ただ、完全にテキスト不明なカード(地属性CCC)はセリフから引用するのでご了承ください。
あと、どういう裁定になるかわからないカード(パスト系速攻魔法)はカウンターをされた場合や特殊召喚数のカウントは発生するのかなど、テキストからは読み取れないので手順的にも台詞的にも全く同じになるようにOCG的なものに変更したものを使用しようかなと思っています
活動報告の「アンケートの途中経過」に使用しようと思っている2枚のカードの効果を載せているのでご意見やもっといい言い回しがあったらそっちにお願いします
高速道路を1台の白いリムジンが走っている
その車内ではサングラスをかけた大男とワインレッドカラーのスーツを着こなし、紫色の髪を独特の形にカールさせた女性が向かい合っていた
「交渉のご成功
おめでとうございます、理事長」
「ありがとう、中島
これでまた一つ、計画が前に進んだわ。」
女性『赤馬 日美香』はほくそ笑む、だが中島と呼ばれた大男はサングラス越しだが、若干表情を険しくさせていた
「今回の買収の成功は、社長も大変喜んでおられます・・・ですが」
「ですが・・・何だというのですか?」
「はい、実は交渉の妨げになってはと思い、連絡を控えていたのですが
いくつか気になる事件が起こっておりまして・・・」
「事件?」
「はい、まずはここ最近、LDSの教員を主に狙った襲撃事件です。
犯人は目撃者の証言によるとエクシーズ使いらしく、またその使用カードも見たことがないものであったと
デュエルディスクは違法改造されたものが使われているらしく、アクションフィールドでもないのにリアルなダメージが感じられたとの話です。
また、行方不明者も何人か出ている為、現在警察と協力して調査中です。」
「なんですって!?
まさか、敵からの、あの人からの攻撃がもう始まったというのですか!?」
「いえ、社長は違うとおっしゃっておりました。
敵からの攻撃にしては規模が小さすぎると
ただ、来訪者である可能性は極めて高いともおっしゃっておりました。」
「そうですか・・・わかりました。
迅速に事態の収拾を図りなさい!」
「はっ!
それともう1つ、2週間ほど前に新たな召喚法が発見されました。」
「新たな召喚法?」
「零児さん・・・新しい召喚法とは、私達が知っている、融合、シンクロ、エクシーズとは別の
まったく新しい召喚法が現れたということですか?」
レオ・コーポレーションの一室
社長室であるそこで社長である赤馬零児と、LDSの理事長であり零児の母親の日美香が対談していた
「その通りです、母様
それは2週間前、突然出現しました。」
部屋が暗くなり、スクリーンが下りてくると、そこにはストロング石島と榊遊矢のスペシャルマッチの映像が映し出される
≪揺れろペンデュラム、開演の鐘となれ!告げよ!新たなる歴史の1ページを!!『ペンデュラム召喚』!!≫
「ペンデュラム召喚?」
「ペンデュラムカードと言う
特殊なモンスターカード2枚を使って、上級モンスターもリリースなしで同時に何体も召喚できるという今までになかったものです。
また、この召喚の際、膨大な召喚エネルギーも検知されています。」
「まさか、それもあの人が?」
「いえ、それはないでしょう
ペンデュラム召喚を最初に使ったデュエリストは間接的にではありますが、我々とコンタクトを取ってきました。
それも、オリジナルカードを貸し出すという行為までとって、量産せよとの要求を」
「それは・・・それでそのペンデュラム召喚を使ったデュエリストと言うのは、いったい誰なのです?」
映像は切り替わり、舞網第二中学の制服を着崩した少年、榊遊矢の画像とデータが表示される
「市内にある遊勝塾と言う、デュエル塾に所属する14歳の男子、榊遊矢です。
今年度の公式な対外試合の成績は、ほぼ全勝・・・
少なくある敗戦も変わったデッキを使ったために起きた手札事故ぐらいです。」
「なんと・・・これほどのデュエリストが、我がLDSの外に居るなんて・・・」
「それだけではありません
彼はLDSの所属が一切ないにもかかわらず、融合、シンクロ、エクシーズを自在に使いこなしています。」
「何ですって!?」
「また、先ほど公式の記録の成績を言いましたが、彼の非公式な記録も存在しています。」
「非公式?どういうことですか?」
「彼の裏の顔は『
またスクリーンの映像が切り替わり、そこに表示されたのは白塗りの仮面に黒い道化師服を着た人物の写真
デュエルした時のものしかないためか、その姿は炎などに照らされて不気味に映り込んでいた
「大会荒らし・・・それを7年前から現14歳の少年がやっていたというのですか?」
「事実です。
そして、彼は、あの榊遊勝の息子です。」
冷静にデータを見ていた日美香の目が見開かれる
「榊遊勝!?
まさか、彼が敵と手を組み息子を!?」
「いえ、それならば我々にペンデュラムカードの量産をさせるのはおかしい。
榊遊矢の行動原理にはいささか不明な点がいくつかありますが、彼と友好を築くのは大きくプラスに働くことでしょう。」
「わかりました。
大会荒らしをしているということは、多額の褒賞をちらつかせれば動くことでしょう。
ついでに彼の所属するデュエル塾ごと、我々の傘下に・・・」
今後の計画を立てほくそ笑む日美香だったが、零児がそれに待ったをかける
「いえ、ことはそう、うまく進みそうにはありません」
「それは、どういう事です?」
「彼の個人資産は7年もの間に出た大会の優勝数からすると、膨大な物であり、また彼自身も誰かの下に付きそうにない破天荒な性格をしています。
また、彼の所属する遊勝塾はジュニアクラス向けのものであり、彼はそこの講師と言う形で在籍しているようです。」
「講師?中学生の彼がですか?」
「あり得ない話に聞こえるでしょうが、本当です。
さらには、ジュニアユースに上がった生徒は、それぞれのデュエルスタイルに合った他のデュエル塾に輩出しており、我がLDSにも何人か在籍しています。
そして、遊勝塾から移籍した生徒のデータがこちらです。」
表示されるLDSに在籍する3人のデータのほか、様々な塾に在籍する生徒のデータが表示され、それを見た日美香は我が目を疑う
「なっ!?全員、勝率8割強ですって!?」
「はい、そのため彼の塾は他のデュエル塾から優秀な人材を輩出すると一目置かれており、またLDSとは教育方針の違いなどもあり、買収するのは難しいかと」
「・・・では、どうしろと?」
「まずは、彼に良き印象を持ってもらう事から始めましょう
そこで母様には、これを彼に返すついでにやっていただきたいことが・・・」
日美香に差し出されたのは、物語の始まりとなったきっかけであるカード
『時読みの魔術師』と『星読みの魔術師』
時間と空間を司る魔術師たちが主の下に帰る時が来た
混沌を極める世界は、暗雲の中をひたすら突き進む
学校を終えた俺たちは今日の授業のプログラムを確認する
素良には融合召喚を戦術にしている子達を別クラスとして編成し、それを任せるようにした
融合召喚はエクストラデッキを使う召喚法の中では1番初めに広がったので、この世界での使用率は割と高めだ
俺の持ちクラスの半分ほどが素良の方へ移ったので、Bクラスの生徒の何人かを昇級させれば入塾希望者の受け入れも可能になるだろう
そういえば、柚子が塾生に交じって素良の講義を聞いているようだけど、まだ「目がくすんでいるわ」とか言われていないのに柚子は素良から融合召喚を習い出したらしい、ミエルに負けたからか?
「ところで、権現坂?
デュエルはまた生徒たちが来てからでいいんだよな?」
「うむ、新たな修行の成果、存分に見せてやろうぞ!」
「へぇ~権ちゃんも、遊矢に負けて悔しい組?」
「ご、権ちゃん・・・まぁいい、当たり前だろう
男として、勝負ごとに負けたままと言うのは示しがつかん」
権現坂はたまに俺とここでデュエルをして、生徒たちに他流試合と言う名の見学をしてもらっている
権現坂のデッキはフルモンスターデッキなので、かなりピーキーで戦術幅も限られてくるが今回はどんな手を編み出したのだか
俺が、ふと窓の外に目を向けると、そこには白塗りの長いリムジンが止まっており、そこから出て来たかなり派手な髪形の女性が塾の中に入っていくのが見えた
これはまさか・・・
「ゆ!遊矢ー!LDSの理事長がお前に会いに来たぞー!?」
やっぱりか・・・沢渡は原作の様に騒いでないというのになぜあの人が来るんだ・・・
「失礼しますわ。」
ドアを乱暴に開けて飛び込んできた修造さんの後ろから、赤や赤紫色が特徴的な女性が入ってくる
赤馬 零児の母親、赤馬 日美香だ
LDSの理事長にして、夫が失踪したためか、原作ではかなりのヒステリックな性格と強引さを持ち合わせていた人物だったが、この世界ではどうなのだろうか?
「突然の訪問、申し訳ありませんわ。」
「いえ、とり合えずソファにどうぞ
俺に用があるという話でしたが、どのような内容ですか?」
「では失礼して、まずはこれをあなたにお返ししますわ」
赤馬日美香が差しだしてきたのは、アタッシュケースの中に丁寧に収められた2枚のカード
星読みの魔術師と時読みの魔術師、これを返しに来たか・・・
預けたときと同様、沢渡経由で俺に渡せばいいようなものをわざわざ、理事長が届けに来るか・・・
「ちょっと失礼」
俺はデュエルディスクのソリッドビジョンの調整モードを起動し、2枚のカードをモンスターゾーンに置く、するとちゃんと見慣れた2体の魔術師が現れた
さらに今度はペンデュラムゾーンに2枚のカードを差すと、ちゃんとペンデュラムスケールの状態とデュエルディスクは認識した、本物で間違いないようだ
「確かに
で、わざわざLDSの理事長さんが、こんなところに来た理由はただカードを返す為ではないんでしょう?」
「あら、随分と榊君は疑り深いのね
まぁ、そうですわね、貴方達、入ってきなさい」
空きっぱなしだった扉から出て来たのは3人
紫色の髪を北斗七星型のヘアバンド(?)で止め上げた目付きの悪い少年
褐色黒髪で動きやすそうな服装をした少女
竹刀を担ぎ、いかにもな剣士やってますという雰囲気を出した少年
「彼らはジュニアユースクラスだけど、我がLDSの誇る融合、シンクロ、エクシーズの各コースのエース
彼らとのデュエルをしてもらいたいのです。」
「ほう~つまり、他流試合の申し込みと言うわけですね。
ですが、遊勝塾はジュニアクラス向けの塾なので、彼らには少し物足りないのでは?」
「いえ、対戦相手には榊君たち、ジュニアユースの子たち同士でデュエルをしてもらいたいのです。」
「それはそれは、確かにここにはジュニアユースクラスは、他流の権現坂を除いてちょうど3人
でも、俺と素良は講師、柚子は事務員的な立ち位置に居ますがよろしいので?」
「えぇ、彼らに稽古をつけるつもりで挑んでもらって構いませんわ。」
うん?嫌味のつもりで言ったはずなのに、かなり好意的な言葉が返ってきた
かなり地を我慢しているか・・・あのメガネマフラーは何を考えているのやら
沢渡経由で接触してみたが、怪しまれたか?
「では、開始は生徒たちが集まってからと言うことで、それまで隣の休憩室でおくつろぎください
あぁ、対戦相手はどうします?
そちらが最初に決めてもらって構いませんよ?」
「そうですか、ではあなた達、最初に誰が行きますか?」
日美香理事長の言葉に反応し、今まで黙っていた3人の内、目付きの悪い少年が早い者勝ちだと前に出る
「僕が行こう。
僕はLDS、エクシーズコース所属、志島北斗!
対戦相手には榊遊矢、いや
「ほぉう、いきなり俺か?」
「そうだ!僕は現在40連勝中でね。
君を栄えある41番目の獲物にしてあげるよ。」
「へぇ~40連勝中ね・・・わかった。
じゃあ、柚子、来客用の休憩室に案内してくれ、お茶と菓子でも付けてな」
「う、うん・・・どうぞ、こちらです」
赤馬日美香とLDS三人衆は部屋を出て行き、扉が完全に閉まったことを確認すると俺は肩の力を抜く
「はぁ~やっぱ慣れない交渉ごとなんてするもんじゃないな・・・
悪い権現坂、今日は相手できなさそうだ。」
「う、うむ、俺は構わぬが・・・」
「なぁ、俺って一応、塾長だよな?」
あっ!しまった、修造さん、置いてけぼりだった
『まぁ、始まってしまったものは仕方がない
さぁ!2人共、熱血で頑張っていいデュエルを見せてくれ!
フィールド魔法、コスモ・サンクチュアリ発動!』
「へぇ~僕にピッタリなフィールドを選ぶなんて、気が効くじゃないか!」
(修造さんの事だから、北斗って名前から連想しただけなんだろうな~)
『『
さぁ、始まりましたわね
榊遊矢、零児さんはあぁ言っていたけど、私はこの目で見ないと信用ならないわ
このデュエルで貴方が我々の敵なのかどうか、見極めさせてもらいましょう
「さぁ北斗、貴方の力を見せておやりなさい!」
「先攻は僕が頂く
僕はセイクリッド・グレディを召喚!」
セイクリッド・グレディ「ハッ!」
ATK1600
「セイクリッド・グレディの召喚に成功したことにより、手札のレベル4のセイクリッドモンスターを特殊召喚出来る
来い、セイクリッド・カウスト!」
セイクリッド・カウスト「フン!」
ATK1800
山羊の意匠の魔術師に呼び出される半人半馬の弓兵、2体の白銀の星騎士はその力を高めるため、自らに新たな星を灯す
「セイクリッド・カウストの効果発動
1ターンに2度まで、セイクリッドモンスターのレベルを1つ変動させる
僕はカウストとグレディのレベルをそれぞれ1つ上げる。」
セイクリッド・カウスト LV4→5
セイクリッド・グレディ LV4→5
「僕はレベル5となったセイクリッド・カウストとグレディでオーバーレイ!」
星騎士たちがその身に宿した新たな星と共に、また宇宙の混沌へと帰っていき
その混沌から銀河の名を持つ新たな騎士が誕生する
「星々の光よ!今、大地を震わせ、降臨せよ!
エクシーズ召喚!ランク5、セイクリッド・プレアデス!」
セイクリッド・プレアデス「ハハアァァァ!!」
ATK2500 ORU2
「僕はこれでターンエンドだ。」
素晴らしいわ、北斗!
1ターン目からランク5の上位ランクのエクシーズモンスターを召喚するなんて
さすが、我がLDSの誇るエクシーズコースのエースね
「伏せなしでエクシーズモンスター1体を出しただけか・・・このターンで終わっちゃうかもね?」
えっ?
「そうねぇ
手札補充もせずだったから、手札後3枚だし、防いでも次のターン持たないかもね。」
「うむ、それに事前にエクシーズを使うと公言してしまった以上、遊矢の奴はどんな対策をしてくるか判らんしな」
何を言っているのこの子達は?
「ちょっと、あなた達!それはどういう事かしら?」
「そうだぜ
あのセイクリッド・プレアデスは1ターンに1度、オーバーレイユニットを使ってフィールド上のカードを1枚、手札に戻す効果を持っているんだ。
しかも、相手ターンでも使える奴をな」
「そうよ!
いくら北斗がキザで小物っぽいからって、すぐに負けるとは思えないわ!」
真澄と刃が北斗の擁護に入る
そうよ、我がLDSきってのエリートがそんな簡単に敗北するなどあり得ないわ!
「だって、僕なんか僕のターンなのに強制攻撃で迎撃されて、ライフ4000を消し飛ばされたし」
「それって素良がアクションカード取って無かったら、もっとダメージ有ったわよ
私なんてこの前、融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム全部使われてのバーンでの1キルよ。」
「俺なんぞ、元が攻撃力0のトークンにやられたぞ・・・」
「な、何だそれ!?」
「あなたたち、普段何やっているのよ・・・・」
何、その無茶苦茶な内容は!?
一体彼はどんなデュエリストだというの!?
「俺のターン、ドロー
プレアデスか、セイクリッドの常套手段だな」
「へぇ~僕のセイクリッドモンスターの事を知っているようだね。
だったら、この僕に早くも怖気づいたのかい?
噂に聞く
「いや、ただバックもないから、簡単に処理できそうだな~って思っただけだけど?」
「はっ?」
「俺は永続魔法、炎舞―天璣を発動
こいつは1ターンに1度までしか発動できないけど、発動時にデッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを1体手札に加えることが出来る。
俺が手札に加えるのは
さらにスケール6の
1ターンに1度、自分または相手フィールド上のペンデュラムゾーンにカードがあるときデッキからペンデュラム魔法またはトラップか、ペンデュラムと名の付くペンデュラムモンスターを手札に加える。
俺はデッキから通常魔法、ペンデュラム・アライズを手札に加える。
そして、
ドクロバット・ジョーカー「はははっ!」
ATK1800
「このモンスターの召喚に成功した時、デッキからドクロバット・ジョーカー以外の
俺は
遊矢の両隣に現れる光の柱、そこに居るのは振り子の魔術師と赤いトカゲの紳士
その下には2と6に見える奇怪な模様が浮かび上がる
「スケールは2と6、これで俺はレベル3から5のモンスターをペンデュラム召喚できるようになった
揺れろペンデュラム、異世界へ通ずる扉を開け!ペンデュラム召喚!
現れろ!
夜空から2つの流星のごとき光が落ちてくる
その中から現れるのは、赤い軍服を着た虎の兵隊と茶色いロバ
そして、振り子は遊矢のモンスター達に加護を与える
「ペンデュラム・マジシャンのペンデュラム効果発動
俺がペンデュラム召喚を行ったことにより、俺のフィールドの
ついでに、獣戦士族であるヘイタイガーは炎舞―天璣の効果で攻撃力がさらに100上がる」
ヘイタイガー ATK1700→1800→2800
ドクロバット・ジョーカー ATK1800→2800
セカンドンキー ATK1000→2000
「なっ!?攻撃力2800が2体だとー!?」
「それと、特殊召喚されたセカンドンキーの効果によって、デッキから
だが、俺のペンデュラムゾーンにペンデュラムスケールが2枚セットされているため、このカード、
さぁ、バトルだ。
どうせ、バウンス効果を使うんだろ?
手札に戻すなら、モンスターを戦闘破壊した時、デッキから
「くっ!?僕はプレアデスの効果で
セイクリッド・プレアデス「フンッ!」
ORU2→1
プレアデスの剣にオーバーレイユニットが宿り、それを振るうと無数の流星の様な光がヘイタイガーを包み、その身をカードへと戻し遊矢の手札に戻してしまった
「だが、まだドクロバット・ジョーカーが居る。
ドクロバット・ジョーカーでセイクリッド・プレアデスに攻撃」
ドクロバット・ジョーカーは帽子の中から導火線に火の付いた爆弾を取り出し、それをセイクリッド・プレアデスへと投げつける
セイクリッド・プレアデスは迎撃態勢を取り、爆弾の衝撃に耐えようとするが、プレアデスに当たる前に爆弾は突然無数に分裂し、それが連鎖爆発していきプレアデスを跡形もなく消し飛ばした
「ぐぅ!?」
LP4000→3700
「おっと、俺のモンスターはもう1体居るぞ
セカンドンキーでダイレクトアタックだ。」
セカンドンキーの猛突進が北斗を轢き飛ばす
「ぐわああああぁぁぁぁぁぁ!!」
LP3700→1700
「バトルフェイズ終了、メインフェイズ2だ
魔法カード、ペンデュラム・アライズ発動
自分フィールド上のモンスターを1体墓地に送り発動、デッキからそのモンスターと同レベルのペンデュラムモンスターを特殊召喚する。
俺はセカンドンキーを墓地へ送り、2体目のペンデュラム・マジシャンを特殊召喚」
ペンデュラム・マジシャン「ふん」
ATK1500
「ペンデュラム・マジシャンの特殊召喚により効果発動
自分フィールド上のカードを2枚まで破壊し、デッキから破壊した数までペンデュラム・マジシャン以外の同名以外の
俺はペンデュラムゾーンとモンスターゾーンのペンデュラム・マジシャン2枚を破壊し、デッキから
断頭台のごとく揺れる振り子がペンデュラム・マジシャンを破壊する
だが、マジシャンたちに悲壮などない、自らの命は新たな仲間の呼び水となり、その魂は消えることがないのだから
「スケール5の
ここでリザードローのペンデュラム効果を発動、もう片方のペンデュラムゾーンに
カードを1枚伏せ、ターンエンドだ。
ターン終了と共にドクロバット・ジョーカーの攻撃力は元に戻る。」
ドクロバット・ジョーカー ATK2800→1800
遊矢のターンが終わり、そのタクティクスを目撃した日美香は開いた口が塞がらなかった
「これがペンデュラム召喚・・・」
なんという・・・まるで北斗が歯が立っていないわ
いえ、これはペンデュラム召喚が使えるからと言うよりも・・・
「お、おい、何なんだよあいつ
あれだけ動いていやがるのに手札がまだ4枚もありやがる・・・」
「下級モンスターだけで、上位ランクのエクシーズモンスターを倒した!?
なんて、むちゃくちゃな・・・」
「なんだか遊矢のモンスター、サーチ効果やドロー効果ばっかりね?」
「元々、遊矢はサーチカードは多用していたけど、フィールドのアドバンテージを少なくしてまでサーチしたってことは何かドローしたいカードがあって、デッキ圧縮してるってことかな?」
「いや、ただ、エクストラデッキにモンスターを溜めているだけではないのか?
セイクリッド・プレアデスの手札に戻す効果は1ターンに1度だから、対処できなくなるほど大量にモンスターを呼ぶためかもしれん」
真澄と刃が恐れおののく中、遊勝塾の子達は冷静に戦術分析をしている
ありえないわ・・・
LDSの、それもジュニアユースクラスとはいえ、エクシーズコースのトップの成績の北斗をこんなにあっさりと追い込むなんて
こんなの業界ナンバーワンのLDSの看板に傷が付いてしまうわ
なんとかしなさい!北斗!!
「馬鹿な・・・ありえない・・・この僕が・・・」
「おいおい、戦意喪失なんてしないでくれよ・・・子供たちも見てるんだからさ~」
「くっ!僕のターン、ドロー
僕は永続魔法、セイクリッドの星痕を発動!」
北斗は夜空から流星が一つ落ちてくるのを見るや否や、走り出す
「このカードは僕がセイクリッドモンスターをエクシーズ召喚した時、1ターンに1度ドローできるようになるカードだ!
さらに相手フィールド上にのみモンスターが居るとき、手札のセイクリッド・シェアトは特殊召喚出来る!」
セイクリッド・シェアト「シェア!」
DEF1600
「さらにセイクリッド・ソンブレスを通常召喚!」
水瓶の様な物を持った小さな騎士と星の力を受け継いだ乙女が現れる
それと同時に北斗は流星の落下地点であろう場所に着き、目的のものを探し出す
「どこだ!どこだ何処だ!?
あの流星は確かにこの辺に落ちたはず・・・」
「お探し物はこれかい?」
北斗の背後から声が聞こえる、誰かは見なくても判るだろう
このフィールド内にいるのは北斗を除けばただ一人、榊遊矢だけなのだから
遊矢は北斗の背後の神殿の屋根の上に腰掛け、アクションカードを見せつけていた
「ど、どうしてだ!?なぜ、お前がそんなところに居る!?」
遊矢がさっきまでいた場所に目を向けると、そこにはドクロバット・ジョーカーがいそいそとトランポリンを片付けている姿があった
それを見た北斗は、遊矢が何をしたのかを確信する
「まさか・・・ジャンプして、流星を空中で掴んだのか!?」
「そういうこと、ほら、さっさとプレイしろよ
時間制限で負けてしまうぞ?」
「クソッ!僕はセイクリッド・ソンブレスの効果発動
墓地のセイクリッドモンスターを1体除外することで、セイクリッドモンスター1体を墓地から手札に呼び戻す!
僕はグレディを除外してカウストを手札に戻し、さらにこの効果を使ったことにより、ソンブレスの効果でセイクリッドモンスターを召喚する
来い、セイクリッド・ポルクス!」
セイクリッド・ポルクス「フンッ!」
ATK1700
「さらにセイクリッド・ポルクスが召喚に成功したターン、通常召喚とは別にセイクリッドモンスターを召喚できる
僕はセイクリッド・カウストを召喚!」
セイクリッド・カウスト「ハッ!」
ATK1800
星の乙女に導かれ、双子座の剣士、射手座の弓兵が次々に現れ、弓兵は自身と星の乙女に前のターン同様、新たな星を宿らせる
「カウストの効果で、カウストとソンブレスのレベルを1つ上げる!
さらにシェアトは自分の墓地かフィールドのセイクリッドモンスターと同じレベルになることが出来る
僕はシェアトをポルクスと同じレベルに変換!」
セイクリッド・カウスト LV4→5
セイクリッド・ソンブレス LV4→5
セイクリッド・シェアト LV1→4
「レベル4とレベル5のモンスターが2体ずつ」
「そうだ!僕を本気にさせた事、後悔させてやるからなー!!
僕はレベル4のポルクスとシェアト、そしてレベル5のカウストとソンブレスでオーバーレイ!
エクシーズ召喚!現れろ!!ランク4、セイクリッド・オメガ!
ランク5、セイクリッド・プレアデス!!
セイクリッド・プレアデス「フンッ!」
ATK2500 ORU2
セイクリッド・オメガ「デュア!」
ATK2400 ORU2
再び降臨した星雲の名を持つ騎士とその隣に並ぶ半人半馬の守護騎士
そして、彼らが呼び出されたことで北斗の手に1つの光が灯される
「セイクリッドの星痕の効果で1枚ドロー
そして、セイクリッド・オメガの効果発動
オーバーレイユニットを使い1ターンに1度、僕のセイクリッドモンスターはこのターンマジック、トラップの効果を受けなくなる!」
セイクリッド・オメガ ORU2→1
「これで伏せカードがあっても問題ない!それにそのペンデュラム効果と言うのもマジックカードの効果扱いらしいな!
これで、僕のモンスターを止められるカードはなくなった!!
プレアデスの効果でドクロバット・ジョーカーを手札に戻す!」
セイクリッド・プレアデス ORU2→1
「おや、いいのか?
次のターンでまたサーチ効果が使えるぞ?」
「次のターンなんてない!!
お前のフィールドはがら空きも同然!このターンでお仕舞だ!!
バトル!セイクリット・オメガでダイレクトアタック!」
星雲の半馬騎士はその手に紋章を出現させそれを遊矢に放とうとするが、光の柱に捕らわれていた電球の様な腹を持つホタルが立ちはだかる
EM ホタルクス DEF1600
「なっ!?馬鹿な、ペンデュラムゾーンに居るモンスターは魔法カード扱いのはず!?」
「永続トラップ、ペンデュラム・スイッチの効果
1ターンに1度、自分のペンデュラムゾーンのカード1枚を対象にし、それを特殊召喚する。」
「くううぅぅぅ!!だったら、オメガでホタルクスを破壊だ!!」
「手札の
ダメージ計算時にこいつを手札から捨てることで、モンスター同士の戦闘ダメージを互いに0にする。」
「はーははははっ!!血迷ったか!!
守備表示のモンスターでダメージが発生するわけがないじゃないか!
ダメージはこれから発生するんだ!行け、プレアデス!!ダイレクトアタックだ!」
「いや、これでバリアバルーンバクの2つ目の効果が使える。
相手のダイレクトアタック宣言時、手札のEMモンスター、ヘイタイガーを捨てて墓地のバリアバルーンバクを守備表示で特殊召喚する。」
バリアバルーンバク DEF2000
セイクリッド・プレアデスの剣が遊矢に迫るが、その前に現れた紫の獏の形をした風船に邪魔をされ、その切っ先が届くことは叶わなかった
「こ、これも防ぐのか・・・
ならば、僕はセイクリッドエクシーズモンスター1体を素材にさらなるエクシーズ召喚を行う!
セイクリッド・オメガ1体を素材にオーバーレイ!
眩き光もて降り注げ!エクシーズ召喚!
現れろ!ランク6、セイクリッド・トレミス
星雲の騎士が再び混沌の渦へ戻ると、その中から夜空の翼を広げ巨大な竜の様なモンスターが降臨する
セイクリッド・トレミス
ATK2700 ORU2
「これでターンエンドだ!」
「じゃあ、俺のターンだ、ドロー
俺はスケール3の
そして、ペンデュラム効果発動
1ターンに1度、相手フィールド上の表側表示モンスター1体の効果をこのターン無効にする
対象はもちろん、プレアデス」
次に光の柱の中に浮かぶのは口に×字のシールを張り付けたオレンジ色のうなぎ
それが、その口からバッテンシールを飛ばそうとする
「な、何!?」
「オメガを残しておけばシールイールの効果を防げたのにな
さぁ、どうする?このタイミングならまだ効果は扱えるぞ?」
「うぅぅ・・・プレアデスの効果でペンデュラム・スイッチを手札に戻す・・・」
セイクリッド・プレアデス ORU1→0
プレアデスにシールがはりつけられる直前、オーバーレイユニットを取り込んだプレアデスはペンデュラム・スイッチのカードを遊矢の手札に戻す
だが、それはもう最後のあがきでしかない
「ドクロバット・ジョーカーを召喚し効果発動
2枚目のホタルクスを手札に加え、ペンデュラムスケールにセッティング
これでスケールは3と5になった
俺は手札から
黒い奇術師の隣に降り注ぐ4つの光
角が電話になった蒼い水牛、腹が電球となったホタル、2人の振り子の魔術師がそれぞれの光の中から現れる
ドクロバット・ジョーカー ATK1800
ペンデュラム・マジシャン ATK1500
ペンデュラム・マジシャン ATK1500
ロングフォーンブル ATK1700
ホタルクス DEF1600
「4体同時召喚だと!?
だがさっきと違い、攻撃力が僕のどのモンスターよりも遙かに下のモンスターばかりじゃないか!」
「おいおい、エクシーズ使いのくせに攻撃力でモンスターを判断するなよ。
それに、俺がストロング石島戦の時に使ったモンスターを忘れているようだな?
俺は、レベル4のホタルクスとドクロバット・ジョーカー、そしてペンデュラム・マジシャン2体でオーバーレイ!
モンスター2体ずつでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
来い、交響魔人マエストローク!恐牙狼ダイヤウルフ!」
遊矢の作り出した混沌の渦の中から現れるのは星の騎士たちと違い、統一感の無いモンスター達
1つは小さな魔の国の指揮者、そしてもう一つは全身を金剛石の様な装甲で覆われた巨大な狼
マエストローク「ふんっ!」
ATK1800 ORU2
ダイヤウルフ「ウオオオォォォォォォン!!」
ATK2000 ORU2
「な、なにー!?」
「2体のエクシーズモンスターの効果発動
オーバーレイユニットを1つ使い、マエストロークでプレアデスを裏側守備表示に変更
そして、ダイヤウルフで俺のフィールドの獣族、鳥獣族、獣戦士族モンスターのうち1体と相手カード1枚を破壊する
ロングフォーン・ブルとトレミスを破壊する。」
マエストローク「はっ!」
ORU2→1
ダイヤウルフ「グオオオオアアアァァァァァァ!!」
ORU2→1
マエストロークが音符を操り、ダイアウルフが咆哮する
魔力の宿った咆哮はセイクリッド・プレアデスをカードに封印し、セイクリッドトレミス
そしてそこにロングフォーン・ブルはタックルを仕掛け、その身と引き換えにトレミスを瓦礫の山に変える
(裏守備じゃ、手札のオネストの効果も使えないじゃないか・・・)
「そ、そんな・・・エクシーズ召喚を極めて、40連勝で、1度もダメージを受けたことのない僕が・・・」
「40戦もしてダメージを受けてない?
随分と格下ばっかりと戦って来たんだな
それでいい気になっていたのか?」
遊矢の高揚が冷める
それは最後に足掻き何かやるのかと思っていたのに、北斗は頭を垂れ、ただ「あり得ない」と喚き散らすだけで、諦めてしまっているからだ
だが、そんな北斗にも運だけは味方してくれたのか
彼に向って流星が一つ降り注ぎ、それを見た彼はすぐさまそれを掴んだ
「はははっ!!どうやら、幸運の星はボクにめぐっているようだ!
まだ、僕は負けていないぞー!!ははははっ!」
だが、その手にした赤い流星は青い流星に打ち抜かれ、粉々になってしまった
「は?」
「アクションマジック、コスモ・アロー
相手がドロー以外で手札にカードを加えたとき、その加えたカードを確認し、魔法カードなら破壊する
よって、お前が手札に加えたアクションマジック、ティンクル・コメットは破壊させてもらった。」
「なんですとー!?」
「やれやれ、次はメタられても動揺しない精神を身に着けてもらってからデュエルしたいね
バトル!マエストロークでセット状態のプレアデスに攻撃!」
セイクリッド・プレアデス DEF1100
カードの封印から解き放たれたプレアデスだったが、時すでに遅くその胸には深々と魔人の指揮者の剣が突き刺さり破壊された
そして、ゆっくりと歩を進め、北斗の前に立ったダイヤウルフを彼は見上げる
「あ・・・あぁ・・・」
「はぁ~恐牙狼ダイヤウルフでダイレクトアタック」
主人の飽きれ交じりの攻撃宣言に、ダイヤウルフもその牙で噛み付くことも、爪で引き裂くこともせず
北斗を見下ろした後、邪魔な小石を払うかの如く、前足で突き飛ばした
「うわあああぁぁぁぁ!!」
LP1700→0
「まったく、こんなんじゃ、満足できないぜ・・・」
せっかく、カイザーコロシアムとか入れていたのにな~
やっぱり、対策していたのか・・・
さぁ、次は私、融合コース所属の光津真澄が相手よ!
へぇ~融合か、だったら柚子、君が出たらどうだい?
えぇ!?私!?
うん、LDSの融合なんて軽くのしちゃってよ
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『幻の合奏』
いいわ、私の新しい力見せてあげる!
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま