「あぁ、見せてあげよう、俺の本気を!
俺のターン、ドロー!
この瞬間、永続魔法、漆黒のトバリの効果が発動する。
自分のドローフェイズにドローしたカードが闇属性モンスターだった場合、そのカードを相手に見せることで、そのカードを墓地へ送り、さらにドローできる。
俺が引いたのは闇属性モンスター、
次に引いたのも闇属性モンスター、
そして、スタンバイフェイズを飛ばしてメインフェイズ
君に、俺のエースを見せてあげよう!俺はレベル4となったサイレントブーツとラギッドグローブでオーバーレイ!
漆黒の闇より、愚鈍なる力に歯向かう反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!
現れよ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン「ギャギャオオオォォォォォォ!!」
ATK2500→3500
ORU2
顎から長く伸びた牙と骨組みしかない翼を持つ漆黒の竜、ユートのエースモンスター、ダーク・リベリオンが雷を纏って降臨した。
「おぉ!かっこいいな!
おまけにラギッドグローブの効果により、攻撃力が
「あぁ、だがダーク・リベリオンにはオーバーレイユニットを2つ使うことで、相手モンスターの攻撃力を半減させ、自身の攻撃力に加える効果がある。」
「なるほどな。
だが、
「だが、その隣のモンスターなら受ける!
ダーク・リベリオンの効果を
(ここで効果を使うべきか?いや、たかが400程度のダメージ、受けて立つ!)
ダーク・リベリオンの翼が展開し、紫電を
ダーク・リベリオン「ギャオオオォォォォォ!!」
ATK3500→3900
ORU2→0
DEF2000
ATK800→400
「ナイトメア・デーモントークンを守備表示に変えバトルだ!
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで
反逆のライトニング・ディスオベイ!!」
ナイトメア・デーモントークン ATK2000→DEF2000
ナイトメア・デーモントークン ATK2000→DEF2000
ナイトメア・デーモントークン ATK2000→DEF2000
「ふんっ!迎え打て、
主人の無茶ぶりにも怖気ず、漆黒の竜に向かっていく月の獅子姫
紫電纏う牙と月光煌めく剣がぶつかり合い、あたりに火花が散る
「リバースカード発動、三位一択
このカードはエクストラデッキの融合、シンクロ、エクシーズモンスターの内1種類を宣言し、互いのエクストラデッキをすべて確認、宣言した種類のカードの枚数が多い方のプレイヤーのライフを3000回復させる。
私は融合モンスターを選択、もちろん私のエクストラデッキは残り10枚全て融合モンスターだ!」
「俺のデッキに融合モンスターはない。」
「ならば私のライフを3000回復だ!」
LP4000→7000
耐える
その隙にダーク・リベリオンが牙の一撃を当てる。
「ぐぅ・・・どうした、お前の本気とはこんなものか?」
LP7000→6600
「やるな。
メインフェイズ2、墓地のオルフェゴール・ディヴェルを除外して効果を発動
このターン闇属性モンスターしか俺は特殊召喚出来なくなるが、デッキからオルフェゴール・ディヴェル以外のオルフェゴールモンスターを1体特殊召喚する。
来い、オルフェゴール・スケルツォン!」
――ギギギッ!ドンドンッ!パアァァァン!
スケルツォン DEF1500
竪琴を翼にしたガーゴイルがドラムセットを骸骨のように組み立てて作られたモンスター、オルフェゴール・スケルツォンを持って現れ、ユートの場に投下する。
「さらに、墓地のサイレントブーツ、ラギッドグローブを除外して効果発動
サイレントブーツの効果でデッキからファントムトラップカード、
続いて、ダスティローブも除外し、デッキから
さらにフィールドのオルフェゴール・スケルツォンを墓地に送り、マジックカード、オルフェゴール・プライムを発動
このカードは1ターンに1度、手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中からオルフェゴールモンスターまたは星遺物モンスターを1体墓地に送りデッキから2枚ドローする。」
「一気に手札を回復させたか。さて、どう出てくる?」
「ナイトメア・デーモントークンを2体リリースしてモンスターをセット、カードを2枚伏せターンエンドだ。」
「なんだ、その程度か?詰まらん奴だな。
私のターン、ドロー!
守りを固めたところで無駄であることを教えてやろう!
ATK800
「このカードの召喚に成功した時、月光白兎以外の自分の墓地のムーンライトモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
戻ってこい、
DEF800
「永続魔法、オルフェゴール・アインザッツの効果によりデッキから再び、オルフェゴール・ディヴェルを墓地へ送る。」
「ならばこちらも
そして、効果で墓地に送られた
来い、
(これでモンスターが再び三体、3体融合を行う準備は整ったか
だが、このカードを発動させれば・・・)
「私は
のもう1つの効果を発動!
1ターンに1度、このカード以外のムーンライトカードの枚数だけ、相手フィールドのマジック、トラップカードを持ち主の手札に戻す。
私は伏せカード2枚を選択しお前の手札に戻す!行け、
「なに!?」
「くっ!俺は・・・・ダーク・リベリオンをリリースし、永続トラップ、暴君の暴飲暴食を発動!
このカードが存在する限り、お互いにレベル6以上のモンスターを特殊召喚する事が出来ない!
さらにトラップカード、
除外されている自分の
俺は
「だが、永続トラップは
発動されダーク・リベリオンを取り込んだカードは2度目の
「そして、手札の融合を発動!
フィールドの
漆黒の闇に潜む獣よ!彩る未来に羽ばたく雛よ!
月の引力により渦巻きて、新たなる力と生まれ変わらん!融合召喚!
現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣!
――シャン!シャン!
リズミカルな足捌きに遊ばれ、金飾りが美しい音色を奏でながら踊る。
2本の短刀を持ちフィールドで踊る、仮面でその素顔を隠した妖艶な舞姫が足を上げてダガーを構え、登場のポーズをとる。
ATK2400
「2体融合のモンスター」
「
そして、墓地の
こいつを墓地から除外することで、私のフィールド上の融合モンスター1体の攻撃力をターン終了まで3000ポイントアップする!」
あまりにも大雑把な攻撃力の上昇に、墓地を把握してない黒咲は驚愕した。
「攻撃力5400だと!?
そうか、それで攻撃表示のダーク・リベリオンを守るために・・・」
「あぁ、だがそれだけでは終わらないんだろ?」
「ふん、当然だ!
「なっ!?攻撃力5400で全モンスターに2回攻撃だと!?」
「あの黒い竜に攻撃出来ていれば私の勝ちだったのだがな。」
「生憎だが、俺は負けるつもりはない。」
「ふん、道理だな。
私は墓地の
DEF2000
「そして、
「だが、ナイトメア・デーモントークンは守備表示だ!戦闘ダメージはない。」
「甘いな!
そして、悪夢の拷問部屋は悪夢の拷問部屋以外で相手ライフに戦闘ダメージ以外のダメージが発生するたびに300ポイントの追加ダメージを与える!
合計400ポイントのダメージを受けてもらうぞ!」
「なに!?うわぁ!!」
LP3100→3000→2700
月光舞猫姫がナイトメア・デーモントークンに切りかかるがトークンはするりとその斬撃を躱し、
「私の攻撃から簡単に逃げられるとは思わないことだ!
ナイトメア・デーモントークンに再び攻撃、4回の効果ダメージを受けろ!フルムーンクレスタ!」
ナイトメア・デーモントークン「クケケケケッ!」
「ぐううぅぅぅ・・・・」
LP2700→2600→2300→1500→1200
「次はお前のセットモンスターに2回攻撃
どんな強力な壁モンスターとて5400の攻撃は受け切れまい!!ゆけ!
それは
星遺物―『星杖』 DEF2500
「ぐうぅぅ・・・」
LP1200→1100→800→700→400
「な、何故だ!?なぜ破壊できていない!?」
「通常召喚した星遺物―『星杖』はエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない!」
「むうぅ・・・姑息な手を・・・
だが、そのライフでは次のターン、
さぁ、精々足掻いてみせるのだな!」
「いや、勝ちに行かせてもらう!
俺のターン、ドロー!
俺は手札を1枚伏せ、墓地のオルフェゴール・スケルツォンを除外し効果発動
墓地のオルフェゴールモンスターを1体特殊召喚する。
来い、オルフェゴール・ディヴェル!」
オルフェゴール・ディヴェル DEF1400
「マジックカード、一撃必殺!居合ドローを発動、このカードは手札を1枚捨て、相手フィールド上のカードの枚数だけ、デッキの上からカードを墓地に送り、1枚ドローする。
そのカードが居合ドローだった場合、それを墓地へ送りフィールドのカード全てを破壊し、その後、この効果で破壊されたカード1枚に付き1000ポイントのダメージを与える。」
「お前の場には5枚のカード、そして私の場には2枚、なるほど丁度7枚で成功すれば私のライフは尽きる。
だがそれは成功すればの話、ここで運に身を任せるとはな。」
「運だけではないさ。
フラジャイルアーマーを捨てデッキから2枚のカードを墓地へ送り、1枚ドロー
このカードは居合ドローではないが、居合ドローの効果により、居合ドローで墓地に送った枚数分、墓地のカードをデッキに戻す。
俺は墓地のダーク・リベリオンとブレイクソードをデッキに戻す。
さらに墓地の
もどってこい!
フラジャイルアーマー DEF2000
「俺のフィールドに
サイレントブーツ DEF800
「そして、レベル4のフラジャイルアーマーとオルフェゴール・ディヴェルでオーバーレイ!
再び反旗を翻せ!エクシーズ召喚!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン「ギャオオオォォォォォォォォン!!」
ATK2500 ORU2
竪琴の悪魔とひび割れた鎧が混沌に呑まれ、漆黒の闇より黒き竜は再誕を果たした。
「おぉ!居合ドローはダーク・リベリオンをデッキに戻す為でもあったのか!うまいぞ、ユート!」
「あぁ、行くぞ!ダーク・リベリオン・エクシーズドラゴンの効果発動、トリーズン・ディスチャージ!」
ダーク・リベリオンの稲妻が
「良い手だが、甘かったな。
私は墓地の
このカードを墓地から除外することで、自分フィールド上のムーンライトモンスターを対象にしたマジック、トラップ、モンスター効果を無効にし、互いのライフを1000回復させる。残念だったな。」
LP6600→7600
「いや、判っていたさ。」
LP400→1400
「なに?」
「ふっ、墓地のオルフェゴール・ディヴェルの効果発動
このカードを除外し、デッキからオルフェゴール・スケルツォンを特殊召喚!」
スケルツォン DEF1500
「これでレベル3のモンスターが2体!?」
「俺はレベル3のサイレントブーツとスケルツォンでオーバーレイネットワークを構築
エクシーズ召喚!何度でも立ち上がれ!
ブレイクソード ATK2000 ORU2
鋼鉄の馬に跨った大剣を持った首の無い騎士は主に勝利を献上するため、その身を捧げる。
「ブレイクソードの効果発動!
オーバーレイユニットを1つ取り除き、ブレイクソードと
ブレイクソード ORU2→1
ブレイクソードは
いくつかの剣撃音が鳴り響き互いに見つけた相手の隙を付き2体は同時に消滅した。
青い炎を残して
「エクシーズ召喚されたブレイクソードが破壊されたことにより効果発動
墓地の
サイレントブーツ DEF800
LV3→4
サイレントブーツ DEF800
LV3→4
「レベル4となったサイレントブーツ2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!
現れろ!インヴェルズ・ローチ!」
インヴェルズ・ローチ「ふんっ!」
ATK1900 ORU2
混沌から現れたのは昆虫を模した黄金の鎧を身に着けた黒き悪魔
レイピアを構え精鍛な目がセレナを見据える。
「新たなエクシーズ!?」
「バトルだ!インヴェルズ・ローチとダーク・リベリオンでダイレクトアタック!!」
ダーク・リベリオンがインヴェルズ・ローチを背に乗せ滑空しセレナに迫る。
インヴェルズ・ローチがダーク・リベリオンの背から飛び出し、セレナに一太刀を入れるとすかさず、ダーク・リベリオンの突進力が加わった尻尾打ちでセレナは吹っ飛ばされる。
「ぐわっ!!うわああぁぁぁぁぁ!!」
LP7600→5700→3200
「大丈夫か!?」
アカデミアのデュエリストと言えども瑠璃と同じ顔をした少女、その安否が気になり思わず声をかけてしまったが
「ふふ、ははは・・・」
彼女は笑っていた。
「今のは効いたぞ!この胸の高鳴り、そうだ!私はこれを求めてやってきた!!
さぁ!次はどうする?もっとお前の本気を見せてくれ!」
≪もう~デュエルなんだから、もっと本気でしなくちゃ楽しくないじゃない。≫
「あっ・・・俺はこれでターンエンド。」
(そうか、ようやく思い出せたよ。瑠璃)
「よし、私のターンだ!ドロー!」
「言っておくが、インヴェルズ・ローチはオーバーレイユニットを1つ使うことで、レベル5以上のモンスターの特殊召喚を無効に出来る。」
(君が、「デュエルで笑顔を」と言った意味。)
「なるほどな。
伏せている暴君の暴飲暴食と合わせての二重の融合モンスターへの対抗策か。
だが私も私のデッキもまだ諦めてなどいない!
マジックカード、貪欲な壺!墓地のモンスターを5体、
よし、私は
ATK800
DEF1000
(デュエルを真剣に取り組み、熱く、純粋に楽しむ心。)
「相手のモンスターの召喚、特殊召喚により、オルフェゴール・アインザッツの効果発動
デッキのオルフェゴール・ディヴェルを墓地へ送る。」
「私も
手札の
私はダーク・リベリオンを選択する。」
(わくわくする気持ち、それを感じることこそデュエルの本来のカタチだ!)
「させない!永続トラップ、暴君の暴飲暴食!
ダーク・リベリオンをリリースし、互いのレベル6以上のモンスターの特殊召喚を封じる。」
「その戦法もお見通しだ。
速攻魔法、魔力の泉、相手のフィールドのマジック、トラップカードの枚数分ドローし、その後、私のフィールド上のマジック、トラップの枚数分、手札を捨てる。
お前のフィールドのカードは4枚、そして私のフィールドに2枚、よって4枚ドローし2枚捨てる。
そして、効果で
私は
「ユートのカードを利用して、大量ドローだと!?」
「そして、墓地からADチェンジャーを除外し、フィールドのモンスター1体の表示形式を変更する。
インヴェルズ・ローチには守備表示になってもらうぞ。」
カードから現れたゲームコントローラーのケーブルがインヴェルズ・ローチに接続され上上下下左右左右BAと勝手にコマンドが打たれ、インヴェルズ・ローチは守備の態勢へと変えられる。
インヴェルズ・ローチ ATK1900→DEF0
「
「エクシーズ・トライバルの効果でインヴェルズ・ローチと戦闘を行った
(勘違いしてくれたおかげで、首の皮一枚つながったな。)
黒と金の悪魔の騎士の剣と白い兎の槌が交差し、互いの二撃目が両者の体にめり込み、2体は爆散する。
「だが、これで私を縛るものはなくなった!
手札より融合発動!手札の
紫の毒持つ蝶よ!翠に輝く翼持つ鳥よ!
月の引力により渦巻きて、新たなる力と生まれ変わらん!融合召喚!
再び舞い踊れ!
ATK2400
「
カードを2枚伏せ、ターンエンドだ!」
DEF2000
(戦闘耐性を持つ
「俺のターン、ドロー!
墓地のサイレントブーツを除外し効果発動、デッキから
マジックカード、オルフェゴール・プライムを発動
フィールドの星遺物―『星杖』を墓地へ送り2枚ドロー!」
(防御モンスターを捨てたか、何か仕掛けてくるな。)
「さらにマジックカード、ブーギートラップを発動
このカードは1ターンに1度、手札を2枚捨て自分の墓地のトラップカード1枚を選択して発動できる。
選択したカードを俺のフィールドにセットする。
俺は
(あのカードは居合ドローの時に墓地へ送られたカードか。)
「さらに墓地の
サイレントブーツ DEF800
スケルツォン DEF1500
「レベル3の
エクシーズ召喚!
ブレイクソード ATK2000 ORU2
「またそいつか、芸のないことだな。」
「芸か・・・ならばこういうのはどうだ?
トラップカード、ディメンション・スライド発動!
自分フィールド上にモンスターが特殊召喚された時、相手フィールド上の表側表示で存在するモンスターを1体除外する。対象は
「なっ!?そのカードはさっき伏せたカード!?」
「ブーギートラップでセットされたカードはそのターンでも発動出来るのさ。
もっとも、このカードは元々特殊召喚がエクシーズ召喚だった場合、セットしたターンに発動できるカードだがな。」
「何だそれは!ずるいぞ!!
墓地の
LP3200→4200
(彼女のデッキは融合を使ったテクニカルデッキではない。
モンスターでの真っ向勝負、それが彼女のデッキの本質だ。なら俺の取る手は・・・)
「俺はブレイクソードの効果発動
オーバーレイユニットを1つ使いブレイクソードと
LP1400→2400
ブレイクソード ORU2→1
ブレイクソードの馬が疾走し
二者の一閃は交差し、互いを切りつけ破壊する。
「くうぅぅ、だが私はこのカードを発動させてもらう!
トラップカード、
お前の墓地にはレベル4の
「あぁ、だが今はブレイクソードの効果は使わない。」
「なに?」
「代わりに俺は墓地の
墓地より蘇る蒼い炎を吹き出すひび割れた鎧と破損した頭部鎧のモンスター
フラジャイルアーマー DEF2000
クラックヘルム DEF500
「さらに星遺物―『星杖』の効果で除外されているオルフェゴールモンスターを特殊召喚する。
来い、オルフェゴール・ディヴェル!」
そして、竪琴の悪魔
ディヴェル DEF1400
「レベル4のモンスターが3体!?」
「やるのかユート!?」
「俺はレベル4の
暗き封印を突き破り愚鈍なる力を撃ち滅ぼせ!エクシーズ召喚!!
現れろ!ヴェルズ・ウロボロス!!」
ヴェルズ・ウロボロス「「「ギャオオォォォォォン!!」」」
ATK2750 ORU3
現れたのは氷のように美しい3つ首の竜、だがその所々には黒い昆虫にも似た甲殻が生えており、禍々しい面持ちをしている。
「ヴェルズ・ウロボロスの効果発動
このモンスターは表側表示である限り、1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使うことで3つの効果を一つずつ使うことが出来る。
俺はオーバーレイユニットを1つ使い、君のフィールドのカード1枚を選択し持ち主の手札に戻す。
選択するカードは
ヴェルズ・ウロボロス「グオオォォォォ!!」
ORU3→2
ヴェルズ・ウロボロスの右の首がオーバーレイユニットを1つ喰らい、黒い瘴気の混じった吹雪で
「くっ、やるな・・・」
「バトル!ヴェルズ・ウロボロスでプレイヤーにダイレクトアタック!」
「だが、手札に戻すモンスターを誤ったな!
手札のアンクリボーの効果発動!相手モンスターの攻撃宣言時、手札のこのカードを捨て、このカード以外の自分または相手の墓地のモンスターを1体、私のフィールド上に特殊召喚する!
来い!
――クリクリー!!
ATK2400
毛玉の様なモノがセレナの手から現れ光輝くとブレイクソードと共に破壊された
「俺はこのままバトルを続行する!」
「そう来なくてはな!
私も全力で相手をしよう!トラップカード、スキル・サクセサー発動!
自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力を400ポイントアップさせる!」
ATK2400→2800
ヴェルズ・ウロボロスの三本のブレスを華麗に躱す
「こちらもエクシーズ・トライバルの効果が発揮される!」
LP2400→2350
ヴェルズ・ウロボロスの2本の首が疲弊した
「どうやら、私の方が一枚上手だったようだな!!」
ユートの手札は2枚、その内1枚は永続トラップ、暴君の暴飲暴食であり、このターンにすぐに使える墓地のカードもないため完全に追い詰められた状態だ。だが
「それはどうかな?
俺は速攻魔法、エクシーズ・ダブル・バックを発動!」
ユートはすでにこの状況を読んでいた。
「このカードは自分のエクシーズモンスターが破壊されたターン、自分のフィールド上にモンスターが存在しない場合発動できる!
自分の墓地からそのターンに破壊されたエクシーズモンスター1体と、そのモンスターの攻撃力以下のモンスターを1体を選択し特殊召喚する!」
「なっ!?このために
破壊させるために!?」
「君なら必ず、モンスターで真っ直ぐ攻めてくると思っていたからな。
蘇れ、ヴェルズ・ウロボロス!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
墓地のゲートを無理やりこじ開け抜け出すヴェルズ・ウロボロス
そして、その後に追随するユートの魂の竜ダーク・リベリオン
フィールドにも手札にも2体のドラゴンを止める術をセレナは持っていない
ヴェルズ・ウロボロス「「「グオオオォォォォ!!」」」
ATK2750
ダーク・リベリオン「ギャオオォォォォォ!!」
ATK2500
「これで終わりだ!ダーク・リベリオンとヴェルズ・ウロボロスでダイレクトアタック!」
ヴェルズ・ウロボロスの起こした吹雪がダーク・リベリオンが纏い、その身から発せられる紫電の力を高める。
「反逆のライトニング・ポーラ・ディスオベイ!!」
「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!」
LP4200→1700→0
負けたか・・・
「大丈夫か!?」
ユーリに似た顔が心配そうに私を覗き込んで来る。
いや、あいつよりも眉間にしわが寄っているような気がする。
「あぁ、負けてしまったな・・・」
「あぁ、俺の勝ちだ。」
「お前ほどの戦士が嘘を吐くとは思えないな。
伝わってきたぞ、お前の嘆きも悲しみも」
「あぁ、本当にアカデミアは」
「だが、私にとってアカデミアは家の様な場所だ。
おいそれとそんなことは信じきれない。」
そうだ、私は物心がついたころからあの島に居た。
アカデミアがまだ、ただの小さな漁村だった頃からずっと
「そうか、だが・・・」
「分かっている。
私とてそんな悪逆非道が行われているなら見逃しておくわけにはいかない!」
そうだ、アカデミアの戦士にとってプロフェッサーの命が絶対
ならば悪辣な事をしているのもプロフェッサーの指示ということになる。ならば!!
「私が全てを蹴散らして!!プロフェッサーを倒す!!」
「「はぁっ!?」」
むっ!?よく見れば、バレットからの信号が消えている。
ならば追手が来るのも時間の問題、その前に
「あの赤い奴ともデュエルをしないとな!うおおぉぉぉぉぉ!!」
「ま、待て!!」
「何処に行く!?」
「私は勝手にアカデミアを抜け出してきたからな!
追手が今にでも来るだろうが、その前にあの赤い奴とデュエルしに行ってくる!!」
「なんだと!?」
「アカデミアがスタンダードに!?」
「「それを早く言えええぇぇぇぇぇ!!」」
はははっ!ユーリ、お前も私の前に立ちはだかるならボコボコにしてやるからな!!
――コンッコンッ
「はぁ~い」
声の主は柚子、とりあえずまだ無事みたいだ。
中に入ると柚子に加え修三さんとちびっこ3人、それと素良もいた。
出来るだけ、平静を装わないと
「よぉ柚子!遅くなった。」
「あ~遊矢兄ぃちゃんやっと来た!」
「権現坂さんのデュエルとっくに終わってしまいましたよ?」
「おぉ~そうか、で結果は?」
「もちろん、権現坂の勝ちよ。」
「遊矢お兄ちゃんどこ行っていたの?」
「いやぁ~それが面倒な奴に絡まれちゃってさぁ~撒いてきた。」
「またテレビの取材とかか?」
「まぁ、そんなところです。
で、柚子、大丈夫か?また緊張とかしてないよな?」
「うん、って言ってもちょっとはしているけど、大丈夫よ!」
「そうか、それはよかった。」
とりあえず、柚子の無事は確認できた。あとは・・・
笑い合う声、でも僕には彼らと笑い合うことは出来ない。
励ます言葉、僕が誰かを励ますことは許されるのだろうか?
夢を追う姿は僕には眩しくて、その生きざまは僕には熱すぎて燃え尽きてしまいそうで
でも僕は生かされたのだから、生きなくちゃならなくて
また帰る場所を失うのが怖くて、だから
「ごめん・・・」
『シウンインソラ シキュウ モドラレタシ』
離せ~!あの赤いのともデュエルするんだー!!
その前に瑠璃の情報を
それも重要だが、今はアカデミアへの対策を
私は何も知らんぞ!
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『榊遊矢抹殺指令』
ほら、早くしないとあの赤いのがやられてしまう!
「「予告に突っ込むな!!」」
「CC」カード群の効果について
-
制作したものをそのまま使用
-
後付け効果を削除
-
メインに入るカードの後付け効果のみを削除
-
EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
-
完全にアニメカードそのまま