まあそれは置いといて…由々しき事態です。
プロット消えました。
まあまだ少しは加筆修正だけなんでまあなんとかなる…?んですが、問題はその後ともう一個の方なんですよね。
一から書く勘も完全に消えてるわけですし、まずなでこスネークを読んでその上でどんな感じにしようか書かないとです。
まあ何はともあれ続きをどうぞ。こいつらまだ1日目なんだぜ?遅すぎワロス。
そんなこんなでほかに特筆することもなく入学式は幕を閉じた。そしてそのまま俺は帰ろうとしていた、だって帰ってもいいよと言われたんなら帰るでしょ。それとも何、まさか俺が禁止されたらやりたくなったり許可されたらする気をなくしたりするあれで帰らずにいると思った?
残念、帰る気満々です。ちゃんとやらなきゃいけない手続きとかはすべて終わらしてあとは自由なんだから、何も問題はないだろう?他の一般生徒は学内を見て回ったり?部活の下調べとか?中学の頃の先輩に会いに行ったりとか?してるらしいですけども。俺はしないです。
麗らかな春の日差しと爽やかな春の風に背中を押され、軽やかに帰路につこうと、右足を踏み込んで校門を出ようとした瞬間。
間違いなく俺の右足の真下に魔法式が展開された。
そこ一点のみが不自然に沈降し正味深さ二十五センチほどのそこそこな穴ができた。
そんなところにそんな穴が出来れば、そりゃもちろん俺の足はまっすぐその穴にゴキブリホイホイのように綺麗に吸い込まれていった。
十点!十点!十点!出ました満点三十点です!
しかし美しかったのはそこまで、バランスを崩してしまった俺はそのまま顔面から地面にダイブした。い、痛い…。
転んだ拍子に右足は穴から出てきて脛をぶつけることは無かったのが、不幸中の幸いと言える。脛は別名を弁慶の泣き所という。しかし、だ。俺なんかはそこを強打しちゃうと泣くどころじゃ済まない、悶絶するまである。いたいよーーままーー!!とザマスザマスなお母さん呼んじゃう。むしろ泣くだけで済む弁慶は異常。逆説的に俺は普通。
「というわけで、普通の人間がする行動とはつまり普通のことであるからして、俺が帰ろうとしたことは当たり前であり当然の帰結だと思います」
「…いきなり訳わかんないことを捲し立てられても困るよ、八幡」
こちらに歩み寄ってきて俺から見て左横にしゃがみこんでいるであろう雫に話しかける。いて良かった、いなかったら黒歴史確定だった。
「大丈夫?ほら、手貸して」
「さんきゅ」
起き上がってみれば昨夜まで新品未使用状態だった制服にすこし土がついていた。このままでいるのもなんとなく癪なのでCADを使わずにささっと魔法でそれらを除いた。
普通魔法を使う時にはCADを使うが、CADはあくまで補助でありCADが無くても個人的な能力が高ければそれなりの速度で魔法を使うことは出来る。ただ戦闘となるとどうしても高速高質な魔法を求められるため、一同CADを保有しているのだ。
俺ももちろんCADは所持しているが、日常で使うような魔法ならCADなしでも融通は効く。暗に自分できるやつでっせみたいだから他人に見られるところでやるのは嫌なんだけど。
「相変わらず出鱈目だね」
「──普通だろ」
多分褒められたから、少し照れて返す。雫に褒められて嫌になる訳ない!自分こんなことできて偉い!すごい!
どうやらこの一高は俺を帰してくれないらしいので大人しく教室へ向かおうとする。校舎の方へ振り返ると、ふと視界にあの人が映る。おそらく生徒会室であろうその場所からニコニコしながら手を振っている。
…七草さんめ、許さん。
*****
自由参加のものも一通り終わってついに帰れる!と思ったのもつかの間、ほのかが達也を探そうと言い始めた。
嫌だと言おうとしたがほのかの目には決意しかなく、こういう時何を言っても曲げない彼女に逆らう理由は残されていなかった。こうなってしまうと俺より一足早く雫とケオが折れてしまい、三対一になってしまうのが常だったからだ。
俺ももう高校生だからな、こういう所は柔軟に大人な対応をしていこうと思います。
敷地内をぶらぶらしていると、偶然にも達也を見つけた…風にしているが魔法で探知した俺がさりげなく誘導していたから当たり前といえば当たり前だ。
そして彼の隣には二人、女生徒がいた。もうナンパですか達也さん。流石っすね。ケオが元気よく話しかける。
「ヨウ達也!もう女引っ掛けたのか?ん?」
「やめろケオ。二人に悪いだろう」
「そうだよケオ。謝って」
あっぶな、俺も茶化すとこだった(嘘)
達也と雫からお叱りを受けたケオは律儀に二人に謝った。こういうところがあるから憎めないんだよなあ、基本的に良い人である。見た目とは裏腹にな!
おっと寒気が、エレメンツ的にそれはどうなんだ?
「ねえ達也くん、四人とも知り合いなの?」
達也の隣にいた二人の内の一人、赤髪でスポーティな雰囲気を漂わせる女生徒が達也に聞く。うなづいた達也が説明を続ける。
少しこちらを警戒している気がする──一科と二科の隔たり、か。
「ああ。と言っても一人以外は今日知り合ったんだがな」
「そっか──えっと、F組の千葉エリカよ」
「同じくF組、柴田美月です…」
ショートカットにメガネをかけた女生徒も千葉に続いて名乗る。
千葉、千葉ね…いい名字だ!仲良く出来そうだぜ!
ところで…さっきから周りの視線が少し──いや、かなりウザイ。周りをキョロキョロしたほのかが声を小さくして二人に言った。
「えっと──気にしないでね、私たちは気にしないから」
ここにいる人たちには、その言葉だけで十分に伝わった。千葉と柴田が少し驚いたような顔をする。
その顔を認めながら雫、ケオ、俺は頷く。それを見た二人は達也の方に目線を移す。
「今朝話しただけだが、保証できると思うぞ?」
達也のそれをきっかけに千葉と柴田が纏っていた警戒が解けた。
ほのかも雫も差別撤廃派だから、こういう一科にも差別撤廃派がいるということの周知みたいな地道なことをコツコツ積み重ねたいと思っていることだろう。俺とケオか?俺たちは差別殲滅派、撲滅と言ってもいい。過激に行くぜ。とりあえずは小町が入学するかもしれないことを視野に入れてるから、それまでには消し去りたい。
そのまま七人で喋っていると、こちらに近づいてくる人影が三つ。そのうち一つはあまりよく知りたくなかったがよく知っているものだったので、幻術魔法で自分の姿を見えなくする。千葉と柴田はかなり驚いていたが、説明はあとだあと。ここはひとまず乗り切らなければ…。
小走りで寄ってきた一年生総代が快活に口を開く。
「お待たせしました!お兄さ…ま?」
すぐに萎んだが…おっとこちらに目を向けた。流石総代、怪訝そうな顔をしているのでなんとか話を合わせてもらおうと人差し指を口に当てる。半ば賭けだったがこの子強い、俺の魔法効いてないわ。丸見えらしい。頭の上にクエスチョンを浮かべながらも従ってくれるらしい。というより今は俺よりも気になることがあるらしかった。
「お兄様…さっそくクラスメートとデートですか?」
周囲の気温が間違いなく下がった。一同身をぶるっとさせる。
す、すげえな深雪。事象干渉力が桁違いだ。これ程の実力を持ち合わせながら入試試験であのタイムってことは少し手を抜いている気もするが、能力のベクトルは全く違うためそんなもんかと思考を捨てる。
「いや待ちながら話していただけだ。こちらは同じクラスの…」
「千葉エリカです。よろしくねっ!」
「柴田美月です。よろしくおねがいします」
千葉と柴田が先に紹介される。
俺たちと話していたからか一科相手の話し方がかなりフランクになっている。まあ答辞を聞いていた限りこういう対応をして即抹殺はないだろう。案の定深雪は少し慌てながら自己紹介を進めた。
三人が姦しく話していたところに、雫が割り込む。
「司波さん、私たち同じA組なんだけど分かる?」
「え?ええ、北山さん光井さん焔緋さん……よね?」
ほんとにいい子ですねこの子。俺を配慮して俺の名前を呼ばない。それとも、もしかして認知されてない?
なんだか達也には勿体無い気がする。達也ったらコミュ障の俺にためらいないんだもん、怖いよ正直。もっと配慮してほしい。
「私たち…のことも名前でいいよ。私たちも深雪って呼ぶから。千葉さんたちもいい?」
私たちのあとに深雪だけに見えるように左手の指を四本立てている。はい、そうなりますよね。雫さん少し怒ってらっしゃる。まあ七草さんに見つかるよりはマシだと甘んじる。
「わかったわ、雫」
「もちろん!」
「いいですよ」
三者三葉の返事を返してくれてこちらサイドは安堵する。その刹那俺の肩に誰かの手が置かれる。瞬間俺の魔法が切れる。今年の総代を一目見ようと集まっていた野郎たちがざわめく。
「八くん?自衛目的以外の魔法の使用は校則違反よ?」
ここの返しをしくじれば間違いなく俺の週末は埋まるか入学早々停学処分である…さてどうしよう。
「いやいや完璧自衛でしょ。七草さんから自分の身を守ろうとしたんですよ?」
「土曜、暇よね?」
ダメでした。
「…はい」
こういうやりとりに慣れてる雫たちは呆れた顔をする。他の人は物珍しそうというか、とにかく驚いていた。
俺たちのやりとりを野次馬していた奴らが徐々に達也たちについてひそひそ言い出す。それが聞こえた七草さんは顔を顰める。
副会長であろう男子生徒に命令する。
「はんぞーくん、生徒会室に帰りましょう」
「それでは予定が…」
有無を言わさず七草さんは歩いていってしまった。どうやら相当気が立っていたらしい。もしかして俺のせいもあるか?あるな。
少し歩いてこちらを振り返った七草さんが作り笑いして言った。
「それでは深雪さん今日はこれで。皆さんもまた、機会があれば」
んー、週末俺生きて帰ってこれるかな。本格的に不安になってきた。とりあえず今日帰ったら小町の癒し成分を補充しないと、胃がキリキリしてます。
会長が去ってしまい居ずらくなったのか野次馬も散っていった。残ったのは八人。達也が口を開いた。
「帰るか」
七人七色の返事をするも、皆内容は肯定だった。俺がいいと言うなんて珍しいって?仕方ないだろう、雫が睨んで来ているんだから。そんな雫も可愛いと感じる俺はなかなか末期。
度重なる編集はだいたい誤字脱字か題名です。