遊戯王ARC-V Rーe:birth   作:深海の破壊大帝

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これからも気ままにやっていきますので、お付き合いくださいませ

ペンデュラム説明回です
自分で書いていて思ったけどなんてややこしいんだ・・・
ペンデュラムがゲシュタルト崩壊しそう


遊矢先生のパーフェクトペンデュラム教室

「ふぅ~何とか撒いたな。」

 

 どんな世界でもマスコミっていうのはしつこいね

 学校終わりに校門、裏門どちらにも大勢ひしめき合っていたし

 学校を取り囲むようにすべての道に待ち伏せしてたから、

 木や屋根を乗り継いで帰るハメになった

 

 それでも追ってくるから、

 車やらモノレールやらの上を伝い、ここ遊勝塾の屋上にたどり着いた

 さて、とっとと講義の準備しなくちゃな

 

「これが1週間か・・・気が滅入りそうだ。」

 

「はぁ~ただいまぁ~」

 

 講師用の休憩室に疲れた顔の柚子が入ってきた

 かなり遠回りのルートでたどり着いた俺より遅いとなると

 どうやら、マスコミたちに質問攻めにされたようだな

 

「お~お帰り、柚子。」

 

「お帰りじゃないわよ!自分だけさっさと帰っちゃってさ!」

 

「あんまり、ぷりぷりするなよ~可愛い顔が台無しだぞ?」

 

「もう!お世辞なんて言ったって、騙されないからね!!

 それで、どういう事なのよ?」

 

「どういう事って?」

 

「惚けないでよ!あのペンデュラム召喚の事よ!!

 星読みと時読みって、あんな特殊なカードじゃなかったでしょ!?

 学校じゃ、皆に邪魔されて聞けなかったけど!きっちり説明してもらいますからね!!」

 

 すごい剣幕だ

 というか権現坂から聞いたけど、

 あの2枚、勝手に入れたの柚子だから、半分以上柚子のせいなんだよなぁ

 

「それが俺にもさっぱりさ。

 突然、カードが書き換わったとしか言えないね。」

 

「はぁ?カードが書き換わるなんて、そんなこと起きるわけないでしょ?」

 

「実際に起きたんだから仕方ないだろ?

 それに変化が起きたのは2枚だけじゃなく、

 デッキの中の他のカードや家に置いてあったカードにもだ。

 

 ペンデュラムモンスターになっていたり、

 ペンデュラムモンスターに関する効果が追加されていたりしてた。

 まぁ、そのあたりの謎は沢渡伝いにレオ・コーポレーションに丸投げしたから、

 そのうち判るでしょ。」

 

「えぇ~沢渡にぃ~・・・」

 

 沢渡の名前が出たことで柚子の表情が、怒りの表情から怪訝なものに変化する

 沢渡の普段の言動から当然ともいえるが、

 柚子からしてみたら沢渡に頼んだことそのものが気に入らないのだろう

 

 俺はすでに、このスタンダード次元で出会えるキャラとは赤馬親子を除き、接触している

 不測の事態や、敵に回られるのを回避するためだ

 

 よって、沢渡とも中学の初めで出会って柚子も沢渡と何回かデュエルしている

 馬鹿だが頭が回る沢渡と

 感情によって実力がぶれる柚子との対戦結果は柚子が負け越しているので面白くないのだろう

 まぁ、融合なしの『幻奏』と『帝』ではしかたがないことだけど

 

「高級デザートで、釣ったから大丈夫。

 問題の星読みと時読みも預けて来た、この騒ぎもすぐに収まるさ。」

 

「ペンデュラムの事もあるけど、遊矢?

 貴方が大会荒らししていたのが、余計に拍車かけていると私は思うけどぉ?」

 

「さぁ~て、今日の講義内容の確認と行こうかな!」

 

「あっ!こら、話をそらすな!!」

 

「はぁ~どうしたもんかなぁ~?

 って、遊矢、来ていたのか!?」

 

 話をそらすのに失敗したので

 柚子にまた言及されそうになったが、丁度いいタイミングで修造さんが入ってくる

 なにやら、考え込んでるがどうしたのだろうか?

 

「やぁ、修造さん。

 ため息なんかついてどうしたんです?」

 

「いやな?塾の前を張っているマスコミも問題なんだが、

 塾生たちがペンデュラム召喚に興味津々でさ

 AクラスもBクラスも見せてくれって言ってきているんだ

 で、どうしたもんかと思ってな~?」

 

 原作と違って遊勝塾にはそれなりの塾生が居る

 A、Bの2クラスで30人ずつ、というか遊勝塾の敷地的にこれで定員ギリギリだ

 ちなみに俺が上中級者用のAクラス、修造さんは初心者用のBクラスを担当している

 

 しかし、まいったな

 デュエルするにしても狭い屋上や

 塾生が観戦室に入りきらない地下では納得しないだろうし

 外でやる手もあるがマスコミが邪魔だ

 

 いや、マスコミは記事が書ければそれでいいのだから

 塾生たちと共に見せてやればこの騒動は早く収束するか?

 

「うん、修造さん

 今日は2クラスとも野外講習ってことで、外でペンデュラム召喚の実演をしましょう。」

 

「いいのか!遊矢!?」

 

「えぇ、記者達は記事を書ければ去っていくだろうし

 1度記事になった出来事を遅れて書くようなのもいないと思うから、

 ここで情報全出ししてしまいましょう

 あぁ、相手は柚子、よろしくな。」

 

「えぇ!?私?」

 

「なんだよ、仮にもエンタメデュエリスト目指してるんだろ?

 記者が居るくらいでビビるなよ~

 じゃあ、俺はAクラスにこの事を伝えてきましょうかねぇ。」

 

「あっ!ちょっと!!遊矢!?

 もう、勝手なんだから・・・」

 

 休憩室から逃走した俺はAクラスの教室の前に来ている

 外から聞こえてくる塾生たちの話題はペンデュラムのことで持ち切りの様だ

 

「よぉ~す!みんな元気かー!!」

 

「あっ!遊矢お兄ちゃんキター!!」

 

「遊矢兄ちゃん、昨日のしびれるぅ~召喚法!いったい、なに?なに?」

 

 俺が教室に入るなり駆け寄ってきた2名のちびっこ、鮎川 アユと原田 フトシ

 原作にも登場した遊勝塾の生徒だ

 ただ俺の影響か、この2人はこのクラスの中でも指折りのデュエリストになっている

 

 フトシのデッキは原作では『らくがきじゅう』という未OCGの恐竜族っぽいデッキであったが

 この世界の彼のデッキはまさかの『壊獣』である

 相手フィールドも巻き込んだ超大型モンスターを使ったパワーデュエルを得意としている

 

 アユのデッキは原作どおりの『アクアアクトレス』だが

 アクアリウムカードを揃えることに拘っていた原作と違い

 徹底したアドバンテージ稼ぎデッキになっている

 最近『バージェストマ』を投入したらしく、さらに拍車がかかっている

 彼女にそこまでさせるのは俺の影響か柚子のせいか

 

「そんなに迫らなくてもすぐに教えてやるよ

 みんな、すまないが今日の講義は予定を変更して、野外講習することになった!

 場所は河川敷

 俺と柚子がデュエルしてペンデュラム召喚もしっかり見せてやるから、筆記具忘れるなよ!」

 

―ホント!やったー!!

―チャンピオンと遊矢センセーのデュエル凄かったもんねー

―ペンデュラム召喚、楽しみだなー

 

 うちの塾生は小学生中心だ

 中学生の俺が教えているというのもあるが

 LDSとの住み分けと言う面と修造さんの教えられるキャパシティのため

 これくらいの年齢層となっている

 

 LDS以外でエクストラデッキを使った召喚の仕方を教えている所が少ないのと

 気軽さもあって、アユ曰く小学生の間で結構人気らしい

 ちなみにエンタメデュエルを教えるというフレーズは事実上、停止状態だ

 修造さんは渋っていたが、プロ用の魅せデュエルは小学生にはキツイのだ

 

 っと、考えごとしながら見渡していたら

 準備をしている塾生たちの中に見慣れない青い髪の子を発見する

 

「ん?君が、今日から入った子かい?」

 

「は、はい!僕、山城タツヤっていいます。

 よろしくお願いします!」

 

「はは、元気がいいな。

 それにセンセーなんて言われているけど、そんな大したもんじゃないから緊張することはないよ

 みんなも、仲良くしてやってくれよー!」

 

――はーい!!

 

「うん、いい返事だ。

 タツヤもこれからよろしくな!」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

 俺が声をかけたことで、話すきっかけが出来たのか他の子がタツヤに声をかけている

 原作では年齢の割に知識が豊富な子だったが、

 引っ込み思案な感じだったから友達が少なかったのか?

 さっきも目上と話しているから緊張しているというより、

 話慣れてないからと言う感じだったし、でもこの調子だと問題ないだろう

 

 そういえば彼のデッキは未OCGの『エンタマシーン』と言うデッキだったが

 この世界ではどうなんだろうか?


 案の定、俺が外に出ると記者が詰め寄ってきたが

 「そんなに聞きたいなら今から実演するからよく見ておけ!!」

 と一蹴したら大人しくなったので、生徒たちと共に引き連れて移動する

 

 河川敷に到着してしばらくしてから、柚子がこっちに走ってくる

 どうやら記者たちに質問されるのが嫌で、

 デッキ調整か何かやって時間を潰していたら遅れてしまったと言ったところか

 

「おっ!お待たせー!!」

 

「遅いぞ、柚子!何やってたんだ!」

 

「うん、ごめん、お父さん。

 デッキ調整してたら遅れちゃって・・・」

 

「おいおい、しっかりしてくれよ、柚子・・・

 でもまぁ、これ以上生徒たちを待たせるのもなんだから、早く準備をしろ。」

 

「うん。」

 

 柚子は上がっていた息を整え、Dパットをデュエルディスクに変形させる

 柚子のデュエルの腕は気分次第でかなり差が激しい

 気が滅入っているとかなり弱くなるが、今回は大丈夫そうだ

 今回はペンデュラム召喚の実演試合と言う感じだが、

 相手がそれなりに強くなければ生徒たちにその優位性を伝えにくい

 

「待たせたわね、遊矢!」

 

「ふぅん、気合は十分のようだな!開始の宣言をしろ!柊ィー!!」

 

「デュエル開始ィー!!って、何やらすんだ!!」

 

 なんで、別次元のネタ判るの?まぁいいか

 

「「決闘(デュエル)」」

 

「先攻は、私からよ!

 私は速攻魔法、手札断殺を発動

 互いのプレイヤーは手札を2枚捨て、2枚ドローする。」

 

 俺も2枚捨てて2枚ドローする

 俺は手札交換でアドバンテージだが、柚子は手札が減ってディスアドだ

 

 と、思っていたら突如小型のUFOが俺たちの間に墜落

 中から2頭身くらいのいかにもな宇宙人が出て来た

 

「墓地に送られたイーバの効果発動よ。

 このカード以外の自分フィールド上か墓地の天使族、光属性モンスターを2体まで除外し、

 除外した枚数につき一種類、

 デッキからイーバ以外のレベル2以下の天使族、光属性 モンスターを手札に加えるわ

 私は墓地の幻奏の音女エレジーを除外して

 デッキからレベル2の幻奏の音女スコアを手札に加える。」

 

 宇宙人イーバは大勢に注目されているのに気づくと、柚子にカードを投げ渡し逃げ去って行った

 

「さらに手札のヘカテリスの効果で

 このカードを捨てて、

 デッキから永続魔法、神の居城 ヴァルハラを手札に加えそのまま発動。」

 

 河川敷に速攻で建てられる神の居城、柚子の常套句だ

 塾生たちは見慣れたものだが、記者たちはなにやら驚いている

 いや、永続魔法が発動しただけだろ

 

「ヴァルハラの効果発動

 自分フィールド上にモンスターが居ない時、

 手札から天使族モンスターを1体、特殊召喚出来るわ。

 来て、幻奏の音女アリア!」

 

アリア「はっ!」

   ATK1600

 

 神の居城に現れるオレンジを基調とした衣装を身に纏った

 音符のような羽根を持つ天使、透き通るような声だ

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンドよ。」

 

「俺のターン、ドロー!

 いいのか柚子、通常召喚しなくて?」

 

 まぁ、残っている手札1枚は手札誘発のモンスターだが

 

「ふふふ、動揺させようったって無駄よ!

 リバースカードオープン!

 永続トラップ、スピリットバリア

 そして、奇跡の光臨!

 奇跡の降臨の効果で除外されている天使族モンスターを1体、特殊召喚!

 現れなさい!幻奏の音女エレジー!」

 

エレジー「ふっ」

    ATK2000

 

 アリアに続き現れる紫の衣装に身を包んだエレジー、その声は美しいがどこか物悲しい

 

「うおぉぉ!出た!

 柚子姉ぇちゃんの鉄壁コンボ!」

 

「特殊召喚されたアリアが居る限り、

 幻奏モンスターは効果の対象にならず、戦闘で破壊されない。

 そして、エレジーが居る限り特殊召喚された幻奏モンスターは効果では破壊されない。

 柚子お姉ちゃんのモンスターは2体とも特殊召喚されたモンスターだから効果範囲内。」

 

「そうそう

 さらに手札のスコアは幻奏モンスターが戦闘を行うダメージ計算時、

 手札から墓地に送って相手モンスターの攻撃力、守備力を0にする。」

 

「なるほど!

 それにスピリットバリアは自分のモンスターが居る限り、

 自分への戦闘ダメージを0にするカード・・・攻撃するだけ無駄ってことか。」

 

「うおぉ!!すごいぞ、柚子!!熱血だー!!」

 

 フトシとアユがタツヤを交えて解説している

 確かに厄介なコンボだが、早々に手の内を明かしたのは解説の為か?

 いや、あの感じはコンボが決まって調子に乗っているな・・・

 攻撃もしていないしスコアを持っているのだから

 スピリットバリアまで晒すこと無かっただろうに・・・

 

「柚子、調子に乗り過ぎ。

 そんなんじゃ、生徒たちに馬鹿にされるぞ?」

 

「ふふん、だったらこの布陣、崩してみなさいよ!」

 

「じゃあ、遠慮なく行かせてもらおうかな。

 さぁ、みんな、お待ちかね。

 遊矢お兄さんのペンデュラム解説の時間だ。

 まずは手札のペンデュラムモンスター、

 EM(エンタメイト)トランプ・ガールと曲芸の魔術師をペンデュラムゾーンにセット。」

 

 神の居城に光の柱が2本出現し

 その中に3等身のピエロ衣装を纏った少女と極彩色のピエロ衣装を纏った魔術師が現れる

 

「ペンデュラム召喚をするためには

 まず、魔法・罠ゾーンの第1スロットと第5スロットに

 ペンデュラムモンスターを表側表示でセットする必要があるんだ

 ペンデュラムモンスターをセットした時点で、そのスロットはペンデュラムゾーンに変化する。

 さらにこの時、セットしているペンデュラムモンスターは魔法カード扱いとなる。

 

 まぁ、フィールドに残り続けるから永続魔法やフィールド魔法みたいな感じだ

 あぁ、だからって普通の魔法カードみたいに

 ペンデュラムモンスターを魔法・罠ゾーンで伏せることは出来ないぞ。

 

 あと、これはカードの発動扱いになるから、

 魔力カウンターみたいな、魔法カードを発動することに反応するカードは反応するぞ」

 

「や、ややこしいカードだな・・・」

 

 修造さんが頭から湯気立ててる

 いや、小学生の塾生たちより先に貴方がまいってどうする

 

「さて、俺はEM(エンタメイト)フレンドンキーを召喚し、

 効果で墓地のレベル4以下のEM(エンタメイト)、セカンドンキーを特殊召喚。」

 

フレンドンキー「ブルルッ!」

       ATK1600

 

セカンドンキー「ブヒィー!」

       DEF2000

 

 おなじみ、灰と茶色のロバコンビ

 そしてセカンドンキーの背中には体がギターの形をした亀が背負われている

 

「セカンドンキーの効果発動

 召喚、特殊召喚時、デッキからEM(エンタメイト)モンスターを墓地に送る。

 だが、俺のペンデュラムゾーンにカードが2枚存在することにより、

 墓地に送らず手札に加えることが出来る。

 よって、俺はデッキからEM(エンタメイト)ギタートルを手札に加える。」

 

 セカンドンキーの墓地肥やし効果、普通に便利だが限定条件でサーチに変わる

 ペンデュラムがこの世界に誕生する前は、この限定条件は

 『魔法が2枚自分フィールド上に表側表示で存在する場合』だった

 

 他のカードも似たようなもんだ

 フィールド魔法と永続魔法でも行えていたので

 汎用性が薄れたことで実質的に弱体化したと言ってもいい

 おのれぇ、覇王龍!

 

「さらに魔法カード、ペンデュラム・アライズを発動。

 自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送って発動

 デッキからコストにしたモンスターと同じレベルの

 ペンデュラムモンスターを1体、特殊召喚する

 俺はレベル4のセカンドンキーを墓地に送り、

 同じくレベル4のEM(エンタメイト)ペンデュラム・マジシャンを特殊召喚。」

 

ペンデュラム・マジシャン「はっ!」

            DEF800

 

 ハットをかぶった赤い衣装のイケメンマジシャン

 手に持つ装飾の付いた振り子も相まって催眠術師の様だ、効果は催眠とは関係ないが

 ちなみにペンデュラム・アライズもペンデュラムが登場する前は

 『墓地に送ったモンスターと同名以外の同レベルのモンスターをデッキから特殊召喚する』

 という割とヤバい効果のカードだった

 

 OCGなら制限か禁止級だな

 図書館デッキでサモプリから図書館して、エクゾディアかき集めたりしてたのに・・・

 

「ペンデュラム・マジシャンの効果発動、

 このカードが特殊召喚に成功した場合、

 1ターンに1度だけ、自分フィールド上のカードを2枚まで対象にして破壊し、

 破壊した数だけペンデュラム・マジシャン以外のEM(エンタメイト)モンスターを手札に加える。

 ただし同名カードは1枚まで。

 俺はペンデュラム・マジシャン自身とペンデュラムゾーンのトランプ・ガールを破壊」

 

 ペンデュラム・マジシャンが振り子を揺らす

 すると何処からともなく

 ペンデュラム・マジシャンの持つものと同じデザインの巨大な振り子が現れ

 ペンデュラム・マジシャンとトランプ・ガールを破壊して消えて行った

 マ、マハードォー!

 

「俺はデッキからEM(エンタメイト)リザードローとユーゴーレムを手札に加える。

 そして、ここで曲芸の魔術師の効果が発動する。

 

 ペンデュラムモンスターがペンデュラムゾーンにある場合、

 魔法カードとして扱うということは当然、

 モンスター効果とは別に魔法カードとしての効果、ペンデュラム効果を持つ

 曲芸の魔術師のペンデュラム効果は自分フィールド上のモンスターが効果で破壊された時、

 ペンデュラムゾーンのこのカードを特殊召喚出来る、という効果だ

 来い、曲芸の魔術師!」

 

曲芸の魔術師「はっ!」

      DEF2300

 

 光の柱から解き放たれる道化師

 いろいろ動いているせいか、柚子がちょっと引き気味だがまだこれで終わりじゃない

 おっと、言い忘れていた

 

「ペンデュラムモンスターがフィールドで墓地に送られる場合は、

 墓地じゃなくてエクストラデッキに表側表示で加わるんだ

 よって、フィールドのモンスターを墓地に送るのが

 コストのカードのコストとしては使えないぞ。」

 

「えっ!?じゃあ、どうやって呼び戻すの?」

 

 タツヤがもっともな質問をしてくる

 まぁ、さすがに特殊すぎる動きだからな

 

「なぁに、いずれわかるさ、いずれな。

 ペンデュラムゾーンのカードはフィールド魔法みたいに自力で張替は出来ないが

 ゾーンが空いてるなら話は別だ。

 俺はEM(エンタメイト)ギタートルとリザードローを

 ペンデュラムゾーンにセッティング。」

 

 再び現れる光の柱

 その中にはギターのような躰を持つ亀とカードの襟を持つ燕尾服を着たトカゲ

 

「ギタートルのペンデュラム効果

 このカードが発動している状態で

 もう片方のペンデュラムゾーンにEM(エンタメイト)カードが発動した場合

 デッキから1枚ドローする。

 

 さらにリザードローのペンデュラム効果、

 もう片方のペンデュラムゾーンにリザードロー以外のEM(エンタメイト)カードが存在する場合、

 このカードを破壊しさらに1枚ドローする

 そして空いたペンデュラムゾーンにEM(エンタメイト)ユーゴーレムをセッティング!」

 

 ギタートルの腹の弦が引き鳴らされると、リザードローは退場し

 代わりにUの字を上下にくっ付けたかのような、

 灰色の煉瓦で出来たゴーレムがせり上がってくる

 

「さぁ!役者はそろったことだし、ここでお待ちかね。

 ペンデュラム召喚の時間だ。

 

 ペンデュラム召喚は

 手札とエクストラデッキの表側表示で加わってるペンデュラムモンスターの内

 ペンデュラムゾーンにセットされているペンデュラムスケールの間の数値のレベルのモンスターを

 1ターンに1度、可能な限り特殊召喚する召喚法だ。」

 

「遊矢お兄ちゃん、ペンデュラムスケールって何?」

 

「ペンデュラムモンスターのペンデュラム効果欄の両端に書かれている数字のことさ。」

 

 アユが質問してきたので

 これから呼び出すモンスターのうち1体であるペンデュラムモンスターを塾生たちに見せる

 こう、分からないことを質問してくれるのはありがたいね

 

「セットされているペンデュラムスケールは1と6

 よって呼び出せるモンスターはレベル2から5だ。」

 

「2から5?それって!?」

 

 どうやら柚子は察したみたいだな

 コツコツやっていた仕込の意味を!

 OCGでは出来なくなったこの動き、久しぶりに暴れようじゃないか!

 

「さぁ、クライマックスだ!ペンデュラム召喚!!

 手札からレベル3、EM(エンタメイト)エクストラ・シューター

 そして、エクストラデッキからレベル3、EM(エンタメイト)リザードロー

 レベル2、EM(エンタメイト)トランプ・ガール。」

 

 天から落ちてきた光の中から現れる、パチンコを持った少年、トカゲの紳士、道化師の少女

 

 エクストラ・シューター DEF1100

 リザードロー      DEF600

 トランプ・ガール    DEF200

 

――すげぇ!

――あっと、言う間に5体並んだ!

――今って2ターン目だよね?

 

「クライマックスって・・・

 フレンドンキー以外、守備表示じゃない。

 それでどうやって私の布陣を崩すのかしら?」

 

 攻撃が意味のないコンボを構築しておいて良く言うよ・・・

 まぁ、折角構築した布陣なんだから、それはそのままにしておいてあげよう

 

「俺はエクストラ・シューターの効果発動。

 1ターンに1度、エクストラデッキのモンスターを除外し、

 自分または相手フィールドのペンデュラムゾーンのカード1枚を破壊し

 相手プレイヤーに300ポイントのダメージを与える。

 俺はエクストラデッキのペンデュラム・マジシャンを除外して

 ギタートルを破壊し柚子に300ポイントのダメージだ。」

 

 ギタートルが水色の光の球となり、柚子に向かって射出される。

 

「きゃ!でも、こんなんじゃ、まだ!」

 LP4000→3700

 

「そう、まだ終わらない!

 俺はレベル3のエクストラ・シューターとリザードローでオーバーレイ

 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 来い、虚空海竜リヴァイエール!」

 

リヴァイエール「ギャアアアァァァァ!!」

      ATK1800 ORU2

 

 黒い渦から出て来た薄緑色の宙を舞う海竜

 リヴァイエールはオーバーレイユニットを食らい異次元へ行ってしまった仲間を呼び出す

 

「リヴァイエールの効果発動

 1ターンに1度、オーバーレイユニットを使い除外されている

 レベル4以下のモンスターを1体特殊召喚する。

 戻ってこい、EM(エンタメイト)ペンデュラム・マジシャン!」

 

 リヴァイエール ORU2→1

 

ペンデュラム・マジシャン「ふん」

            DEF800

 

「まだ、出てくるの!?」

 

「ペンデュラム召喚自体はモンスターを並べるだけの召喚法にすぎない

 だから、そこからどうやって勝利に繋げるかはデュエリスト次第・・・

 

 オーバーレイユニットとして取り除かれた、ペンデュラムモンスター

 EM(エンタメイト)リザードローはフィールドで墓地に送られたわけではないので

 エクストラデッキに加えず、そのまま墓地に送る

 さらに俺は空いたペンデュラムゾーンに

 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをセッティング。」

 

 このデュエルで何本立っただろうか、光の柱の中に浮かび上がる2色の眼を持つ赤い竜

 

「また!?でも、ペンデュラム召喚って1ターンに1度のはずじゃ・・・」

 

「おいおい、今まで何を見て来たんだ?

 ペンデュラム効果を使うために決まっているでしょうが。

 オッドアイズのペンデュラム効果はエンドフェイズにこのカードを破壊して、

 デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを手札に加えるって効果だ。」

 

「そう、それだったら・・・

 私をこのターンで倒すことを諦めたってことね!」

 

「何を勘違いしているんだ・・・もう、柚子に次のターンは回ってこないぜ!

 勝ちを確信しても次のターンへの布石は怠ってはならない。

 デュエリストとして当然のことだ!

 

 俺はEM(エンタメイト)トランプ・ガールの効果発動

 1ターンに1度、俺のメインフェイズに融合モンスターカードによって決められた、

 このカードを含む融合素材を墓地に送り、融合召喚を行う!」

 

『融合!!』

 

「俺はEM(エンタメイト)モンスター、トランプ・ガールと

 レベル5以上の闇属性モンスター、曲芸の魔術師を融合。

 狂乱の嵐をまき散らせ!融合召喚!EM(エンタメイト)ガトリングール!!」

 

ガトリングール「ハハhハハハhHHHHッ!!」

       ATK2900

 

 狂った笑い声を上げながら登場した黒スーツを着た屍鬼(グール)

 デフォルメされてはいるが

 手に持つ物騒なガトリングガンと凶悪な表情が可愛らしさを消している

 

「俺のフィールドにモンスターが融合召喚されたことにより

 ユーゴーレムのペンデュラム効果発動!

 自分の墓地かエクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターの中から

 EM(エンタメイト)、オッドアイズ、魔術師モンスターの内、1体を手札に加える

 俺は墓地からリザードローを手札に加える。

 

 さらにガトリングールが融合召喚されたことにより効果発動、

 フィールド上のカード1枚につき200ポイントのダメージを与える。」

 

「なっ!?」

 

「俺のフィールドはモンスターが4体とペンデュラムカードが2枚、

 柚子のフィールドはモンスター2体と魔法、罠ゾーンに3枚の合計11枚

 よってダメージは2200!」

 

 ガトリングールが弾倉に弾がセットされたことを確認すると、それを柚子に向かって乱射する。

 

「きゃああぁぁぁぁぁ!!」

 LP3700→1500

 

「ガトリングールはペンデュラムモンスターを融合素材にした場合

 さらに相手モンスター1体を破壊しその攻撃力分のダメージを与える効果を持っているが

 アリアとエレジーの効果で残念ながら使えない。」

 

「ひゃ~普通だったら、これでゲームエンドだよ。」

 

「くっうぅ・・・それは残念だったわね。

 私のライフはまだ1500ポイントも残っているわ・・・」

 

「心配しなくても削り切ってやるよ!

 俺は速攻魔法、ユニゾン・チューンを発動

 互いの墓地の中からチューナーモンスターを1体除外し、

 俺のフィールド上のモンスター1体をこのターン、

 その除外したチューナーのレベルと同じにしてチューナーモンスターとして扱う。」

 

「チューナー!?そんなの一体何時・・・って、あっ!?」

 

「柚子お姉ちゃんが発動させた

 手札断殺の時に、セカンドンキーと一緒に墓地に送ってたんだ・・・」

 

「そういうこと

 俺は墓地の貴竜の魔術師を除外して、レベルは同じなので変わらないが

 フレンドンキーをこのターン、チューナーモンスターとして扱う。」

 

「チューナーってことは・・・」

 

――シンクロ!!

 

「俺はレベル4のEM(エンタメイト)ペンデュラム・マジシャンに

 チューナーとなったEM(エンタメイト)フレンドンキーをチューニング。」

 

 フレンドンキーが3つの光の輪となって、ペンデュラム・マジシャンはその輪をくぐる

 彼の体が星となって並ぶと眩き光の中から閉幕を告げる漆黒の爆撃機が出撃する

 

「シンクロ召喚!現れろ、ダーク・ダイブ・ボンバー!!」

 

 ダーク・ダイブ・ボンバー ATK2600

 

 OCGでも猛威を振るった末に禁止行になってエラッタされて戻ってきた暗黒爆撃機

 エラッタされても止めくらいにはなる

 

「ダーク・ダイブ・ボンバーの効果発動

 1ターンに1度、自分フィールド上のモンスターをリリースして、

 そのモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える。

 俺はレベル8のガトリングールをリリース!」

 

 ダーク・ダイブ・ボンバーは

 ガトリングールのガトリングに、まだ弾が残っていることを確認すると

 それを奪い爆弾を取り付ける

 ガトリングールはガトリングガンを涙目で取り戻そうとするが、

 無慈悲にもそれは柚子に向かって放り投げられるって、爆撃するんじゃないのかよ!?

 

 

「えっ!?ちょっと、まっ!!」

 

 ガトリングールはガトリングを何とかして取り戻そうとそれを追いかけ、柚子に飛びつく

 爆弾付ガトリングと涙目の屍鬼(グール)が迫り、混乱する柚子だが

 

――チュッドオオォォォォォン!!

 

 LP1500→0

 

 爆弾は柚子とガトリングールを巻き込み大爆発した


「あはははっ!すごい!すごい!」

 

 笑い声が響く

 その発生源はまだ、あどけなさが抜けきらない中性的な容姿をした水色の髪の少年

 何かの見世物を見たように、実に愉快そうに手に持つチョコレートを齧りながら

 対岸を見つめている

 

「うぅ・・・負けた・・・・1ターンキルぅ・・・・」

 

「ゆ、柚子姉ちゃんは頑張ったよ、うん・・・」

 

「そ、そうだよ。

 ただ、相手が悪かったっていうか・・・

 あっ、そうだほら!このハネワタっていうカードなら柚子お姉ちゃんにぴったりかも!」

 

「す、すごいです!流れるようなワンターンキルでした!!」

 

「ははっ、みんなもコンボが決まったからって調子に乗って、

 使う必要のない伏せカード公開しちゃだめだぞ?」

 

「ぐはッ!」

 

「ゆ、柚子ー!!

 おい、遊矢!!柚子にトドメ刺さないでやってくれよー!!」

 

 負けたショックでいじける柚子、それを宥めるフトシとアユ

 1キルに興奮気味のタツヤや塾生たち、さっきのデュエルの反省点を解説する遊矢

 それを聞き、倒れた柚子を助け起こす修造

 騒がしくも楽しげな遊勝塾の面々を見て、苦虫を噛み潰すかのようにまたチョコレートを1齧り

 

「シンクロ、エクシーズ、そして融合!!

 1番大きい、LDSっていうところにしようと思ったけど、決めた!」

 

 少年はまたその顔に笑みを浮かべる

 

「榊遊矢・・・僕を楽しませてよね?」

 

――獲物を狙う猟犬の様に

 




負けたぁ・・・(泣)

信じられるか、これ、2ターン目なんだぜ?

遊矢兄ぃちゃん、やり過ぎ

柚子お姉ちゃんも、早く元気出してよ~

そ、そうだ!また遊勝塾に新しい仲間が来るんだよね?

そうだな
でも、仲間になるかどうかはまだわからないけどな?

負けたあぁぁ~!!(大泣)

あぁ!もう、柚子、五月蠅い!
次回 遊戯王ARC-V Rーe:birth
『融合使い 紫雲院素良』

みんな・・・これって、ちゃんと予告になってるのかな?

「CC」カード群の効果について

  • 制作したものをそのまま使用
  • 後付け効果を削除
  • メインに入るカードの後付け効果のみを削除
  • EXのカードのみをアニメ寄りにして使用
  • 完全にアニメカードそのまま
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