ。
にもかかわらず。
バタバタと何か音が聞こえてきたのだ。頭上から、まるでヘリのローター音のような……ッ!?
それは一瞬だった、振り返ると同時に太陽の光が目を刺す。闇に生きる俺を刺し殺さんと振りかかる光を背に、そいつは居た。
橙色のボディを鈍く光らせ、機銃だと推察した例のあれを俺へと一心に向けている。本能的に不味いと分かった。
「キラー・バレット! 俺の背中を咥え一面に展開しろォッ!!!!」
俺が吠え、キラー・バレットが背中に現れると同時に、背中に数多の弾丸が撃ち込まれていた。
次回はオリ主の群体型の所以が見えるかも…