けもフレ一期の一話って最後に出来たとか出来ないとか言われてるらしいので、この話も最後まで手直ししていくことになりそうです。
あーるちほー みことのりおにいさん(?)
まばらな木立が並ぶ草原に差し掛かると、さわやかな風が二人を迎えた。立地的にはさばんなちほーに近いはずなのだが、うだるような暑さは感じない。鉱山の気候帯に属する場所なのだろう。
「風が涼しいですね!」
「そうだね! これならドンドン進めそうかも!」
爽やかな向かい風は、ともえの気持ちを後押しする追い風となって彼女達の歩みを早める。しかもこの程度の風なら、ジャパリ自転車ならばへっちゃらだ。
探検隊を彷彿とさせる、ステレオタイプなサファリジャケット姿で自転車をせっせと漕いでいるのはともえと呼ばれる少女だ。透き通るエメラルド色の髪を右へ左へと揺らしている。
そして、彼女を慕って自転車に同乗する、白いけもの耳を生やした少女の名はイエイヌだ。
「イエイヌちゃん、博士ってどんなフレンズなの?」
「うーんと、それがあまり思い出せなくて」
「そっかー。じゃあ会うの楽しみだね!」
「そうですね~!!」
博士、というフレンズのことはダブルスフィアから教えてもらったものだ。ダブルスフィアは二人のフレンズのコンビ名で、彼女達は眠りから目覚めたともえへ懇意にしてくれた。
ともえ、そしてイエイヌもまた、覚醒後に自身に関する記憶の一切が抜け落ちていた。ただ、イエイヌに関しては、以前からともえを慕っていた記憶がうっすらと残されているようだ。彼女がともえの閉ざした記憶の箱を開けるキーとなり得るかは分からなかったが、似た境遇の二人はすぐに打ち解けることが出来たのだった。
彼女達、フレンズが暮らすこの土地、つまりジャパリパークでは自身が“何の動物からフレンズになったか”が非常に重要な情報なのだ。二人はその根源を知るための旅路を踏みしめている。
「なんだぁ、ありゃ?」
一方、木陰で他のフレンズ達と談笑していたロードランナー達の目が遠巻きに捉えたのは、奇妙な二人組のフレンズだった。
その奇妙なフレンズ達は細長い奇妙なものに乗っている。一人は椅子のようなものに腰掛けているが、もう一人は前にあるかごの中にすっぽりと収まって妙に楽し気にしているのがその奇妙さをより際立たせている。
やがてその二人組は接近したことで彼女らの奇異な目に気付いたのか、動揺しつつも自転車から降りた。
「こんにちは! これ、そんなにヘンかな……?」
「いえ、そこではなく前かごの方なのです」
「あ、こっち?」
博士に指摘されると、イエイヌは前かごに尻から収まって体育座りのような姿勢をとったまま彼女の方に顔だけ向けた。
「二人乗りは友情の証と聞きましたので……!」
「同乗者は後ろの荷台に乗るものなのです……」
呆れる助手を尻目に、イエイヌは嬉々として目を輝かせている。ともえは困ったように微笑みかけてから、一同に向かって紹介を済ませた。
その場に居合わせたのは4人のフレンズ達だ。博士と助手とそれぞれ呼ばれている、小柄な鳥のフレンズの二人組、アフリカオオコノハズクとワシミミズク。けもの耳にある黒い毛が特徴的なネコ科のフレンズ、カラカル。文字の書かれた水色のティーシャツを着た鳥のフレンズ、ロードランナー。
それぞれが個性的な彼女達は、彼女達を圧倒する奇妙な姿で登場したともえ達を快く迎え入れた。なお、カラカルはしばらくロードランナーの陰に隠れていたが、言動までは奇妙でないと察してからは気さくに話しかけてきてくれる。
紹介の最中、ともえが気になったのはアフリカオオコノハズクの呼び名と、さらにはその彼女に抱く虚実との印象の差だった。暖色の体色をしていて落ち着いた物腰に見える方が助手で、羽毛が白くて明るい声色の彼女が博士である。ともえは紹介を受けるまで、それぞれ実際と逆の立場だと思っていたのだ。
それらへの興味は、相手を知る第一歩・動物図鑑を開くことすら忘れるほど強かったが、イエイヌの光速の好奇心の前ではその質問が湧き立つまでが明らかに出遅れていた。
「博士って……」
「みなさんは何を話してたんですか!?」
「こいつが私に変な名前を付けようとしてるんだよ!」
「あぁ……そうではなく、本題は……」
「変じゃなくて! これはあだ名っていう愛のあるいじり? らしいんだから!」
イエイヌの疑問にロードランナーが威勢よく答え始めると、博士が何か発したのをものともせずに、カラカルが呼応して言い返し始めた。博士と助手はやれやれと首を横に振っている。
「あだ名……、いじり? なんですかそれは!」
一方のイエイヌは、知らない言葉が飛び出す会話に興味津々な様子だ。ともえは幾つか博士に訪ねたいことがあったのだが、この雰囲気で言い出しても話が混線する結果しか見えない。それに実際のところ、彼女らが何を話していたのか、興味を引いてやまない自分がいることにも気付いていた。
「そのいじりってなんなんだよ? わかるんだったら説明してみろ~」
「えーと……。あれよあれ! ともえなら何か分かるんじゃない?」
「ええ……私!? ううんと…、冗談の言い合い? みたいなものかな……」
「ですって!」
「ふざけたこと言い合うのはいつものことじゃねぇか!」
「うるさいわね! 先生はひょーげんぎほーがなんちゃらって言ってたし! きっと、こーしょーな遊びなのよ!」
「よくわかんねーけど、先生も褒めてる遊びならしょうがねぇ……」
「よく分かりませんけど、なんだか面白そうですね! 助手さんもあだ名、付けてもらったんですか?」
「ええ、しっかり巻き込まれましたよ。エリート博識グルメドリです」
「ちがうぞっ! 高飛車カレードリ!」
「ちなみに博士は、考える足(猛禽)なのです」
「そっちは高飛車カレードリ(大辛)ってつけたあげたでしょ!」
「ブボブボじゃなかったか?」
「それはやめるのです!」
「あはは……」
ともえには正直なところ、そのあだ名たちに込められたセンスこそわからなかったが、その後フレンズ達は、同じ名前に付け足しただけなのにセンスを感じないのです、だとか敢えて同じなのがいいじゃないだとか、プロングホーン様にもかっこいいの付けろだとか、そもそも括弧がつくと格好がつかないだとか、そのギャグはさすがにないだとか、口々に意見を発しており、彼女はその賑やかな空気感を楽しんだ。
「カラカルさん! 私たちにもつけて欲しいです~!」
その賑やかな雰囲気に充てられたイエイヌがあだ名を懇願した。カラカルはその物欲しげな顔を一瞥して首を横に振った。
「だめよ。これはお互いのこともっと知り合ってからやらないといけないんだから」
「そうなのですかぁ……」
「うーんとね……でも、このあと私はカフェに行くの。だからついて来なさい。そこでゆっくり考えてあげるわ」
「ほんとですか! うれしいです~!」
「良かったねイエイヌちゃん!素敵なあだ名をつけてもらえるといいね。それにカフェがあるなんて素敵!」
「でしょ? あと関係ないみたいな感じを出してるけど……ともえ、アンタにもつけるからね?」
「お手柔らかにね……」
「おい待て! 私にもかっこいいのつけろよ~!」
声をあげたのはロードランナーだった。彼女はカラカルに難癖をつけつつも、命名を心待ちにしていたらしい。
「そうだったわね……さっき思いついたのはなんだったかしら。鳥だからバードで……。そうそう! ゴマすり! アンタっていっつもプロングホーンを褒めちぎってるじゃない? こういうのをゴマすりっていうんだって。だからゴマすりバード! ってのを考えたんだけどイマイチぱっとしないのよねぇ……」
「なんだそりゃ! 全然かっこよくねぇじゃねぇか!」
「……確かにアクセントが足りないのです。もうひと押しスパイスが欲しいのです。」
「意外としっかり考えていたのですね、博士。」
「……」
「うーん。あとは……、いつもプロングホーンと一緒にいるのしか思い浮かばないのよね。舎弟っていってくっついて回ってるけど……こういうのなんていうのかしら」
「金魚のフン……?」
ともえの口を突いて出た言葉を聞いた一同の胸のつかえが下りた。特にカラカルは、それよ! とともえを指して感心した表情を浮かべた。
これを契機にフレンズ達の頭脳が冴え渡ったのか、命名議論はさらに加速することになる。
「フン……つまりは、クソですね」
「おぉ……、スパイスの利いた言葉なのです!」
「えええええぇ!?」
ともえは根拠こそわからなかったがなんとなく察してしまった。恐らくその言葉はスパイスどころではない劇薬であることを。ともえは命名された当の本人に目を向けたが、彼女が気に病んだのとは裏腹に、そこまで気に留めていない様子だ。
「素晴らしいのです。これほどにない言葉のスパイスなのです」
「それね! ゴマすりクソバード! すごくしっくり来るわ! つける前からみんなにそうやって呼ばれてたんじゃないかってくらい!」
「しっくり来ないぞ! ゴマすりってダサくないか?」
「えっそこっ?」
「違うのか?」
「うーん……、あたしはクソをなんとかしたほうがいいと思うんだけど……」
「ん? そっちなのか? 私はゴマすりってのがなぁ……。すりって、うーん……」
ともえにはフレンズ達の感性がイマイチ分からない。なぜすりの方なのか。確かにすりってなんなのか。彼女自身、すりの方がおかしいんじゃないのかとさえ思い始めていた頃、隣でずっと考え込んでいたイエイヌの顔が晴れた。
「それじゃあゴマさんですね!」
イエイヌの鶴の一声でこの議論に終止符が打たれたようだ。一同は口々に賛同の言葉を述べているし、ともえが思うにこの言葉にはクソもすりもなく、なにより可愛らしい響きで好感触だった。しかし、ただ一人、未だに不服そうだったのは命名された当人であった。
「えぇ……、じゃあ逆にゴマすりバード取っちゃうのはどうだ?」
「クソだけ残すのはやめよう!」
*
「……いいあだ名がつけられましたね」
ちょいちょい、と助手が博士を手招きする。
「まだ大事なことを聞いていないのです」
「……忘れてはいないのですよ?」
「……」
博士達のその会話を聞いたともえも、本来の目的を思い出した。彼女は、はやる気持ちを抑えて、まずは博士達の話に耳を傾ける。
「我々はラッキービーストを連れたフレンズがいる聞いて情報を集めているのです」
「それと、ヒトを探しているフレンズについてもです」
「ラッキービーストを連れたフレンズは帽子……、蛇のフードのように被り物をしているらしいです」
「ヒトを探しているフレンズは、手に特徴があって、厚い毛皮と、黒い石の輪をしているらしいのですが……。心当たりないですか」
その問いかけにはまずイエイヌが率先して反応を示した。ヒトを探していたフレンズにはともえにも覚えがある。
「ヒトを? それって私のことでしょうか。ともえさんを探してましたから」
「ともえはヒトなのですか……どおりで」
助手はジャパリ自転車と、それからともえが肩から下げているかばんに目をやった。
「しかし、イエイヌの特徴は話と違うではないですか。それに待つのです。ともえは、本当にヒトのなのですか?」
「ともえさんはヒトですよ? 私のご主人!」
「うぅんとね、待って待って……イエイヌちゃんはそう言うけど、ホントのところは分からないの。それで、ダブルスフィアの二人に図書館の博士に聞けばわかるって教えてもらって」
「じゃあ、丁度いいじゃない!」
「やっぱり二人は図書館のフレンズさんなの?」
「そうよ。こう見えて“しまのおさ”なのよ。なんでも知ってるし、意外と頼りになるんだから」
カラカルがそう紹介すると、博士と助手の顔は満悦した表情に変わった。
博士の愛称からともえが睨んだ通り、彼女達はダブルスフィアから提示された人物で間違いなさそうだ。
「じゃあ、どうなのかな? あたしはヒトっていう動物じゃないのかな?」
「どうなの? 私も気になる」
「鳥のフレンズじゃなさそうなのはわかるぜ」
「私もヘビの子じゃないのは分かるわね」
「……それくらいは我々にもわかるのです。賢いので」
「……ともえ、これまでにラッキービーストには出会いませんでしたか?」
「小脇に抱えられるくらいのもふもふした……フレンズ――しかしヒト型ではないので動物、と一旦しておきましょう」
「……それって、何度か見かけたよね、イエイヌちゃん?」
「それってたぶんボスのことですよね! 会いましたよ!」
「そうです。……会った後、どうしたのですか?」
「どうもしませんよ? でも前はもっと見てくれた気がしますぅ」
「会話はしなかったのですか?」
「……うん。忙しかったのかな? 話しかけても素通りって感じだったよ?」
「……そうですか。博士……、これは……」
「ええ。これは図書館で詳しく調べないとわからないかもしれません」
「そうなの? 博士でも分からないことってあるのね……」
「ええ。本当にヒトならばラッキービーストが同行しないのは変かもしれないですし、ヒトでなくても我々に見向きもしないのは聞いたことがないのです」
「サーバルもそんなこと言ってた気がするわね」
「確かに、話したら見てはくれるはずだぜ?」
「しかしヒトの特徴については、概ね合てはまる気がしますね」
一同が考えあぐねていると、再び博士が質問を投げかける。
「イエイヌはともえに出会う前はどうしていたのですか?」
「うーんと、ずっとおうちで眠っていたような気がしますぅ」
「イエイヌちゃん、私とおんなじで、前のことよく思い出せないんだって」
「そうですか……。もしや、おうちというのはパークセントラルの近くにある、動物の顔を模ったような家のことではありませんか?」
「おうちはそんな感じですね!」
「セントラルってダブルスフィアも言ってたような。とにかく、高い建物が見えるとこの近くだったよ」
「やはり……、ぼうれいですか」
「ですね。だとすればイエイヌは我々の言うヒト探しのフレンズではないかもしれません」
「……? もうよくわからなくなってきたぞ」
「わたしも」
ロードランナーとカラカルの言葉に、ともえとイエイヌも同意した。
「とにかく一度、図書館で調べてみないことにはわかりません。」
「二人ならちょうど運んで飛べることでしょう」
「そんなことできるの!? ……あっ。でもカフェの約束……」
「あー……別にいいのよ? 私、たまにいるからそのうちまた会えるんじゃないかしら」
そのとき博士は自身の浅慮を恥じていた。だからこそ今度は一瞬のうちに考えを巡らせる。助手もその思いをしかと察した。
「そうでしたね……。カフェは鉱山の上の方にある建物です。騒がしい時もありますが、紅茶がおいしいのですよ」
「本当は夜が静かでお勧めなのですが、昼でも紅茶のおいしさは確保されているのです」
博士達の提案にイエイヌは目を輝かせている。ロードランナーとカラカルも彼女の嬉々とした表情を楽しそうに見つめている。
「紅茶……! 気になりますね!」
「なんなら私がひとっとびして届けてやろうか?」
「冷めるしちょうどいいかもね。」
「それは冷め過ぎなのではないのですか」
「猫舌だからね」
「なるほど……」
フレンズ達の談話は止まらない。しかしこの間、ともえが一連の会話に加わらなかった。決別には時間のかかるものである。恐らく、この旅に近道はないのだろう。ともえは、どこか物寂し気なパークセントラルの家を思い出し、帰るべき場所が骸のようであってはならないと改めて胸に刻んだ。
「あたし達、自分で行けるから!」
彼女の突然の決心にイエイヌは驚きつつも、快く受け入れた。そもそも、端から彼女と共に遂げるつもりでいたのだから。
「そうですよ!」
ともえが微笑みを浮かべている。イエイヌの意思を確認すると、彼女は新たな提案をする。
「それに、途中でそのフレンズについて聞いて回れば力になれるかもだし」
「それは助かるのですよ」
「良かった~。図書館に着いたときはよろしくね。」
「任せて欲しいのです」
「イエイヌと一緒にゆっくり来るといいのです」
「図書館までがんばりましょうね!」
そう言うと、イエイヌはともえに飛びついた。ともえは優しげな表情で彼女の頭をなでると、そう近くはない図書館への旅も乗り越えられるような気がしてきた。
博士達はともえのその安寧と強勇に満ちた表情に口元を緩めたのを悟られないように背を向けた。
「それでは、我々は聞き込みを続けますね」
彼女達は頭に生えた可愛らしい翼を優雅に羽ばたかせて重力を戒めると、ふわりと宙に浮いた。
「ああ、そうでした。最近、このあたりに機嫌の悪いフレンズが出るようなので気を付けるのですよ」
「当然、セルリアンにもですよ」
「うん! ありがとう! またねー」
ともえ達が別れの言葉を受け取った二人はそよ風だけを残して颯爽と空を切り、終いには向こうの森の木々に紛れて姿が見えなくなった。
「博士達の話はよくわからなかったな」
「全然ね」
「あたしも混乱してるよ~。でも博士に会えて良かったね、イエイヌちゃん」
「そうですね! あー、でもぉ、あれは博士さんだけど、博士じゃありませんよ?」
「……どういうこと?」
一同の頭上に疑問符が浮かぶ。ともえの記憶では、博士を訪ねよとの旨のダブルスフィアの言葉にはイエイヌも賛同したはずだった。あのときの彼女は確かに博士を知った上での言動をしていた。
「博士はいっぱいいるものなんです。あの博士さんは博士ではないですから」
「博士っていっぱいいたのか! となるとヒグマは大変だな……」
「知らなかったわ……。でも、聞いたことあるのは図書館の博士だけよね?」
「私もコノハ博士しか知らねえな……」
「そうなんですか?それなら、博士はどこにいるんでしょうか」
「……」
ともえはさらに混乱した。同時に、いつか取り戻せるはずの記憶への道が遠のいてしまった、えも言われぬ喪失感があった。数少ない記憶への手がかりは、博士と、イエイヌが教えてくれたともえという名、そして目覚めた時に所持していたスケッチブックに動物図鑑だけだ。
……動物図鑑?
ともえはふと焦燥に駆られた。
「……あっ、図鑑引くの忘れちゃった」
彼女は急いで動物図鑑を取り出す。それに、博士達の羽に触れたかったという欲求と後悔も湧いてきてしまった。
彼女がアフリカオオコノハズクのページを探して夢中になっている間、ロードランナーはその本に目を奪われていた。初めのうちは驚愕のあまり体を震わせて言葉を失っていたが、やがて心境が叫びとなって出たときには、自身の震えは止まらなかったが、ともえの手を止めることに至った。
「……! おい! てめぇ……それ……。動物図鑑じゃねーかぁぁぁあああ!!!」
*
けもの解説!
解説「サーバルはですね、基本的にはアフリカのサバンナと言われる地域に過ごしていまして。若干ゃ草が生えているとこ……」
ガイド「博士、それ違うんじゃない?」
博士「おや? こっちかな」
解説「顔がデカくて、首が太くて、足が短くて、ちょっと、ずんぐりむっくりな感じする、頑丈な体をしているのがジャガーです……」
ガイド「女の子やぞ。って博士、また勝手に組み込んでー! ……ていうかそれも違うよ!」
博士「じゃあ手元にはロードランナーの解説がないね……。アーカイブ起こしてくれるかな? やっぱりウィキは便利だなあ」
???「博士さぁ、ウィキペディアにアーカイブ使うのやめてよね? これ人類の遺産になるんだから。……てかもう撮ってるね、これ。これも遺産だからね? グダグダしないで?」
???「えぇっと、とおさかおねえさんです! グレーターロードランナーはいい感じにモフれそうなサイズ感の鳥で、走る方が得意な不思議な子なの。オオミチバシリって分かりやすい名前も持ってるね。砂漠でタフに生きてて、仲間とのコンビネーションでガラガラヘビも倒せちゃう。勇敢さが称えられて昔話で活躍していたり、アニメの人気者だったりもするよ!みんなもロードランナーに会ったら競争してみよう! ……それと、手元にある資料に書いてあるのがこれしかなくて、情報が間違ってたらごめんね」
博士「いやぁ、いい解説するね。遠坂くん。」
???「いいから録画停止を押してくれますか……?」