剣は荒んで居た。他の姉妹が編成されているのに自分はお留守番と言うのに。
「ツ、剣、大丈夫カ?」
「あ?」
明らかにイラついて殺気を放っている。それにビビるリ級
「別に攻略部隊に入れなかった事を怒っている訳じゃないぞ」
「ジャア何デ常ニ殺気ヲ放ッテイル」
「最前線に出れないのが気に食わないだけだ。提督がここにいたら即座に首切り落としてる。勝手にソロモンで大暴れして(戦果上げて証拠残して)提督の胃腸破壊してやろうか」
実際のところ剣にとってソロモン海は庭だ。幾度となくアメリカの最新鋭戦艦群と殺し合ってきた海域、大暴れできない謂れはない
「剣さん、辞めてくださいね?」
「暇だったらやるね」
「辞めてくださいね!?」
(今ノコイツニハ何ヲ言ッテモ無駄ダナ)
その日の昼下がり剣はトラックから姿を消した
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~呉鎮守府~
「おはようございます、お姉ちゃん」
「おはようです。黒姫さん」
「あら大雪、十勝、おはよう。首尾はどう?」
「赤城さんの枕元でこれから起こることを囁き続けてますが」
「大丈夫よ。さっき赤城が定めのクビキとか意味のわからない中学二年生が言いそうなこと口走ってましたわ」
歴史改編作業の一貫としてミッドウェー作戦参加艦(戦艦、空母メイン)の枕元で囁き続ける。指令室に忍び込み代案を置いていく。暗号が解読されていると分からせる。等々をしているが、効果はいまのところ薄いと言わざる得ない。
「でも結局剣の参加はさせませんでしたが・・・大丈夫何ですか?」
「今頃ソロモン海で大暴れしてるころでしょう。ストレス発散に。まあ、それも計画の家ですわ」
━━━━━━━━~少し後のソロモン海、夜~
「ここにくるのは何年ぶりだろうか」
懐かしのソロモン海、太平洋戦争が終結して以来、船としての剣はソロモンに来ていない。記憶につかるのもつかの間、対水上電探に大量の影が写っている
「ひゃあ我慢できねぇ!」
機関をブーストさせ敵艦隊群に突撃を開始した、まずは近くにいる水雷戦隊の一掃、相手は複縦陣。魚雷、主砲を撃たれる前に艦隊内部に真正面から(反航戦)に突っ込み、前から二秒以内に殺しきる。ただとっくに剣の電波反応を深海棲艦は探知していたのだが、剣の電探はリ級からの鹵獲品。剣は電探本体をそのまま流用したため電波のパターンがほぼ同じであり敵なのか味方なのかを決めあぐねていた。それで味方の水雷戦隊を攻撃したのだから敵である。そういう結論に付いた。
しかし先程も言った通り剣の電探は深海棲艦のものと同じ、更に敵のど真ん中に飛び込んだためどれが剣でどれが味方か分からないのである。それをいいことに暴れ続ける剣。
主砲や高射砲を水偵が落としまくった吊光弾を元に自由に乱射する。更に剣自身も刀で暴れまわっているため収集がつかない
「反撃してこないのかな?」
そう言いながら手近な戦艦を斬り殺す。近くにいた仲間の戦艦から砲撃(至近距離)が飛んでくるが本能で察知、砲弾を斬り飛ばし、九門の主砲をお見舞いする。剣の通り道は阿鼻叫喚だ
「グガァァァァァ」「ギシャァァァァ」「グゴァァァァァ」「ウゾダ...ウゾダドンドコドーン! 」「ゴガァァァァァァ」「アンダドゥーレハ、アカマジャナカッタンデェ…ウェ!」
「なんか変なの斬った気がするけどまいっか。あ♪逃げてる空母はっけ~ん」
嬉々として殺しに向かう
「はえ~、逃げちゃ駄目っすよ~」
後ろから全速で追尾。追い付いて斬る直前に振り向いて杖を振りかざし防御してきたがそれごと斬った
「は!あんなところに重巡洋艦が!殺さなきゃ(使命感)」
音もなく刀を振るい鞘に戻したとき、重巡洋艦が爆発した
「重巡、殺さずにはいられない!」
後十分程暴れてもう殺せる深海棲艦が居なくなった。まばらに逃走している駆逐艦は放っておく
「終わりか?・・・02:00かえらないと空襲だな。はー、スッキリした」
『正直ソロモン海の敵を一掃しといてスッキリしたの一言で済ませないでほしい。劇場版どうすりゃ良いんだ』
反省はしない