遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

30 / 81
前回を反省し、プロットを見直していたら大量に出てくるミスの山
やっぱり、体調が悪い時に書くものではないですね。皆様も体は大事になさってください。

今回は零羅VSタツヤ後編、それとこの小説でマルコ先生以来デュエルしていなくて、いまいち目立つ機会のなかった黒咲さんでお送りします。


瞳に映る赤き火(後編)舞網絶対防衛戦線

「ユート、黒咲を一人で行かせてよかったのか?

 私は別に一人で良かったのだが?」

 

 ユートはセレナの余計なひと言に小さくため息を吐く。

 

「君をアカデミアに奪われるわけにはいかない。

 赤馬 零王の主目的は君なのだからな。

 それに隼は負けることなどないさ、絶対に」

 

 日影からのアカデミア来襲の知らせを受け黒咲は我先にと飛び出し、それに続こうとするセレナを追う形になったユートは結果的にセレナのお目付け役となっていた。

 

「セレナ、オベリスクフォースとはどういう連中なんだ?」

 

「プロフェッサーの直轄部隊、ということぐらいしか私は知らない。

 何度か抜け出した私を追って来たことがあったが・・・」

 

 らしくもなく歯切れの悪い言い方をするセレナに、ユートは違和感を持つ。

 

「あったが?」

 

「あいつ等は気持ちが悪い。」

 

「気持ち悪い?」

 

「壁に叩きつけてしまったり、吹き飛ばしてしまったりして無視できないダメージを受けたはずなのに、その場で立ち上がってきたからな。

 まるで、ゾンビの様だったぞ。」

 

(何しているんだ・・・)

 

「それに使うデッキが支給品だから、デュエルをしてもつまらない奴らだからな。

 奴らとデュエルするんだったら、ユーリとした方が面白い。」

 

 あまりにもひどい評価だが、ユートには一つ気になったことがあった

 

「支給品?自分で組んだデッキじゃないのか?」

 

 デッキとはデュエリストの魂だ。

 他人から譲られたデッキでもデュエルしていく内に自分らしさが出てくるものだ。

 だがユートは思い出す、エクシーズ次元で戦ったアカデミアの兵士たちは殆ど同じカード、同じ手しか使ってこなかったなと。

 

「アカデミアに入って初めてデュエルを学ぶ奴らが多いからな。

 もちろんカードも持っていない、

 なんでも隊長クラスになれば別のデッキを持つことを許されるらしい。」

 

(あくまでアカデミアにとってカードは兵器というわけか

 セレナが例外なだけで、俺たちとは根本から相容れないのだな・・・)

「セレナ、君はいいのか?仲間と戦うことになるんだぞ?」

 

「フッ、私は戦士だ。

 アカデミアが戦士の矜持に反して、ただ恐怖をばら撒いているのなら許すことは出来ない。

 だから確かめる。確かめるために戦うんだ。」

 

「そうか・・・」

 

 彼女はすでに覚悟を決めている。

 ならば、自分も覚悟を決める時だろう、傷つけてしまう覚悟を。

 

「ん!!居たぞ、ユート!」

 

「あぁ、奴らは此処で食い止める!」

 

 オベリスクフォースを3人見つけたユートとセレナはデュエルディスクを構える。

 相手もそれに気付いた様で両者は臨戦態勢になるが、オベリスクフォースはユートの顔を見てユートを困惑させる言葉を発する。

 

「「「榊 遊矢を発見!ターゲットを抹殺する!!」」」

 

(!!?どういう事だ!?まるで意味が分からないぞ!!?)


「我らの任務の邪魔だ!痛い目に遭いたくなければ、そこをどけ!」

 

 青い軍服、趣味の悪い仮面、こいつらがアカデミアの精鋭・・・

 

「どくわけがない。

 俺が、貴様らアカデミアの所業を見過ごすはずがない!」

 

 ユート達とはぐれてしまったが、アカデミアの奴らを見つけてしまったのなら仕方がない。

 俺一人でもやってやる!

 

「我らの事を知っている?そうか、お前、エクシーズの残党か!」

 

「ははははっ!負け犬がまさかこんなところまで逃げていたとはな!」

 

 ちっ、こいつらの何処が崇高な戦士だ!!

 

「ふん、やはりアカデミアはゲスの集まりの様だな。

 あの女が言う戦士の心など、これっぽっちも持ち合わせていないようだ。」

 

「なんだと?」

 

「キサマ、我らを愚弄するか!!」

 

「狩られるだけの獲物のくせに生意気な口を!」

 

「我らはオベリスクフォース!!

 栄光なるアカデミアを統べるプロフェッサーの剣!」

 

「「「身の程をわきまえろ!!」」」

 

 ユートから、こいつらは赤馬 零王に良いように使われているだけの可能性があると言われたが、こいつらが今、俺たちの世界を貶しているのは変わらない!

 故郷の街は焼かれた、友の多くはカードにされた、最愛の妹は、瑠璃は捕らわれた。

 こんな奴らに慈悲を与えて許せだと?俺には出来ない!!蹴散らしてやる!!

 

『『『『決闘(デュエル)!!』』』』

 

「俺は古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)を召喚!」

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)「グオッ!」

       ATK1000

 

 歯車が擦れる音が鳴き声のように鳴って、緑色の装甲と胴体にある巨大な歯車が特徴的な犬の様なロボットが現れる。

 「アンティーク・ギア」こいつらが好んで使っているテーマ

 あの忌々しいデカブツを出される前に潰してやる。

 

「このモンスターが召喚に成功した時、相手に600ポイントのダメージを与える!ハウンドフレイム!!」

 

 古代の機械猟犬の口の中から放射口が伸び、火炎が放たれる。

 やはり先制ダメージを与えて来たか、だがそれは想定の内。

 

「手札のRR(レイド・ラプターズ)―アベンジ・ヴァルチャーの効果発動

 自分が戦闘、効果でダメージを受けた場合、手札からこのカードを特殊召喚出来る。」

 LP4000→3400

 

 アベンジ・ヴァルチャー ATK1700

 

 俺のフィールドに現れる骨組みだけの様な機械の鳥

 これで迎撃準備は整った。

 

「ハッ!苦し紛れの手を

 手札よりマジックカード、古代の機械爆弾(アンティーク・ギアボム)を発動

 自分フィールド上のアンティーク・ギアモンスター1体を破壊し、そのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える!」

 

「ぐわっ!」

 LP3400→2900

 

 追加でダメージを与えるカードを握られていたか。

 エクシーズ次元に来たアカデミアの奴らは1ターン目はモンスターを1体立たせるだけの児戯の様なデュエルしかしてこなかった奴らが多かったが、少しはやるらしい。

 

「カードを2枚伏せターンエンド!とっとと終わらそうぜ!」

 

「おう、速攻だ!俺は古代の機械城(アンティーク・ギアキャッスル)を発動

 このカードはアンティーク・ギアモンスターの攻撃力を300ポイントアップさせる。

 古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)を召喚し効果発動!ハウンドフレイム!」

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)「グオォ!」

       ATK1000→1300

 

「ぬぅ・・・」

 LP2900→2300

 

「アンティーク・ギアモンスターの召喚に成功したことで古代の機械城の効果でこのカードにカウンターを1つ乗せる。

 古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)の効果発動

 1ターンに1度、自分メインフェイズに、自分の手札、フィールドから融合素材モンスターを墓地へ送りアンティーク・ギア融合モンスターを融合召喚する!」

 

 融合内蔵のモンスター、先制ダメージと合わせて厄介なモンスターだ。

 

「俺は手札の1枚とフィールドの1枚の古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)を融合!

 古の魂受け継がれし、機械仕掛けの猟犬達よ!群れ成して交じり合い、新たなる力と共に生まれ変わらん!融合召喚!

 現れよ!レベル5、古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)!!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)「「グオオオオォォォォン!!」」

         ATK1400→1700

 

 アンティークの名を持つ割には新品の様なボディを輝かせ双頭となった機械の猟犬が吠える。

 

「これで攻撃力は超えた!行け!双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)でアベンジ・ヴァルチャーに攻撃!」

 

「手札のRR(レイド・ラプターズ)―ブースター・ストリクスの効果発動!

 自分のRR(レイド・ラプターズ)モンスターが攻撃対象にされた時、手札のこのカードを除外して発動!

 攻撃モンスターを破壊する!」

 

 迫り来る機械犬を高速で飛び来る鋼の鳥が体当たりで打ち砕く。

 俺たちの世界のバトルロイヤルルールは全員の1ターン目が回りきるまで攻撃不能だったが、こいつらはこちらにターンが回っていようとなかろうと2ターン目から攻撃してくる。

 卑怯臭い奴らだ。

 

「ちっ!運のいい野郎だ。カードを1枚伏せターンエンド!」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「「永続トラップ、古代の機械蘇生(アンティーク・ギアリボーン)発動!

 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、1ターンに1度、墓地のアンティーク・ギアモンスター1体を攻撃力を200ポイントアップさせ特殊召喚する!」」

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)「グルル・・」

       ATK1200→1500

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)「グオオォォ!」

         ATK1600→1900

 

 奴らの場に戻ってくる犬ども。

 モンスターを途切れさせないプレイング。

 いや、あの融合モンスターの効果でこちらを牽制するのが目的か。

 そして、囮が一人、そしてこの最後の一人は

 

「俺も古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)を召喚しハウンドフレイム!」

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)「グオッ!」

       ATK1000→1300

 

「同じ手を何度も・・・」

 LP2300→1700

 

「ハハハッ!やはりエクシーズの負け犬などこの程度

 俺は古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)の効果発動!

 フィールドの1枚と手札の2枚の古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)を融合!

 古の魂受け継がれし、機械仕掛けの猟犬達よ!群れ成して交じり合い、新たなる力と共に生まれ変わらん!融合召喚!

 現れよ!レベル7、古代の機械(アンティーク・ギア)三頭猟犬(トリプルバイト・ハウンドドッグ)!!」

 

古代の機械(アンティーク・ギア)三頭猟犬(トリプルバイト・ハウンドドッグ)「「「グオオオオォォォォォォォォ!!」」」

         ATK1800→2100

 

 攻撃が目的、役割を分担したプレイング、ひとりひとりの強さは雑魚レベルだがこの物量がアカデミアの戦い方

 こんな奴らにデュエリストを名乗る資格などない!

 

古代の機械(アンティーク・ギア)三頭猟犬(トリプルバイト・ハウンドドッグ)でアベンジ・ヴァルチャーに攻撃!」

 

「ぐうっ」

 LP1700→1300

 

「ハッ!もう打つ手なしか?」

 

「まぁ、たとえ攻撃力の高いモンスターを出したところで双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)の効果で召喚、特殊召喚されたモンスターにはギア・アシッドカウンターが置かれ、アンティーク・ギアモンスターと戦闘を行った瞬間、破壊される。」

 

(そして、それを乗り越え攻撃を行っても、ミラーフォースで返り討ちだ。)

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターン、ドロー

 俺はマジックカード、強欲で貪欲な壺を発動

 デッキの上から10枚のカードを裏側表示で除外し、2枚ドローする。

 RR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアスを召喚」

 

 バニシング・レイニアス ATK1300

 

「バニシング・レイニアスの効果発動

 このカードが召喚、特殊召喚されたターンに1度だけ、手札からレベル4以下のRR(レイド・ラプターズ)モンスター1体を特殊召喚出来る。

 俺は手札からレベル4のRR(レイド・ラプターズ)―ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!」

 

 ミミクリー・レイニアス DEF1900

 

「俺はレベル4のバニシング・レイニアスとミミクリー・レイニアスの2体でオーバーレイ

 冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実を暴き、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ、エクシーズ召喚!

 飛来せよ!ランク4、RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!」

 

 フォース・ストリクス ATK100 ORU2

 

 黄色を主とした機械の鳥と緑色の機械の鳥が、鋼の梟を呼び出す。

 

「攻撃力100?」

 

「そんな雑魚を呼び出して何になるというのだ?」

 

「ふん、攻撃力でしか物の価値を見れぬとは精鋭が聞いて呆れるな。

 フォース・ストリクスの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから鳥獣族、レベル4、闇属性モンスター1体を手札に加える。

 俺はデッキからRR(レイド・ラプターズ)―シンギング・レイニアスを手札に加え、特殊召喚!」

 

 シンギング・レイニアス DEF100

 

 フォース・ストリクス ATK100→600

            DEF2000→2500

            ORU2→1

 

「シンギング・レイニアスは1ターンに1度、自分のフィールド上にエクシーズモンスターが居る場合、手札から特殊召喚出来る。

 さらにフォース・ストリクスは自身以外の自分フィールド上の鳥獣族モンスターの数×500ポイント攻撃力、守備力を上昇させる。

 

 墓地のミミクリー・レイニアスの効果発動

 このカードが墓地に送られたターン、このカードを墓地から除外することでデッキからRR(レイド・ラプターズ)カード1枚を手札に加える。 

 

 俺は永続魔法RR(レイド・ラプターズ)―ネストを手札に加え発動!

 このカードは自分のフィールド上にRR(レイド・ラプターズ)モンスターが2体以上存在する場合、1ターンに1度、デッキ、墓地からRR(レイド・ラプターズ)モンスターを1体手札に加える。

 デッキからファジー・レイニアスを手札に加える。

 そして、このファジー・レイニアスはファジー・レイニアス以外のRR(レイド・ラプターズ)モンスターが存在する場合、手札から特殊召喚出来る。」

 

 ファジー・レイニアス DEF1500

 

 ひな鳥のように小さな機械鳥の隣に並ぶ紫の機械鳥

 この手札なら、行けるな。

 

「俺はレベル4のファジー・レイニアスとシンギング・レイニアスでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 飛来せよ!ランク4、RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!」

 

 フォース・ストリクス ATK100→600

            DEF2000→2500

            ORU2

 

「2体目のフォース・ストリクスの効果でデッキからRR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアスを手札に加える。

 そして、墓地へと送られたファジー・レイニアスの効果でデッキからファジー・レイニアスを手札に加える。」

 

「ハッ!長々とやってその程度か!その程度では猟犬(ハウンドドッグ)も倒せないぞ!」

 

「そうだ、キサマ達はいつもそんな風に嗤いながら俺の仲間たちを襲い続けた・・・」

 

 思い出される、奴らの嘲笑、街の人たちの悲鳴、そして、瑠璃の泣き声。

 こいつらがいなければ!!

 

「それの何が可笑しい?

 キサマらは獲物だ、狩人たる我々に狩られるだけのみじめな存在。」

 

「ただ、のうのうと生き、死んでいくだけの存在にアカデミアの為、プロフェッサーの為に役に立つという栄誉を与えてやっているのだ。」

 

「栄誉だと?俺たちはそんなもの欲しくはない!

 キサマらの身勝手に付き合うのもうんざりだ!このターンで終わらせてやる!

 俺はRUM(ランクアップマジック)―スキップ・フォースを発動!

 俺のフィールドのRR(レイド・ラプターズ)エクシーズモンスター1体を素材にして2つランクの高いRR(レイド・ラプターズ)モンスターにランクアップさせる!

 

 俺はランク4のRR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス1体でオーバーレイネットワークを再構築!

 誇り高きハヤブサよ、英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を突き進め!ランクアップエクシーズチェンジ!!

 現れろ!ランク6!RR(レイド・ラプターズ)―レヴォリューション・ファルコン!!」

 

レヴォリューション・ファルコン「キュオオオォォォォォォォ!!」

               ATK2000 ORU2

 

「なっ!?ランクアップだと!?」

 

「レヴォリューション・ファルコンの効果発動!

 1ターンに1度。このカードがRR(レイド・ラプターズ)エクシーズモンスターを素材としている場合、相手フィールドのモンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 古代の機械(アンティーク・ギア)三頭猟犬(トリプルバイト・ハウンドドッグ)!!革命の火に焼かれて、砕け散れ!!」

 

 レヴォリューション・ファルコン ORU2→1

 

 黒き爆撃機の力を内包した革命のハヤブサが、三つ首の機械の魔物を爆撃でプレイヤー諸共焼き尽くす。

 

「ぐああぁぁぁ!!」

 LP4000→2950

 

「まだだ!俺はRUM(ランクアップマジック)―レイド・フォースを発動!

 自分フィールド上のエクシーズモンスターを1つ高いランクのRR(レイド・ラプターズ)モンスターにランクアップさせる!

 ランク6のレヴォリューション・ファルコン1体でオーバーレイネットワークを再構築!

 大いなる翼よ、遙かな天空から同胞を導き、戦場を蹂躙せよ!ランクアップエクシーズチェンジ!

 ランク7!RR(レイド・ラプターズ)―アーセナル・ファルコン!!」

 

 レヴォリューション・ファルコンが天に昇り、暗雲の中から巨大な空中空母が戦場に姿を見せる。

 

 アーセナル・ファルコン ATK2500 ORU2

 

古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)の効果発動!

 1ターンに1度、相手が召喚、特殊召喚したモンスターに対してギア・アシッドカウンターを乗せる。

 これでそのモンスターは我々のモンスターに攻撃した瞬間、お陀仏だ!」

 

 アーセナル・ファルコン ギア・アシッドC0→1

 

「アーセナル・ファルコンの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから鳥獣族、レベル4モンスター1体を特殊召喚する。

 現れよ、RR(レイド・ラプターズ)―ネクロ・ヴァルチャー!」

 

 アーセナル・ファルコンに毒々しいオーラを纏った歯車が突き刺さるが、その背から禍々しいオーラを放つ機械鳥が出撃する

 

 ネクロ・ヴァルチャー DEF1600

 

「ネクロ・ヴァルチャーの効果発動

 1ターンに1度、自分フィールド上のRR(レイド・ラプターズ)モンスターをリリースし自分の墓地のRUM(ランクアップマジック)1枚を手札に戻す。

 この効果を使った後、俺はRUM(ランクアップマジック)の効果でしかエクシーズ召喚出来なくなる。

 俺はアーセナル・ファルコンをリリース!」

 

「「「何!?」」」

 

「墓地からRUM(ランクアップマジック)―スキップ・フォースを手札に加える。

 そして、RRモンスターをエクシーズ素材として持っていたアーセナル・ファルコンが墓地へ送られたことにより効果発動!

 エクストラデッキからアーセナル・ファルコン以外のRR(レイド・ラプターズ)エクシーズモンスターを特殊召喚し、このカードをエクシーズ素材とする!

 現れよ、RR(レイド・ラプターズ)―デビル・イーグル!!」

 

デビル・イーグル「クエエェェェ!!」

        ATK1000 ORU1

 

 アーセナル・ファルコンが生まれ変わった黒い鳥。

 これはエクシーズ召喚でない特殊召喚なので、ネクロ・ヴァルチャーの効果に抵触することはない。

 

「デビル・イーグルの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上の特殊召喚された表側表示モンスター1体を選択

 そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!俺が選択するのは古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)だ!」

 

「ぐわあああぁぁぁぁ!」

 LP4000→2600

 

「手札より、RUM(ランクアップマジック)―スキップ・フォースを再び発動!

 ランク3のデビル・イーグル1体でオーバーレイネットワークを再構築!

 まだ見ぬ勇猛なハヤブサよ。猛き翼に秘めし未知なる力、今ここに知らしめよ!エクシーズ召喚!

 現れよ!ランク5!RR(レイド・ラプターズ)―エトランゼ・ファルコン!!」

 

 エトランゼ・ファルコン ATK2000 ORU1

 

 デビル・イーグルが進化した赤い重装甲に身を包んだ異邦の力を持つハヤブサ。

 だがこれで終わらん!奴らの希望を全て刈り取ってくれる!!

 

「まだだ!さらに手札からRUM(ランクアップマジック)―ソウル・シェイブ・フォースを発動!

 ライフを半分払い、自分の墓地のRR(レイド・ラプターズ)エクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターを素材にランクの2つ高いエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する!

 俺は墓地からランク6のレヴォリューション・ファルコンを特殊召喚してオーバーレイネットワークを再構築!

 現れよ!!勇猛果敢なるハヤブサ!!エクシーズ召喚!!RR(レイド・ラプターズ)―サテライト・キャノン・ファルコン!!」

 

サテライト・キャノン・ファルコン「キュオオオオォォォォォォォ!!」

                ATK3000 ORU1

 

「サテライト・キャノン・ファルコンがRR(レイド・ラプターズ)モンスターを素材にエクシーズ召喚された時、相手フィールド上のマジック、トラップカードを全て破壊する!

 相手はこの効果に対しカード効果を使用できない!!」

 

「「「何!!?」」」

 

 白く美しいボディをした巨大な砲とブースターを備えた機械鳥。

 その砲門が奴らを守るカードを残らず消し炭にする。

 これであとはモンスターのみ。

 

 古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ) ATK1900→1600

 

 古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)    ATK1500→1200

 

「ミラーフォースか、これで俺の攻撃を止めることは出来ないな!

 だがまだ終わらん!エトランゼ・ファルコンの効果発動!

 このモンスターがエクシーズモンスターをエクシーズ素材としている場合、オーバーレイユニットを1つ使い、1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体を破壊し、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える。

 俺が破壊するのは古代の機械(アンティーク・ギア)双頭猟犬(ダブルバイト・ハウンドドッグ)だ!」

 

「ぐわっ!俺のモンスターが・・・」

 LP2600→1000

 

「さらに墓地のRUM(ランクアップマジック)―レイド・フォースの効果発動

 このカードを除外し、手札のRR(レイド・ラプターズ)カード1枚を除外することで墓地のレイド・フォース以外のRUM(ランクアップマジック)カード1枚を手札に加える。

 俺は手札のRR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアスを除外しRUM(ランクアップマジック)―ソウル・シェイブ・フォースを手札に戻し発動!

 墓地のランク4、RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクスを特殊召喚しオーバーレイネットワークを再構築!

 勇猛果敢なるハヤブサよ、怒りの翼で再び飛び立ち、蔓延る敵を強襲せよ!!エクシーズ召喚!

 RR(レイド・ラプターズ)―レヴォリューション・ファルコン―エアレイド!!」

 

レヴォリューション・ファルコンAR(エアレイド)「クオオオオォォォォォォ!!」

                 ATK2000 ORU1

 

 爆撃用のハッチを解放したまま飛び立つ再誕した革命の翼

 奴らのモンスターを精々利用してやる。

 

「レヴォリューション・ファルコン―エアレイドがエクシーズ召喚に成功した場合、相手フィールド上のモンスター1体を破壊し、その攻撃力分のダメージを与える。

 最後の敵を駆逐せよ!スクランブル・エアレイド!!」

 

「ぐわああぁぁぁぁぁぁ!!」

 LP4000→2800

 

「これで俺のフィールド上の鳥獣族モンスターは5体となった、よってフォース・ストリクスの上昇値は2000ポイントにアップ!」

 

 フォース・ストリクス ATK600→2100

            DEF2500→4000

 

「我らのモンスターが、カードが・・・」

 

「全滅・・・」

 

「そんな・・・馬鹿な・・・」

 

「キサマらに狩られた同胞たちの痛みを思い知れえええぇぇぇぇぇ!!

 行け、レイド・ラプターズ達よ!奴らにダイレクトアタック!!」

 

「ぐわあぁぁぁぁぁ!!」「あああぁぁぁぁ!!」「ぁぁぁぁぁぁ・・・」

 LP2950→0    LP1000→0     LP2800→800→0

 

 サテライト・キャノン・ファルコンの砲撃が、フォース・ストリクスとエトランゼ・ファルコンの突撃が、レヴォリューション・ファルコン―エアレイドの爆撃が、奴らをズタボロにする。

 気絶した奴らにデュエルディスクから照射した光を浴びせると、その存在をカードへと変える。

 精鋭でこの程度か、あの男の足元にも及ばないな。

 

「フンッ!つまらぬ奴らだ。」


 アドバンス召喚で出て来た、銀色のロボット、パーフェクト機械王。

 フィールド上の自身以外の機械族モンスターの数×500ポイント攻撃力を上げるモンスター。

 

 パーフェクト機械王 ATK2700→3700

 

 言い変えればそれだけのモンスター。

 ロック・シューターの効果をもう使っちゃったから、攻撃力を下げられないけど。

 

「リリースされ墓地へ送られたB―バスター・ドレイクの効果発動

 デッキからユニオンモンスターの強化支援メカ ヘビーアーマーを手札に加える。

 そして、墓地の置換融合を除外し、融合モンスター、ABC―ドラゴン・バスターをエクストラデッキに戻して、1枚ドローする。」

 

 墓地にはすでにA、B、Cのモンスターが居る。

 

「墓地のアサルト・コア、バスター・ドレイク、クラッシュ・ワイバーンを除外して、再び合体しろ!ABC―ドラゴン・バスター!!」

 

ドラゴン・バスター「「ギヤアアァァオ!」」

      ATK3000

 

 また、噴水の下から格納庫が現れてそこから出撃した三体の機械モンスターが合体して2本の竜の首を持った戦車になる。

 

「機械族モンスターが増えたことにより、パーフェクト機械王の攻撃力はさらに500ポイントアップ!」

 

 パーフェクト機械王 ATK3700→4200

 

『なんと凄まじい攻撃力!まさに王の名にふさわしい!!

 そしてそれに従う臣下のように再度合体したABC―ドラゴン・バスターと闇属性モンスター以外を容赦なく破壊するA・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス)カタストル、弱体化させられたとはいえ破壊効果を持ったマシンナーズ・フォートレスという、そうそうたるメンツがタツヤ選手のフィールドに集結しております!

 零羅選手はこれを耐え抜くことが出来るのかー!!』

 

「ABC―ドラゴン・バスターの効果発動

 1ターンに1度、手札を1枚捨てることでフィールド上のカード1枚を除外する。

 僕は手札のマシンナーズ・カーネルを捨て前のターンに悪魔嬢リリスの効果で伏せた零羅君のリバースカードを除外する。」

 

 ABC―ドラゴン・バスターの脇?に装備されたロケット弾が伏せカードのピンポイント・ガードを燃やす。

 

「!!」

 

≪痺れるうぅぅぅぅ!すげぇーな、お前!やられたぜ!でも、俺だって負けねぇからな!≫

 

 あの爆音が、熱が、僕の肌を震わせる。

 怖い、でも、頭の中にあの男の子の勇気に満ちた言葉が響いてくる。

 デュエルは戦いだけど、争いじゃない。

 

「裁きの天秤じゃなかったか・・・」

 

 そう、これは囮、本命は前のターンに伏せたこのカード。

 

「悪魔嬢リリスの効果発動

 自分フィールドの闇属性モンスター、悪魔嬢リリス自身をリリースして、デッキから通常トラップを3枚選び、それを相手はランダムに1枚選択しそれをセットする。

 チェーンして、トラップカード、裁きの天秤を発動。」

 

「すでに手札にあったのか!?」

 

「自分のフィールドと手札の枚数より、相手のフィールド上のカードの枚数が多いときその差分だけデッキからカードをドローする。

 僕の手札は0、フィールドは今は裁きの天秤とロック・シューター、そっちのフィールドにはモンスター4体と伏せカードが1枚の5枚

 よって、僕は3枚のカードをドローする。」

 

『おぉっと此処で、零羅選手大量ドロー!!

 マシンナーズ・フォートレスの効果を使わせたのはこのためだったか?いやそうに違いない!』

 

「続いて悪魔嬢リリスの効果処理

 僕が選ぶのは戦線復帰2枚と裁きの天秤、さぁ、選んで?」

 

(ドローカードが1枚、蘇生カードが2枚か・・・)

「真ん中のカードにするよ。」

 

「このカードはセットして、残りのカードはデッキに戻してシャッフル。」

 

「バトル!カタストルでロック・シューターに攻撃!」

 

 カタストルの頭部に当たる部分から発せられるレーザーによってロック・シューターが溶かされていく。

 これで僕のフィールドにはリリスの効果で伏せられたこのターン使えないトラップだけ。

 

「よし、パーフェクト機械王でダイレクトアタックだ!」

 

「させない!墓地のトラップカード、光の護封霊剣の効果を発動

 このターン、相手モンスターはダイレクトアタックが出来なくなる。」

 

 光で作られた何本もの剣が相手の場のモンスター達を釘付けにする。

 

(これで、墓地で発動するカードはダメージ・ダイエットだけ)

「僕はマシンナーズ・フォートレスを守備表示に変えてエンドフェイズ

 シャッフル・リボーンのデメリットにより、手札のB―バスター・ドレイクを除外してターンエンド。」

 

「そのエンドフェイズに彼岸の悪鬼スカラマリオンの効果によりデッキからレベル3、闇属性、悪魔族の魔界発現世行デスガイドを手札に加える。」

 

(デスガイドが手札に入っちゃったか・・・

 伏せカードがもし裁きの天秤ならこれ以上ドローさせるわけにはいかないし、今の内なら発動させられる心配もない、なら)

 

「僕のターン、ドロー」

 

「スタンバイフェイズに手札のシャッフル・リボーンを捨てABC―ドラゴン・バスターの効果発動!

 そのセットカードを除外だ!」

 

「そうはいかない!

 トラップカード、戦線復帰

 墓地のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 僕はCC隻眼のパスト・アイを特殊召喚。」

 

 CC隻眼のパスト・アイ DE1000

 

 ロケット弾でできた煙を引き裂いて現れる一つ目のモンスター、パスト・アイ。

 兄様にもらったカード、僕のヒカリ。

 

「マジックカード、手札抹殺

 互いのプレイヤーは手札を全て捨て、捨てた枚数分ドローする。

 4枚のカードを捨て4枚ドロー。」

 

「僕の手札も4枚だ、よって4枚ドロー。」

 

「暗黒界の狩人 ブラウの効果

 手札からカード効果で捨てられた場合、1枚ドローする。

 ブラウは2枚捨てられた、よって2枚ドロー

 

 さらにマジックカード、アームズ・ホールを発動

 デッキの上から1枚カードを墓地に送り、デッキ、墓地から装備魔法を1枚手札に加える。

 僕が手札に加えるのは降格処分。」

 

(降格処分?確かモンスターのレベルを!?)

 

「僕は相手フィールドのABC―ドラゴン・バスターとA・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス)カタストルをリリースして、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムを君のフィールドに特殊召喚。」

 

「なっ?ラヴァ・ゴーレム!?」

 

 草原に突如として現れる鳥かごの様な鉄格子が相手を捉えて、ドラゴン・バスターとカタストルを溶岩が呑み込む。

 鉄格子の近くに寄り集まった溶岩は段々と人型のカタチへと変化していき、灼熱の溶岩魔人が姿を現した。

 

 ラヴァ・ゴーレム ATK3000

 

「そのモンスターを特殊召喚したターン、僕は通常召喚が出来ない

 でも、アームズ・ホールの効果でこのターン僕の通常召喚は封じられているから問題ない。

 装備魔法、降格処分を君のパーフェクト機械王に装備、レベルを2つ下げる。」

 

 パーフェクト機械王 ATK4200→3200

           LV8→6

 

「しまった!!レベル6の地属性モンスターが!」

 

「そう、でもその前にマジックカード、モンスター・スロットを発動

 自分フィールド上のモンスター1体を選択し、そのモンスターと同じレベルのモンスターを墓地から除外、その後デッキから1枚ドローして引いたカードが選択したモンスターと同じレベルなら特殊召喚する。

 僕はパスト・アイを選択し墓地からレベル3の暗黒界の狩人ブラウを除外して1枚ドロー

 引いたカードはレベル3のA(アーリー)・ジェネクス・チェンジャー、守備表示で特殊召喚。」

 

 緑色の大きな顔に手足が付いたスロットが現れ両目にそれぞれパスト・アイとスカラマリオンが写り、口から1つのガシャポンが出てくると玩具の様な緑色の人型のロボットが現れる。

 

A(アーリー)・ジェネクス・チェンジャー「ハッ!」

              DEF1800

 

「機械族モンスターが増えたことにより、パーフェクト・機械王の攻撃力がアップ。」

 

 パーフェクト機械王 ATK3200→3700

 

「そして、永続魔法、写真融合(モンタージュ・フュージョン)を発動

 1ターンに1度、自分のフィールドと相手のフィールドに融合素材モンスターが1体ずついる時、自分フィールド上の融合素材モンスターを1体のみ墓地へ送り、融合召喚を行う

 僕はレベル6となったパーフェクト機械王を撮影し、パスト・アイと融合

 完全なる機械の王よ、我が目に宿り、力捧げよ!

 融合召喚!現れろ、レベル6、CCC武融化身ロック・ソード!!」

 

 ロック・ソード ATK2400

 

 柄のひとつ目を輝かせ、岩を削り出し作られた無骨な片刃剣、ロック・ソードが現れる。

 このターンで決着を着けることは出来ないけど、墓地の防御カードは使わせる。

 

「A・ジェネクス・チェンジャーの効果発動

 1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体の属性を変化させる。

 僕はラヴァ・ゴーレムの属性を炎属性から地属性に変更する。」

 

 ラヴァ・ゴーレム 炎→地

 

『おぉ!ロック・ソードは自身と同じ属性を持つ自身以外のフィールド上のモンスターの攻撃力を戦闘時に加えます。

 タツヤ選手のフィールドにはマシンナーズ・フォートレスとパーフェクト機械王、そして属性を変化させられたラヴァ・ゴーレムがいますのでロック・ソードの攻撃力は・・・

 な、ななんと!!10700ポイント!!」

 

「バトル、ロック・ソードでパーフェクト機械王に攻撃」

 

「させないよ!墓地の超電磁タートルを除外して効果を発動!

 デュエル中に1度だけ、このカードを墓地から除外することで相手のバトルフェイズを強制終了させる。」

 

 ロック・ソードの前にパーフェクト機械王の盾になるように電磁波を帯びた機械の亀が現れて、ロック・ソードはその亀の出した電磁波で弾かれる。これでいい。

 

「カードを1枚伏せて、マジックカード、ダーク・バースト発動

 墓地の攻撃力1500以下の闇属性モンスター、魔界発現世行きデスガイドを手札に戻してターンエンド。

 エンドフェイズに写真融合(モンタージュ・フュージョン)の効果で召喚されたモンスターは破壊される。」

 

 ロック・ソードが崩れて土塊になる

 防御が不安になってきた

 

「僕のターン、ドロー!」

 

「スタンバイフェイズにラヴァ・ゴーレムの効果発動

 コントローラーに1000ポイントのダメージを与える。」

 

「うわぁ!!」

 LP4000→3000

 

 相手を捉えている檻の中にラヴァ・ゴーレムの体が溶け落ちてダメージを与える。

 4ターン耐えればこっちの勝ちだけど

 

(お湯を被ったみたいだ。)

「っ・・・やっぱり、やっかいなモンスターだね

 僕はマジックカード、アドバンス・ドローを発動!」

 

 これで終わりじゃないよね。

 

「このカードは自分フィールド上のレベル8以上のモンスターをリリースして、デッキから2枚ドローする。

 僕はレベル8のラヴァ・ゴーレムをリリースして2枚ドロー」

 

 ラヴァ・ゴーレムが光となって消えて、相手のデッキに吸い込まれる。

 カードは投げ返されたので、キャッチした。

 

「よし僕はマシンナーズ・フォートレスを攻撃表示に変えてマジックカード、強制転移を発動

 お互いのプレイヤーは自分フィールド上のモンスター1体のコントロールを相手に移す。

 僕はマシンナーズ・フォートレスを零羅君のコントロール下に置く。」

 

 モンスター交換カード、嫌な予感がする。

 

「僕のフィールドのモンスターはA(アーリー)・ジェネクス・チェンジャーだけ」

 

 マシンナーズ・フォートレス DEF1600→ATK1500

 

 僕のフィールドに水色のロボット戦車がやってくる。

 このモンスターが破壊されると、相手の墓地に行くから、僕のフィールドのカードが1枚破壊されてしまう。

 

「僕はさらにマジックカード、アイアンコールを発動

 僕のフィールドに機械族モンスターが存在するとき、僕の墓地からレベル4以下の機械族モンスターを効果を無効にして特殊召喚する。

 僕は墓地からレベル1のチューナーモンスター、F.A.(フォーミュラアスリート)カーナビゲーターを特殊召喚!」

 

 カーナビゲーター DEF0

 

「僕はレベル3のA(アーリー)・ジェネクス・チェンジャーにレべル1のF.A.(フォーミュラアスリート)カーナビゲーターをチューニング

 シンクロ召喚!現れろ、アームズ・エイド!」

 

 光の中から現れる、赤い爪が特徴的な巨大なガントレット。

 このモンスターの効果は・・・ダメージは避けられないか。

 

「アームズ・エイドの効果発動

 1ターンに1度、自分のメインフェイズにこのカードを装備カードとしてモンスターに装備させ攻撃力を1000ポイントアップさせる。

 パーフェクト機械王にアームズ・エイドを装備!」

 

 パーフェクト機械王の右腕にアームズ・エイドが嵌り、パーフェクト機械王の腕に合う様に大きさが変わる。

 

 パーフェクト機械王 ATK3700→4200→3700→3200→4200

 

「さらにトラップカード、スクランブル・ユニオンを発動

 除外されている機械族、光属性の通常モンスターかユニオンモンスターを3体まで特殊召喚する。

 来い!A―アサルト・コア!B―バスター・ドレイク!C―クラッシュ・ワイバーン!」

 

 曇っている空の向こうから紫色の機械の翼竜が、地平線の向こうから黄色い蠍の戦車と緑色の機械恐竜がやってきて、パーフェクト機械王に並ぶ。

 

 アサルト・コア     ATK1900

 バスター・ドレイク   ATK1500

 クラッシュ・ワイバーン ATK1200

 

「機械族モンスターの数が増えたことで、パーフェクト機械王の攻撃力もアップ!」

 

 パーフェクト機械王 ATK4200→5700

 

 攻撃力5700!?そうはさせない。

 

「バトル!パーフェクト機械王でマシンナーズ・フォートレスに攻撃!

 パーフェクト・アームズ・ナックル!!」

 

「トラップ発動、攻撃の無敵化

 このバトルフェイズ中、モンスター1体を戦闘と効果から守るか、自分への戦闘ダメージを0にする。

 僕はこのバトルフェイズ中、戦闘ダメージを0にする効果を選択する。」

 

 パーフェクト機械王の鉄拳がマシンナーズ・フォートレスを貫き爆風が僕に向かってくる。

 でも、爆風は僕の前に壁があるように弾かれる。

 

「逃がさないよ!

 アームズ・エイドの効果!装備モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与え、さらにマシンナーズ・フォートレスが戦闘で破壊されたことにより、フィールドのカード1枚を破壊する。

 よって零羅君にマシンナーズ・フォートレスの元々の攻撃力、2500ポイントのダメージを与え、写真融合(モンタージュ・フュージョン)を破壊する!」

 

「!?墓地のダメージ・ダイエットの効果発動!!

 このカードを除外してこのターンの効果ダメージを半分にするぅわあああぁぁぁぁぁぁ!!」

 LP4000→2750

 

 弾かれた爆風が腕の形になって無敵化の壁を貫いて僕に襲い掛かってくる。

 衝撃で少し転がり立ち上がると、僕のフィールドのカードが全て消えていた。

 

(これで零羅君の墓地には墓地発動するカードはもうない。

 アームズ・ホールで墓地に送られたカードは墓地じゃ意味のないトラップ。

 墓地から防御する手が無くなったはず。でも・・・)

「墓地のシャッフル・リボーンを除外して効果発動

 僕は・・・パーフェクト機械王をデッキに戻して1枚ドロー。」

 

『おぉっと!?タツヤ選手、ここで自分のフェイバリットカードを手放した!?』

 

 レベル6になったパーフェクト機械王を残しておいてくれないか・・・

 

「カードを2枚伏せて、エンドフェイズにシャッフル・リボーンの効果で手札を1枚、F.A.(フォーミュラアスリート)シティGP(グランプリ)を除外して、ターンエンドだ。」

 

 相手の手札は2枚、伏せカードも2枚、モンスターは3体。

 対して僕の手札はデスガイドだけ・・・

 

「僕のターン、ドロー。」

 

「ドローフェイズに永続トラップ発動!生贄封じの仮面!

 このカードがある限り、お互いにリリースすることが出来なくなる。」

 

 サタンクロースやラヴァ・ゴーレムへの対策!?これじゃ・・・

 

≪あきらめないで!!≫

 

 !!そうだ、まだ、僕のデッキは諦めていない!

 

「僕は魔界発現世行きデスガイドを召喚して、効果でデッキからレベル3の悪魔族モンスター、魔サイの戦士を特殊召喚。」

 

魔サイの戦士「フンッ!」

      DEF900

 

 黒塗りのバスから降りてくる赤い髪のバスガイドと犀頭の獣人。

 

「僕はレベル3のデスガイドと魔サイの戦士でオーバーレイ

 現れろ、ランク3、彼岸の旅人ダンテ!」

 

ダンテ「ハッ!」

   ATK1000 ORU2

 

 混沌の渦の中から現れる濃紺色の髪の男の人、ダンテ。

 このカードを発動するにしても、まだカードが足りない。

 

「ダンテの効果発動、オーバーレイユニットを1つ取り除きデッキの上から3枚までのカードを墓地へ送り、墓地へ送ったカードの数×500ポイント、このカードの攻撃力をアップする。

 僕はデッキから3枚のカードを墓地へ送り、ダンテの攻撃力を1500ポイントアップ。」

 

 ダンテ ATK1000→2500

     ORU2→1

 

 墓地へ送られたカードは・・・うん、これなら。

 

「墓地へ送られた彼岸の悪鬼ハックルスパーの効果発動

 このカードが墓地へ送られた場合、フィールドのセットされたマジック、トラップカード1枚を持ち主の手札に戻す。

 君の伏せカードを選択。」

 

「だけど、その効果は僕のカードが表になれば不発に終わる!

 永続トラップ発動!機動要塞 メタル・ホールド!

 僕のフィールドの機械族、レベル4モンスターを任意の数だけ対象にし、このカードを機械族、地属性、レベル4の攻守0のモンスターとして特殊召喚する!」

 

 黒い影が伏せカードを覆おうとしていたけど、それを振り払いピンク?紫?っぽい色のずんぐりむっくりとしたロボットが立ち上がる。

 

メタル・ホールド ATK0

 

「さらに、この効果で特殊召喚された時、選択したモンスターを装備モンスターとしてこのカードに装備させ、装備したモンスターの元々の攻撃力をこのカードの攻撃力に加える。

 アサルト・コア!バスター・ドレイク!クラッシュ・ワイバーン!メタル・ホールドと合体だ!!」

 

 3体のモンスターの目が光ると、メタル・ホールドはなぜか逆立ちをし始め、足を後に曲げる。

 そこに尻尾を下にしたアサルト・コアが飛んできてメタル・ホールドの足がアサルト・コアの尻尾を挟み込むように連結し新たな胸部となる。

 さらにバスター・ドレイクとクラッシュ・ワイバーンの体が腕として合体し、クラッシュ・ワイバーンの翼が背に取り付けられ、アサルト・コアのドーム状の部分から頭部が出てくる。

 そして、何故か関係ない生贄封じの仮面が胸部にくっ付き、巨大なロボットが完成する。

 

「完成!ABC―メタル・ホールド!!」

 

 メタル・ホールド ATK0→4600

 

『何ということだー!ここに来て攻撃力4600の巨大ロボットが爆誕だー!!』

 

「攻撃力だけじゃないよ

 メタル・ホールドの効果で装備したとはいえ、A、B、Cのユニオンモンスター達の装備カードとしての効果は生きている。

 アサルト・コアは相手からのモンスター効果を、バスター・ドレイクは相手からのマジックの効果を、そしてクラッシュ・ワイバーンは相手からのトラップの効果を装備モンスターが受けなくなるようにする。

 そして、メタル・ホールド自身は相手は他の僕のモンスターを攻撃対象にできず、効果の対象にもできなくする。」

 

『おぉ!!あらゆる効果を受け付けず、仲間を守る!まさに守護者に相応しい!

 さらに生贄封じの仮面の効果でリリースすることも叶わない!零羅選手はこのモンスターにどう立ち回るのか!!』

 

 超大型モンスター、それも装備カードの効果で強固な耐性を得ている。

 怖いくらい強い、だけど何故だろう。胸の奥が熱い。

 

「墓地へ送られた魔サイの戦士の効果で、デッキの悪魔族モンスター、2体目のCC隻眼のパスト・アイを墓地へ送る。

 僕はマジックカード、強欲で貪欲な壺を発動

 デッキの上から10枚のカードを裏側表示で除外して、2枚のカードをドローする。」

 

 あのモンスターをどうやって攻略しようか、自分のデッキで何が出来るか、どんどん浮かんでくる!

 

「僕は速攻魔法、魔力の泉を発動

 1ターンに1度、相手フィールドの表側表示のマジック、トラップカードの枚数分デッキからドローし、その後自分フィールド上の表側表示のマジック、トラップの枚数分、手札を捨てる。

 このカードの発動後、次の相手のターン終了時まで、相手フィールド上のマジック、トラップカードは破壊されず、無効にもされない。」

 

 そのトラップモンスターは永続トラップとして扱い、装備状態のモンスターは装備魔法として扱われる。

 そして、僕のフィールドには魔力の泉が1枚だけ。

 

「僕は5枚のカードをドローして手札を1枚、暗黒界の刺客 カーキを捨てる。

 そして、カーキの効果、このカードが手札から効果で墓地へ捨てられた場合、フィールドのモンスターを1体破壊する。

 僕は彼岸の旅人 ダンテを破壊。」

 

「自分のモンスターを!?」

 

 墓地へと送られるダンテ。でもこれで、

 

「墓地へ送られたダンテの効果で、墓地の彼岸の悪鬼 ハックルスパーを手札に戻す。

 マジックカード、闇の誘惑を発動

 デッキから2枚ドローし、その後、手札の闇属性モンスターを1体除外する。

 僕はさっき戻した、ハックルスパーを除外。」

 

『ここで零羅選手、怒濤のドローカード3連続!!

 だが、魔力の泉の効果でユニオンモンスターの身代わり効果も封じてしまったため、メタル・ホールドの攻撃力低下は望めなくなってしまったぞ~?』

 

 たしかに、だけど、この手札なら攻撃力は超えられる・・・・でも、たぶんまだ足りない。

 

「手札から永続魔法、王家の神殿を発動

 このカードは1ターンに1度、手札から伏せられたトラップカードを1枚だけ、そのターン中に発動できる。

 僕はカードを1枚セットして、永続トラップ、DNA移植手術を発動

 フィールド上の全てのモンスターは僕の宣言した属性になる。地属性を選択

 

さらに墓地のシャッフル・リボーンを除外して王家の神殿をデッキに戻し、1枚ドロー。」

 

(またドロー、メタル・ホールドは元々地属性だし、シャッフル・リボーンの効果を使うためだけに発動させた?)

 

「そして、マジックカード発動、取捨蘇生!」

 

「取捨蘇生?」

 

「僕は僕の墓地からモンスターを3体選ぶ、相手はその内の1体を選択し、選択されたモンスターは僕のフィールドに特殊召喚され、選択されなかったモンスターは除外される。

 僕は墓地からCC隻眼のパスト・アイ、CCC撃調化身ロック・シューター、ジャンク・コレクターを選ぶ。」

 

(ステータスが一番低いのはジャンク・コレクター、でも墓地の通常トラップカードをどんなものでも使える効果がある。

 パスト・アイを出したら、新たなモンスターが出てくるかもしれないし・・・ここは)

「僕が選択するのはロック・シューターだ。」

 

 墓地に繋がるゲートから現れるアンク状の光

 それが変化し、岩の銃が僕のフィールドに戻ってくる。思ってた通りだ。

 

 ロック・シューター ATK2200

 

「まだ、マジックカード、死者蘇生発動

 墓地からCCC武融化身ロック・ソードを特殊召喚。」

 

 ロック・ソード ATK2400

 

『おぉ!攻撃力を結集させるロック・ソード!!

 これで、このターンで零羅選手の勝利』

 

「僕は手札から朔夜しぐれの効果発動!

 相手がモンスターを表側表示で特殊召喚した場合、手札からこのカードを捨てることで、そのモンスターの効果をこのターン無効にし、このターンそのモンスターがフィールドを離れたとき相手にそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える。」

 

 半透明のフードを被った女の子がロック・ソードに憑りつく。

 これじゃあ、このターンに勝てない。

 次のターンになれば相手はユニオンモンスター達を分離させ、耐性の無くなったメタル・ホールドを破壊して、マシンナーズ・カーネルを特殊召喚し、僕のフィールドのモンスターを全滅させてくる。

 だから、痛くても前に進む!!

 

「手札から速攻魔法、次元誘爆発動!」

 

「なっ!?そのカードは!!」

 

「僕のフィールド上の融合モンスターをエクストラデッキに戻し、お互いのプレイヤーは除外されているモンスターを2体特殊召喚する。

 CCC武融化身ロック・ソードを戻して、除外されているジャンク・コレクターと永遠の淑女 ベアトリーチェを特殊召喚!」

 

 ジャンク・コレクター DEF2200

            光→地

  ベアトリーチェ   DEF2800

            光→地

 

「僕はB―バスター・ドレイクとユニオン・ドライバーを守備表示で特殊召喚

 だけど、ロック・ソードがフィールドを離れたことにより、君はロック・ソードの攻撃力、2400ポイントのダメージを受ける!」

 

 バスター・ドレイク  DEF1800

            光→地

 ユニオン・ドライバー DEF1000

            光→地

 

 ロック・ソードに憑りついていた女の子が今度は僕に憑りつき、僕に呪いをかける。

 

「うぅ・・・」

 LP2750→350

 

(ロック・シューターの攻撃力を無理やり上げる気!?

 でも、それならエクシーズモンスターを呼んだ理由は・・・)

 

「僕はさらに装備魔法、リビング・フォッシルを発動

 自分の墓地のレベル4以下のモンスターを効果を無効にし、攻守を1000ポイントダウンさせ特殊召喚する。

 来て、CC隻眼のパスト・アイ!」

 

 パスト・アイ DEF1000→0

        ATK1400→400

        闇→地

 

「そして、最後に手札からこのマジックカード、星に願いを、を発動

 このカードは僕のフィールドの表側表示モンスター1体を選択し、選択したモンスターと同じ攻撃力または守備力を持つモンスターはすべて、そのモンスターと同じレベルになる。

僕が選択するのはロック・シューター、よって同じ守備力0のパスト・アイのレベルは6になる。」

 

 パスト・アイ LV3→6

 

「パスト・アイのレベルが6に!?」

 

「僕はレベル6となったパスト・アイと地属性のロック・シューターの2体でオーバーレイ!

 全てを撃ち抜く精巧なる銃よ、我が目に宿りて、その力捧げよ!エクシーズ召喚!」

 

 混沌の渦の中に消えるロック・シューターとパスト・アイ

 そこから現れるのは無数の岩を従えた悪魔の顔を模した鎧

 

「現れろ、全てを弾き返す究極武装!CCC鎧重化身ロック・アーマー!!」

 

 ロック・アーマー ATK2500 ORU2

 

「エクシーズのCCCモンスター!?」

 

「ロック・アーマーは戦闘する地属性モンスターの効果を無効にし、戦闘時オーバーレイユニットを1つ使うことでフィールド上のこのカードと同じ属性を持つモンスター全ての守備力の合計値の半分をこのカードの攻撃力に加える。」

 

(このカードの為に守備力の高いベアトリーチェを!)

「でも、まだ僕のライフは700ポイント残る!」

 

「いや、残さない!

 ジャンク・コレクターの効果発動

 このカードと墓地の通常トラップ1枚を除外して、その効果を発動させる!

 僕が使うのはD2シールド!

 自分フィールド上のモンスター1体の守備力を、元々の守備力の倍にする。

 ベアトリーチェの守備力を倍に!」

 

 ベアトリーチェ DEF2800→5600

 

「なっ!?」

({2000+5600+1800+1000}÷2+2500=7700

 それが4600のABC―メタル・ホールドと戦闘すればライフポイント3000の僕は!?)

 

「行って、ロック・アーマーで攻撃!

 この瞬間、ロック・アーマーのオーバーレイユニットを1つ使い効果発動!

 フィールド上の全ての地属性モンスターの守備力の合計の半分の数値をこのカードの攻撃力に加える!」

 

ロック・アーマー ――オオオォォォォォォォォ!!

        ATK2500→7700 ORU2→1

 

 地鳴りのような音を上げながら大量の岩が鋼鉄の守護者の周りに浮かび上がり、ロック・アーマーから発せられた雷が岩に伝播してメタル・ホールドと相手に降り注ぐ。

 

「うわああぁぁぁぁぁ!!」

 LP3000→0


『大逆転!融合、シンクロ、エクシーズを使いこなしジュニアコース優勝の座を手に入れたのはLDSの赤馬 零羅選手だー!!』

 

――ワアアアァァァァァァァ!!

 

 歓声が勝者に、零羅君に送られる。あぁ、悔しいな。

 僕はまだ、ぼうと固まっている零羅君のもとに歩み寄る。

 

「優勝おめでとう。

 3つの召喚法を操るなんて先生、いや赤馬社長みたいだったね。」

 

「!!あ、ありがとう・・・」

 

 照れているのか、顔を真っ赤にして伏し目で顔を隠してそう言われた。

 やっぱり、赤馬社長の身内なのかな?

 

「君とのデュエル、とっても楽しかったよ。

 よかったら、またデュエルしてくれるかな?」

 

「ぼ、僕も!君とのデュエル、とってもわくわくした。

 だから、僕の方こそ、また、デュエルしたい・・・君や、君の友達と・・・」

 

 顔を上げた零羅君は百面相をしながら嬉しくなることを言ってくる。

 

「うん、もちろんだよ!また、楽しいデュエルをしよう!」

 

「うん・・・!!?」

 

――ガタガタガタガタガタガタッ!!

 

 握手した手から伝わってくる震え、そして零羅君はいきなり崩れ落ちる。

 

「!?」

 

 頭を打つ前に零羅君を支える、凄い震えだ、顔を見ると脂汗が浮かんでいる

 

「ど、どうしたの!?大丈夫!?」

 

「わ、わからない・・・でも・・・」

 

「でも?」

 

「怒ってる。とても、強く!」

 

「えっ!?怒っているって、誰が・・・!!?」

 

――ギャオオオオォォォォォォォォォォ!!

 

 突如響き渡る咆哮、顔を上げた僕が見たのは、

 

――ゴオォォォォォォォ!!

 

 真っ赤に燃えた空だった。




地獄の門は開かれ、蟲が荒れ狂い、亡者に取りつかれた幽鬼が彷徨い歩く
されど、陽より落されし炎がそれを打ち払う。

祝え!歴史を塗り替え、再誕せし新たなる王を!!
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『器在らざる世界の王』
さぁ、ゲーム盤は整えましたわ。
存分にゲームをお楽しみください。我がマジェスティ

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。