でも、帝と妖仙獣、どちらの可能性もある(全く別の可能性もある)相手に勝つ可能性がこれしかなかったんだ
『ジュニアユース、2回戦、第一試合
本日も最初から濃~いデュエル必至の組み合わせです
遊勝塾所属、榊 遊矢対、レオ・デュエル・スクール所属、沢渡 シンゴでございま~す!!』』
――わあああぁぁぁぁぁぁぁ!!
大会の四日目・・・原作なら3回戦の2日目だからアカデミアとドンパチしている頃か・・・
あのバトルロワイヤルでカードにされてしまったメンツはすでに大半が敗退
このまま何事もなければいいんだけどな・・・
大歓声の中、悠然と歩き思考する遊矢
その前に現れた男、沢渡シンゴは制服のポケットに手を突っ込み不敵な笑みを浮かべている
「よぉ!沢渡」
「違うな。」
「ん?」
あれ?じゃあ、ネオ・ニュー・沢渡か?いやでも、前にそんなこと言っていたような気がするし
「今日の俺は昨日までの俺じゃねぇ
今日の俺はグレートでフルパワーな沢渡・・・そう!グレイト!フル!沢渡だ!!」
「「「「「「グレイト・フル・沢渡さん、最高―!!」」」」」」
グレイト・フル・・・ってか、あいつらもノリノリだな
「グレイト・フルか、それはすごそうだ。」
「そうだろう!そうだろう!」
「だったら今日の俺も一味違うぜ?」
「あ?」
「今日の俺は榊 遊矢・ダブル・ツイン・マークⅡ・セカンドだ!」
「「同じ意味じゃ(ない)ねぇか!!」」
あらら、柚子からも突っ込まれてしまった
「ちっ、だがなぁ、ふざけられるのもここまでだぜ?
このデュエルでてめぇに吠えヅラかかせてやる!」
「ほ~」
前に言ってた通り、ペンデュラムでデッキ組んだのか
1回戦は帝だったところを見ると、俺の時まで取っててくれたのか、粋なことするねぇ~
EMや魔術師のペンデュラムはそこらにあるらしいけど
『お~っと、これは沢渡選手、早くも勝利宣言
ならば、2人のデュエリストの戦いの舞台を早速用意いたしましょう!
ではカモン!アクションフィールド、セレクト!
今回のフィールドは・・・未来都市ハートランドだ!!』
「「!!?」」
ハートランド!?
「ハートランド・・・だと?」
「キサマどういうつもりだ?」
ユートは動揺、黒咲は静かな怒りを向けてくる
当然か、彼らの奪われようとしている故郷の名なのだから
だが、何と言われようと私は確かめなければならない
≪数年前、大々的にニュースになっていたよな
レオ・コーポレーション社長『赤馬 零王』謎の失踪って≫
なぜ彼は赤馬零王の名前を出した?
いや、榊さんと奴は親友だった、彼が自分の父親の失踪に赤馬零王が関わっていると思っても不思議ではない
「彼が何者かを確かめるためだ。」
「何者?この世界の人間ではないのか?」
「いや、彼は確かにこの世界の人間で間違いない
ただ気になることがあるから、カマをかけたまでだ。」
「解析出ました!」
「報告を」
「わずかに驚きの兆候が見られましたが、やはり遠方からの映像解析だけでは何とも・・・」
「そうか・・・」
母様の調査でも、彼の経歴に不審な点など何もなかった
それなのに、この沸き立つ違和感は・・・榊 遊矢、君は何者なんだ?
まったく、いつもいつもふざけやがって、調子が狂うぜ
しっかし昼間だってのに、フィールドは夜中の街か・・・
初めて見るな、こんなアクションフィールド、大会用の新造か?
だが、新フィールドだって今の俺は負けやしねぇぜ!
「行くぜ!戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が」
「モンスターと共に地を蹴り」
「宙を舞い」
「「フィールド内を駆け巡る!」」
『見よ!これぞデュエルの最強進化系!アクション!!』
『『
先攻は・・・あいつかよ
今回はどんなデッキで来るんだ?
「先攻は俺みたいだな、ふんっ!ハッ!!っとう!!」
『おぉ~っと!?榊選手いきなりバク転したかと思えば、勢いをつけて大ジャンプー!!
アクションカードをいきなり入手したぞー!!』
おいおいおい!?バッタかよあいつは!?
5メーター以上は跳んだぞ!?
ってしまった!?いきなりとんでもない事やられたから、出遅れた!!
「っと、俺は魔法カード、星の金貨を発動
このカードは1ターンに1度、自分の手札を2枚相手の手札に・・・加える!!」
――ヒュンッ!ヒュンッ!!
「うおっ!?」
あっぶねぇー!!いきなりカードを投げつけてきやがった!!
「んで、俺は2枚ドローだ。」
「おいてめぇ!!いきなり投げてくるなよな!!あぶねぇだろうが!!」
「これくらい普通にとれるだろ、お前、ほっと!
さて、さらに速攻魔法、手札断殺を発動
互いのプレイヤーは手札を2枚捨て、2枚ドローする
俺は手札の
ぐぬぬ・・・だったらこの奴から投げつけられたカードを・・・
って、何だこりゃ?ゴキポール?効果は・・・げっ!?
「ぬぅ・・・俺はアクションカードと妖仙獣 飯綱鞭を捨てて2枚ドローする
おらっ!このアクションカードは返すぜ!!」
俺はあいつから投げつけられたアクションカードを投げ返すが、あいつはさも当然とばかりに指二本でキャッチし、墓地に送り込む
さて、今度こそ俺もアクションカードを・・・
「魔法カード、魔導契約の扉
このカードは自分の魔法カード1枚を相手の手札に加える、そらっ!」
「うおっ!?またかよー!!」
しかもまた、アクションカード!
ちっ!やっぱり、アクションカードの入手スピードはあいつの方が上手か
カンフー野郎と同類にされても困るが・・・
「その後、自分のデッキからレベル7か8の闇属性モンスターを自分の手札に加える。
俺はデッキからレベル7の
だが、まだあいつの目的が分らねぇ・・・
「さらに俺は手札のスケール4、
光の柱の中に現れる背中がトランポリンになった猫とカードの襟を持つ紳士トカゲ
猫は初めて見るな・・・
「リザードローのペンデュラム効果発動
1ターンに1度、このカードを破壊してデッキから1枚ドローする
空いたペンデュラムゾーンにスケール2のEMダグ・ダガーマンをセッティング
ダグ・ダガーマンのペンデュラム効果
1ターンに1度、このカードが発動したターンの自分のメインフェイズに、自分の墓地の
俺はこの効果で
トカゲが消えてナイフを持った男が光の柱を登る
一度捨てた墓地効果付のモンスターをまた手札に戻す?なんだぁ、この動き?
「さて、まだまだ行こうか
魔法カード、
手札を3枚まで捨て捨てた枚数だけドローし、その後、自分フィールド上のペンデュラムスケールの間のレベルを持つ手札の
ただし、同名カードは1枚までで、特殊召喚しなかった場合は自分の手札の数×1000ポイントライフを失う」
ちっ!そういう事かよ
街頭の上にあったアクションカードを登って取ってるし、こいつ何枚ドローする気だ?
「俺は手札のアクションカード、
そしてスケールは2と4なのでレベル3の
ジンライノ「グオオォォ!!」
DEF1800
「さらに魔法カード、オールド・マインド発動
このカードは相手の手札をランダムに1枚捨てる。」
「ちっ!手札を増やしてきたと思ったら、今度は荒らしにかかってきやがったか!」
アクションカードの裏面も一時的に他のカードと同じになり、それをあいつにわからねぇ様にシャッフルする
「そらよ、とっとと選べよ。」
シャッフルしたカードを広げていると、あいつはトランポリンクスのトランポリンを使い、結構離れていたのに俺の目の前まで跳んでいやがった
だー!!もう、心臓に悪いんだよこいつは!!
「じゃあ、これで・・・
おぉ、やった、こいつは俺のやったゴキポールだ
だったらこいつは俺の墓地行きだな
さらにオールド・マインドの効果で俺は捨てさせた相手のカードと同じ種類のカードを捨てることでさらに1枚ドローする
って、ことで俺は
そして、オールド・マインドは相手の手札に加わる。」
ちっ、妙なカードを・・・
「ゴキポールが墓地に送られたことにより、俺はデッキからレベル4の昆虫族モンスター、
そして、手札抹殺を発動
互いのプレイヤーは手札を全て捨て、捨てた枚数デッキからドローする
俺はアクションカードを含めて3枚、よって3枚ドロー」
ここで手札抹殺だと?俺の手札は8枚もあるのにか?
よっぽど引きたいカードがある?エクゾディアじゃあ・・・ねぇよな
「俺は8枚のカードを捨て8枚ドロー
このアクションカードはお前のだから返すぜっ!」
投げたアクションカードが奴の墓地ゾーンに吸い込まれるように入っていく
今のうちにアクションカードを俺も見つけ出さねぇとまた飛んできちまう、何処だ?
「墓地の超進化の繭の効果発動
このカードを除外し、墓地の昆虫族モンスターを1体デッキに戻すことで1枚ドローする
俺は
そして、魔導契約の扉を発動、そら!新しいアクションカードだ、沢渡ぃ!!」
「いらねぇよ!ちくしょー!!」
「はははっ!まだまだ行くぞ
デッキから
自分の手札、フィールド上からレベル7モンスターを1体除外してデッキから2枚ドローする
俺は
そして、お待ちかねのペンデュラム召喚だ
エクストラデッキからレベル3の
リザードロー DEF600
夜空から流星のように現れるトカゲ
ここまでめちゃくちゃしておいて、これだけか?
「手札から魔法カード、孵化を発動
自分フィールド上のモンスター1体をリリースし、そのモンスターよりレベルの1つ高い昆虫族モンスターを特殊召喚する
さぁ、出番だ、今日の主役!レベル3の
ガンバッター「ガン」「バッター!」
DEF1000
雷太鼓をしょった犀が消えて代わりに出て来たのは、弓矢のように見える頭を持ったおんぶバッタ
こいつが主役?
「
1ターンに1度、自分フィールド上のEMモンスター1体をリリースして、リリースしたモンスターとは別の名称を持つ
俺は
さらにガンバッターの2つ目の効果を発動
1ターンに1度、自分フィールドのEMモンスターをリリースし、相手にリリースしたモンスターのレベル×100ポイントのダメージを与える
俺はガンバッター自身をリリース
さぁガンバッターよ、沢渡に苦痛の矢を放て!」
「ぐふっ!!」
LP4000→3600
デカいバッタから小さいバッタが射出され、俺の腹にぶつかってきた
滅茶苦茶イテェ~!!
「あらら、大丈夫か沢渡?
俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド」
はっ?ターンエンドだと!?
『なんと、榊選手、伏せカードを2枚セットしてターンを終了!?
壁になるモンスターすらいません、どういう事でしょうか?』
「なぁ、帝野?遊矢センセー何のデッキを使っていると思う?」
「う~ん、今のところ昆虫族中心ということ以外何とも・・・」
「でもよ~壁モンスターすらいないって、沢渡さんに怖気付いて、降参したんじゃねぇの?」
「えぇ~あの榊遊矢がぁ~?」
「ないない、絶対」
「それもそうかw」
「でも、せんせぇ~
さっきから沢渡さんにアクションカード渡してばかり、攻撃する気がないってことかな?」
「それはありますね
先ほど、ガンバッターが主役と言っていましたから、効果ダメージでじわじわ削っていく戦術でしょう。
フィールドを殆ど空にしているのは、帝対策の一環かと・・・」
「でもよ、ガンバッターのダメージ量じゃ、削り切るの滅茶苦茶先だぜ?」
「そうなんですよねぇ~ですが、今の情報量では判断が付きませんね。」
(キーカードを引き込む為のドロー加速、ですが先生の性格上、それだけで終わるでしょうか?)
「めんどくっせーコンボ思いつきやがって!
だがな、お前の考えている様にはいかないぜ!
俺のターンだ、ドロー
てめぇーが膨れ上がらせたこの手札!後悔しやがれ!!
俺はマジックカード、妖仙獣の神颪を発動
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、デッキからペンデュラムモンスター、妖仙獣 右鎌神柱と妖仙獣 左鎌神柱を1枚ずつ選び、ペンデュラムゾーンにセッティングするぜ!」
沢渡のそばから立ち上る光の柱、その中に鬼の面の様なモノが飾られた鳥居を2つに分けた様な柱が浮かび上がる
『なんと、沢渡選手もペンデュラムモンスターを使用!?
これは公式戦では初のペンデュラム対決!私達は今まさに歴史の新たな1ページを目撃しているぅ!!』
「だが妖仙獣の神颪の効果でセットしたカードは次の相手ターンで破壊され、このカードを発動したターン妖仙獣以外のモンスターを特殊召喚出来ねぇ
だが、このターンがありゃ十分だ!
永続魔法、修験の妖社を発動!
こいつがフィールド上に存在する限り、妖仙獣が召喚、特殊召喚される度にこのカードに妖仙カウンターが1つ点灯する!」
沢渡の頭上に黒雲が浮かぶと、その中から蝋燭の立てられた祠が出現する
「行くぜ!俺は妖仙獣 鎌壱太刀を通常召喚!!」
鎌壱太刀「へっ!」
ATK1600
碧い着物を着て鎖鎌を持った人型のイタチの妖怪が現れ
「鎌壱太刀を召喚した時、鎌壱太刀以外の妖仙獣を召喚できる
来い、妖仙獣 鎌弐太刀!
こいつにも鎌壱太刀と同じ効果がある、召喚!妖仙獣 鎌参太刀!
さらに鎌参太刀の効果により、もう1体、鎌弐太刀を召喚!」
鎌弐太刀「フッ!」
ATK1800
鎌参太刀「ハッ!」
ATK1500
鎌弐太刀「フンッ!」
ATK1800
浅葱色の羽織を着た刀を持つイタチ妖怪2体と小刀を構えたイタチ妖怪がそれに続くが続き、そして最後に
「そして、鎌弐太刀の召喚に成功したことにより、手札から鎌弐太刀以外の妖仙獣1体を召喚できる!
さぁ、勝利が俺たちを呼んでるぜ!妖仙獣 侍郎風!!」
侍郎風「ハハハハハッ!ハッ!!」
ATK1700
オオトリに現れる編み笠にマントを羽織った金髪の妖怪イタチ
見得を切り芝居掛かった動きで大目立ちするその姿は、なんとなく雰囲気が沢渡に似ている
『なななんと、沢渡選手、一気に5体のモンスターを召喚です!?』
「侍郎風の効果
自分フィールド上に他の妖仙獣カードが存在するとき、このカードを召喚した場合、デッキから妖仙獣ペンデュラムモンスター1体を手札に加える。
俺は魔妖仙獣 大刃禍是を手札にくわえるぜ!
さらに5体の妖仙獣を召喚したことにより、修験の妖社の妖仙カウンターが5つ点灯!
修験の妖社の効果、1ターンに1度、妖仙カウンターを3つ取り除くことで、デッキ、墓地から妖仙獣カード1枚を手札に加える
俺が手札に加えるのはデッキのカウンタートラップ、妖仙獣の秘儀」
修験の妖社 妖仙C0→5→2
(妖仙獣の秘儀、当然入っているか・・・)
「まだまだ行くぜ!侍郎風の2つ目の効果
自分フィールド上の妖仙獣カード1枚を対象として発動、そのカードを持ち主のデッキに戻し、デッキから永続トラップ、妖仙郷の眩暈風か妖仙大旋風をマジック、トラップゾーンに表側表示で置く
俺は妖仙獣 鎌弐太刀1体をデッキに戻し、妖仙郷の眩暈風を発動だ!
こいつは俺のペンデュラムゾーンに妖仙獣カードが存在する限り、フィールドにセットされたモンスター及び、妖仙獣モンスター以外のフィールドの表側表示モンスターが手札に戻る場合、手札に戻らずデッキに戻す!」
「ほ~で、これでモンスターゾーンが1つ空いたと」
「その通り!右鎌神柱の効果発動!
もう片方のペンデュラムゾーンに妖仙獣が居る時、ターン終了までペンデュラムスケールが11に上がる!
これでスケールは3と11、つまり、レベル4から10のモンスターが同時に召喚可能!」
『おぉ!これは!!』
「行くぜ行くぜ!ペンデュラムしょうか」
「あっ、それ却下
速攻魔法、揺れる眼差し、フィールドのペンデュラムゾーンにあるペンデュラムカードを全て破壊する。」
「なー!?」
光の柱の中で丸まっていたトランポリンクスがそこを飛び出し、沢渡の2本の神柱に体当たりをかましへし折り破壊する
それだけでは終わらず、何故か、鎌壱太刀を自身の背のトランポリンへと乗せ、跳ねさせて遊び始める
「その後、破壊したカードの枚数によって効果が発揮される
1枚以上破壊した効果は相手プレイヤーに500ポイントのダメージを与える。」
トランポリンクスが跳ねさせていた鎌壱太刀を放心していた沢渡にぶつける
「ぐえっ!!」
LP3600→3100
「2枚以上破壊した効果によって、デッキのペンデュラムモンスター、
鎌壱太刀は退場だ!」
気絶した鎌壱太刀を咥え、トランポリンクスはどこかに走り去って行った
『な、なんと、榊選手・・・たった1枚のリバースカードで沢渡選手のペンデュラム召喚を阻止
更にはダメージと除去、手札増強もやってしまいました・・・』
カッコつけようとして、口上を考えていた沢渡は起き上がった後も、目の前で起きたことにしばらく呆然としていたが
「てぇめぇ!!俺の折角の見せ場を!!」
怒りと共に再起動した
「ははは、相手の見せ場づくりの為に使える効果発動しない奴がいるかよ。
それよりもいいのか?妖仙郷の眩暈風はペンデュラムゾーンに妖仙獣がいないと効果を発揮できないぞ?」
「ぐぬぬ・・・俺はスケール7の魔妖仙獣 大刃禍是をセッティング・・・」
へし折られた神柱の代わりに光の柱へと昇る暴風を纏った巨大なライトグリーンのオオイタチ
この荒ぶりはどこに行ったらいいんだとばかりに、柱の中で暴れている
「大刃禍是がペンデュラムゾーンに存在するとき、妖仙獣が攻撃するときその攻撃モンスターの攻撃力をバトルフェイズ終了まで300ポイントアップする
バトルだー!!鎌弐太刀でダイレクトアタック!!」
鎌弐太刀 ATK1800→2100
「相手の直接攻撃宣言時、手札のEMを捨てることでバリアバルーンバクの効果を発動
俺は
バリアバルーンバク DEF2000
「さらに
ギッタンバッタ DEF1200
襲い掛かる鎌弐太刀の前に現れるバク型の風船と尾部にも顔が付いているバッタ
だが、鎌弐太刀はその2体の間を抜けて遊矢へ刀を振るう
「甘いぜ!鎌弐太刀の効果
相手に与えるダメージは半分に成っちまうが、モンスターを越えてダイレクトアタックが出来る!喰らいやがれ!」
「おっと!」
鎌弐太刀の一撃を跳んで回避した遊矢
だが、鎌弐太刀はその刀身に風を纏わせて、追撃する
「ぐっ!」
LP4000→2950
風の一撃を受けた遊矢、その風によって背後の塔へと飛ばされていく
アクションカードが張り付いた塔へと
「へへっ、ありがとうよ
見つけたは良いけど、届かなくてさぁ~」
ふざけているとも挑発ともとれる笑みを浮かべながら、手にしたアクションカードをひらひらとさせる
「ちっ!いけすかねぇ野郎だぜ
鎌参太刀の効果発動、こいつ以外の妖仙獣が相手にダメージを与えたとき、1ターンに1度、デッキから鎌参太刀以外の妖仙獣カードを手札に加える
俺が手札に加えるのは妖仙獣
そして、まだバトルは続いている! 鎌参太刀で
鎌参太刀 ATK1500→1800
「特殊召喚されたギッタンバッタは1ターンに1度、戦闘では破壊されない」
鎌参太刀の小刀をギッタンバッタは後方に大きくジャンプして躱す
「だったら侍郎風で追撃だー!」
侍郎風 ATK1700→2000
「墓地の
鎌参太刀の攻撃をかわしたギッタンバッタを侍郎風が追撃するが、ギッタンバッタの前に現れたジンライノが放電し、巻き込まれた侍郎風は痺れて倒れる
「ちぃ!バトルを終了しメイン2、俺はライフを800払って、手札から永続魔法、妖仙大旋風を発動!
カードを1枚伏せて、ターンエンド」
LP3100→2300
沢渡がターンエンドを宣言した瞬間、夜の未来都市に風が流れ込む
「だが、ただのターンエンドではない
見せてやる、沢渡レジェンドコンボ、妖仙ロスト・トルネードをな!
ターンエンド時、召喚された鎌弐太刀、鎌参太刀、侍郎風は俺の手札に戻る。」
沢渡の3体のモンスターを風が包み、3つの竜巻となる
「1ターンに1度、自分フィールド上の妖仙獣モンスターが手札に戻った時、妖仙大旋風の効果が発動する!
相手のフィールドのカード1枚を選択し手札に戻す!」
「そして妖仙郷の眩暈風によって、デッキに戻されるか・・・」
「その通り!大旋風によって相手のカードを巻き上げ、舞い上がったカードは眩暈風に誘われフラフラとデッキに行っちまう
これが沢渡レジェンドコンボ、妖仙ロスト・トルネードだ!
消えろ・・・バリアバルーンバク!!」
3つの竜巻がバリアバルーンバクを彼方へと吹き飛ばす、風船に竜巻相手に耐えろと言う方が無茶な話だ
「良いコンボじゃないか沢渡・・・だが俺も、ただのエンドフェイズじゃない
相手のエンドフェイズ時、
自身を墓地に送り、墓地のレベル3以下の
俺は
さらにトラップカード、貪欲な瓶を発動
墓地の5枚のカードを選択しデッキに戻し、1枚ドローする
俺は星の金貨、孵化、
(またドローカードだと?いったい何を狙っていやがるんだ?
つーか、あいつ、何処まで行くつもりだ!!)
アクションカードを探し回りながら移動している遊矢と、それを追っている沢渡はすでにスタート地点から大きく離れ、ビル街へと移動している
超肉体派である勝鬨や、忍者兄弟と付き合っている遊矢に比べれば、体力のない沢渡はぶっちゃけ疲れてきていた
「さて、俺のターンだ、ドロー
まずは、その見え見えの罠を破壊するとするか
魔法カード、ギャラクシー・サイクロン
フィールドにセットされた魔法、トラップカードを1枚破壊する、そのセットカードを、どうせ妖仙獣の秘儀だろうけど、破壊!」
「ちぃ!正解だよ!」
「邪魔なカードがなくなったところで、スケール2の
ダグ・ダガーマンのペンデュラム効果で墓地から
そして、
アクションカードと
ガンバッター DE1000
フィールドに再び現れるガンバッター
それを見た遊矢はいきなり助走をつけてガンバッターに向かって走り出す
主が何をやらかすのか理解したガンバッターは背のバッタを降ろすと、前脚と中脚で体を支え、逆立ちの態勢を取る
「そして、リザードローのペンデュラム効果、自身を破壊し1枚ドローだああぁぁぁぁぁぁ!!!とおおぉぉぉ!!」
ガンバッターをロイター板に見立て、遊矢はガンバッターの足に自分の足を踏み込み驚異のジャンプ
5階建てのビルの上にまで跳躍し着地する
「マジかよ・・・」
「速攻魔法、手札断殺
俺は今手に入れたアクションカードと、バリアバルーンバクを捨て2枚ドロー」
「俺はアクションカードと妖仙獣
化物めぇ・・・」
「はははっ!悔しかったら、お前も跳んでみるん、だなっと!!」
小バッタを乗せて飛んできたガンバッターを再び足場に、隣にあった更に高いビルに遊矢は跳躍する
「もう一丁、手札断殺
アクションカードとゴキポールを捨て2枚ドロー
ゴキポールの効果でデッキから
「ちっ!まだ跳ぶのかよ・・・侍郎風と
「さらにもう一丁!!手札断殺!
アクションカードとガンバッターを捨て2枚ドロー!」
「だーもう、アクションカードを探す暇もねぇ!!
『榊選手、驚異の4連続大ジャンプ!
何が彼にここまでさせるのでしょうかー!』
「ははっ!下のアクションカードは粗方取り尽くしちまったからな!
星の金貨発動、手札のアクションカードとこいつをプレゼントだ!」
「って、またゴキポールかよてめぇ!!」
(しまった、捨てずに残しておくべきだったか?
だが、ヤツのことだ
何かトンデモないことをやらかしてくる前に手札をできるだけ確保しねぇと・・・)
「空いているペンデュラムゾーンにスケール4の
ガンバッターの効果でリザードローをリリースし、墓地のガンバッターを手札へ、さらにもう1つの効果でリザードローをリリースし、相手に300のダメージ!」
「ぐえっ!!」
LP3100→2800
前のターンの焼き回しの様に行われるガンバッターの狙撃
ただ違うのは、ガンバッター自身が消滅していないことと、沢渡の腹ではなく腰に当たったことである
「カードを1枚伏せて、ターンエンド」
(やっぱり攻撃はしてこねぇか・・・
「俺のターン、ドロー!
俺は手札から妖仙獣 鎌壱太刀を召喚!
鎌壱太刀の召喚したことで妖仙獣 鎌弐太刀、鎌参太刀を続けて召喚!
最後に鎌参太刀の効果で妖仙獣 辻斬風を召喚だ。」
鎌壱太刀「ふん」
ATK1600
鎌弐太刀「ははっ!」
ATK1800
鎌参太刀「へへっ!」
ATK1500
辻斬風「はっ!」
ATK1000
鎌壱太刀3兄弟とともに現れる、居合の構えで佇む新たなイタチ妖怪
自らの剣技で全てをたたっ斬って見せようと、遊矢を睨む
「妖仙獣モンスター4体の召喚に成功したことにより、修研の妖社の効果発動!
妖仙カウンターが4つ点灯する。」
修験の妖社 妖仙C2→6
「辻斬風の効果、フィールド上の妖仙獣モンスターの攻撃力をターン終了まで1000アップする。
俺は鎌弐太刀の攻撃力を1000アップさせるぜ!」
鎌弐太刀 ATK1800→2800
辻斬風が自身の愛刀を鎌弐太刀に託す
新たな仲間の礎となるために
「だがこれで終わりじゃねぇ!
俺は墓地の妖仙獣
自分のメインフェイズにこいつを除外し、通常召喚に加えて1度だけ妖仙獣モンスターを召喚できる。
俺は辻斬風をリリースし、妖仙獣
ATK2000
修験の妖社 妖仙C6→7
辻斬風が消えて現れるボロボロの僧侶のような恰好をした黒いイタチ妖怪が狂気を感じさせる声で叫ぶ
「
こいつが召喚に成功した場合、デッキから凶旋嵐以外の妖仙獣モンスター1体を特殊召喚できる
来い!妖仙獣
ATK2300
修験の妖社 妖仙C7→8
フィールドが埋まり、沢渡の戦闘準備が整う
「賑やかになってきたな」
「準備は整った、決着を着けてやるぜ!
まずは鎌壱太刀の効果発動
このカードがフィールド上に表側表示である限り1度だけ、こいつ以外の妖仙獣モンスターが存在するときに相手の表側表示カード1枚を手札に戻す。
消え失せろ!
「おっと、そうはいかないね!
手札から寄生虫パラノイドの効果発動
こいつの効果は相手ターンでも発動することができ、フィールドの表側表示モンスター1体に装備される
鎌壱太刀に取り付け!パラノイド!!」
パラノイド「ギッシャァァァ!!」
青い虫が鎌壱太刀に向かい跳んでいき、その腕に取りつくと自身の尾を鎌壱太刀の腕に突き刺し、体の中へ侵入してゆく
鎌壱太刀「ぐぅ!?ガアアァァァァァ!!」
獣戦士族→昆虫族
「なっ!?なんだ!!」
「寄生虫パラノイドに寄生されたモンスターは昆虫族となり、さらに昆虫族モンスターを攻撃できず、昆虫族モンスターを対象とした、そのモンスターの効果は無効化される。
ガンバッターは昆虫族、よって鎌壱太刀の効果は無効化される。」
「ぐっ!だったら!俺は修験の妖社の効果発動
妖仙カウンターを3つ取り除き、デッキから魔妖仙獣
「ほう・・・なら、リバースカードオープン
速攻魔法、超進化の繭
フィールド上の装備カードを装備している昆虫族モンスター1体をリリースし、デッキから昆虫族モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。」
「フィールドの装備カードの付いた昆虫族モンスター?まさか!?」
「そう、お前の鎌壱太刀をリリース!」
鎌壱太刀の腕に寄生したパラノイドの口から黄金の糸が吐き出され、鎌壱太刀の腕を操って鎌壱太刀をぐるぐる巻きにしていく
やがて、ミイラのようになった鎌壱太刀は、さらに糸でくるまれ黄金の繭と化す
「さて、お前に相応しいゲストを招待しようじゃないか
来い!ブロック・スパイダー!!」
ブロック・スパイダー DEF100
黄金の繭を突き破り、玩具のブロックで出来た体を持つ蜘蛛が飛び出す
(ブロック・スパイダー!?)
ブロック・スパイダー、それは元は沢渡のカードであったが低レアリティだったため、遊矢に押し付けたカードの一枚だ
押し付けた後のデュエルで、このモンスターに散々な目にあわされ、出すモンスターをことごとくハンバーガーに変えられるという悪夢に見舞われた
「ブロック・スパイダーが特殊召喚に成功したことにより効果発動
1ターンに1度だけ、デッキからブロック・スパイダーを1体特殊召喚する。」
ブロック・スパイダー DEF100
黄金の繭からさらにブロック・スパイダーが現れ、2体のブロック・スパイダーは腹部から糸を出し、バルーニングによって遊矢の下に飛んでいく
「ブロック・スパイダーの効果は分かっていると思うが、こいつが居る限り俺の他の昆虫族を攻撃対象にできない
2体居るから、ブロック・スパイダーにも攻撃できないけどな!」
「ぐぬぬ・・・だったらバトルだ!
鎌弐太刀の効果でダイレクトアタックだ!!
大刃禍是のペンデュラム効果により、鎌弐太刀の攻撃力を300アップ!」
鎌弐太刀 ATK2800→3100
「手札の
さらに
バリアバルーンバク DEF2000
ギッタンバッタ DEF1200
「だが、鎌弐太刀の攻撃は止められねぇぜ!くらえー!!」
遊矢は鎌弐太刀の攻撃の前に宙へと浮かぶブロック・スパイダーへ跳び、腕に2体をくっ付ける
鎌弐太刀の攻撃の風が遊矢へ直撃するが、それにより遊矢は更に高く跳び、その場を離れていく
「ぐうぅ・・・あ、あばよ・・・」
LP2950→1400
「あっ!待ちやがれー!!」
「待てと言われて、待つ奴はいないよ、っと!」
十分に離れ、今度はブロック・スパイダーが出した糸でターザンロープの要領で街を移動してゆく
2体のバッタもそれを追う
「逃げんな!!ものども続けー!!」
沢渡は
「イヤフォオォォォォォ!!で、どうするんだ沢渡!!
バリアバルーンバクだけは攻撃できるぞー!!」
「ちっ!鎌弐太刀が相手にダメージを与えたことにより、鎌参太刀の効果発動
デッキから妖仙獣の秘儀を手札に加える、これで俺のバトルはこれで終了だ!」
鎌弐太刀 ATK3100→2800
「だがな!メインフェイズ2で手札からマジックカード、二重召喚を発動
このターンの通常召喚権を1回増やす
俺は
2体の妖仙獣が風へと還り竜巻を巻き起こすと、空に赤っぽい雲が発生し風を巻き込むことで成長していく
「天を支配する積雲よ、嵐を巻き込み、大地を蹂躙せよ!
現れろ!魔妖仙獣
ATK2000
赤い雲は風の衣を纏い、沢渡の下に降り、その姿を龍のように変化させていき
赤い片目を輝かせ、産声を上げた
「
こいつが召喚、特殊召喚された場合、相手フィールドのカード1枚を持ち主の手札に戻す、が、妖仙郷の眩暈風の効果によりデッキに戻ってもらう!
ちょろちょろと鬱陶しい、そいつには消えてもらうぜ!
ギッタンバッタを吹き飛ばせ!
(攻撃せずに、デッキバウンスしてきたか
そうなると沢渡はコンボを崩しに来たという訳だ・・・)
「独眼群主のもう1つの効果
俺のカード効果により、こいつ以外のフィールドのカードが手札、デッキに戻るたびに俺の妖仙獣全ての攻撃力を500ポイントアップする。」
独眼群主 ATK2000→2500
鎌弐太刀 ATK2800→3300
「カードを1枚伏せ、エンドフェイズだ
特殊召喚された
そして、妖仙大旋風の効果で、てめぇのガンバッターを手札に戻す。
もっとも眩暈風の効果で戻るのはデッキだけどな!妖仙ロスト・トルネード!!」
2つの竜巻がガンバッターを捉え、彼方へと吹き飛ばす
「これで俺のカード効果によってデッキ、手札に戻ったカードは3枚
よって、
「俺はこれでターン終了!
散々逃げ回りやがって、観念しやがれ!!」
『まさに一進一退、激しいカード効果の応酬!!
ですが沢渡選手のデッキバウンスコンボ、妖仙ロスト・トルネードにより、次々と防御カードを消されている榊選手
モンスター達と共にとんでもないアクションを披露しておりましたがついに追い込まれたー!!』
その周りを
「知っているだろ、俺は諦めが悪いんだ
俺のターン、ドロー
まずは墓地のギャラクシー・サイクロンの効果発動
このカードを除外し、フィールドの表側表示の魔法、トラップカード1枚を破壊する
俺が破壊するのは妖仙郷の眩暈風」
「ちいぃ!」
「そしてスケール2の
「させねぇ!その効果にチェーンして俺のリバースカードを発動する
カウンタートラップ、妖仙獣の秘儀!
自分フィールド上に妖仙獣カードが存在し、自分のモンスターゾーンに妖仙獣以外の表側表示モンスターが存在しない場合、モンスターの効果、マジック、トラップの発動と効果を無効にし破壊する」
「ははっ!これでてめぇのコンボは崩れた!次のターンでフィナーレだ!」
墓地のモンスターに攻撃を止められるようなものはすでにいない
アクションカードは逃げている途中で手に入れたものの、修験の妖社の効果で墓地の鎌壱太刀を手札に戻せばブロック・スパイダーによるロックも崩壊する
一見、危機的状況だが遊矢の口元は三日月の様に歪む
「・・・いや、フィナーレはこのターンだ。」
「何?」
「勝利の方程式は此処に完成した、俺はカードを1枚伏せる
で、沢渡よぉ~デュエルモンスターズの勝利条件は、大まかに分けて3つあるのは知っているな?」
「あぁん?そりゃ」
「相手のライフを0にすること、特殊勝利効果を成立する事」
「相手のデッキが・・・って、まさか!?」
遊矢の言葉に反応して自分のデッキと手札を見比べる沢渡
だが、もう遅い
「手札から魔法カード、魔法再生発動
手札の魔法カード2枚を墓地に送り、自分の墓地の魔法カード1枚を手札に加える
アクションマジックと魔導契約の扉を墓地に送り、俺が手札に加えるのは手札抹殺!!」
「逃げまくって、俺を散々走らせたりしたのは俺の思考をデッキ枚数から背けるため
地味バーンや、めんどくせぇ防御コンボは囮
手札譲渡カードで俺の手札を増やしまくっていたのは・・・」
「That's right!その通りだ
手札抹殺発動、互いのプレイヤーは手札を全て捨て、捨てた枚数分ドローする。
もっとも、俺はハンドレスだがな」
「ぐうぅぅ・・・・」
しぶしぶ手札を捨てる沢渡、その内2枚は元は遊矢の物なので投げ渡し、デッキから5枚のカードをドローする
これで彼のデッキは残り4枚である
「俺の墓地にゴキポールが帰ってきたことにより、効果発動
デッキからレベル4の昆虫族、
「ぐぅ、だがマジック回収系のカードはハンドコスト2枚いるはず・・・」
「こんな大目立ちするところなんだ
アクションカードが1枚くらいなきゃおかしいよねぇ~」
そう言って、遊矢は自分が背中を預けていた赤いクリスタル状の巨大なライトに張り付いていた、アクションカードを取り出す
「取らずに背中で隠していただと!?」
「見つけてキープしておくのも手だよなぁ
リバースカード発動、魔法石の採掘
手札2枚を捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を手札に加える
加えるカードはもちろん、手札抹殺!!」
「こんな回りくどい、ギャンブル紛いのデッキ破壊なんてありかよ!?」
「お前相手には、多少のギャンブルもやむなしさ、手札抹殺発動
さぁ、手札を捨てて引いて貰おうか、5枚のカードをな」
「うぅぅ・・・・できねぇよ!!こんちっくしょう!!」
未来都市が光にほどけて消滅していく
誰もがあんまりな、戦いの終結に固まる中、体を震わせる少年が一人
(ハート・・・ラン・・ド、ハート・・・ランド、ハートランド!!?)
その都市の名を少年、紫雲院 素良は知っていた
その都市の名はこの世界ではありえないもの、存在するはずのないもの
ある世界に置いて、彼と彼の仲間たちが蹂躙した街の名
(ありえない!?偶然?いや!!)
街の中心で聳え立つひときわ目立った塔、曲線や円形を多用した建物や道路
それは彼の記憶の中に刻まれた光景によく似ていた
(来ているの!?スタンダードに、エクシーズの人間が!?)
「どうしたの、素良?なんか顔色悪いけど・・・?」
「う、うん、遊矢を目で追ってたら目が回っちゃって、ちょっと気分が・・・」
「あら、そりゃ大変だねぇ
ちょっと、外の空気でも吸って来るかい?」
「うん、ありがとう洋子さん・・・」
「もう、私の試合の時までには治しておいてよね
まだ、素良から聞きたいアドバイスはいっぱいあるんだから!」
「だいじょうぶ、それまでには、治しておくよ・・・」
青い顔で笑いながら、スタジアムの外へと素良は移動する
この世界にエクシーズ次元の人間が来ている、それは自分たちの敵が来ているということだ
敵がいるなら、戦うしかないのだろう
(ごめん、柚子、僕は君の夢を邪魔してしまうかもしれない・・・)
素良の不安を助長するかのように彼のデュエルディスクにメッセージの着信を知らせるランプが点滅していた
おぉ!!あのような、勝ち方もあるのだな、バレット!!
いや、あれは・・・
きっと、あのデュエリストがこの世界で一番のデュエリストに違いない!
私の野生の勘がそう告げている!
箱入りでしたよね、貴女
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『アカデミアから来た少女』
そうと決まれば早速デュエルだ!!行くぞバレット!!
目立つ場所に行かないでください、セレナ様
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま