何してたかというと10年来使っていたパソコンがついに壊れまして、新しいパソコンのワープロソフトが元のパソコンと仕様が変わっていて手間取ってました。
この小説も1年たったので、エイプリールネタとしてCMやリンクス、TFネタなども考えてましたがまぁ、また来年に
さて、原作では素良を含めて数人だったと思うが、とんでもない数だな。
そして、この人数差で本気で挑んでくるとは・・・どこまでもイラつかせる連中だ。
「拙者の先攻で行く、拙者は忍者マスターHANZOを召喚!」
HANZO「はっ!」
ATK1800
「HANZOの効果により、デッキから隠密忍法帖を手札に加え発動
その効果で手札の忍者カードとして扱う黄昏の中忍-ニチリンを捨て、デッキより永続罠、忍法 変化の術をセットする。
マジックカード、機甲忍法ゴールド・コンバージョンを発動!
拙者のフィールドの忍法カードすべてを破壊しデッキから2枚ドローする。」
セットされた変化の術を残しつつ、2枚ドロー
だがこうなってくると、犬対策は俺のほうでやったほうがいいか、ちょうど初手でいいカードが来ているし
「そしてマジックカード、星の金貨発動
拙者の手札2枚を相手の手札に加え、2枚ドローする。
拙者はこの2枚のカードを遊矢殿に渡すでござる。」
おっ?ほう、なるほどね。
「そして2枚ドロー
伏せ札を3枚だしてターンを終了するでござる。」
「次は俺だ、ドロー。」
『『『ふん!たとえ貴様がどんな化け物でも、この人数差は覆せまい!』』』
ステレオで言うなよ、うるせぇな・・・
「遊矢殿のスタンバイフェイズに永続罠カード、忍法 変化の術を発動!
レベル4のHANZOをリリースし、そのレベルから+3までの獣族、鳥獣族、昆虫族のモンスター1体を手札、デッキから特殊召喚する。
いでよ、レベル7!ダーク・シムルグ!!
さらにトラップカード、戦線復帰、リリースした忍者マスターHANZOを守備表示で特殊召喚!」
ダーク・シムルグ「ケェエエエエェェェェェ!!」
ATK2700
HANZO「ふん!!」
DEF1000
「HANZOの特殊召喚の成功により、デッキから黄昏の忍者―シンゲツを手札に加える。」
HANZOが印を結んで煙の中に消えると、中から巨大な翼を広げる闇の神鳥とその背に乗ったHANZOが現れる。
ダーク・シムルグがいると俺はモンスターが出せなくなるから、念のために壁は立てておくか
「俺も速攻魔法、超カバーカーニバルを発動
デッキから
ディスカバー・ヒッポ「ヒポッ!」
DEF800
「そして、メインフェイズ1の開始時に魔法カード、大熱波を発動する!」
カードの発動に呼応して、周りのマグマやら溶岩やらが沸き立ち、小さな火山が噴火して地面が赤熱化する。
蟲どもはうろたえているが、まぁ、あのデッキに通常モンスターなど入ってないだろう
「これで次の自分のドローフェイズ時まで、お互いに効果モンスターを召喚、特殊召喚することはできない。
セットはできるけどな。」
「もっとも、拙者のダーク・シムルグの効果により、おぬしらはカードをセットすることができぬでござるがな。」
『『『何っ!?』』』
俺もモンスターを出すことはこれ以降できないし、ダーク・シムルグが破壊されたらロックが緩くなるが、基本力押しのアンティーク・ギアデッキ
迎撃カードは入っていてもモンスター除去カードは少ないだろう。
「大熱波は日影のカードだから日影の墓地へ、さてもう1枚の日影からの贈り物も使うか
魔法カード、闇の誘惑、デッキから2枚ドローし、その後闇属性モンスター、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを除外する。
そして、スケール7の
片側のペンデュラムゾーンに
さて、大丈夫だとは思うが念押しはしておくか
「永続魔法、禁止令を発動
宣言したカードはこのカードがフィールド上に存在する限りプレイすることができない。
俺が禁止するのは速攻魔法、サイクロン。」
『『『ぐぅ・・・』』』
あの反応を見る限り、やっぱり入っていたか
最初の奴らを吹き飛ばしてしまったせいで、デッキを見れなかったが推測が当たったようだ。
「相変わらず、えげつないでござるな・・・」
「えげつない人数を相手にしているんだ。やって当然だろ?」
「うぅ・・・」
あっ、デニスのこと忘れていた。
今起きられるとややこしいから、まだ寝ていろ!
「ぐえっ!?」
(なんと鋭い当身・・・混乱されるよりは良いが、遊矢殿がここまでやるとなると、この留学生殿には何かあるのでござろうか?)
「ターンエンドだ。」
「俺のターン、ドロー・・・・ターンエンドだ。」
「俺のターン、ドロー
永続魔法、
「俺のターン――
これが30人続くのか・・・・チッ、集めすぎたな。
紫キャベツはミエルに任せるしかないか
「デュエルをしようよ、柚子。」
ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい!あの顔はヤバい!!
あの顔はつまらないことが続いて欲求不満って感じの顔だわ・・・
あれに付き合わされたら、満足するまで何時間も何回もデュエルすることになる!?
「柚子殿、ここは拙者が引き受ける!そのうちに逃げられよ!!」
「月影さん。」
「う~ん、忍者クンとデュエルするのも面白そうだけど、今、僕は柚子とデュエルしたい気分なんだよね。
だからさぁ~ちょっと待っててよ。」
――シュルルルゥゥ!!
「うおっ!?」
月影さんの足元から蔦が伸びて月影さんを縛り上げる。えっ!?この蔦って!!
――バキバキッ!!
トリフィオヴェルトゥム「ギョオオオォォォォォォォ!!」
氷の下から現れた巨大な球根から三つ首の竜が生えてくる、腐臭をまき散らしながら
「なんと!?」
「ソリッドビジョンが消えてない!?」
「あはは、そう、実はデュエルが終わってもデュエルディスクはそのままにしておいたんだよね。
ここは本当に面白い。
なんでかフィールド魔法に変なカードが表示されたままだけど、ソリッドビジョンを消さずにこんなことができるなんてね。」
アクションフィールドの中ではデュエルディスクを起動したままだと、デュエルが終わってもソリッドビジョンが残り続ける。
――ギリギリギリギリッ!
「ぐわああぁぁぁぁぁぁ!!」
「月影さん!!」
トリフィオヴェルトゥムの蔦が月影さんを縛り上げる。
これを止めるにはデュエルを受けてデュエルディスクをリセットさせるか、あのソリッドビジョンを形だけでも破壊するしかない!!
でも、私のデッキには破壊カードも攻撃力3000のモンスターを単体で倒せるようなモンスターもメインデッキにない。
やっぱりやるしか・・・
――どおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
「「「!?」」」
「せいやあああぁぁぁぁぁぁ!!」
空から降ってきた白とオレンジのロボットが手に持った薙刀でトリフィオヴェルトゥムを切り裂く
あれはビックベン―K!?っていうことは
「ミエル殿!!柚子と月影殿を頼む!!」
「言われなくてもやるわ
マジェスティが憂いなく楽しむためにね。」
ビックベン―Kの背中から飛び降りる2つの影
権現坂はユーリの前に立ちふさがり、ミエルは月影さんを引っ張ってこっちにやってくる。
「少しは強くなったようね。
でも、あの捕食者は手に余るから撤退するわよ。」
「えっ!?」
ミエルと月影さんと私を囲う様に周りの地面が隆起して、私たちを飲み込んだ。
柚子たちをドームのように包んだ赤黒いミミズのようなものは、赤い球体の付いた黄土色の装甲を形成し地面へと潜ってゆく
「わぁ~すごい!すごい!ねぇねぇ!何あれ、あれ!!」
「知らん。」
そんなもの俺が聞きたいくらいだ。
にしても、この者、顔つきは遊矢に似ているが意外と子供っぽいな。
だが感じる。こやつはその子供のような残虐性も持ち合わせていることを
「えぇ~まぁいいか、それで柚子とのデュエルを邪魔してくれたということは、君が僕の相手になってくれるということでいいのかな?」
「おう、貴様が何者かは知らんが、その気ならやってやる。」
事情はよく分からんが、ミエル殿からこやつを足止めしろと言われている。
あっちが乗り気なら都合がいい。
他にもよくわからん連中が徘徊していて、大会どころじゃなくなったのはわかるが、いったい何者なのだろうか?
「ん?僕が誰だか知らずに来たの?
じゃあ自己紹介、僕はユーリ、この世界とは別の次元から強いデュエリストと戦うために来たんだぁ
せっかくいい子見つけたのに邪魔してくれたんだから、強くないとひどい目にあってもらうよ?」
別の次元?なんのことかはわからんが、危険な奴だということはわかった。
「ふん!やれるものならやってみるがいい。
俺は権現坂 昇、柚子を付け狙うというなら俺の不動を乗り越えてみせるのだな!!」
「いいねぇ
僕に向かってそういった啖呵を切ってくれる人は、大好きだ。」
『『
「先攻は俺からゆく
俺は手札の星見獣ガリスの効果を発動、このカードを相手に見せ、デッキの一番上のカードを墓地に送り、それがモンスターならばこのカードを特殊召喚する。
そうでなければこのカードは破壊される。
墓地に送られたのは超重武者グロウ―V、よってこのカードを特殊召喚する。」
ガリス「グオオォォン!」
DEF800
「さらに墓地へ送ったモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える。
グロウ―Vのレベルは3、よって600ポイントのダメージを与える。」
翼の付いた鎧をまとった黒い獣が光弾を3つユーリへと発射する。
受けたユーリは腕で顔を覆いながらその下で楽しそうな笑みを浮かべる。
「ふふ・・・」
LP4000→3400
「まだだ、グロウ―Vの効果発動、このカードが自分の墓地にマジック、トラップカードが存在しないときに墓地へ送られた場合、デッキの上から5枚のカードを確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。
さらに俺は自分フィールド上の表側表示モンスターである星見獣ガリスを手札に戻し、手札のチューナーモンスター、A・ジェネクス・バードマンを特殊召喚し、次いでガリスの効果を再び発動
墓地に送られたのはレベル5の無限起動スクレイパー、よってガリスを特殊召喚し、お前に1000ポイントのダメージを与える。」
ジェネクス・バードマン ATKK1300
ガリス DEF800
緑の機械の鳥人と再び現れる黒い星見の獣
ユーリに向かって5つの光弾が放たれユーリはよろけるが、ついにその隠れていた笑みは、堪え切れなくなり笑いとなって権現坂に露見する。
「くぅぅ・・・・くふふふ、あはは・・・」
LP3400→2400
「何がおかしい。」
「あはは、おかしい?ふふふ、違うよこれは嬉しい、だ
1ターン目から僕に1600ポイントもダメージを与えるコンボをしてくるなんてね。
アカデミアでここまでしてくるのなんて、ムカつくけど、オベリスクフォースくらいしかいないからさ。
初めはとっとと終わらせようと思っていたけど、楽しめそうだ。」
「ほう、だがこの程度など序の口だ
俺は手札からチューナーモンスター、超重武者ホラガ―Eを召喚。」
ホラガ―E「イィー!」
ATK300
「チューナー、ってことは君ってシンクロ使い?」
「違うな。俺はシンクロも使うだけだ。
俺はレベル3の星見獣ガリスにレベル2の超重武者ホラガ―Eをチューニング
揺るがぬ心、その曇りなき刃に籠めよ!シンクロ召喚!
出でよ!レベル5、超重剣聖ムサ―C!!」
ムサ―C「ハッ!」
DEF2300
ほら貝の音色が響き、光の柱を引き裂いて見参する二刀を持つ機械武者
その力は次へとつなげるため、眠る魂を転生させる力
「ムサ―Cの効果発動、このモンスターがシンクロ召喚に成功したとき、自分の墓地の機械族モンスター1体を手札に戻すことができる。
俺は超重武者ホラガ―Eを手札に戻す。
そして、俺はレベル5の超重剣聖ムサ―Cにレベル3の機械族チューナー、A・ジェネクス・バードマンをチューニング
闇に潜む忍びの者よ、山に木霊する叫びとともに、凍てついた戦場に現れよ!シンクロ召喚!
いざ出陣!超重忍者サルト―B!!」
サルト―B「フンッ!」
DEF2800
剣聖の次に現れるのは青く丸っこいボディの機械忍者、主の前に立ち、ユーリを警戒する。
「へぇ~初めて見るカードだ。
効果は・・・マジック、トラップカードを破壊して500ダメージ、しかも僕のターンにも発動できるかぁ
でも、この発動条件、君もしかして、そのデッキ、フルモンスター?」
「さすがにばれるか
そうだとも、これこそ、権現坂道場の不動を体現したデッキ、そして、それを友との研鑽で磨き上げた俺のデッキだ。」
「あはは、いいね。
それでもう終わりかい?」
「いや、最後に手札の超重武者装留ビックバンをルール上、超重武者として扱うサルト―Bに装備
装備モンスターの守備力を1000ポイントアップさせる。」
サルト―Bに膨大なエネルギーが蓄えられたユニットがつけられる。
元からの鈍重そうな見た目といい、その姿は忍びらしさからはさらに遠のいてゆく
サルト―B DEF2800→3800
「俺はこれでターンエンドだ。」
「今度は装備カードになるモンスターか、面白い効果だねぇ
じゃあ、僕のターンだ、ドロー
まずは小手調べと行こうか、僕は
フライ・ヘル ATK400
現れたのは巨大なハエトリグサ、巨大とはいっても人間の子供程度であり、口のように開いた葉に比べれば、茎や枝に相当する部分は細く貧弱そうだ。
「フライ・ヘルの効果発動
1ターンに1度、相手フィールド上の表側表示モンスター1体に捕食カウンターを置く。」
フライ・ヘルの口?からワニの頭のような形の種が吐き出され、サルト―Bに噛みつく
「そして、捕食カウンターの置かれたモンスターのレベルが2以上だった時、そのレベルは1になる。」
サルト―B LV8→1
捕食C0→1
「サルト―Bのレベルが1に!?」
「ふふふ、さぁバトルだ。
「なっ!?サルト―Bの守備力は3800だぞ!?」
「ご心配なく
フライ・ヘルは自分より低いレベルのモンスターと戦闘を行うとき、ダメージステップ開始時に、そのモンスターを破壊する。」
捕食カウンターから蔦が伸び、サルト―Bを拘束すると、フライ・ヘルは植物とは思えないような力で鋼鉄の体をかみ砕いては溶かしてゆく
そして、その体は見る見るうちに成長し、ワニのようになる。
フライ・ヘル LV2→10
「これは・・・!?」
「フライ・ヘルは自分が破壊したモンスターの元々のレベルを自身に取り込んで成長する。
さて、君のデッキにレベル11以上のモンスターはいるかなぁ~?
カードを3枚伏せてターンエンドだ。」
「ぬぅ、俺のターン、ドロー」
植物族のデッキ、遊矢が以前ブラックガーデンを使ったデッキを使っていたが、やはりレベルや攻撃力が低いからと油断できぬ種族だ。
そして、俺のデッキとあのモンスターは相性が悪い
「俺は超重武者ダイ―8を召喚
ダイ―8は召喚、特殊召喚されたとき表示形式を変更できる。」
ダイ―8 ATK1200→DEF1800
「さらにダイ―8の効果発動、1ターンに1度、自分の墓地にマジック、トラップカードが存在しないとき、表側守備表示のこのカードの表示形式を変更し、デッキから超重武者装留モンスターを手札に加える。
俺は超重武者装留チュウサイを手札に加え、チュウサイの効果でダイ―8に装備する。
さらに、チュウサイの効果でダイ―8をリリースして、デッキから超重武者モンスター1体を特殊召喚する。
現れよ、超重武者ビックベン―K!!」
荷台に4本の腕の付いた機械を乗せたロボットが現れ、さらにその荷台の中からトリフィオヴェルトゥムを切り裂いた不動の機械武者、ビックベン―Kが姿を現す。
ビックベン―K「ベンケェエエェェ!!」
DEF3500
「守備力3500、すごいねぇ
でも、レベル8じゃフライ・ヘルで破壊されちゃうよ?」
「ふん!これで終わりなわけがないだろう。
手札のホラガ―Eは自分の墓地にマジック、トラップカードがない場合、特殊召喚できる。
こい、チューナーモンスター、超重武者ホラガ―E!」
ホラガ―E「イィー!」
DEF800
「レベル8の超重武者ビックベン―Kにレベル2のホラガ―Eをチューニング!
荒ぶる神よ、千の刃の咆哮と共に、凍てついた戦場に現れよ!シンクロ召喚!!
現れろ!レベル10!!超重荒神スサノ―O!!」
スサノ―O「オオォォォォォォォォ!!」
DEF3800
ほら貝が響き、不退の機械武者が不動の荒神となって戦場にドカリッと座り込む
それを見たユーリはというと大はしゃぎである。
「わあぁぁ、すごいね、レベル10!
シンクロ使いとは戦ったことなかったから、新鮮だよ。
でも残念なことに、フライ・ヘルのレベルも10、まだ防ぎきれないね。」
「ふん、防ぐのではない。
俺の不動は、進化し前に進み続ける!
墓地の無限起動スクレイパーの効果発動、このカードを除外し、俺の墓地の地属性、機械族モンスターを5体選びデッキに戻すことで、俺はカードを新たに2枚引く
墓地のムサ―C、チュウサイ、ダイ―8、ホラガ―E、サルト―Bの5体をデッキに加え、2枚ドロー!
よし、俺は超重武者装留マカルガエシを超重武者として扱うスサノ―Oに装備する。」
機械でできた巨大な数珠がスサノ―Oに襷掛けられる。
それはステータスには何の影響もないものではあるが、装着者を魔から守る力を持つ装具
「マカルガエシを装備したモンスターは1ターンに1度、効果で破壊されない!
そして、スサノ―Oは守備力を攻撃力として扱い、守備表示のまま攻撃できる!
行け!超重荒神スサノ―Oでフライ・ヘルに攻撃だ!クサナギソード・斬!!」
胡坐をかいた状態で放たれる巨大な薙刀による一斬
フライ・ヘルの攻撃力は400しかないため、このままでは大ダメージを受けてしまうが、ユーリは知っている、自分のカードの弱点を
「あはっ!だったら僕はリバースカードを発動させてもらうよ!
トラップカード、ディメンション・ウォール!」
「なっ!?ディメンション・ウォール!?
戦闘ダメージを相手へ押し付けるカードか!!
ならば、ディメンション・ウォールに対してチェーンし、墓地の超重武者装留ビックバンの効果発動
俺のフィールドに守備表示の超重武者が存在し、相手がバトルフェイズ中にマジック、トラップ、モンスター効果を発動させたとき、このカードを墓地より除外し、その効果を無効にして破壊し、その後フィールド上のモンスターすべてを破壊して互いに1000のダメージを受ける!」
「これだけじゃ終わらないよ!
さらにトラップカード、
スサノ―O LV10→1
捕食C0→1
フライ・ヘル LV10→1
捕食C0→1
「自ら、フライ・ヘルのレベルを下げただと!?」
「ふふふ、そして、ビックバンの効果で僕らのモンスターは破壊されるんだよね?」
「ぬぅ、だが、スサノ―Oはマカルガエシの効果で効果破壊を免れる!」
墓地から現れた青いユニットが、その内部に蓄えられたエネルギーを暴走させ爆発する。
フライ・ヘルは抗いようもなく消し炭にされ、ディメンション・ウォールのカードも粉々になる。
対して、スサノ―Oはマカルガエシの加護で爆風と爆炎を受けても不動である。
「ぐぅ、ダメージを受けたがこれでスサノ―Oの戦闘は巻き戻される。」
LP4000→3000
「ライフ1400の僕はこの一撃で終わりってわけね。
でもその前に、捕食カウンターの乗ったフライ・ヘルが破壊されたことによって
デッキから
LP2400→1400
(何かあるか・・・だが!)
「スサノ―Oで再び攻撃、ダイレクトアタックだ!クサナギソード・斬!!」
「そうはいかないよ
相手のダイレクトアタック宣言時、手札の
セラセニアント「シャー!」
DEF600
ユーリの場に現れた緑色のアリから細いラッパの様な草が生えたモンスター
「ぬぅ!?スサノ―O!!止まれ!!」
初見のモンスターだが嫌なものを感じた権現坂はスサノ―Oの攻撃を制止する。
薙刀はセラセニアントに当たる直前で止まり、それを見てユーリは愉快とばかりに笑う。
「ふふふ、あーははははは!!
効果も読まずにすごいね。うん、いい判断だ。
セラセニアントは相手モンスターと戦闘したダメージ計算後に、その相手モンスターを破壊する。危なかったね。」
(マカルガエシの効果は1ターンに1度だけ、あのモンスターを攻撃してしまえばスサノ―Oはやられていた。
やはりこいつ油断できん!)
「バトルフェイズを終了し、メインフェイズにスサノ―Oの効果発動、自分の墓地にマジック、トラップカードが存在しない場合、相手の墓地のマジック、トラップカード1枚を対象として、そのカードを俺のフィールドにセットする。
俺はお前の墓地のディメンション・ウォールをセットする。」
「あぁ~ドロボーはいけないんだぞ~」
「喧しい!俺はこれでターンエンドだ!」
「じゃあ僕のターンだ、ドロー、僕は」
「待った!貴様のスタンバイフェイズにスサノ―Oの効果を発動する。
俺はお前の墓地の
このターンお前が特殊召喚するたびに俺はデッキからカードを1枚ドローする。」
「あぁ~あ、また盗られちゃった。
その効果、相手ターンでも使えるんだ、ずるいなぁ~」
「ふん、融合召喚することで発動する破壊効果など、見過ごしておけるか!」
「
そのモンスターを消すのはそのカードじゃないよ。」
「何?」
「墓地の
スサノ―O「グオオオオォォォォォォ!?」――バキッ!バキバキッ!!
スサノ―Oに齧りついていた捕食カウンターが成長し、スサノ―Oの躯体を喰らいながら神話の多頭の蛇、ヒドラのような姿へと変わる。
ドロソフィルム・ヒドラ「キシャアアァァァア!」
ATK800
「ドロソフィルム・ヒドラはフィールド上の捕食カウンターの置かれたモンスターを1体リリースすることで手札、墓地から特殊召喚できる。
効果での破壊は防げても、コストでのリリースは防げないよね。
おっと、
「ぐっ、だが、特殊召喚により俺は1枚ドローだ。」
「さぁどんどん行くよ、マジックカード、
まずは、手札の
サンデウ・キンジー「グルルルル」
ATK600
「その後、デッキからプレデターカード1枚を手札に加える。
僕が手札に加えるのは
首の周りに触手のようなものが生えたオオトカゲが、口に加えたカードをユーリへと渡す。
「増殖するGの効果で1枚ドローだ。」
「マジックカード、フレグランス・ストームを発動
フィールド上の表側表示の植物族モンスター1体を破壊し、デッキから1枚ドローする。
さらにその引いたカードが植物族モンスターなら、そのカードを相手に公開することで追加で1枚ドローできる。
僕のフィールドのセラセニアントを破壊して1枚ドローだ。
そしてこの引いたカードは・・・にん人、植物族モンスターだ、だから追加で1枚さらにドロー
おまけにフィールドから効果で墓地へ送られたセラセニアントの効果でデッキから、プレデターカード、捕食植物オフリス・スコーピオを手札に加えるね。」
(防御、破壊、サーチ、ステータスの低さを上回るほどの効果を持ったモンスターだな。
手札に防御カードはない、ここは耐えるしかないか・・・)
「そして、捕食植物オフリス・スコーピオを通常召喚。」
オフリス・スコーピオ ATK1200
「このモンスターの召喚、特殊召喚成功時、手札のモンスターカード、にん人を捨てて、オフリス・スコーピオの効果を発動
デッキからオフリス・スコーピオ以外の
ダーリング・コブラ ATK1000
植物でできたサソリの尻尾が氷に突き刺さり、それが蛇の頭のような花を咲かせた植物へと成長する。
「ダーリング・コブラが
デュエル中に1度だけ、デッキから融合マジックカード、またはフュージョンマジックカードを1枚、手札に加える。
僕が手札に加えるのはプレデター・プライム・フュージョン。」
「だが俺も貴様の特殊召喚により、1枚ドローだ。」
「何枚ドローしても、このターンで負けちゃったら意味ないよねぇ?
バトル!サンデウ・キンジー、ドロソフィルム・ヒドラ、ダーリング・コブラの順でダイレクトアタックだよ!」
植物のオオトカゲが権現坂にタックルし、多頭の蛇と毒蛇が巻き付き締め付ける。
「ぐわああああぁぁぁぁぁぁ!!」
LP3000→2400→1600→600
「そして、オフリス・スコーピオでダイレクトアタックだ。」
権現坂のライフはもう後がなく、この攻撃を止めるにはカードを発動するしかない。
「ぬぅ!!俺は墓地の超重武者グロウ―Vの効果発動!
相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、墓地のこのカードを除外し、デッキの一番上のカードを1枚めくり、それがモンスターならば手札に加え、攻撃モンスターの攻撃力を0にする!
デッキトップは超重武者装留ファイヤー・アーマー、モンスターカードだああぁぁ!」
オフリス・スコーピオ「ギャアアァァァァ!?」
ATK1200→0
オフリス・スコーピオの尻尾を権現坂はドローを利用した手刀で破壊し、オフリス・スコーピオはうめく
「ふぅ、確率100%のギャンブルなんて本当に君はずるい人だ。
ディメンション・ウォールが残っちゃったし仕方ない。
メインフェイズに入って速攻魔法、プレデター・プライム・フュージョンを発動
このカードはフィールド上に
僕はオフリス・スコーピオとダーリング・コブラを融合!
魅惑の香りで虫を誘う、二輪の美しき花よ、交じり合い大輪の花となれ!融合召喚!!
現れろ、レベル7、
キメラフレシア「ギシャアアァァァァァァ」
ATK2500
現れたのは触手や花の中心に口や牙のある巨大なラフレシアの化け物
花弁のピンクの下地に白のひび割れ模様と、その花から漂う異様な臭いには権現坂も顔をしかめる。
「・・・1枚ドローだ。」
「さらにサンデウ・キンジーの効果発動
このカードを含む自分の手札、フィールド上及び相手フィールドの捕食カウンターの置かれたモンスターの中から融合素材モンスターを選び、闇属性融合モンスターを融合召喚する。」
「なっ!?また融合だと!?」
「僕はフィールドの闇属性モンスター、サンデウ・キンジー、キメラフレシア、ドロソフィルム・ヒドラの3体を融合!
魅惑の香りで虫を誘う、3輪の美しき花よ、魔を払いて敵を貫け!融合召喚!
現れろ、レベル9!
トリフィオヴェルトゥム「「「グオアアアァァァァ!!」」」
ATK3000
権現坂に両断された恨みを晴らそうと雄たけびを上げる、三つ首の植物竜
だが、権現坂はその威圧をものともせずに、ユーリの身を切った行動がどこか自分の友の姿とぶれていた。
融合モンスターを呼ぶために融合モンスターを挟むか・・・あのキメラフレシアというモンスターには何かありそうだな。
そして、次の奴のターンで俺のライフを確実に削るつもりだ!
「特殊召喚により1枚ドロー。」
「僕はカードを2枚伏せて、ターンエンド。」
伏せカードは2枚、前のターンのことを考えるのならダメージを肩代わりさせるカードか?
このターンで俺の手札は8枚と潤沢だが、奴の手札にはセラセニアントも控えている・・・
いや、ここで立ち止まっていても負けるだけ、立ち向かうのだ!
「俺のターン、ドロー!」
これはバトルロイヤルが始まる前にここまでの参加賞だと、配られたペンデュラムカード!
そして、この手札、一か八かだがやるしかない!
「このスタンバイフェイズにフィールドから墓地へ送られたキメラフレシアの効果でデッキから融合またはフュージョンと名の付くマジックカードを手札に加える。
僕が手札に加えるのは置換融合。」
置換融合、ドロー効果を持つ融合の派生カードだったな。
キメラフレシアを素材に挟んだのはこれが理由か。
「俺は超重武者ジシャ―Qを召喚!」
ジシャ―Q ATK900
「ジシャ―Qの召喚に成功したとき、俺は手札のレベル4以下の超重武者を特殊召喚できる。
来い、超重武者ダイ―8!そして、ジシャ―Qは守備表示となる。」
ダイ―8 DEF1800
ジシャ―Q ATK900→DEF1900
ジシャ―Qの頭のU字磁石となっている角に引き寄せられて、ダイ―8が手札から現れる。
妨害はなし・・・行くぞ!
「ダイ―8の効果発動
守備表示のこのカードを攻撃表示に変え、デッキから超重武者装留チュウサイを手札に加える。」
ダイ―8 DEF1800→ATK1200
「そして、チュウサイをダイ―8に装備し、効果発動!
共に戦おうぞ!出でよ!超重武者!ビックベン―K!!」
ビックベン―K「ベンケエエエェェェェェェェェ!!」
DEF3500
「へぇ~またシンクロ召喚かい?
でも、トリフィオヴェルトゥムは1ターンに1度、相手のEXデッキからの特殊召喚を無効にして破壊できる。」
「何を勘違いしている。言ったはずだ、俺はシンクロも使うだけだと!
俺は手札の超重武者装留ファイヤー・アーマーの効果を発動
このカードを手札から捨て、このターン終了時までビックベン―Kの守備力を800ダウンさせることで、ビックベン―Kはこのターン、戦闘と効果では破壊されなくなる。
そして、手札から超重武者装留ダブル・ホーンを装備することでビックベン―Kに2回攻撃できる権利を与える!」
ビックベン―K DEF3500→2700
「戦闘でも効果でも破壊されないモンスターで2回攻撃
その感じだとそのモンスターも守備力を攻撃力計算で守備表示のまま攻撃できるんだろうけど、守備力がトリフィオヴェルトゥムの攻撃力より下になっちゃったよ?
どうするんだい?」
「ふん、すぐにわかる。
俺の墓地にマジック、トラップカードがないことで手札の超重武者ヌス―10を特殊召喚!」
ヌス―10 DEF1000
ほっかむりを被った盗人の姿をした超重武者が現れる。
さっきも奴から泥棒呼ばわりされたが、反論できなくなりそうだな。
「そして、スケール8の超重輝将サン―5と
天へと伸びる光の柱の中に浮かぶのは、赤く煌めく超重武者とカードそのものの姿をしたモンスター
友と俺の力で俺の新たな不動の道を切り開く!
「ペンデュラム!!あれ?でも、それってスケール間のレベルを持つモンスターを特殊召喚できるんだよね?
スケールが同じじゃ、できないんじゃないの?」
「そうだ、だがペンデュラムモンスターはただペンデュラム召喚を行うためだけのものではない。
1ターンに1度、自分の表側守備表示のモンスター1体の守備力を自分フィールド上の表側守備表示モンスターの元々の守備力の合計にする!」
「えっ!?ということは、ファイヤー・アーマーの効果で下がった守備力も元に戻って」
「そうだ、そしてジシャ―Qの守備力1900とヌス―10の1000がさらに加算され」
ビックベン―K DEF2700→6400
「6400!?」
「これで終わりではない!ヌス―10の効果発動!
このカードをリリースし、相手のマジック、トラップゾーンのカードを破壊する!
俺はお前の右の伏せカードを選択する!」
ヌス―10が飛び出し、奴の右の伏せカードを俺のもとまで運んで消える。
「くっ!ディメンション・ウォールが・・・」
「ふん、どうやら俺は賭けに勝ったようだな!
行くぞ!ビックベン―Kで
ビックベン―K「ウオオォォォォォ!!」――ズドンッ!!
ビックベン―Kの拳が、凍てついた大地に叩きつけられ、トリフィオヴェルトゥムと奴を挟み込むように巨大な壁がせり上がり、奴らはそれに挟み込まれる。
ダメージは3400、余裕で決着がつく数値だが
「ふぅ・・・危なかった。
これもついでに伏せてなかったらやられていたよ。」
やはりか・・・
崩れ落ちた壁の中から現れたのは友を連想させる意地の悪い笑みをした紫の男
その周りに、橙色の光の幕が張られている。
「トラップカード、パワー・ウォールは相手モンスターの攻撃による戦闘ダメージが0になるように500ダメージにつき1枚、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
このカードの効果で僕は7枚のカードを墓地に送ってダメージを0にした。」
「ふっ、そんなことだろうとは思っていた・・・だが、ダブル・ホーンを装備したビックベン―Kは2回攻撃できる!
行け!ビックベン―Kでダイレクトアタックだ!!」
「相手のダイレクトアタック宣言時、手札のセラセニアントの効果を発動し特殊召喚する。」
「攻撃続行だ!ビックベン―Kでセラセニアントに攻撃!」
セラセニアントが奴の前に現れ、ビックベン―Kは奴らの頭上へと飛び上がりセラセニアントを踏みつける。
2度目も躱されたが3度目はどうだ!
「超重輝将サン―5のペンデュラム効果!
1ターンに1度、自分の超重武者モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、そのモンスターはもう1度、攻撃できる!
三度の攻撃!ビックベン―Kでダイレクト」
「セラセニアントの効果で
さらに墓地の光の護封霊剣の効果発動
相手ターンに墓地のこのカードを除外し、このターンの相手のダイレクトアタックを封じる!」
殴りかかろうとしたビックベン―K、そしてその後ろで控えていたジシャ―Qに無数の光の剣が突き刺さり動きを封じられてしまう。
パワー・ウォールの効果で墓地へ送られたか・・・
「ぐぅ、ターンエンドだ。」
「ふぅ~助かった、今のはかなり危なかったよ。
ディメンション・ウォールが破壊されなきゃ、返り討ちだったのになぁ~」
「ふん、運も実力の内だ。文句は言わせん。」
「だよね。」
そういって笑うやつは、やはり遊矢に似ている。
遊矢はどんなに追い詰められても、どんなに負けそうになっても、自分から負けを認めるようなことはしない。
勝敗が決するまで、あきらめずにカードを引くのだ。この男、ユーリも
「じゃあ、文句のつけようがないくらいに、ここから逆転してあげるよ!
僕のターン、ドロー
僕はスタンバイフェイズに墓地の
このカードを除外して、自分の墓地のレベル4以下の
「簡単に通すと思うな!手札の増殖するGを捨て効果を発動
このターンお前が特殊召喚するたびに俺は1枚ドローする。」
「ふふ、来い、
サンデウ・キンジー DEF200
フライ・ヘル ATK400
「この効果の発動後、ターン終了時まで僕は通常召喚できず、融合モンスターしか特殊召喚できない。」
「俺は1枚ドローだ。」
融合を内蔵するサンデウ・キンジーと捕食カウンターを撒くフライ・ヘルか
融合モンスターしか出せぬ状況でどうするつもりだ?
フライ・ヘルを強化するつもりでも、俺にはジシャ―Qがいる。
「メインフェイズに入って、フライ・ヘルの効果
ビックベン―Kに捕食カウンターを乗せるよ。」
ビックベン―K LV8→1
捕食C0→1
「これでフライ・ヘルでビックベン―Kが破壊可能になってしまったが、ジシャ―Qが表である限り、お前はジシャ―Qにしか攻撃できない。
効果を使うモンスターを間違えたな。」
「いいや、間違えてないよ。
墓地のトリフィオヴェルトゥムの効果発動
相手フィールドのモンスターに捕食カウンターが置かれている場合、1ターンに1度、このモンスターは墓地から守備表示で特殊召喚できる。
来なよ、トリフィオヴェルトゥム!」
トリフィオヴェルトゥム DEF3000
「むぅ!?増殖するGの効果により1枚ドローだ。」
まさかこれほど簡単に復活してくるとは、これで融合素材が増えてしまった。
「そして、手札の置換融合の効果を発動
このカードは僕のフィールドのモンスターで融合召喚を行う!
僕は
魅惑の香りで虫を誘う、二輪の美しき花よ、交じり合い再び大輪の花を咲かせよ!融合召喚!!
現れろ、
キメラフレシア「キヤアアアァァァァ!!」
ATK2500
来たかキメラフレシア、だがまだ俺のライフは削れんぞ
「融合召喚により1枚ドローだ。」
「墓地の置換融合の効果発動
墓地のキメラフレシアをエクストラデッキに戻して1枚ドローだ。
マジックカード、死のマジック・ボックスを発動」
「死のマジック・ボックスだと!?」
「自分及び相手のモンスターを1体ずつ選択し、選択した相手モンスターを破壊し、選択した自分のモンスターは相手にコントロールが移される。
僕は超重武者ジシャ―Qとキメラフレシアを選択。」
「何!?」
三連の黒い箱が現れジシャ―Qとキメラフレシアがその中に詰め込まれ、無数の剣がその中に突き刺さる。
パカパカと開けられた奴のフィールドの箱の中には無残な姿となったジシャ―Qがおり、俺のフィールドに置かれた箱の中からはズルリッとキメラフレシアが這い出して来る。
何のつもりだ!?
「そして、サンデウ・キンジーの効果発動
このモンスターと、自分フィールド上及び相手フィールド上の捕食カウンターの置かれたモンスターを素材にして融合召喚を行う。
さらに、僕が融合召喚に使用する捕食カウンターの置かれたモンスターは闇属性として扱われる。
僕はフィールドの闇属性モンスター、サンデウ・キンジーと闇属性として扱われる君の超重武者ビックベン―Kを融合!」
サンデウ・キンジーがビックベン―Kにとりつくと、トカゲのようなその体は植物らしく根を伸ばし、ビックベン―Kに噛みついていた捕食カウンターからも蔦が伸びてビックベン―Kを覆ってゆく
「くっ!?ビックベン―K!!」
「楽しいデュエルのお礼に君に僕のエースモンスターを見せてあげるよ。
魅惑の香りで虫を誘う美しき花よ、不屈の機械武者を取り込み、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!融合召喚!!」
蔦と根は卵のような塊となり、その中からうなり声が聞こえ、牙の生えた口をもつ触手がその中から飛び出す。
「現れろ!餓えた牙持つ毒竜、レベル8!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」
スターヴ・ヴェノム「グルル・・・・・グオオォォォォォォォォ!!」
ATK2800
蔦の塊を引き裂き現れたのは紫の竜
その姿は細く、赤く輝く球体も相まって見ようによっては昆虫にも見える。
だが、その背に突き出した4つの突起や咢からダラダラと涎を滴らせていることから、それが虫ではなく、危険な餓えた竜だということを知らしめている。
「こいつは・・・」
「スターヴ・ヴェノムの効果発動!
融合召喚に成功したとき、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選び、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップさせる。
僕はキメラフレシアの攻撃力をスターヴ・ヴェノムに与える。」
スターヴ・ヴェノムの背後の触手が元は仲間であるはずのキメラフレシアに容赦なくかじりつく
スターヴ・ヴェノム ATK2800→5300
「くっ!特殊召喚により1枚ドローだ。」
「おっと、忘れないうちに
闇属性モンスターの融合召喚に成功した場合、墓地のこのカードを除外し、フィールドのカード1枚を対象として破壊する。
伏せられたディメンション・ウォールを破壊させてもらうよ。」
「うおっ!?」
スターヴ・ヴェノムの触手のうち1つがディメンション・ウォールをかみ砕く
「さらにスターヴ・ヴェノムの効果で1ターンに1度、相手フィールド上のレベル5以上のモンスター1体の効果と名前を、ターン終了までスターヴ・ヴェノムは得る。」
キメラフレシアの蔦だけではなく花弁にも喰らい付き、キメラフレシアはもはや原型がわからぬほどズタズタになってしまった。
この状況では手札のクリアクリボーや速攻のかかしは使えん!ここまでか・・・
「あはっ!さぁバトルだ!スターヴ・ヴェノムでキメラフレシアに攻撃!
この時、キメラフレシアの効果を取り込んだスターヴ・ヴェノムの効果発動!
戦闘する相手モンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせ、自身の攻撃力を1000ポイントアップさせる!」
スターヴ・ヴェノム「ギャオオオオオォォォォォォォォォォォ!!」
ATK5300→6300
キメラフレシア ATK2500→1500
スターヴ・ヴェノムの触手が背に戻り、開けた4つの口から今度は膨大なエネルギーが吐き出される。
それは血のような翼となって毒竜の体を浮かせる。
そしてその毒竜の口の中には毒々しい光が蓄えられている。
「・・・この借りはいずれ返すぞ。」
「ふふ、楽しみにしているよ。」
その言葉を皮切りに、毒竜の咆哮はズタズタのキメラフレシアを消し飛ばし、俺の意識はそこで途切れた。
いや~楽しかったなぁ~
柚子とのデュエルを邪魔してくれたから、サクッとヤってカードにしちゃおうかと思ったけど、またやりたいなぁ
時間はあるんだし、もう一戦・・・
「あら?」
スターヴ・ヴェノムの攻撃による煙が張れると、えぇ~と、権現坂だっけ?彼が消えている。
代わりに彼がいたと思われる場所に、赤黒いミミズが這いまわって、それらはこの氷の地面と見分けがつかなくなる。
「へぇ~、なるほどね。」――コツンッ!
足でこの氷を蹴ってみると一瞬だけど、赤い筋のようなものが走る。
負けたら、退場か・・・面白い趣向だ。
「さて、スターヴ・ヴェノム、彼はいなくなっちゃったし、今度こそ柚子か、セレナでも探そうか?」
スターヴ・ヴェノム「ギュオオォォォォォォ!!」
うんうん、そうだよね。
もっと遊びたいよね?君も、そして僕もね。
――俺のターン
遊矢殿?
なんだよ日影?
――俺のターン
これいつまで続くのでござるか?
――俺のターン
一人当たり、1分くらいで15人目くらいだから・・・あと15分くらいじゃないか?
――俺のターン
マジでござるか・・・
マジでござる。
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『美しくも雄々しき翼』
――俺のターン
「「やっぱり長い(でござる)」」
「CC」カード群の効果について
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制作したものをそのまま使用
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後付け効果を削除
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メインに入るカードの後付け効果のみを削除
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EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
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完全にアニメカードそのまま