唐突に始まったマイクライフ ~最初からチートアイテムが手元に!?~   作:トパー

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マイクライフ 3日目(前半) ~明かされる村長の秘密!?~

俺たちは無事洞窟に着き、スポーンブロックのある部屋の入口まで来ていた。

 

シノブ「やっぱりスポーンブロックだったな。けどどうする?中ではもうゾンビが生まれてきているぞ。」

 

「そうだなぁ、ゾンビって明るいところが苦手だったよね?」

 

シノブ「そうだな。ゾンビは明るいところを苦手としているけど、それがどうかしたのか?」

 

「例えばさ、この部屋の中に俺がたいまつを投げ込んで部屋の中を明るくしたら、アイツらどうなるかな?」

 

シノブ「そうだな、たいまつは太陽ほど明るくないから、燃やすまではいかなくても、一時的に動きは鈍ると思うぞ。」

 

「それだけ効果があれば十分だ。俺がたいまつを投げたタイミングで部屋に入ろう。ゾンビの動きが鈍ってるうちに倒せる?」

 

シノブ「よし、それで行くか。多分大丈夫だ数も多くないし普通に間に合うと思う。」

 

シノブの言葉を聞いてから、俺はたいまつに火をつける。部屋に少し明かりが入ってしまったようでゾンビたちには気づかれたようだが問題ないだろう。俺は部屋の中にたいまつを投げ込むそれと同時にシノブが部屋の中に駆け込んでいき、俺もそれを追いかける。動きが鈍っていればゾンビたちを倒すのは簡単なことだった。そして、残った作業はスポーンブロックの破壊のみ。そこで俺がスポーンプオックを破壊しようとしたとき、シノブが俺に声をかけた

 

シノブ「なぁ、今更なんだけどさ。スポーンブロックって壊しても大丈夫なのか?お前の能力で調べられればいいんだけど」

 

「確かに何が起きるかわからないし、スポーンブロックなんてめったに見れなさそうだから、ちょっと調べてみる。一応いないとは思うけど、俺が調べてる間敵の反応探してて」

 

シノブ「りょーかい。」

 

シノブはそう行ってスポーンブロックのある部屋の入口の方へ向かっていった。そして、俺はスポーンブロックのことを調べる。わかったことは、スポーンブロックが生まれるというのはとても珍しいということ。モンスターが生まれるときには暗い場所のみで発生するエネルギーが使われるが、極稀にモンスターにエネルギーが使われると同時にその周囲の物質にもエネルギーが当てられるらしい。そうして、ブロックにエネルギーが溜まっていくと、やがて溜められる限界が来る。そのときに溜まったエネルギーが爆発的に使われ、モンスターが大量に発生するらしい。だから、スポーンブロックを破壊することは爆発的に使われていたエネルギーの残りを強制的に開放させるため、大変危険らしい。そして、俺がそれをシノブに伝えると

 

シノブ「危険なのはわかったけど、開放したときには何が起きるんだろう」

 

「それも調べてみるよ」

 

もう少し時間をかけて調べてみると、新たに2つのことがわかった。1つは破壊することで、溜まっていたエネルギーが放出され、モンスターが大量に発生すること。もう1つはそのエネルギーは暗い場所でしか存在できないため、太陽の当たる場所にあるか、たいまつで十分に照らせば問題ないこと。それをおしえると

 

シノブ「そうか、なら問題ないな。こいつを少しずつ洞窟の外に引きずっていって、朝になったタイミングでこいつを破壊しよう。このエネルギーに触れることになると怖いから、爆破でもするか。」

 

「まじで?たしかに、エネルギーが放出されても、太陽が出てるから問題はないかもしれないけど...でも、何かが起きて、このスポーンブロックがまた動き出しても嫌だしなぁ」

 

シノブ「だろ?だから、壊そうぜ」

 

「わかったよ、まずは外に運ぼう。そしたら爆弾を作って爆破しよう。爆弾の作り方は、火薬を手に入れたときに確認してあるし、運び終わったら、俺が爆弾とスイッチを作るから」

 

シノブ「ちゃんとした爆弾をつくってくれよ、間違えて爆発したら困るからな」

 

「わかってるよ、さあ運ぼうか。急いで村に戻らないとな」

 

俺たちがスポーンブロックを洞窟の外の太陽がよう当たる場所に運び終わったのは太陽がのぼり始めた頃だった。

 

「なかなかいいタイミングだな。よし、作るか」

 

そして、俺は能力を使いながら、爆弾とスイッチを作ることができた。そして、これから起爆する。スポーンブロックの隣に爆弾を置き、爆弾にスイッチを取り付ける。何が起きるかわからないから、シノブには少し離れてもらっている。シノブに合図を出し、俺はスイッチをつけ、全速力でシノブの方へ走っていく。しばらくすると後ろから爆発する音が聞こえた。

 

シノブ「成功したんじゃないか?スポーンブロックから出てる透明なよく見えない霧みたいなのが例のエネルギーか?」

 

「そうみたいだね。能力を使っても、その空間のエネルギーの濃度が高まるほど目に見えるようになって、見えない状態から、霧、そしてすごく高い濃度になった場合、結晶になるんだって。一度結晶の状態になれば安全で、すごい強度があるんだって」

 

シノブ「そうなのか。おっ、霧が無くなったぞ。これでもう安全そうだな」

 

そして、俺達は爆破によって穴の空いた土地を埋め直して、急いで村へと向かっていった。

 

 

俺たちが洞窟に入ったころ、村では...

 

村人「ゾンビたちが見えてきました。村長どうしますか?」

 

村長「やはり来たか...では、村の門が閉まっているか確認し、女や子供は建物の中に入れさせておくんだ。」

 

村人「わかりました。よし、そこのお前!門が閉まっているかの確認にいけ。そこにいるお前たちで、女や子供が全員家に入っているか確認するんだ!」

 

村人「いよいよですね。剣がありますが油断はせずにいきますか」

 

確認に向かわせていた村人が帰ってきた。門はしっかり閉められているが、子供が一人みあたらないらしい。その子供は幼いうちに病で母を失い、前回の襲撃の際に父も失い。その後は誰かに見られることもなくどこかに行ってしまっていたため、誰も確認ができないらしい。

 

村人「そうか、ではみんなに伝えて回れ、子供を見かけたら、近くの家に入れておくんだ」

 

不安な状況で始まった戦いだが思ったよりも柵は持ちこたえた。しかし、朝になるまでは持たず、柵の一部は壊されようとしていた。

 

村長「柵が壊されようとしている、私達が外に出て、村になるべく向かわせなようにするから。お前たちで村に来ようとするゾンビを倒してくれ。」

 

そうして村長と15人ほどの村人が柵の外へ出ていき、柵の中には5人ほどの村人が残った。ゾンビたちはあまり強くなく、前回と違って剣という戦闘用の道具を持っている村人たちは次々をゾンビたちを倒していき、最後には一匹のゾンビが残った。すると、そのゾンビは村人たちに話しかけてきた。

 

??「久しぶりだな。俺だよ、フリードマンさ。忘れたのかい?村で唯一の戦士をやっていただろ?」

 

村人「本当にフリードマンなのか?」

 

フリードマン「そうさ、どうだ俺だって故郷のみんなを殺したいわけじゃない。だが、みんなはいいものを持っているな。だから、俺達の仲間にならないか?連れてきたゾンビはみんなやられてしまったが、洞窟に戻ったらみんなゾンビにしてやろう。人間の体と違って制約もあるが寿命はずっと長い」

 

村人「ふざけるな!そんなんで俺達がゾンビになるとでも思ったか」

 

フリードマン「ざんねんだよ、僕だって手荒な真似はしたくなかったんだけどね。いくら装備で日光を遮っても太陽が出れば動きは鈍っちゃうし、今日は戦いに出ている分だけでも持って帰ろうかな」

 

そうゆうとフリードマンは駆け出し、村人たちを次々と剣の持ち手の部分で殴り、気絶させていった

 

フリードマン「安心してくれ、殺しはしない。殺してしまったらゾンビにはできないからね」

 

そして、草原に立っているのはフリードマンと村長の二人だけになった。フリードマンは村長も気絶させようとするが、村長は持っていた剣で受け流した。

 

フリードマン「やっぱり、あんたは他の奴らとは違うな。なんで戦士であることを隠して農民をやっているのさ”父さん”。」

 

村長「それをお前にゆう必要はない。こんなやつは自分の息子でも同じ村の仲間でもなく、怪物なのだから」

 

フリードマン「怪...物。僕が怪物だっていうのかい?父さんいい加減現実を見るんだ。どうするのが村の繁栄のためなのか。こんな貧弱な体でくらしていて、窮屈だろう?さあ、僕の手をとるんだ」

 

そういって、フリードマンは村長に手を差し伸べた。

 

村長「なぜ、他の奴らのように気絶させない。挑発しているのか?」

 

フリードマン「それも事実かもしれない。技術では勝てなかったけれど、今なら勝てるだろう。だがちがうよ、これは、父さんを傷つけたくないという息子としての思いと、尊敬していた父さんに対する敬意の気持ちだよ。」

 

村長「そうか、そりゃありがとな」

 

フリードマン「やっとわかってくれたのか父さん、あんたならわかってくれたと信じて...」

 

そのときフリードマンは勢いよく差し出していた手をもどした。なぜなら、村長が剣をその手めがけて振ったからだ。

 

村長「よく避けたな。あのときのお前だったら一発受けていたところだな。俺が本当に仲間になるとでも思ったか。お前なら知っているはずだぞ。俺がこういうときは、相手に従うことなく戦いを挑み、命をかけて戦うようなやつだってことを!こい、フリードマン!お前の仲間になるくらいなら俺は死を選ぶさ!」

 

フリードマン「あぁ、そうだ、思い出したよ。あんたは昔から変わらない...大馬鹿者だってな!!!」

 

そしてフリードマンは村長に剣を振るう、最初は村長も受け流せたが、やはり体の作りが違うのか少しずつ動きの速さに差が生まれる。そして、とうとうその時はやってきた。村長が剣を受け止めて生まれた一瞬のすきをフリードマンは見逃さなかった。村長にめがけてフリードマンは剣を振り下ろす。

 

フリードマン「死ねぇぇぇぇぇ」

 

しかし、その剣が村長に届くことはなかった。気がつくとフリードマンは地面に倒れていた。そして、フリードマンの上に登って木の剣に見立てた棒きれでフリードマンのことを叩く一人の少年。この少年が家にいなかった少年であることはあきらかで、また、この少年が殺されるであろうことも明らかだった。村長は最後の力を振り絞り、少年を助けようとした。しかし、フリードマンはそれよりも早く少年の首を掴み村長にこういった。

 

フリードマン「おい、今ここであんたがゾンビになるといえばこの子供も村にいる他の奴らもゾンビにすることをやめ、ここにいる男たちだけで我慢しよう。それだけで十分な戦力になりそうだからな。だが、お前がそれを断ればどうなるかはわかるよな?」

 

村長「くそっ...そんなことまでして恥ずかしくないのか?それに、そんなんでゾンビにさせられても俺はお前のことを殺すことに変わりはないからな。」

 

フリードマン「そんなことは問題じゃない。ゾンビになればみんな一緒だ。群れに入ればわかるさ。殺そうという気が湧くこともない。」

 

村長「そうか、ならかってにしろ。だが、まずはその子供を開放するんだ。」

 

そう行ったら、フリードマンは少し離れたところに子供を投げた。そして、フリードマンは村長にこういった。

 

フリードマン「もう手は差し伸べないよ。次に目が覚めたらゾンビだ....な....」

 

フリードマンはそう行って剣を振り上げたがその剣が振り下ろされることはなかった。それは、フリードマンの体に後ろから剣が刺されていたからだ。そして、もう一本。そうしたら、フリードマンは手から剣を離しそのまま倒れていった。フリードマンは最後の力を振り絞って、自分に剣を刺したやつのことを見ようとした。そこにいたのはシノブたちであった。すると、フリードマンは剣の方に手を伸ばそうとする。殺せなくてもいい。せめて傷の1つでもいい、あいつらにつけられれば。だが、それを察したのか村長が剣を手に取りフリードマンの命を奪った。そして、最後に村長は「昔はそんな戦い方をするやつじゃなかったのに...”俺たち”どこで道を間違えたんだろうな」そう言った。

 

こうして村を襲うゾンビの問題は解決され、村に再び平和が訪れた。




今回初めて前半と後半に分けてみました。後半はまだ書いていませんが、予定としては前半が3日目朝までの出来事だったので、後半は3日目夜までのことを書いていきたいです。前半と違って内容が薄くなってしまいそうで怖いのですが、頑張りたいです。今日は時間があったので二話投稿できましたが、明後日まで用事があるので更新は難しそうです
また、個人的なことなのですがそろそろ学校が始まるのでいよいよ更新が遅れそうで怖いです。文にはできなくとも、ストーリーだけは考えていきたいなぁという感じです。
では、また次話でお会いしましょう

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