遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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前回の省略デュエル
ユートの1ターン目
手札抹殺→ダークリベリオンXYZ
     エクシーズトライバル 幻影翼 リバース2枚

OBF1「破壊できない、攻撃力が足りない、なら女!!」

ユート「そうはさせない!立ちはだかる強敵の効果でダークリベリオンと強制戦闘!」

OBF1「ぐわあああぁぁぁぁ!!」

OBF2「なら俺が女の方に攻撃!!」

ユート「地縛霊の誘い!ダークリベリオンに攻撃対象を変更!」

OBF2「ぐわああぁぁぁぁ!」

OBF3「ならば俺が!」

セレナ「アンクリボーの効果で墓地から月光蒼猫を特殊召喚!」

ORF3「・・・・ターンエンド。」
ということが繰り広げられた。
なおモンスターを失った奴らはセレナのターンで古代の機械蘇生でモンスターを守備表示で出したが、蒼猫の効果で攻撃力倍化にメテオ・ストライク装備した猫舞姫で殴られたということで

≪追記≫
よく見れば防御札が手札にあることが割れていることに気付き、居合ドローの後にさらにドローカードを発動させ、手札が分からないように修正しました


曇り模様の空に

「状況はどうなっている!!」

 

 アカデミアが現れてからというもの黒咲が飛び出し、セレナが突進し、ユートが追いかけて行き、見事アカデミアの撃退に成功したがそれでも6人

 風魔忍者からの情報では48人という事だからまだ42人も残っていることになる。

 迅速に行動しなければならないが・・・その要である指揮所は混乱の極みの中にあった。

 

「わかりません。

 湾岸地区の撮影用、監視用カメラが全て故障、また各種計測機も異常をきたしております。」

 

「くっ!榊 遊矢はいったい何をしたんだ!?」

 

 その原因は榊 遊矢のデュエル

 彼はデニス・マックフィールドと共にアカデミアと交戦

 しかし、デュエルの途中でカメラや計器に異常が発生し、指揮所にもその影響が及んでいた。

通信機まで故障し、これではユート達と連絡が出来ない状態だ。

 

「それもわかりません。

 途切れる直前の映像ではエクシーズモンスターを素材に更にエクシーズ召喚したとしかわからず、何を召喚したかは不明です。

 ただ、スタジアムや警備の者が空へと昇る2条の光を見たそうですが、その後空が燃えただの、燃えた空が海に向かって落ちて来ただの、よく分らない話ばかりで・・・」

 

なんだそれは・・・本当に奴はいったい何をしたというのだ・・・

 

「スタジアムの方はどうなっている?」

 

「ハッ!念のため、スタジアムにいた観客全員を泊まる先のホテルへと移動させました。

 ジュニアユースの映像が見たいという者もいたそうですが、カメラの不具合の為、リアルタイムの映像を見せることが出来ないと言い含めました。」

 

 その場しのぎの手だが仕方あるまい

 どの道、アカデミアが多数徘徊している現状では一般人に見せられる映像など撮りようがないのだから

 

「湾岸地区について何か別の情報は?」

 

 この際だ信憑性は後回しにして少しでも情報が欲しい

 最悪、榊 遊矢がどうなったのかぐらいは

 

「それが・・・何かが飛び立ったらしいのですが・・・」

 

「何?・・・いや、それならもういい」

 

「えっ?」

 

 アカデミアに航空能力があるのなら、既にこの街にアカデミアが広範囲に霧散してしまっているだろう。

 だが、奴らは風魔忍者の報告によると徒歩で移動しているらしい。

 なら、飛びたった何かとは榊 遊矢に関係するものだろう。

 ならば、おそらく彼はアカデミアに勝ったということだ。何をしたかはわからないが・・・

 

「社長!計器故障前に測定された召喚反応の解析が終わりました・・・」

 

 オペレーターの一人からそんな声が上がってくる。

 最後の映像で垣間見えたのはエクシーズモンスターを使いエクシーズモンスターを召喚するという光景だが、肝心の何がエクシーズ召喚されたのかはわからない

 

「計測数値から召喚前でも膨大な数値ですが・・・スクリーンに出します。」

 

【XYZ/PENDULUM】

 

「!?」

 

 映し出されたのは、判定ミスを疑う内容

 これが本当ならエクシーズでありながらペンデュラムでもあるモンスターが存在するという事

 ペンデュラムとはメインデッキに入るものだけではなかったのか!?

 

「おい!赤馬社長!!」

 

 今度は何だ・・・

 

「沢渡!?何故、ここに?警備員は何をしている!」

 

 沢渡か・・・この忙しいときに何の用だ?

 

「そんなことパパの力でどうにでもなる!」

 

 警備員は減俸だな

 

「それよりもバトルロイヤルは今どうなっていやがるんだ!

 もうデュエルは始まってるんだろ?

 あんな滅茶苦茶な事やらかす奴なんて、あいつしかいねぇ!録画でもいいから見せやがれ!」

 

 あいつとは、榊 遊矢の事か・・・

 録画どころか、こちらが現状を全く理解できていないのだが・・・

 各種計器も故障してしまったモノが多く、ユートや黒咲とも連絡が取れない始末、どうするか・・・

 いや、沢渡なら実力として申し分ない。

 

「沢渡、君に頼みたいことがある。」

 

「ぁあ?」

 

「敗者復活戦をしてみないか?」


「あれは何だったのでござろうか?」

 

 いきなり空が燃えたかと思えば、海の方に空の炎が落ちてくるなど、世界の終わりかと思ったでござる・・・

 いや、今まさにこの世界は侵略を受けているのでござるが・・・

 

「まさか、通信機が故障するとは・・・」

 

 あの空が燃えてからというもの、通信機からはノイズしか聞こえなくなってしまったてござる。

 どうやって兄者たちと合流しようでござるか・・・いったん戻るべきか、探すべきか・・・

 

「月影!!」

 

「兄者!!それに柚子殿!」

 

 さすが兄者、既に柚子殿を保護していたでござるか!

 

「兄者、無事でござったか!」

 

「うむ、柚子殿がアカデミアに襲われそうになっていたでござるが、間一髪救出できたでござる。」

 

「ねぇ、日影さん、もう降ろしてくれないかしら?」

 

「おぉ、済まぬでござる!」

 

 俵のように担いでいた柚子殿を降ろす兄者

 ずっとその状態で走って来たのでござろうか?さすがでござる。

 

「ねぇ!月影さん、遊矢を知らない!?」

 

「遊矢殿を?いや拙者は見ていないでござる。」

 

「そう・・・」

 

「だが、何故遊矢殿を?」

 

「それが、柚子殿の話によると、仮面をつけたアカデミアの連中は遊矢殿を狙っているようなのでござる。」

 

「なんと!?」

 

 赤馬殿からは敵の狙いは柚子殿とアカデミアから脱走してきたセレナ嬢だと聞かされていたが、違うのでござるか!?

 

「確かに私聞いたの!あいつら、私を遊矢をおびき出す為の囮にするって。

 それに自分たちは遊矢を討伐するために、やって来たって・・・」

 

 討伐?うぅむ・・・奴らが何を企んでいるのか判らぬでござるな・・・

 

「ねぇあなたたち、アカデミアについて知っているんでしょ?私にも教えて!」

 

「いや、我々も全てを把握しているわけではござらぬが・・・」

 

「なんでも奴らは他の次元からやってきた侵略者のようなのでござる。」

 

「他の次元?」

 

 まぁ、当然の反応でござるな。

 だが、柚子殿も巻き込まれる可能性がある以上、知ってもらう必要があるでござろう。

 

「世界は4つの次元に分かれていて、その中でも拙者たちの住んでいる此処はスタンダードと呼ばれており、その他にエクシーズ、シンクロ、そして融合という3つの次元に分かれているそうなのでござる。」

 

「その名の通り、3つの世界ではデュエルモンスターズのその名にちなんだ召喚法が発展しており、その中でも融合次元のアカデミアが他の次元に対して侵略戦争を行っているそうなのでござる。デュエルモンスターズを使って」

 

「デュエルモンスターズを戦争に使うなんて・・・」

 

 まったく、許せぬ話でござるな!

 

「そして、昨日、そのアカデミアから脱走してきた少女がここスタンダードに来たそうで。」

 

「その少女はアカデミアにとっては重要な人物であったようで、さらに言えばその少女と同じ顔をした少女が他の次元にもいて、アカデミアに連れ去られているそうなのでござる。」

 

「連れ去る・・・それってまさか瑠璃?」

 

 知っているのでござるか!?

 

「前にアカデミアに大切な仲間を連れ去られたって言ってた人がいて、私によく似ていたって・・・あっ!もしかして!?」

 

「そう、我々は依頼者から、柚子殿もアカデミアに狙われる可能性が高いと護衛の要請を受けたのでござる。」

 

「だけど、あいつらは遊矢を・・・」

 

 そこは全くわからぬでござるが・・・

 

「「遊矢殿なら、あまり心配する必要はない気がするでござるが・・・」」

 

「いや!でも!あいつら3人同時にデュエルしようとしていたのよ!?」

 

「それでも・・・」

 

「遊矢殿でござるからな・・・」

 

 拙者らの修練場に占い師殿と一緒にやってきて、仕掛けられた罠に瞬時に対応していたでござるし、最悪、占い師殿とどうにかしそうでござる。

 

「にしても、3人同時に仕掛けてくるとは厄介でござるな。」

 

「うむ、月影、しばらく柚子殿を任せていいでござるか?」

 

「承知したが兄者はいずこに?」

 

「権現坂殿と留学生殿を探してくるでござる。

 この場でアカデミアの脅威について知らないのは、その二人だけでござる。

 アカデミアが複数人対戦を仕掛けてくるなら、彼らにも事情を説明して協力を仰ぐ方がいい。」

 

 なるほど、彼らも実力者、複数人で挑んでくるなどしたら我らも苦戦することは必至

 共に行動すれば、まともに戦える。

 

「では行ってくる。」

 

「兄者、お気を付けを。」


「どこに居る!アカデミア!!」

 

 突然、赤馬零児との通信が届かなくなったせいで、アカデミアがどこに居るかわからなくなったが、まだ40人以上いるのなら適当に歩いているだけで見つかるだろう。

 

「あれは!!」

 

 次元転送の時に出る光!アカデミアめ、さらに増援をよこすつもりか!!

 

「合流前に潰す!」

 

 光の出ていたピラミッドの上部へとたどり着くとそこにいたのは、仮面の奴らじゃない水色の髪の小柄なガキ

 

「キサマ!アカデミアだな!!」

 

「だれ?」

 

「俺はアカデミアを滅ぼす者!さぁ、俺の質問に答えろ!」

 

「あぁ・・・君がエクシーズの・・・そうだよ、僕はアカデミアの一員さ。

 で、どうするの?」

 

「俺と戦え!俺はお前達を一人残らず駆逐してやる!!」

 

「嫌だよ。僕は遊矢を倒しに来たんだ。

 君と遊んでいる暇はないんだよ。」

 

「お前の事情など知ったことか!!良いから俺とデュエルしろ!!」

 

「はぁ、しかたないなぁ。

 デッキ調整くらいには付きあってあげる。」

 

 こいつ、俺をどこまで馬鹿にするつもりだ?

 だが、アカデミアの好きにはさせん!こいつは此処で倒す!!

 

『『決闘(デュエル)』』

 

「先攻は俺だ!

 俺はRR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアスを召喚!」

 

 バニシング・レイニアス ATK1300

 

「バニシング・レイニアスが召喚、特殊召喚したターン、俺は手札のRRモンスターを1体特殊召喚出来る。

 俺はバニシング・レイニアスを特殊召喚し、新たに特殊召喚されたバニシング・レイニアスの効果でRR(レイド・ラプターズ)―ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!」

 

 ミミクリー・レイニアス DEF1900

 

 俺のフィールドに現れる緑と黄色の機械の鳥たち

 奴は仮面の連中とは違う雰囲気を感じる、用心に越したことはないだろう。

 

「俺はレベル4のミミクリー・レイニアスとバニシング・レイニアスでオーバーレイ!

 冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実を暴き、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ、エクシーズ召喚!

 飛来せよ!ランク4、RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!」

 

 フォース・ストリクス DEF2000 ORU2

 

「フォース・ストリクスの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、レベル4の闇属性、鳥獣族モンスター1体を手札に加える。

 俺が手札に加えるのはRR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアス

 そして、こいつは俺のフィールドにファジー・レイニアス以外のRR(レイド・ラプターズ)モンスターが居る時その効果で特殊召喚出来る。」

 

 フォース・ストリクス ORU2→1

 

 ファジー・レイニアス DEF1500

 

「ミミクリー・レイニアスが墓地へ送られたターン、こいつを除外し、デッキからRRカードを手札に加える。

 マジックカード、RR(レイド・ラプターズ)―コールを手札に加え発動

 1ターンに1度、自分フィールド上のRR(レイド・ラプターズ)と同名のモンスターをデッキから特殊召喚する。

 俺が呼び出すのはRR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアス!」

 

 バニシング・レイニアス DEF1600

 

「俺はレベル4のファジー・レイニアスとバニシング・レイニアスでオーバーレイ

 再び飛来せよ!RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!」

 

 フォース・ストリクス DEF2000 ORU2

 

「再び、フォース・ストリクスの効果でデッキからRR(レイド・ラプターズ)―トリビュート・レイニアスを手札に加える。

 さらに墓地に送られたファジー・レイニアスの効果でデッキからファジー・レイニアスを手札に加え、そして、3体目のバニシング・レイニアスの効果でトリビュート・レイニアスを特殊召喚!」

 

 トリビュート・レイニアス ATK1800

 

 バニシング・レイニアスに導かれ現れる青い戦闘機の様なRR

 下級のRR(レイド・ラプターズ)の中では高い攻撃力を持つが、こいつの真価は攻撃力ではない。

 

「トリビュート・レイニアスが召喚、特殊召喚されたターン、デッキからRR(レイド・ラプターズ)カードを1枚墓地へ送ることが出来る。

 俺が墓地に送るのはRR(レイド・ラプターズ)―レディネス。」

 

 レディネスはRR(レイド・ラプターズ)モンスターが存在する場合、墓地から除外することでそのターンのダメージを全て0にする。

 これで奴のターンに俺が敗北することはない。

 

「レベル4のバニシング・レイニアスとトリビュート・レイニアスでオーバーレイ!

 三度飛来せよ!RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!!

 そして効果でデッキからRR(レイド・ラプターズ)―シンギング・レイニアスを手札に加える。

 さらにフォース・ストリクスは俺のフィールドに自身以外の鳥獣族が居る時、その数×500ポイント攻撃力、守備力をアップする。」

 

 フォース・ストリクス DEF2000→3000

 フォース・ストリクス DEF2000→3000

 フォース・ストリクス DEF2000→3000 ORU2→1

 

「永続魔法、RR(レイド・ラプターズ)―ネストを発動

 自分フィールド上にRR(レイド・ラプターズ)モンスターが2体以上いる場合、デッキからRR(レイド・ラプターズ)モンスターを1体手札に加える。

 RR(レイド・ラプターズ)―アベンジ・ヴァルチャーを手札に加え、カードを1枚伏せてターンエンド。」

 

「長い1ターンだったね。」

 

「ふん、痺れでも切らしたか?」

 

「別に・・・僕のターン、ドロー

 僕は手札を1枚捨て、エクストラデッキのデストーイ・シザー・ベアーとデストーイ・ホイールソウ・ライオを墓地へ送り、永続魔法、デストーイ・サンクチュアリを発動

 このカードがある限り、僕のフィールドの融合モンスターは全てデストーイとして扱われる。」

 

 発動条件で融合モンスターを墓地へ送るだと?

 

「墓地へ送られたエッジインプ・チェーンの効果でデッキからデストーイカード1枚を手札に加える。

 僕が手札に加えるのはデストーイ・マイスター。」

 

 これまでのアカデミアの奴らなら、エクシーズ次元の人間には嬉々として襲い掛かっていたのに、こいつにはその素振りがない。それに

 

「ふん、どうせ貴様らアカデミアの事だ。

 後からぞろぞろとお前の仲間が乱入してくるんだろう?」

 

「はぁ?僕がそんなことするわけないじゃん!変なこと言って邪魔しないでよ!

 マジックカード、魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)、1ターンに1度、デッキから融合とエッジインプモンスター、エッジインプ・コットン・イーターを手札に加える。」

 

 嘘で言っているわけじゃない、本当にそんなことは許さないという意思を感じる。

 それもそんなことをしたら、そいつらを潰してやるとばかりに怒っている。

 なんだこいつ、本当にアカデミアか?

 

「・・・僕はスケール4のデストーイ・マイスターとスケール8のファーニマル・エンジェルをペンデュラムスケールにセッティング。」

 

 奴のフィールドの両脇に昇る光の柱、そしてその中に浮かぶフードを被った骸骨と天使の人形

 ペンデュラムだと!?

 

「ファーニマル・エンジェルのペンデュラム効果

 1ターンに1度、墓地のファーニマルまたはエッジインプモンスターを特殊召喚する。

 この効果の発動後、僕は融合モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚出来ない。

 エッジインプ・チェーンを特殊召喚。」

 

エッジインプ・チェーン「ゲへへッ!」

           DEF1800

 

「デストーイ・マイスターのペンデュラム効果も発動

 自分フィールド上のレベル4以下のエッジインプ、デストーイ、ファーニマルモンスターのいずれか1体をリリースし、デッキからそのモンスターと同じレベルの悪魔族モンスターを特殊召喚する。

 レベル4のエッジインプ・チェーンをリリースし、同じくレベル4のエッジインプ・トマホークを特殊召喚。」

 

エッジインプ・トマホーク「ヒヒヒッ!」

            ATK1800

 

 鎖の塊が崩壊し、中から現れたのは斧の束

 

「エッジインプ・トマホークの効果

 1ターンに1度、自分のデッキの中からエッジインプモンスターを墓地へ送り、このターン中、このモンスターを墓地へ送ったモンスターと同名モンスターとして扱う。

 デッキからエッジインプ・DTモドキを墓地へ

 

 そして、僕は今、レベル5からレベル7のモンスターを同時に召喚できる。

 揺れろ運命の振り子・・・生きるも地獄、死ぬのも地獄、醒めぬ悪夢を彷徨い歩け・・・ペンデュラム召喚

 現れろ、レベル7、地獄への水先案内人、エッジインプ・コットン・イーター。」

 

コットン・イーター「グアアアァァァァァァ!」

         ATK2400

 

 現れたのは叫びを上げる羽根や牙の付いた巨大で不気味な卵

 こいつ自身もペンデュラムモンスターか。

 

「コットン・イーターが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のデストーイモンスターの数×200ポイントのダメージを与える。

 DTモドキはその効果でデストーイとして扱うから君は600ポイントのダメージを受ける。」

 

 効果ダメージ、卵に付いた口の中から礫が襲ってくるが600ポイント程度でこのカードを使うわけにはいかない。

 

「ぐっ!」

 LP4000→3400

 

「そして、融合を発動。」

 

 やはり来るか、融合召喚!

 

「手札のファーニマル・ペンギンとフィールドのエッジインプ・コットン・イーターを融合

 現れろ、デストーイ・ハーケン・クラーケン。」

 

ハーケン・クラーケン「アhYひゃはYひゃはッ!」

          ATK2200

 

 卵を引き裂き狂った笑い声を上げて現れる触手の先が刃物になったイカの化物

 だが、その攻撃力では俺のフォース・ストリクスは突破できない。

 

「デストーイの融合素材として墓地へ送られたファーニマル・ペンギンの効果発動

 デッキから2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。

 ハーケン・クラーケンのモンスター効果、1ターンに1度、相手モンスター1体を墓地へ送る。

 フォース・ストリクスを墓地へ。」

 

 フォース・ストリクスが奴のモンスターの触手に絡みとられ、刃でずたずたに引き裂かれる。

 

 フォース・ストリクス DEF3000→2500

 フォース・ストリクス DEF3000→2500

 

「ちっ!」

 

「そして、僕はハーケン・クラーケンをリリースして死霊操りしパペットマスターをアドバンス召喚。」

 

 死霊操りしパペットマスター ATK0

 

「なっ!?」

 

 融合モンスターを捨て、攻撃力0のモンスターを召喚しただと!?

 

「パペットマスターの効果発動

 このカードのアドバンス召喚に成功した時、ライフを2000払い、自分の墓地の悪魔族モンスター2体を対象にして、そのモンスターを特殊召喚する。

 この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターン攻撃できない。

 僕はデストーイ・ハーケン・クラーケンとデストーイ・マイスターを特殊召喚。」

 LP4000→2000

 

 奴の背後に浮かぶ道化師の亡霊が指先から光の糸を垂らし、イカの化物とフードを被った骸骨を呼び出す。

 ファーニマル・ペンギンの効果で墓地に送られていたか

 だが、ライフを半分も削るほどのメリットがあのモンスターにあるのか?

 

 ハーケン・クラーケン  DEF3000

 デストーイ・マイスター DEF0

 

「デストーイ・マイスターの効果発動、1ターンに1度、デッキからレベル4以下のエッジインプ、ファーニマル、デストーイモンスターの中から1体を特殊召喚する。

 2体目のエッジインプ・トマホークを特殊召喚し、トマホークの効果でエッジインプ・DTモドキを墓地に送る。」

 

 エッジインプ・トマホーク ATK1800

 

 またあのモンスター、デッキ圧縮を繰り返してコットン・イーターのダメージを増加させるつもりか!

 

「マジックカード、星呼びの天儀台を発動

 レベル6の死霊操りしパペットマスターをデッキの一番下に戻して2枚ドロー

 

 手札を1枚捨ててマジックカード、一撃必殺!居合ドローを発動

 相手のフィールドのカードと同じ数のカードをデッキの上から墓地に送り、1枚ドローする。

 君のフィールドのカードは3枚、よって3枚のカードを墓地へ送りドロー。

 このドローしたカードが居合ドローならそれを墓地へ送り、フィールドのカードを全て破壊し、破壊したカード1枚に付き2000ポイントのダメージを相手に与えるけど、このカードはアドバンス・ドロー、居合ドローじゃない

 破壊効果が失敗したから、墓地へ送った枚数分墓地のカードをデッキに戻す

 僕は融合、魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)、星呼びの天儀台を戻す。

 

 墓地へ送られたカードの中に魔サイの戦士があったから、その効果でデッキの悪魔族、デストーイ・マイスターを墓地へ送る。」

 

 また墓地にデストーイが・・・

 ついでとばかりにDTモドキが墓地に送られ、これで奴の墓地のデストーイは6体となった。

 

「ハーケン・クラーケンの効果発動

 もう1体のフォース・ストリクスを墓地へ。」

 

 フォース・ストリクス DEF2500→2000

            ATK600→100

 

「くっ!名称でターン1ではないのか!」

 

「デストーイ・マイスターのもう一つの効果

 1ターンに1度、フィールドの悪魔族モンスターを2体以上リリースすることで、リリースしたモンスターの元々のレベルの合計と同じレベルのデストーイ融合モンスターを、融合召喚扱いでエクストラデッキから特殊召喚する。」

 

「なんだと!?」

 

 素材も何も無視して融合を!?

 

「レベル4のエッジインプ・トマホーク2体をリリースして修理融合(リペアフュージョン)!」

 

 デストーイ・マイスターの力で無数の斧が宙を舞い、魔法陣を描き出す

 

「現れろ、地獄へ引きずり込む疫病神、デストーイ・デアデビル!」

 

 デアデビル ATK3000

 

 魔法陣からはいずり出たのは黒と赤の体色の悪魔

 その眼は人形のように虚ろで、何処にも向いてはいない

 

「墓地のADチェンジャーの効果発動

 自分のメインフェイズに、このカードを除外し、フィールドのモンスター1体の表示形式を変更する。

 フォース・ストリクスを攻撃表示に変更。」

 

 フォース・ストリクス DEF2000→ATK100

 

 しまった!?

 

「デアデビルは相手モンスターを破壊した時、1000ポイントの追加ダメージを与える。

 デアデビルでフォース・ストリクスに攻撃。」

 

デアデビル「ギャアアアアアっァァァァァァァァァァっぁ亜!!」

 

「墓地のRR(レイド・ラプターズ)―レディネスの効果発動!

 墓地にRR(レイド・ラプターズ)モンスターが存在するとき、このカードを除外し、このターン、俺への全てのダメージを0にする!」

 

 デアデビルの叫びでフォース・ストリクスが崩れ去る。

 600ポイント程度などと思っていたのが間違いだった・・・こいつは、強い!

 

「僕はマジック・カード、アドバンス・ドローを発動

 レベル8以上のモンスター、ハーケン・クラーケンを墓地に送り2枚ドロー

 カードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

「いや、お前のエンドフェイズに俺は速攻魔法、RUM(ランクアップマジック)―デス・ダブル・フォースを発動する!

 このターンに戦闘により墓地へ送られたRR(レイド・ラプターズ)エクシーズモンスターを1体特殊召喚し、その倍のランクを持つエクシーズモンスターを、対象モンスターの上に重ねてエクシーズ召喚する!

 俺はランク4のRR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクスを特殊召喚しオーバーレイネットワークを再構築!

 現れよ!勇猛果敢なるハヤブサ!!エクシーズ召喚!RR(レイド・ラプターズ)―サテライト・キャノン・ファルコン!!」

 

サテライト・キャノン・ファルコン「キュオオオォォォォォォォォ!」

                ATK3000 ORU1

 

「こいつがエクシーズモンスターを素材にエクシーズ召喚された時、相手フィールド上のマジック、トラップカードを全て破壊する。」

 

 奴の光の柱の中のモンスターと城の様な絵が描かれたカードがレーザーによって撃ち抜かれる。

 

「・・・・・・」

 

 これでも、だんまりか・・・

 破壊したカードはカウンタートラップ、デストーイ・マーチ

 デストーイモンスターを対象とした効果を無効にし、対象となったモンスターを墓地へ送り、新たなレベル8以上のデストーイを融合召喚扱いで特殊召喚するカード

 厄介なカードを潰せたな。

 手札もあと1枚、モンスターは2体だがサテライト・キャノン・ファルコンにはモンスターの攻撃力を下げる効果がある。

 状況は圧倒的にこちらが有利、だが、俺の勘が告げている

 このまま勝てる相手じゃないと

 

「俺のターン、ドロー!

 俺はRR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアスを自身の効果で特殊召喚。」

 

 ファジー・レイニアス DEF1500

 

RR(レイド・ラプターズ)―ネストの効果でデッキからRR(レイド・ラプターズ)―トリビュート・レイニアスを手札に加え召喚!」

 

 トリビュート・レイニアス ATK1800

 

「トリビュート・レイニアスの効果で2枚目のRR(レイド・ラプターズ)―レディネスを墓地に送る。

 そして、レベル4の鳥獣族モンスター、トリビュート・レイニアスとファジー・レイニアスでオーバーレイ!

 秘めたる闘志、ここに解放せよ!エクシーズ召喚!

 現れろ!ランク4!RR(レイド・ラプターズ)―ブレード・バーナー・ファルコン!」

 

 ブレード・バーナー・ファルコン ATK1000 ORU2

 

 逆境にこそ、このモンスターは真価を発揮するが、今の状況では効果は使えん

 

「そしてRUM(ランクアップマジック)―レイド・フォースを発動

 自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を1つ上のランクを持つRR(レイド・ラプターズ)にランクアップさせる!

 俺はランク4のブレード・バーナー・ファルコン1体でオーバーレイネットワークを再構築!

 獰猛なるハヤブサよ、激戦切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を撃ち破れ!ランクアップエクシーズチェンジ!

 現れろ!ランク5!RR(レイド・ラプターズ)―ブレイズ・ファルコン!!」

 

 ブレイズ・ファルコン DEF2000 ORU3

 

 刃の羽を持つハヤブサが姿を変え、炎の様に赤い翼を持つハヤブサへと変わる。

 そして、サテライト・キャノン・ファルコンでデア・デビルの攻撃力を0にすれば、俺の勝ちだ。

 防がれてもブレイズ・ファルコンの効果で奴のモンスターを全滅させる!

 

「墓地のトラップカード、仁王立ちの効果を発動

 このカードを墓地から除外することで、このターン相手は僕の指定したモンスター以外攻撃できなくなる。

 デアデビルを選択。」

 

 攻撃対象を限定するトラップ!?居合ドローで墓地に送られたカードか!

 

「なら、このまま押し通るまでだ!

 サテライト・キャノン・ファルコンの効果発動!

 オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上の表側表示モンスター1体の攻撃力を俺の墓地のRR(レイド・ラプターズ)モンスターの数×800ポイント下げる。

 俺の墓地のRR(レイド・ラプターズ)は8体、これでデアデビルの攻撃力は0だ!」

 

 サテライト・キャノン・ファルコン ORU1→0

 

 デアデビル「AAAGGあああぁぁぁあががぁぁぁっぁ!!」

      ATK3000→0

 

 サテライト・キャノン・ファルコンの武装がデアデビルを撃ち抜いてゆく

 だが、デアデビルは穴だらけになった体から不気味な光を立ち上らせ前に出てくる。

 

「足掻いても、この一撃で終わりだ!

 サテライト・キャノン・ファルコンでデストーイ・デアデビルに攻撃!

 エターナル・アベンジ!!」

 

 サテライト・キャノン・ファルコンのレーザーがデアデビルを撃ち抜くが、その破れた内から無数の亡霊が飛び出した。

 

――オオオォォォォォォオォ!!

 

「!!?」

 

「この戦闘の僕へのダメージは手札のクリボーを捨てることで0になった。

 そして、デアデビルが相手の効果でフィールドを離れた、または戦闘で破壊された時、墓地のデストーイモンスターの数×500ポイントのダメージを与える。

 僕の墓地にはDTモドキを含めて8体のデストーイ、4000のダメージだ。」

 

「させるか!!墓地のRR(レイド・ラプターズ)―レディネスを除外し、このターン、俺が受けるダメージを全て0にする!」

 

 無数の亡霊が俺へと襲い掛かってきたが、ブレイズ・ファルコンが牽制の雷を出して防いだ。

 バトルは防がれたが、これで奴の手札は0、ブレイズ・ファルコンの効果は防げない!

 

「メインフェイズ2に移行し、ブレイズ・ファルコンの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、キサマの特殊召喚されたモンスター全てを破壊し、破壊したモンスター1体に付き500ポイントのダメージを与える。」

 

 ブレイズ・ファルコン ORU3→2

 

 ブレイズ・ファルコンから分離した遠隔操作のレーザービットが奴のデストーイ・マイスターを焼き切り、奴を吹き飛ばす。

 

「ぐうぅぅ・・・」

 LP2000→1500

 

 だが奴は少し呻いただけで立ち上がる、まるで幽鬼のように

 

「墓地に送られたファジー・レイニアスの効果でデッキからファジー・レイニアスを手札に加える。

 そして、墓地のRUM(ランクアップマジック)―レイド・フォースと手札のRR(レイド・ラプターズ)―シンギング・レイニアスを除外して効果を発動

 墓地のRUM(ランクアップマジック)―デス・ダブル・フォースを手札に加える。

 カードを1枚伏せてターンを終了する。」

 

「僕の・・・ターン・・・」

 

 糸人形のようにカードを引く、奴のフィールドにカードはない、手札はあの1枚

 状況は圧倒的に俺が有利だが・・・あの目は危険だ。

 

「ドロー・・・

 あぁ・・・そうだ・・僕は生きなくてはいけない・・・」

 

 餓えた獣のごとく

 

「君の代わりに生き続けると誓ったんだから・・・」

 

 自身を傷つけてでも

 

「だから・・・」

 

 相手を倒す意志が込められた目だ!

 

「君は消えろ!!

 マジックカード、デストーイ・リニッチ発動!

 墓地のデストーイモンスターを1体特殊召喚する!

 戻ってこい!デストーイ・デアデビル!!」

 

デストーイ・デアデビル「ギャアGYYAぎゃははぁっはあhっははh!!」

           ATK3000

 

 デアデビル!しまった!奴の墓地には!?

 

「デアデビルでサテライト・キャノン・ファルコンに攻撃!!」

 

 魍魎が閉じ込められたキグルミの悪魔が、ハヤブサに再び焼かれる。

 だが飛び出した魍魎たちは周りの炎など気にも留めず、俺へと襲い掛かる

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 LP3400→0

 

 ピラミッドを転がり落ちる俺の耳に

 

「・・・・・・ごめんね。」

 

 そんな声が届いたような気がした。


「むぅ~おい、ユート、起きろ~・・・駄目か。」

 

 額を叩いてみるがユートは一向に目を覚ます気配がない

 担いで隠れやすそうな場所ということで、暗い溶岩まみれの場所に来たはいいがこのままでは戦えん

 なぜだか零児との通信もできないし、黒咲を探しに行こうにもな・・・

 

「いた、情報に有った榊 遊矢の関係者だ!」

 

「いや、あいつの肩に居る奴は!」

 

「榊 遊矢!!」

 

 ちっ!こんなときに!!

 

「「「榊 遊矢を抹殺する!!」」」

 

「まて、こいつは榊 遊矢じゃない!」

 

「そんな言い訳をしても無駄だ!」

 

「榊 遊矢は抹殺する!」

 

「世界を守る為に!!」

 

 駄目だ、話にならない。しかたない私一人で!!

 

「おいおい、レディーによって集って何してるんだ?」

 

「「「!?」」」

 

 あ、あいつは!!

 

「助太刀するぜ?柊柚子似の名も知らぬレディー?」

 

 確かこの次元に来たとき赤いのとデュエルしていた

 

「この俺!ハイパーグレイトフル沢渡がな!!」

 




あなたは誰なの?

僕はユーリ、いやぁ~本当にセレナたちに似ているなぁ~
勝気なところなんてそっくりだ。

セレナ達って・・・まさか瑠璃たちを攫ったのって!?

うん、僕
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『この者、危険な捕食者』

何でそんなことを!!

知らないよ、そんなこと
あっ、どうせならプロフェッサーに聞いてみる?
僕と一緒に来て、ね?

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま

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