────制空戦─
加戦《ヘッドオン!》
飛戦《こいつら練度が低いのか》
蒼戦《そんな事言って油断すんなよ》
ほぼすべての戦闘機がヘッドオンしたが被害は少なく敵を削ることができた。後は巴戦で攻撃隊を守るだけだ
────攻撃隊─
先んじて急降下爆撃隊が上空に突入、次々に突入する
江草《蒼龍、デカイ土産待ってろよ!》
そう言い、九九艦爆は反転直角降下に入る。対空砲が撃ち上げられるも弾は掠りもしない
江草《高度800,700,600,500ここだ!》
ほぼ全機が25番を投下した。この時点で猛爆により滑走路は破壊された。さらに九七式艦攻が80番をプレゼントする
友永《俺たちも行くぞ!》
村田《対空砲火は急降下爆撃隊が引き付けている。さっさとお姫さんを黙らせるぞ》
艦攻隊の追撃で飛行場姫は損壊、被害で言うなら滑走路は穴だらけ、格納庫全壊、航空機地上破壊続出、対空砲陣地の大半は沈黙、管制塔はギリギリ生きている。後は基地としての機能を完全停止させるだけだ
─────艦隊─
「赤城さん、航空隊より入電!『我等、奇襲成功、第二次攻撃ノ用無シ。敵被害壊滅的』です」
「後は艦砲射撃で破壊しましょう」
大雪は口ではそう言っても喜んでいない。鞍馬、十勝、石狩も同様だ『必ず何かが起こる』と確信している
「鞍馬さん!対空電探に感あり。規模は・・・数えんのがめんどくさいよ~、でも最低ヲ級二隻分はいるよ」
「!?」
鞍馬ら以外ははここで敵空母機動艦隊が出てくると考えていなかったらしい。混乱していた。それを見かねた鞍馬は『第三警戒航行序列(三個艦隊用)』を発令した。そこで正気を取り戻したのか空母や他の護衛艦も即座に行動を開始。戦艦、重巡洋艦は三式弾の射撃準備を、五航戦は温存していた戦闘機を発艦する。
「赤城さん、攻撃隊の収容は」
「近くで待機してもらいます」
「赤城さん、それなら蒼龍、飛龍の戦闘機は攻撃隊と待機、赤城さんと私の制空隊は直ぐに翔鶴さんたちの増援に向かわせましょう。零戦の航続距離なら可能です」
─────制空戦─
翔戦《話によると敵は少なく見積もってもヲ級二隻分の戦爆雷連合らしい。腕がなるぞ》
約四十機の零戦21型と黒い深海棲艦機が空戦を開始。瑞鶴の戦闘機は戦闘機と遊ばないことを徹底し、翔鶴の戦闘機は瑞鶴の戦闘機に襲いかかろうとする敵戦闘機を追い散らす
瑞戦《流石にこの数は厳しいぞ!増援はまだか》
瑞戦《こちら二番機、隊長が弱音を吐くなよ》
翔戦《くっそ!どんだけ居やがる》
先程から撃墜を重ねている制空隊、しかし敵は一行に減らない
赤戦《こちら第一航空戦隊制空隊到着!戦闘を開始する》
加戦《遅くなったな、五航戦。ただ弾薬を消費している。いつものようには期待してくれるな》
赤城と加賀の戦闘機隊五十機の零戦が突入するが一航戦の大半は20mmを使い果たしている
瑞戦《おいおい、大丈夫か?基地を襲撃して疲労してるだろ》
加戦《お前らなどと一緒にするな》
いきなり別の大規模戦闘機隊に襲われた深海棲艦攻撃隊は更に混乱する。
制空権、確保
赤戦《もう艦隊はすぐそこだ。必ず母艦群を守り通すぞ!》
だがもうここが最終防衛戦、これ以上は三式弾や対空砲に巻き込まれかねない。
─────艦隊─
「三式弾炸裂・・・今!」
対空電探を監視している十勝のタイミング指示で三式弾使用可能な砲門は全て開いた。細かい計算の元全ての三式弾が同じような場所で炸裂するように時限信管や発射タイミングを調整し、少しでも子弾の密度を上げる。そして計算は成功した。電探上では残敵の約二割を撃墜したのだ
「三式弾により敵二割程墜落」
「十勝ちゃん、対空戦闘の指揮をお願いします」
赤城からの下令
ここから先は高角砲、機銃の出番だ。すでにほぼ全て稼働準備は万端である。
「姉ちゃん、お出迎えだ」
「ええ!」
対空戦闘開始!
艦隊のほとんどは旧式の12cm連装高角砲であり命中精度は決して良くない。だが鞍馬型、十勝型が装備するのは10cm連装高角砲だ。おまけに電探とのリンクで通常より高精度の対空弾幕を張っている。
「す、凄い弾幕・・・」
「しかも凄い数落としてるし」
「これが・・・貴方たちの力」
「防空巡洋艦を舐めないで下さい!」
「おらおら~、この程度なのかな~」
「石狩、五航戦と一航戦の戦闘機が数を減らしたんだ。この程度だろう」
まもなくして敵機は全て姿を消した。艦隊には飛龍の至近で爆弾が爆発し、3くらいのダメージを受けただけ
「赤城!22号が敵艦隊捕捉!同時に観測機が視認した。恐らく三個空母機動艦隊が接戦中」
鞍馬が捉えた艦隊は紛れもなく空母機動艦隊である。
「こいつらの航路・・・砲戦を仕掛ける気か!」
「榛名さん!砲戦指揮をお任せします」
「分かりました。赤城さん達は十勝と石狩と退避してください」
艦載機も上空待機のギリギリだ。艦隊から一時的に切り離し、艦載機を収容させる。珊瑚海の五航戦の二の舞にならぬよう護衛も忘れない
「さあ、正念場です!榛名、全力で参ります」
戦力差は
戦艦1
超大型巡洋艦2
重巡洋艦2
重雷装巡洋艦1
駆逐艦1
に対し
空母3ヲヲヲ
重巡洋艦3リリリ
軽巡洋艦5トトトホホ
駆逐艦7ロロロイイハハ
総合火力で勝るだろうが数で負ける。榛名と鞍馬、大雪が迅速に空母、重巡洋艦を処分できるかが勝負の分かれ目
「主砲、高角砲、対水上戦闘用意。目標敵重巡洋艦、撃ち方始め」
「観測機発艦、弾着観測します」
榛名、鞍馬、大雪が敵に対し射撃。昼戦射撃は鞍馬、大雪にとってあまり馴染みの無いものであったが、電探も正常、明るいため常に目標がよく見える。いつもとそう変わらないものであった。
射撃した砲弾は先端を赤熱化させ、各々の目標に突き進む。遮るものは何もない。着弾、榛名の射撃をもろに喰らった重巡洋艦は爆沈、鞍馬、大雪の射撃も目標を捉え、鞍馬の射撃は中破止まり、大雪は狭叉という結果を得た
「第二斉射撃て!重巡洋艦だけは近づく前に始末するぞ」
《観測機ヨリ大雪ヘ、狭叉確認》
「狭叉確認です、同一目標、一斉射」
その装填速度を存分にいかし、砲撃を続ける。第二斉射で鞍馬は重巡洋艦を撃沈し、大雪は大破炎上させ、その戦闘能力を喪失させた
「敵重巡洋艦撃破!榛名さん!」
「はい!このまま距離をとって砲戦を継続、鞍馬さんと大雪さんは空母を狙ってください。他の皆さんは突撃してくる駆逐艦、軽巡洋艦の対処をお願いします」
「「「了解!」」」
各艦が射撃を開始した。大井、北上は魚雷を敵進路予測線に扇状射出し14cm単装砲で砲戦に参加。利根、筑摩の20.3cm連装砲も射撃を繰り返し、既に数発を命中させ軽巡洋艦二隻を大破させ撃破。夕立は単身で駆逐艦を相手取っていた。と言うよりか敵駆逐艦隊に突入、隊列を引っ掻き回し、魚雷を小出しにしながら三隻の駆逐艦撃沈、軽巡洋艦一隻大破に追い込んだ。そしてまだ戦闘を継続している。
「榛名!北東方向、22号に新たな敵影。それと21号に影!方向から恐らく味方の航空隊」
「私の観測機が敵艦影を確認、戦艦含む水上打撃部隊とのこと。その影に何か別の大型艦影が2つ見受けられるそうです」
「二隻の艦影?」
鞍馬の22号が捕らえたのはイレギュラーの敵水上打撃部隊だ。別の二隻はその水上打撃部隊の影になりうつらなかったらしい。
《こちら榛名、攻撃隊の皆さん、ここから北東の水上打撃部隊の邀撃をお願いします》
《赤城隊、了解した。五航戦のは引き続き空母機動艦隊を狙え残りで水上打撃部隊の邀撃に入る》
─────剣、手取─
「さて手取、大和等よりも早くついたぞ。とりあえず目先の水上打撃部隊の始末だ。航空隊が飛来してやがる。先に殲滅して戦果を総取りするぞ」
「勝手に私を連れて出撃して良かったのか?」
「勝手に出撃してる時点で大目玉だろうよ。そこは戦果をぶつけて相殺しようか」
剣は抜刀、手取と共に増速し戦闘に入る