週一連載を予定しています。
クロスオーバーと言っても、これは元々「ライダーを知らない人に仮面ライダーとは何ぞや」というのを紹介するために書いたものなので、「ライダーは知らないけどまどマギは知ってる」という人でも楽しめると思います。もちろん、両方知ってる人も楽しめると思います。
これは本編の間に"あったかもしれない物語"というのを意識して書きました。ジオウのファイズ、フォーゼ編終了時からずっと構想を練り上げていた自信作です。
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@syusiiauau
第???話 永遠の物語
とある星。地球からずっと遠くにあり、まだ誰にも発見されてない星。そこは、自然に恵まれた静かな星。空気は澄んでいて、水は底がはっきり見える程に透き通り、植物はそんな空気と水、そして光を受けて伸び伸びと育つ。動物たちはその植物を食べ、時には川の水を飲む。ふと川の中を見てみれば魚が流れに沿って優雅に泳ぎ、木の上を見てみれば鳥の巣があり、鳥がひな鳥に食べ物を与えている。
そんな穏やかな丘の川岸に、銀色の装飾の飾った鎧に金色の髪を持つ男が一人立っていた。そこに、一人の女性が近づく。彼女もまた、金色の髪を持っているが、彼とは違い、白いローブを着ていた。
彼女に気付いた彼は、後ろを振り向き、「おうっ」っと小さく挨拶をした。そしてまた川の向こう岸を見つめ続けた。彼女には、彼が何を考えているのかが分かっていた。だから彼女はそっと彼の隣に立ち、同じように川の向こう岸を見つめながら静かに話した。
「あの日のことを、思い出していたの?」
「あぁ」
彼は小さくうなずき、そして続ける。
「不思議なもんだよな。あれだけの事があったのに、今や覚えているのは俺たちと、“彼女”だけなんてさ」
「そうね。だけど、いいえ、だからこそ、私は決して忘れない。世界のために、そして二つの宇宙のために戦った、彼らのことを」
草原に小さな風が吹いた。
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ここは、先ほどの星とは違う場所のとある宇宙。いや、位相と言った方がいいかもしれない。なぜなら、発見されてるされてない以前に、誰にも認知されない場所なのだから。
そこで“彼女”が、羽ペンを持ち、白紙の本を広げていた(羽ペン・本と言っても、“彼女”が思念で生み出した概念のようなものだ)。“彼女”は小さく深呼吸をし、そして書き始めた。
私は子供の頃、眠る前にママが読んでくれる絵本が大好きだった。悪さを働く悪い人を主人公が知恵と勇気を持って倒して、永遠に幸せに暮らす。そんなハッピーエンドな物語が大好きで、現実もこんな風に単純なのだと思っていた。だけど、現実はそこまで単純ではない。むしろ、皆が幸せになるような終わりの方が少ない。私に起こったこともそうだし、私がこれを書くきっかけになったあの出来事だってそうだ。
本を書くのは初めてだったし、国語の成績も普通の私だから、うまく書けるかは自信がない。だけど、残しておきたい。例え今書いている本が幻のようなもので、誰にも読めないとしても、私自身が永遠にあの出来事を忘れないために。
これは、普段交わることなどあり得ない二つの宇宙が交わったことで起きた奇跡の物語。
楽しい普通の生活を夢見て戦った、家族のような絆で結ばれた人たちの物語。