仮面ライダーレンゲル☘️マギカ   作:シュープリン

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第0話 CONNECT

皆は、パラレルワールドという単語を聞いたことがあると思う。それは一言でいえば並行世界、つまり「選択によってあり得たもう一つの世界」の事だ。

 

 

そのパラレルワールドには、二つの法則が存在する。

 

 

一つ目は、ある世界にいる動植物は全て、そのパラレルワールドに存在するという法則だ。

 

 

例えば、ある世界にAという人物がいるなら、パラレルワールドにもAと全く同じ遺伝子配列を持った、つまり、理論上で言えば全く同じAという人物が存在しているということだ。ただし、その人物の職業、立場などはパラレルワールドごとに異なる。先ほどのAを例に挙げるなら、この世界ではAは学校の先生をだが、他の世界では警察官といったことがありうるのだ。

 

 

二つ目は、一つの世界で物理法則が書き換わった場合、他のパラレルワールドにも何かしらの影響が及ぶという法則だ。例えば、ある世界で重力加速度が9.8[m/s^2]だったのが、急に4.5[m/s^2]になった時、他のパラレルワールドでも重力加速度が変わるということだ。

 

 

ではそのようなパラレルワールドがいくつも乱雑に置いてあるのかと問われればそれは違う。

 

 

パラレルワールドはそれぞれグループごとにくくられて存在する。グループというのは、先に書いたルールのことで、存在している生き物が同じ、物理法則が同じ物という意味だ。そのくくりの事を「位相」という。そして、いくつも存在している位相の事を、「パラレルフェイス」と呼ぶ。和名で言えば「並行位相」これは、パラレルワールドよりもさらに大きな分岐、生き物の存在そのものを揺るがす分岐によって誕生する。

 

 

例えば、本来進化するはずだった生き物が進化を前に絶滅した、AとBが結婚してCが生まれるはずなのにDと結婚してEが生まれたなど、生死ではなく生死以前の段階の可能性によって多くの位相が生まれる。よって、物理法則なども他の位相とは異なるのだ。

 

 

ここまで長々と説明したが、これらは分かり易く言えば毛糸である。始まりの毛糸は同じ。しかし、その毛糸でマフラーを編むのか手袋を編むのかで編み方は違ってくるし、最後に出来上がるモノの形も使い方も全然違う。これがパラレルフェイスである。

 

 

毛糸には色があるように、使う毛糸によっては赤い手袋ができたり黄色い手袋ができたりする。しかし、大元の形や使い方は変わらない。これがパラレルワールドである。

 

 

手袋とマフラーの毛糸が絡むことがないように、パラレルフェイス同士が絡むことはない。

 

 

しかし、これは一般的な話である。世の中に絶対ないと言い切れるものは無い。

 

 

例えば、先ほど例にあげた手袋とマフラー。普通はこれらの毛糸が絡み合うことはないがもし二つに綻びがあったとしたら?多少は絡むかもしれない。今回話す出来事も、始まりはそんな小さな綻びだった。

 

 

しかし、さらにそれを悪化させる出来事が起きた。まるで、小さな綻びによって生まれた手袋とマフラーの絡みに気付かないまま、乱暴に引き出しにしまったかのような。つまり、さらに二つの位相を複雑に絡ませる出来事が起きた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

消えちゃうよ?

 

嫌だ

 

20回目のお誕生日が来たら消えちゃうよ?

嫌だ

消えちゃうよ?

 

消えちゃうよ?

 

消えちゃうよ?

消えちゃうよ?

 

 

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

 

 

その時、

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「君のその思いは、魂を差し出すのに値するかい?」

 

そう言いながら、一匹の生き物が近づいてきた。

その生き物は猫でも犬不思議な姿だった。

その生き物は真っ白な毛で覆われ、長い耳が垂れ下がっており、どういう原理なのか明らかに大きなイヤリングが浮いていた。

 

そして言った。

 

 

「僕の名前はキュウべえ!」

「確かに君はこのままでは20歳になった時に消えてしまう。だけど、僕と契約すれば、君をその運命から解放して上げられるよ?だから、僕と契約して、魔法少女になってよ!」

「さぁ、どうする?」

 

そんなの決まっていた。

 

「私は、まだ死にたくない!」

 

「契約は成立だ」

 

そう言って、キュウべえは、彼女の胸からあるものを取り出した。

「おめでとう。今日から君は、魔法少女だ!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

時間が止まった。

 

 

そして一人の少年が現れた。

 

 

その少年は青を基調とした服を着ていて、髪は普通の少年に比べて少し長く、髪にはどこかの民族を思わせるような髪止めをしてあった。

 

 

そして言った。

 

 

「僕はタイムジャッカーのウール!」

 

 

「確かに君は、20歳の誕生日を迎えた途端に消えてしまう。だけど、僕と契約を交わせば、その運命から解放されるよ」

 

 

「さぁ、どうする?」

 

 

そんなの決まっていた。

 

 

「私は、まだ死にたくない!」

 

 

「契約は成立だ」

 

 

すると少年は彼女の胸にストップウォッチのようなものを入れた。

 

 

「おめでとう。今日から君は、仮面ライダーファムだ!」




これにてプロローグは終了です。

次回からは第一章、睦月編をどうぞお楽しみください。
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