遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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 お待たせしました、ついに登場、鎧の不審者、そして最長回です(ターン数が)
 お相手は出番数カットでありながら絶大なインパクトを放ったあの人です
 あと、アンケートの方は締め切らせていただきました、ご協力ありがとうございました


ブラック企業社長と悪徳取り立て屋のデュエルを見た子供たち

「すげー痺れたぜ!遊矢兄ちゃんと赤馬零児のデュエル!!」

「うん、すごかったよね~いろんな召喚法のモンスターが出てきて♪」

「よし、俺は決めた!俺は全召喚を使いこなすデュエリストになるぜ!」

「えっ!?でも、君ってガイアナイトとかダンシング・ソルジャーとかしか持ってなかったよね?
 効果なしで遊矢先生みたいにするのはきついんじゃ・・・」

「いや、俺は決めた!何せ、俺には必殺のカードがあるんだからな!!」

 これがのちに「創星王」と呼ばれるデュエリストの始まりである


舞網チャンピオンシップ編
鉄の意志と鋼の強さ


「見ろよ、臆病者の子供が歩いてるぜ?」

 

「あぁ、逃げた榊遊勝の子供だ」

 

 夕日の街を一人の少年が歩いていく

 道行く人々は少年を見て覚える感情は侮蔑、嘲笑、苛立ち、嫌悪、拒絶、蔑み、軽蔑・・・

 

 様々な悪意に晒された少年の顔は逆光で見えはしない

 

 ただひたすらに前を向き、その歩を進めていく

 

「おい!!」

 

 少年の歩みが止まる、そこに居たのは年若いながら鍛え上げた肉体を持つガラの悪い少年

 

「お前、卑怯者の息子なんだってな?

 親父が逃げたんだ、代わりにお前が戦えよ?」

 

「なんだ、お前は・・・?」

 

「俺はストロング石島の代わりだ。

 なんだよ?嫌か?親父みてぇに逃げるってか?」

 

「俺とデュエルがしたいのか?」

 

「はっ!誰がおめぇなんかと、デュエルがしたいと思うんだよ

 逃げた榊遊勝の代わりに、俺がてめぇに天罰を与えてやろうとしているってだけよ!」

 

「そうか・・・だが、デュエルだというならいいだろう、相手になってやる!」

 

「ははっ!卑怯者が何ほざいていやがる!」

 

「「『決闘(デュエル)』!!」」

 

 その言葉が響いた直後、夕焼けの街は闇に包まれた

 

『『『うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』』』

 

 闇の中から悲鳴が木霊する

 数分ののち、闇は晴れ、町はまた光を取り戻す

 

「なんだ、この程度か・・・」

 

 闇が晴れても少年は変わらぬ位置で立っていた

 その前にはガラの悪い少年が恐怖でその顔を凍らせて転がっている

 

 そして、周囲にいる人々も少年へ向ける感情が変わっていた

 

 驚愕、畏怖、恐れ、困惑、衝撃・・・

 

 恐怖の感情に染められ、少年を化物のように見て怯える人々

 少年と目を合わせた者はその意識を手放し地に伏せる

 

「さぁ、次はだれが相手をしてくれるんだ?」

 

 大仰な仕草で振り向いた少年は、戦いを求めて嗤っていた


「うぅ・・・ん・・・」

 

 目が覚めると、まだ外は暗い、まだ日は昇ってないみたい

 時計を見ると午前4時くらい、2度寝するには少し遅いわね・・・

 

「昔の・・・夢・・・」

 

 おじさんが失踪した次の日、街の人々の遊矢の見る目は悪意のみとなっていた

 ほとんどの人は直接何かを言ってくることはなく、蔑み嘲笑するだけだったけど

 権現坂の兄弟子だった人が遊矢にデュエルを挑んだ

 

「いったい何をしたのよ、遊矢・・・」

 

 デュエルが始まってすぐ、遊矢はフィールド魔法を発動したみたいだった

 それは深い闇の様な物で、どう声をかけようかと迷っていた私はその闇の外にいて、デュエルの内容を知ることは出来なかった

 ただ覚えているのは、闇に捕らわれていた人たちは皆、恐怖で固まっていたことだけ

 イライラしていたのか、あの後も悪口を言って来た人たちにデュエルを挑んでいってたっけ・・・

 

「そのおかげで、誰も遊矢に悪口言わなくなったんだけど・・・」

 

 いつもちょっとやり過ぎよね

 権現坂と一緒に止めるの大変だったんだから・・・

 

≪あれは『楽しんでいる』んじゃない、『面白がっている』っていうんだ≫

 

 遊矢の言葉が頭の中で反芻する

 言い過ぎだとも思ったけど、遊矢の言う様に心の底から楽しんでみていた人たちは少なかったのかもしれない

 あのスタジアムで、おじさんを擁護してくれる人は誰もいなかったのだから

 

「はぁ~プロって難しいな~・・・」

 

≪そうだ、奪われた仲間は必ず取り戻す!    

 そのために俺は『此処』に来た!≫

 

 そういえば、そのユートっていう遊矢に似た人、大事な人を取り戻すためにLDSを襲撃してたんだったわね

 あの夕日に照らしだされた遊矢の表情はユートに似ていた

 大事なものを守れなかった、そんな表情・・・

 

「今は、どこに居るのかしらね?」


 夜の街の屋根の上

 群青のコートをたなびかせ、一棟のビルを見つめている

 その表情はマスクとゴーグルで判断しづらいが眉間にしわが寄っていることから、険しいことが分かる

 

「LDS・・・」

 

「お前もこっちに来たのか、隼・・・」

 

 青いコートの青年、俺の仲間『黒崎 隼』

 彼は妹の瑠璃が攫われてから変わってしまった

 瑠璃を取り戻すためには手段を選ばず

 人をカードにすることにも戸惑いを覚えない、冷徹な性格へと

 

「ユート、何か情報は掴めたか?」

 

「いや、なにも・・・LDSの生徒はアカデミアの事は何も知らないようだ。」

 

「そうか・・・ならば、もっと上の奴、赤馬零王の息子を引きずり出すしかないな!!」

 

 獲物に狙いを定め、隼のゴーグルの奥の鷹の様な目が光る

 狂気に染まるその姿に俺は目を伏せる、これでいいのかと

 

「なぁ、隼、赤馬零王の息子を引きずり出すために、何をするつもりだ?」

 

「知れたこと、奴の部下どもをデュエルで倒し、奴らをカードにして叩きつける!!」

 

「なっ!?そんなことをすれば、俺たちはアカデミアと同じになってしまう!

 やめるんだ!隼!!」

 

「五月蠅い!!瑠璃を助け出すためには、こうするしかない!!」

 

「此処は俺たちの戦場じゃない

 あのころの様な・・・まだデュエルが楽しかった、あのころの様なデュエルが出来る場所だ!!

 俺たちの事情を持ち込むべきではないんだ!!」

 

 そうだ、この世界はまだ人々が楽しくできる世界なんだ、戦場になどさせてはならないんだ!

 

「甘いなユート、もうそんなことが言える時ではない!!

 瑠璃が連れ去られたその時から・・・邪魔立てするならユート!貴様と言えども倒す!!」

 

 ゴーグルとマスクを取り、血走った金色の目が俺に向けられる

 俺はもう誰も傷つけたくはない

 だが、暴走する隼を止めるには、やるしかないのか・・・

 

 一触即発の空気が漂う中

 

「おや~屋根の上で何をしているのかな?お二人さん」

 

 空気を読まないハスキーボイスが俺たちに掛けられた

 

「何者だ、貴様」

 

「それはこっちが聞きたいね、不審者さん

 僕はマルコ、LDSで講師をしている者だ

 さっきの会話、聞かせてもらったけど、君たちが最近起こっている襲撃事件の犯人ってことでいいのかな?」

 

 そう言い、フラメンコダンサーの様なフリルの付いた紫のシャツを着た長髪の男『マルコ』はどこから取り出したのか、赤いバラを俺達に向ける

 

「講師・・・ならばちょうどいい!!

 貴様!俺とデュエルをしろ!!」

 

「ふふ、すぐに逃げるかと思っていたけど、それは願ったりかなったりだ

 いいよ、ただし、僕が勝ったら君たちを拘束させてもらうよ?」

 

 ディスクを展開させるマルコと隼

 まずい、俺は屋根から飛び降り2人の間に割って入る

 

「待て、隼!!

 もう、俺の目の前で誰も傷つけさせはしない!

 デュエルをするなら俺が相手になってやる!!」

 

「君、僕がやるって言っているのに無粋なことしないでくれるかな?

 彼を下したら、君も相手をしてあげるからさ」

 

「そうだ!

 こいつを始末したら、邪魔をするお前も片付けてやる!!

 黙って、そこで見ていろ!!」

 

「くっ!」

 

 もはや止められないか!?

 

「「『決闘(デュエル)』!!」」

 

「先攻は僕からだ

 僕は竜魔導の守護者を召喚!」

 

竜魔導の守護者「はっ!」

       ATK1800

 

 マルコの隣に現れる青き竜の鎧を着た魔導士

 竜魔導の守護者は彼の勝利の鍵となるカードを呼び出すために杖を掲げる

 

「竜魔導の守護者が召喚、特殊召喚された時、手札を一枚捨てることで、デッキから融合かフュージョンと名の付く通常魔法を手札に加えられる。

 僕は融合のカードを手札に加えるよ。」

 

「融合!!」

 

「あの男、融合使いか!?」

 

 まずい、LDSの講師と言うだけでも問題なのに融合使いだなんて・・・

 今の隼は怒りに支配されている、融合使いと分かったのならカードにする以前に殺しかねない

 だが、俺にはもう止められない

 決闘は始まってしまった・・・また、俺は・・・

 

「さらに効果発動

 エクストラデッキの融合モンスター、異星の最終戦士を見せることでその融合素材モンスター、魔力吸収球体を墓地から裏側守備表示で特殊召喚するよ

 カードを2枚伏せて、ターンエンドだ

 さぁ、君のターンだよ?」

 

「ふざけた奴だ、俺のターン、ドロー」

 

「この瞬間、僕はリバースカードを使わせてもらうよ。

 永続トラップ、星遺物の傀儡

 このカードの効果は1ターンに1度、自分の裏側表示モンスターを選択し、表側攻撃表示か表側守備表示に変える

 よって、僕は魔力吸収球体を表側守備表示に変更!」

 

 魔力吸収球体 DF900

 

「俺はRR(レイド・ラプターズ)―スカル・イーグルを召喚」

 

 スカル・イーグル ATK1000

 

「さらにRR(レイド・ラプターズ)―コールを発動、自分フィールド上のRR(レイド・ラプターズ)モンスター1体の同名モンスターを手札、デッキから特殊召喚する。」

 

「おっと、待ってもらおうか

 魔力吸収球体の効果発動、相手ターン中に魔法カードが発動したとき、このカードをリリースすることで、その発動を無効にし破壊する。」

 

 RR(レイド・ラプターズ)―コールから魔力を吸い取り、浮かび上がった髑髏が肥大化する

 髑髏の幻影がカードに喰らい付き破壊すると、本体である赤黒い水晶は容量オーバーとなり砕け散る

 

「表示形式変更はこのためか・・・」

 

 なるほど、融合素材の効果を活かしたのか

 だが、隼はこの程度では止められないぞ

 

「ならば、俺は手札のRR(レイド・ラプターズ)―ペイン・レイニアスの効果発動

 自分フィールドのRR(レイド・ラプターズ)モンスターを1体選択し、その守備力か攻撃力のどちらかの低い方と同じ数値のダメージを受けることでこのカードを特殊召喚する。」

 LP4000→3500

 

 ペイン・レイニアス DEF100

 

 白と錆色の鋼鉄の鷲の様なモンスターが隼をつつくと、その手札からまるまるとした緑色の機械的な鳥が現れる

 

「この効果で特殊召喚されたペイン・レイニアスは対象モンスターと同じレベルとなる。」

 

 ペイン・レイニアス LV1→3

 

「俺はレベル3のRR(レイド・ラプターズ)―スカル・イーグルとペイン・レイニアスでオーバーレイ

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 現れよ!RR(レイド・ラプターズ)―デビル・イーグル!!」

 

デビル・イーグル「キュオオオォォォォォォォ!!」

        ATK1000

 

 宵の帳と共に赤と黒に彩られた悪魔の怪鳥

 隼は次のターンで一気に勝負を付けるつもりか!?

 

「スカル・イーグルを素材としてエクシーズ召喚されたモンスターは攻撃力が300ポイントアップする。

 さらにデビル・イーグルに装備魔法、ラプターズ・アルティメット・メイスを装備し、さらに1000ポイントアップさせる、バトルだ!!」

 

 デビル・イーグル ATK1000→1300→2300

 

 デビル・イーグルが光り輝く棍を掴み、高く舞い上がる

 だが、舞い上がった空には輝く月ではなく、漆黒の太陽が鎮座していた、これは!?

 

「おっと、そうはいかないよ

 速攻魔法、皆既日食の書、フィールド上の全てのモンスターには裏側守備表示になってもらおうかな。」

 

 日食の魔力がフィールドを支配し、全てのモンスターはカードに閉じ込められる

 悪魔が持った輝く棍も空しく転がり、砕け散った

 これで反転召喚しても攻撃力は元の1000、フィールドに残すには心許無い数値になったか

 

「くっ!俺はカードを2枚伏せ、ターンを終了する。」

 

「エンドフェイズ時、君のモンスターは表側表示になり、その枚数分、君はカードをドローする。

 表になったのはデビル・イーグル1体だから、1枚ドローしたまえ」

 

 デビル・イーグル DEF0

 

 マルコを睨みながらドローをする隼、敵から送られた塩など嘗めたくないと表情に出ている

 

「さぁ、僕のターンだ、ドロー

 僕は再び、竜魔導の守護者の効果を発動し、異星の最終戦士を見せ、墓地から融合素材の魔力吸収球体を裏側守備表示で特殊召喚

 さらに魔法カード、増援を発動し、デッキからレベル4以下の戦士族モンスター、ダーク・ヒーロー ゾンバイアを手札に加える。

 そして、魔法カード、融合を発動するよ!」

 

「来るか!?」

 

「手札のダーク・ヒーロー ゾンバイアとフィールドの魔力吸収球体を融合

 闇駆ける英雄よ、魂宿る石をその手に、輝く光の中で生まれ変われ!融合召喚!!

 カモーン!マイフェイバリットモンスター!異星の最終戦士!!」

 

 マルコのフィールドに降り立ったのは黄金の躰に最低限の鎧を付け、肥大化した右腕に鉤爪を、左肩にキャノン砲を装備した恐ろしげな戦士

 彼が降り立ったことで、発生した衝撃波で竜魔導の守護者が弾き飛ばされる、何だ!?

 

「異星の最終戦士の特殊召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールド上のモンスターはすべて破壊される。」

 

異星の最終戦士「グオオオアアァァァァァァ!!」

       ATK2350

 

「そして、このカードがフィールド上で表側表示で存在する限り、お互いにモンスターを召喚、反転召喚、特殊召喚することは出来なくなる。」

 

「なっ!?」

 

「凄まじい効果だ・・・」

 

 自分もモンスターを出せなくなるという諸刃の剣を躊躇なく使うとは・・・

 

「僕はモンスターをセット

 そして、星遺物の傀儡の効果で表側攻撃表示に変更する

 現れよ、ライトロード・モンク エイリン!」

 

エイリン「フン!はあっ!!」

    ATK1600

 

 異星の最終戦士の隣に並ぶ、浅黒い肌の光の御使いである女性

 拳を唸らせ、仲間の戦路を阻む者を見据える

 

「バトルだよ!

 エイリンで表側守備表示のデビル・イーグルに攻撃!」

 

「させるか!トラップカード発動!RR(レイド・ラプターズ)―レディネス

 このターン、俺のRR(レイド・ラプターズ)は戦闘で破壊されない!」

 

「残念だったね!

 エイリンに攻撃された守備表示モンスターはダメージ計算前に持ち主のデッキに戻ってしまうのさ!」

 

「なんだと!?」

 

 デビル・イーグルは空へと逃げようとするがエイリンはそれを許さず、高く跳躍して先回りし、蹴り飛ばす

 落下したデビル・イーグルは光とともにカードへと戻り、隼のデッキへと戻ってしまった

 特殊召喚を封じられた隼は召喚権を使ってのセットしかできない

 これを狙ってのコンボか・・・

 

「さぁ!まずは、キツイお仕置きと行こうか!

 異星の最終戦士でダイレクトアタックだ!」

 

「墓地のRR(レイド・ラプターズ)―レディネスは自分の墓地にRR(レイド・ラプターズ)モンスターが存在する場合、このカードを除外することでこのターン、自分が受ける全てのダメージを0にする。」

 

 風の障壁が隼を覆い、異星の最終戦士の拳を弾き飛ばす

 その様を見たマルコは、たはは、と自嘲気味に笑う

 

「やっぱり、そう簡単に通させてはくれないか~

 エイリンの効果でエンドフェイズにデッキからカードが3枚墓地へ送られる。

 ターンエンドだよ」

 

「くっ!俺のターン、ドロー

 俺はモンスターをセットし、カードを1枚セット、ターンエンドだ」

 

流石の隼も、この状況では防戦一方か・・・

 

「僕のターンだね、ドロー

 僕はエイリンでセットモンスターに攻撃

 もちろん、効果でそのモンスターにはデッキに戻ってもらうよ」

 

 リバースして現れたのはペイン・レイニアス、だが前のターンのデビル・イーグルと同じように蹴り飛ばされる

 

「ちぃ!?」

 

「さぁ、これで君を守るカードはないかな?

 異星の最終戦士でダイレクトアタックするよ!」

 

 黄金の戦士の拳が隼に叩き込まれる

 隼はその衝撃で吹き飛ばされ、地面を何度も転がる

 くっ!やはりこうなってしまったか!!

 

「ぐぅ・・・はぁはぁ・・・」

 LP3500→1150

 

「大丈夫か!?隼!!」

 

「アクションフィールドでもないのに、これほどのリアルダメージが・・・

 やっぱり、報告にあったように君たちのデュエルディスクは何か細工されているようだね?

 エンドフェイズ、エイリンの効果でデッキの上からカードを3枚墓地へ送って、ターンエンドだよ」

 

「くっ!俺は諦めるわけにはいかない!ドロー!!

 俺はマジックカード、強欲で貪欲な壺を発動!!

 デッキから10枚のカードを裏側表示で除外し2枚ドローする!

 

 さらにトラップカード、無限泡影を発動!

 このターン、相手フィールド上の表側表示モンスターの効果を無効にし、さらにこのカードと同じ縦列のマジック、トラップカードの効果も無効にする!

 これで異星の最終戦士と聖遺物の傀儡の効果は無効だ!

 

 さらにRR(レイド・ラプターズ)―ミミクリー・レイニアスを召喚し、こいつを対象にトラップカード、R(レイド)R(ラプターズ)R(レプリカ)を発動

 デッキからもう1体、ミミクリー・レイニアスを特殊召喚する!」

 

ミミクリー・レイニアス「クルル・・・」

           ATK1100

 

ミミクリー・レイニアス「キュオオオォォォ!」

           DEF1900

 

「さらに永続魔法、RR(レイド・ラプターズ)―ネストを発動!

 自分フィールド上にRR(レイド・ラプターズ)モンスターが2体以上いる場合、デッキからRR(レイド・ラプターズ)モンスター1体を手札に加える。

 俺はRR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアスを手札に加える。

 ファジー・レイニアスは自分フィールド上にファジー・レイニアス以外のRR(レイド・ラプターズ)が居る場合、手札から特殊召喚出来る。

 来い!RR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアス!」

 

 ファジー・レイニアス DEF1500

 

 次々に現れる鋼鉄の翼たち、ここから隼の反逆が始まる

 

「窮地に立たされて、ここで巻き返すか・・・なかなかカッコいいじゃないか!」

 

「五月蠅い!!

 俺たちはどんなに追い込まれても、そこから立ち上がり、最後には敵を圧倒し殲滅する!

 そして、奪われた仲間を・・・瑠璃を・・・必ず取り戻す!!

 俺はレベル4の鳥獣族モンスター、ミミクリー・レイニアス2体とファジー・レイニアスでオーバーレイ!!」

 

 鋼の鳥たちが混沌の中に飛び込む、その混沌の奥から聞こえてくるのは甲高い怪鳥音

 

「雌伏のハヤブサよ、逆境の中で研ぎ澄まされし爪を上げ、反逆の翼!翻せ!!」

 

 闇夜の中で鈍く光る鋼鉄の爪、隼の怒りを体現したように赤く光る目

 

「エクシーズ召喚!現れろぉぉぉ!!RR(レイド・ラプターズ)―ライズ・ファルコン!!」

 

 夜空に舞う4枚の翼を持った鋼の怪鳥、ライズ・ファルコンはマルコを威嚇するようにけたたましく鳴き声を上げる

 

ライズ・ファルコン「キュオオオオォォォォォォォォォ!!」

         ATK100 ORU3

 

「攻撃力100・・・厄介な効果を持っていそうだね。」

 

「ライズ・ファルコンの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除き、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力を自らの攻撃力に加える!」

 

 オーバーレイユニットを取り込んだ、ライズ・ファルコンが全身の噴出孔から炎を掃出し身に纏う

 その様はまるで火の鳥だ

 

 ライズ・ファルコン ORU3→2

           ATK100→2450

 

「行け!ライズ・ファルコン!!

 異星の最終戦士に攻撃!ブレイブクロー・レボリューション!!」

 

「おっと、そう簡単に通さないよ!

 僕の手札がないときに相手が攻撃してきた時、デュエル中に1度だけ、墓地のタスケナイトを特殊召喚する事でバトルフェイズを強制終了させる!」

 

タスケナイト「タスケー!!」

      ATK1700

 

 異星の最終戦士にライズ・ファルコンの爪が届く寸前、赤い重厚な鎧を着た戦士が張り手でライズ・ファルコンを弾き飛ばす

 モンスター効果を無効にしたのを利用したのか!?

 

「くっ!?俺は墓地のミミクリー・レイニアスの効果を発動

 このカードが墓地に送られたターン、このカードを除外することでデッキからRR(レイド・ラプターズ)カードを1枚手札に加える

 俺はデッキからRR(レイド・ラプターズ)―ブースター・ストリクスを手札に加え、ターンエンドだ!!」

 

「僕のターン、ドロー

 僕は墓地のトラップカード、スキル・サクセサーを除外し効果を発動

 異星の最終戦士の攻撃力をエンドフェイズまで800ポイントアップさせる。」

 

 異星の最終戦士 ATK2350→3150

 

「バトルだよ!行け、異星の最終戦士!ライズ・ファルコンに攻撃だ!」

 

「させるかー!!

 手札のRR(レイド・ラプターズ)―ブースター・ストリクスの効果発動

 相手がRR(レイド・ラプターズ)モンスターを攻撃対象にしたとき、手札のこのカードを除外することで、その攻撃モンスターを破壊する!!」

 

 異星の最終戦士がライズ・ファルコンに向かっていくが、ライズ・ファルコンはブースターを全力で噴かせ、体当たりを仕掛ける

 

異星の最終戦士「グワアアアァァァァァァァ!!」――バンッ!!

 

「ふっ、なかなかやるじゃないか・・・

 でも、君に負けられない理由が有るように、僕には生徒達を守る義務がある

 だから、君たちの様な危険なデュエルをする人間を見逃すわけにはいかない」

 

 切れ長の目が俺たちを見つめてくる

 ふざけた奴だと思っていたが、根は生徒思いのいい人物の様だ

 そんな人物を今、危険に晒しているのは心苦しいが・・・

 

「メインフェイズ2、僕はレベル4の戦士族、タスケナイトとライトロード・モンク エイリンでオーバーレイ!」

 

「「何!?」」

 

「来い!僕の新たなヒーロー!エクシーズ召喚!CH(コミックヒーロー)キング・アーサー!!」

 

キング・アーサー「うおおおぉぉぉぉ!はっ!!」

        DEF1200 ORU2

 

 大剣を地面に突き刺し、仁王立ちで立つ黄金と白の鎧で包まれた巨大で屈強な戦士

 この男、融合だけではなくエクシーズも使うのか!?

 

「何を驚いているんだい?

 僕はLDSの講師、専門は融合だけど、エクシーズ使いの講師とも交流があるんだよ

 僕はこれでターンエンド」

 

「ちっ!いちいち忌々しい奴だ

 俺のターン、ドロー

 俺はライズ・ファルコンの効果を発動し、キング・アーサーの攻撃力をライズ・ファルコンに加える。」

 

 ライズ・ファルコン ORU2→1

          ATK2450→4850

 

「墓地に送られたミミクリー・レイニアスを除外しデッキからRR(レイド・ラプターズ)―シンギング・レイニアスを手札に加える。

 そして、自分フィールド上にエクシーズモンスターが居ることによって、1ターンに1度だけ、こいつは特殊召喚出来る。」

 

 シンギング・レイニアス DEF100

 

「そして、フィールド上にRR(レイド・ラプターズ)が2体以上いることによって、RR(レイド・ラプターズ)―ネストの効果発動

 デッキからRR(レイド・ラプターズ)―ペイン・レイニアスを手札に加え、シンギング・レイニアスを対象にして、ぐぅ・・・特殊召喚する。」

 LP1150→1050

 

 ペイン・レイニアス DEF100

           LV1→4

 

「そして、レベル4のシンギング・レイニアスとペイン・レイニアスでオーバーレイ!

 冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!

 飛来せよ!ランク4!フォース・ストリクス!!」

 

フォース・ストリクス「クルルル!」

          ATK100→600

          DEF2000→2500

 

 機械の様な梟、その攻撃力は自身の効果で増加しても低いが次々と仲間を呼び出す、隼のデッキのエンジンともいえるモンスターだ

 

「フォース・ストリクスは自分フィールド上の自身以外の鳥獣族モンスター1体に付き、攻撃力、守備力を500アップさせる。

 そして、1ターンに1度、オーバーレイユニットを使うことで、デッキから闇属性、鳥獣族、レベル4モンスターを1体手札に加える。

 俺はデッキからRR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアスを手札に加える。」

 

 フォース・ストリクス ORU2→1

 

「俺のフィールド上にエクシーズモンスターが2体以上居ることにより、マジックカード、エクシーズ・ギフトを発動

 自分フィールド上のオーバーレイユニットを2つ取り除き、デッキから2枚ドローする

 さらに墓地に送られたファジー・レイニアスの効果によってデッキからファジー・レイニアスを手札に加える。」

 

 フォース・ストリクス ORU1→0

 ライズ・ファルコン  ORU1→0

 

「俺はRR(レイド・ラプターズ)-バニシング・レイニアスを召喚

 そして、効果を発動する!

 このモンスターが召喚、特殊召喚されたターンのメインフェイズに1度だけ、手札のレベル4以下のRR(レイド・ラプターズ)モンスターを特殊召喚する

 俺はもう1体のバニシング・レイニアスを特殊召喚し、さらに自分フィールド上に他のRR(レイド・ラプターズ)が居ることによりファジー・レイニアスを自身の効果により特殊召喚」

 

 バニシング・レイニアス ATK1300

 バニシング・レイニアス DEF1600

 ファジー・レイニアス  DEF1500

 

「俺はレベル4のバニシング・レイニアスとファジー・レイニアスでオーバーレイ

 飛翔せよ!ランク4、RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!

 そして効果によって、デッキからRR(レイド・ラプターズ)―ナパーム・ドラゴニアスを手札に加え、バニシング・レイニアスの効果で特殊召喚!」

 

 フォース・ストリクス  ATK600→2100

             DEF2500→4000

 フォース・ストリクス  ATK100→2100

             DEF2000→4000

             ORU2→1

 ナパーム・ドラゴニアス DEF1000

 

「ナパーム・ドラゴニアスは1ターンに1度、メインフェイズに相手に600ポイントのダメージを与える!」

 

「ぐはっ!!これは・・・なかなか、キツイね・・・」

 LP4000→3400

 

 ナパーム・ドラゴニアスが発射した火球がマルコを傷つける

 見た目の割に威力は低いのか、彼の服を焼くに留まるが、それでも恐ろしいだろう

 未知の力で傷つけられるのは・・・

 

「まだだ!レベル4のバニシング・レイニアスとナパーム・ドラゴニアスでオーバーレイ

 エクシーズ召喚!飛翔せよ!ランク4、フォース・ストリクス!」

 

 フォース・ストリクス ATK100→1600

            DEF2000→3500

            ORU2

 フォース・ストリクス ATK2100→1600

            DEF4000→3500

 フォース・ストリクス ATK2100→1600

            DEF4000→3500

 

「ワオォ・・・1ターンに3体もエクシーズモンスターを出すか・・・やるね。」

 

 あの男、この状況でまだ目が死んでいない・・・楽しんでいるのか!?

 怖くはないのか!傷つくことが!?恐ろしくはないのか!痛みが!?

 

「これで終わりだ!行け!フォース・ストリクス!

 キング・アーサーに攻撃だ!!」

 

「キング・アーサーの効果発動、戦闘破壊されるとき、オーバーレイユニットを身代わりにすることが出来る

 そして、この効果でオーバーレイユニットが取り除かれた時、このカードの攻撃力を500ポイントアップさせ、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

キング・アーサー「ウオオオォォォォ!!ティアァァァ!!」

        ORU2→1

        DEF1200

        ATK2400→2900

 

「何!?ぐはっ!!」

 LP1050→550

 

 キング・アーサーの剣が襲い掛かってきたフォース・ストリクスを弾き飛ばし、風圧が隼を傷つける

 この状況で反撃しただと!?

 

「ぐぅ・・・小癪な手を・・・だが、俺のライフはまだ残っている!

 フォース・ストリクス2体でキング・アーサーに攻撃!」

 

 キング・アーサーは2体目のフォース・ストリクスの攻撃を1体目と同じように剣で捌くが素早く回り込んだ3体目の攻撃は長剣で捌くことは出来ず、破壊される

 

キング・アーサー「ぐっ!?ぐおおぉぉぁああぁぁぁぁ!!」――バンッ!!

        ORU1→0

        DEF1200

        ATK2900→3400

 

「ぐうぅぅ・・・これでお前を守るモンスターはいない・・・

 行け!ライズ・ファルコン!!敵を引き裂け!!ブレイブクロー・レボリューション!!」

 LP550→50

 

ライズ・ファルコン「キュオオオォォォォォォォォ!!」

 

 まずい!!攻撃力4850のライズ・ファルコンの直接攻撃を受けたら彼が!?

 

「させないよ!トラップカード発動!!ピンポイント・ガード!

 相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル4以下のモンスターを1体特殊召喚するよ!

 さぁ!出番だよ!ダーク・ヒーロー ゾンバイア!!」

 

ゾンバイア「はっ!!」

     DEF500

 

「そんな壁モンスター程度で何が出来る!!」

 

「ピンポイント・ガードで呼び出したモンスターはこのターン、戦闘と効果で破壊されない」

 

 ゾンバイアは迫り来るライズ・ファルコンの爪を華麗に躱す

 まるで、昔見ていた特撮の一場面の様だ・・・

 

「ちっ!しぶとい奴め

 俺はフォース・ストリクスの効果でデッキからRR(レイド・ラプターズ)―ラスト・ストリクスを手札に加え、カードを1枚伏せターンエンドだ」

 

「ふふ、ピンチに駆けつけるヒーロー、どうだ、かっこいいだろ?」

 

「恰好いいだと・・・そんなふざけたことを言って、俺を馬鹿にしているのか!!」

 

「僕にとってはそんなことじゃないさ

 昔、僕はあるデュエリストにぼろ負けしていてね

 何度、挑んでも勝てなかった・・・悔しくてたまらなかった、カッコ悪くて挫けそうになった

 でも、諦めず何度も立ち上がる僕の事を皆、言ってくれたんだ『かっこいいよ』って

 だから、僕はデュエルでカッコ悪い姿なんて見せられない、見せたくないのさ

 講師になった今ならなおさらね・・・」

 

 伝わる、彼のデュエルに対する信念が・・・情熱が

 なぜ、この世界のデュエリストたちはこうも・・・

 俺たちが失ってしまったモノを・・・奪われたものを持っているのだろう・・・

 

「・・・・・・」

 

「僕のターンだ、ドロー

 僕はマジックカード、融合回収を発動

 墓地の融合素材モンスター、魔力吸収球体と融合を手札に加えるよ

 そして、融合発動、手札の魔力吸収球体とフィールドのゾンバイアを融合!

 融合召喚!再び立ち上がれ!!異星の最終戦士!!」

 

異星の最終戦士「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

       ATK2350

 

 再び現れる黄金の戦士

 異星の最終戦士でフォース・ストリクスを攻撃されれば、ライフが50しかない隼は・・・

 

「バトル!行け!異星の最終戦士でフォース・ストリクスを攻撃!!」

 

「トラップ発動、針虫の巣窟!

 自分のデッキから5枚のカードを墓地に送る。

 そして、墓地のRR(レイド・ラプターズ)―レディネスを除外することでこのターンのダメージを0にする!!」

 

 再び隼を守る風の壁、異星の最終戦士の拳は弾き飛ばされる

 

「君も人のことが言えないくらい、しぶといじゃないか

 僕はマジックカード、おろかな埋葬を発動し、デッキからシールド・ウォリアーを墓地に送ってターンエンドだ。」

 

 このターンはしのいだが、隼のデッキは後3枚

 それにさっき、墓地に送られたモンスターは・・・

 

「俺は・・・俺は・・・・負けられないんだー!!

 俺のタアアァァァァン!ドロオオォォォォ!!

 俺はマジックカード、オーバーレイ・リジェネレートを発動しこのカードをライズ・ファルコンのオーバーレイユニットにする!!」

 

「オーバーレイユニットの補充カードだって!?」

 

「ライズ・ファルコンの効果発動!

 オーバーレイユニットを1つ使い、異星の最終戦士の攻撃力をこのカードに加える!!」

 

ライズ・ファルコン「キュオオオオォォォォォォォォォ!!」

         ATK4850→7200 ORU0→1→0

 

 再び炎を纏うライズ・ファルコン、その大きさは最初の比ではない

 

「ははっ、参ったね、これは」

 

「行け、ライズ・ファルコン!!

 今度こそ敵を引き裂け!ブレイブクロー・レボリューション!!」

 

「墓地のシールド・ウォリアーを除外して効果発動

 この戦闘で異星の最終戦士は破壊されないよ・・・ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 LP3500→0

 

 ライズ・ファルコンの炎を纏わせた爪が異星の最終戦士を引き裂こうとしたが、黄金の戦士はその爪を受け止めた

 しかし、ライズ・ファルコンの纏っていた炎がマルコへと降り注ぎ、吹き飛ばされた

 

「大丈夫か!!?」

 

 俺は彼を助け起こす、着ていたフリル付きのシャツはボロボロで見る影もない

 隼も足を引きずるようにして近づいてくる

 まさか、カードにするつもりか!?

 

「待て、隼!!カードにするのは」

 

「何故だ・・・」

 

「えっ?」

 

「何故、負けるのが分っていながらシールド・ウォリアーの効果を発動させた・・・」

 

「ふふ、死してなお倒れなかったヒーロー・・・って・・・カッコよく・・ない・・かい・・・?」

 

「ふっ・・・どこまでも・・・ふざけた奴だ・・あ・・・・」

 

 2人はそう言葉を交わすと、気絶してしまった

 無理もない、ダメージだけでライフはギリギリまで削られていたのだから

 

「おい、隼!!しっかりしろ!隼!!」


「うぅ・・・あっ・・・・」

 

 差し込む日の明かりによって俺は目を覚ます

 ここはどこだ?病室か?

 

「すぅ・・・すぅ・・・」

 

 ユートが椅子に座りながら寝ている

 俺は昨日、LDSの講師だという奴と戦って・・・その後どうなった?

 

「目が覚めたようだな」

 

 突如かけられた声、振り向くとそこには銀髪に赤いメガネを掛けた俺と同い年ぐらいの男が立っていた

 

「キサマは?」

 

「赤馬 零児、レオ・コーポレーションの現社長だ。」

 

 赤馬・・・赤馬だと!?

 

「キサマが赤馬零児!!赤馬零王の息子か!?

 この時を待っていた!俺とデュエルをしろ!!」

 

「ほう、私とデュエルをして、どうするつもりなのかね?」

 

「キサマを人質にして、瑠璃を取り戻す!

 実の息子との交換なら、赤馬零王も決してノーとは言わないはずだからな!

 さぁ、来ぐうぅぅ!?」

 

 傍らに置いてあったデュエルディスクに手を伸ばそうとするが、起きていたユートが突然、俺の腹に拳を叩き込んできた

 

「ユート・・・な、に・・を・・・?」

 

「落ち着け隼、彼は敵ではない・・・」

 

「ぐぅ・・・」

 

 俺の意識はまた暗転する

 ユート・・・止めるだけなら、もう少し手加減をしてくれ・・・




マルコ先生!!

やあ、真澄ちゃん 
心配してくれるのは嬉しいけど、病院で大声出しちゃだめだよ?

す、すいません・・・

まったく、真澄にも困ったものだね

だな、面会時間始まって、すぐこれだもんな~

あはは
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『ジュニアユース選手権』
彼は僕とのデュエル、楽しんでくれたかな・・・

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま

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