仮面ライダーレンゲル☘️マギカ   作:シュープリン

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ウォズ「この本によれば、普通の高校生常磐ソウゴ、彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。彼を倒す為に未来からやってきた妙光院ゲイツは、アナザーファイズを倒した帰りに時空の乱れに巻き込まれ、2002年に辿り着いてしまう。そこで仮面ライダー龍騎こと城戸真司、仮面ライダーナイトこと秋山蓮と出会うのだった。
全く、この私が我が魔王のこと以外の内容を紹介することになろうとは思わなかったよ。しかし、この物語は私にとっても未知の出来事だ。非常に興味深い」



第21話 問題、今回の話でゲイツは仮面ライダーシザースと出会うが彼らは協力する。 ○か×か

 金色のライダーとモンスターが戦ってる写真がOREジャーナルに届けられてからというもの、真司は仕事の合間を縫ってはそのライダーについて調べていたのだが、大した成果は挙げられなかった。

 

 写真は匿名で送り付けられていたのでその人への取材は不可能。写真が撮られた場所を突き止め、実際に現場に行ってみたりもしたが、特にこれといった手掛かりは無かった。

 

 神崎優衣の失踪と関係がある可能性が極めて高い以上、何とか接触を試みたいが完全に手詰まりだ。

 

 どうしたものかと考えあぐねていた時、OREジャーナルの扉が開いた。

 

 先輩の桃井令子(ももい れいこ)さんでも帰ってきたのかと思い見てみると、そこにいたのはそれよりもずっと老けたマダムだった。

 

 「すいません。娘を泉教から連れ戻してください!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「君真理 文恵(きみまり ふみえ)?と言うことはあんた…」

 

 「はい、先日水の宗教の事をこちらに投稿した者です」

 

 娘を助けて欲しい。そう頼んで来た女性。警察か探偵に言えと言いたい所だが、このような事は滅多にないので話だけでもと編集長の大久保 大介(おおくぼ だいすけ)が通した。

 

 「水の宗教って確か、飲むだけで幸福になるっていう水を扱ってる新興宗教ですよね?」

 

 側で聞いていたシステム担当の島田 奈々子(しまだ ななこ)が口を挟んだ。

 

 「新興宗教なんかじゃありません!あの宗教の性で、娘は変わってしまったのです」

 

 「娘が?どういう事ですか?」

 

 文恵にお茶を出した真司が尋ねる。文恵は順番に語り出した。

 

 「元々娘の志保(しほ)は、姉の杏奈(あんな)と一緒に暮らしていたんです。とても仲の良い仕舞でした。だけどある日、その杏奈は亡くなり、そのショックで娘は完全に傷心してしまいました。杏奈が生きている時は、地元に残った私と度々連絡を取っていたんですが、それも無くなりました。しばらく、一人で考えさせるのも良いと思ったんです」

 

 何とも可哀想な人だ。真司は志保に起きた悲劇に深く同情した。

 

 「それからしばらく経った時でした。志保が突然、元気な様子で実家に帰って来たんです」

 

 「ん?なら、良かったんじゃありませんか?」

 

 大久保大介は言った。

 

 「いいえ」

 

 文恵は首を横に振った。

 

 「志保は、完全に変わってしまいました。確かに見た目は元気でしたがその表情は虚ろで光が無かった。まるで、杏奈の死など無かったかのように、というよりその事実に無理矢理蓋をして、完全に拒絶しているような感じでした。また、志保は私の出す料理に対して当り散らすようになりました。野菜は何で洗ったか。ご飯を水道水で炊くなんて侮辱にも程があるなどと言ってご飯をひっくり返すようになりました。今までは、優しくて穏やかな娘だったのに。かと思えばフラッと外へ出て、家に帰って来た時は高級そうな宝石をいくつも身に付けていたということもありました。どこで手に入れたのか、お金はどうしたのかは全く言おうとしませんでした。そしてその次の日、娘は姿を消しました。その時娘の部屋で見つけたのがこれです」

 

 文恵が差し出したのは、水の宗教“泉”の勧誘チラシと何かの名簿だった。

 

 「これが例の宗教のポスターですか…」

 

 「娘はこの泉教の性で変わったに違いありません!お願いです!ここの事を調べてください!」

 

 「しかしですね、奥さん。こういうことなら我々より警察か弁護士の所に行った方が良いと思うんですが…」

 

 「それはもちろんやりました。元々私はその宗教の被害者弁護の会で活動をしていたんです。だけど、その会の人のほとんどが泉教に入ってしまったんです」

 

 「えっ?」

 

 真司が驚きで声をあげた。

 

 「弁護の会の代表者が教祖に直談判に行くということがあったんです。そのメンバーが全員、泉教に入信していたんです。お陰で被害者の会は空中分解していて、今では全く活動が無いのが現状です。他の弁護士を頼ろうにも、私個人だけで雇う余裕はありませんし。だから、場違いも承知で来たんです。前に泉教について投稿したのもそういう経緯があったからです」

 

 「なるほどな~。ミイラ取りがミイラになるような場所って事か。元々マイナスのイメージが付いてる人たちを1日で入信させるなんて相当だぞ。これは興味深い」

 

 そして大介は真司に泉教のポスターを渡して言った。

 

 「真司、お前この住所の所に取り敢えず行ってこい」

 

 「えっ!?俺がですか?」

 

 まだ見習い記者の真司に真っ先に呼び出しが掛かるのは初めてなので真司は驚いた。

 

 「お前は祭りの取材行ったらいつの間にか神輿を担いでいるタイプだろ?こういう取材にピッタリじゃないか。それに、お前はバカだからこういうのには逆に引っ掛からないだろ」

 

 「はい…ってオイ!」

 

 「どっちにしても今令子さんは行方不明事件の取材で手一杯ですからね。真司君しかいないと思います」

 

 話を聞いていた島田奈々子が言った。

 

 「というわけだ。真司、行ってこい」

 

 「はい、分かりました」

 

 バカだの言われたことは不本意だが、自分一人で取材ができる事を嬉しく思い真司は了承した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「どうも、お待たせしました。私は泉教の教祖、水面と申します。本日は取材とかで」

 

 「はい、OREジャーナルの城戸真司と申します。本日はよろしくお願いします」

 

 編集長からの助言で、まずは取材という形で近付こうという事になった。

 

 「まずは、え~っと…ここの宗教についての大まかな概要を教えて下さい」

 

 インターネットで事前に調べようとしたのだが、この宗教団体は公式サイトを作っていないらしく、掲示板などの不確かな情報しか拾えなかった。

 

 「まず私達の事を宗教などという下品な言葉で表現するのは止めてください。私達はそのような安直な団体とは違うのですから」

 

 「は…はぁ…」

 

 「でもそうですね。あの広告紙だけでは全ては伝わりませんからね」

 

 そう言って水面は懐から一冊の本を取り出した。

 

 「これが内で使用している聖書でございます」

 

 聖書なんて読んでも分からないだろと思いながらそれを見たとき唖然とした。それは、

 

 「あなたも、子供の時読んだことがあるのではありませんか?」

 

 イソップ童話の『金の斧・銀の斧』だった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 むかしむかしの おはなしです。あるところに しょうじきものの きこりが いました。

 

 あるひ しょうじきものの きこりは いずみの そばで てつのおのをつかって きをきっていましたが うっかりてがすべり おのをいずみに おとしてしまいました。

 

 きこりが こまりはてていると いずみに ひかりが あふれ そこから とてもうつくしいめがみさまが あらわれました。

 

 かのじょは いいました。

 

 「あなたがおとしたのは きんのおのですか? それとも ぎんのおのですか?」

 

 しょうじきものの きこりは いいました。

 

 「いいえ おとしたのは てつのおのです」

 

 すると めがみさまは ほほえみ

 

 「あなたは とてもしょうじきなひとです ごほうびにこの きんのおのとぎんのおのも さしあげましょう」

 

 といい てつのおのと いっしょに きんのおのとぎんのおのを もらいました。

 

 そのようすを かげからみていた うそつきのきこりは べつのひ てつのおのを わざと そのいずみに おとしました。

 

 めがみさまが あらわれて いいました

 

 「あなたが おとしたのは きんのおのですか? それとも ぎんのおのですか?」

 

 「りょうほうおとしました」

 

 するとめがみさまのかおは いかりであふれました。

 

 「あなたは とてもうそつきな ひとです。うそつきには どのおのも さしあげません」

 

 そういうと めがみさまは てつのおのもかえすことなく いずみへ かえっていきました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 誰でも知ってる昔話だ。別にこれといった違いもない。

 

 「これがどうしたっていうんです?」

 

 「分かりませんか?この童話で言いたい事は何ですか?正直者は幸せになれるという話ですよね?ズルをすれば人は不幸になる。正直に生きれば救われる。そういう教訓です」

 

 「しかし!」

 

 ここで水面が語気を強くして言った。

 

 「今はどうですか!?度重なる汚職、必要とあらば事実をねじ曲げて報道するマスコミ、生徒のいじめを見て見ぬふりする教師!このようなウソつきが現代社会を支配し、人が歪み出してる!」

 

 さっきまでの大らかさが嘘のように激しく語りだした。

 

 「その影響は遂に世界にまで溢れだした。我々が正しいと不都合な部分は隠して大々的に言うトップの性で起こる国同士の戦争、それによって引き起こされる環境汚染!今地球は悲鳴を上げているのです!ではその根本的な原因は何か?それは、正直な人が馬鹿を見ると皆知ってしまっているからだ。日ごろから嘘をついていると隠し事がうまくなる。しまいには隠してはいけないことまで隠そうとし、その隠匿が世界を歪ませている!それを正すために、我々は水の神、ゼイビー様が作る聖なる水を配布しているのです!」

 

 「それがその・・・幸せを呼ぶ水というやつですか?」

 

 水面の気迫に気後れしながらも真司は言った。

 

 「はい、そもそも正直者のきこりはなぜ正直者になりえたと思いますか?」

 

 質問の意味が分からなかった。お話だからではダメなのか?

 

 「私はね、彼は幸福であったからだと思うんですよ」

 

 「幸福?」

 

 「常に幸福を感じれる人間ならば気持ちに余裕が生まれる故に、ちょっとやそっとの事では嘘をつくなどという罪悪感がある行為はしなくなるものなんですよ。私たちはそれに目を付けたわけです。皆が幸せになれば、自ずと世界からうそつきはいなくなるであろうと。つまり我々は、正直者の数を増やそうとしているのですよ」

 

 ここで水面は立ち上がり、頭を下げていった。

 

 「あなたたちが我々の水を宣伝してくれたお陰で水の売れ行きも順調です。あるがとうございました」

 

 「あ、いえ、そんな・・・」

 

 真司は照れるように言った。

 

 「しかし―、」

 

 水面の目がギラリと光った。

 

 「取材する気も無いのに取材に来たと嘘をおっしゃるのは頂けませんねぇ」

 

 「え―」

 

 「正直者を増やす活動を一番積極的に行っていますからね。私は女神、ゼイビーさまより『金の斧』の称号が与えられているのです。その加護があれば、嘘なんてすぐわかりますよ」

 

 そして、何か思い出したかのように手を叩くとさらに続けた。

 

 「そうだ。本日、この教会でゼイビー様に祈りをささげる儀式を行うのですが、ぜひ出席してください・・ね?」

 

 「は、はい・・・」

 

 有無を言わさず、拒否権の無さを示す目をしていた。それに押され、真司は了承した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 妙光陰ゲイツは、あてもなく辺りを散策していた。OREジャーナルの元に“侵入者”の可能性が高いライダーの写真が届けられてから二か月経つが、大した成果は挙げられてない。それらについて全く情報が与えられていないというのもあるが、一番は、

 

 「紅茶一つ」

 

 「はいはい、蓮ちゃ~ん、紅茶お願いね~」

 

 今ゲイツが寝床にしている喫茶店、「花鶏」のオーナーであり神崎優衣の叔母、神崎沙奈子(かんざき さなこ)が海外旅行から帰って来たのだ。そのため、長期休業中だった花鶏はオープンすることになり、蓮、ゲイツ、そして真司までもその店を手伝わされる羽目になった。お陰で神崎優衣の行方やその他もろもろの調査する時間がほとんど取られているのが現状だ。ゲイツは、店が落ち着いてきたのでそっちを蓮と沙奈子に任せ、調査に出たというわけだ。

 

 せめて、“10の怪物”の一匹でも倒すことができれば上々なのだが、

 

 「きゃぁ~~~~~~~!!!!!!」

 

 悲鳴が聞こえ、ゲイツは駆けだした。

 

 見るとそこでは、ピンクの硬い体を持ったモンスターが女性をミラーワールドへ引きずり込もうとしている所だった。

 

 ミラーモンスター、テラバイター

 

 ゲイツはそのモンスターに対して飛び蹴りし、無理矢理引き剥がした。

 

 「逃げろ!」

 

 女性は急いでガラスから離れた。テラバイターはミラーワールドへ入ってしまった。

 

 「逃がすか!」

 

 ゲイツは手元から時空ドライバーを取り出し腰に巻いた。そしてゲイツライドウォッチを取り出し、起動させた。

 

『ゲイツ!』

 

 それを時空ドライバーにセットし、腕を大きく回してドライバーを掴んだ。

 

 「変身!」

 

 そしてそのまま時空ドライバーを360度回転させた。

 

『RIDER TIME 仮面ライダーゲイツ!』

 

 顔に「らいだー」と書かれた仮面ライダーゲイツに変身すると、ゲイツはミラーワールドへ入っていった(変身すれば、誰でもミラーワールドへ入る事ができた)

 

 その様子を付近を巡回していた警察官、須藤雅史(すどう まさし)が見ているとも知らずに。

 

 「悲鳴が聞こえて来てみれば、とんでもないモノに出会えたな」

 

 そして彼は懐からカニのマークが彫られているカードデッキを取り出した。

 

 「"侵入者"発見」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ゲイツはミラーワールドへ入った。だが、辺りを見渡しても先ほどのモンスターの姿は無かった。

 

 「クソッ!逃げられたか」

 

 諦めて戻ろうとしたとき、

 

 「ハァ!」

 

 横からハサミを構えたライダーが飛び出してきた。

 

 ゲイツは間一髪の所でそれをかわした。

 

 そこには、オレンジ色の硬い鎧に覆われた、見た目がカニのようなライダー、仮面ライダーシザースの姿があった。

 

 「お前、何者だ?」

 

 「ようやく見つけましたよ、"侵入者"。あなたを倒してライダーバトルを再開させます」

 

 そして再度ハサミ―シザースバイザー―を構えて向かってきた。

 

 正解は、×だ。

 

 ゲイツはそれを両手で流したが、間髪入れずまた突進してきた。ゲイツはハサミを受け止めながら言った。

 

 「待て!俺は"侵入者"じゃない!それは恐らくタイムジャッカーの仕業だ!」

 

 「タイムジャッカー?そんなものは知りませんね。嘘をついて誤魔化せると思ったら大間違いですよ」

 

 シザースはゲイツを蹴りあげて振りほどくと、デッキからカードを一枚取り出してシザースバイザーにセットした。

 

 『STRIKE VENT』

 

 シザースの右手にカニのハサミのような装甲―シザースピンチ―が取り付けられた。

 

 「お前がその気なら、こっちも本気で行くぞ!」

 

 『ジカンザックス OH!NO!』

 

 ゲイツも自身の武器を取り出した。

 

 「フ!」

 

 「ハァ!」

 

 ゲイツとシザースは自身の武器をぶつけ始めた。ゲイツは何とか斧の斬撃を与えようとするのだが、その攻撃は全てシザースピンチによって防がれてしまい、逆にその耐久と重さから受け流される事が多かった。

 

 無防備になった胴体へシザースは下から上へとシザースピンチによる打撃を与え、そのまま大きくそれを突いた。

 

 「ぐわぁ!」

 

 シザースピンチの重い攻撃をもろに受けたゲイツは吹っ飛ばされてしまった。

 

 「接近戦じゃ部が悪いか」

 

 『YOU!ME!』

 

 ゲイツはジカンザックスを斧モードから弓モードに変え遠距離戦に切り替えた。

 

 「はぁ!」

 

 「無駄ですよ」

 

 『GUARD VENT』

 

 シザースはシェルディフェンスを召還し、ゲイツの攻撃を防いだ。

 

 「こういうことも出来るとは驚きですが、私には及びませんね」

 

 「そうだな。戦闘法を変えよう」

 

 そしてゲイツは右腕から別のライドウォッチを取り出した。

 

 「それは…?」

 

 「お前が防御で行くなら、こっちはスピードで勝負だ」

 

 『ドライブ』

 

 ゲイツはウォッチ作動させると、時空ドライバーのゲイツライドウォッチがセットされてる方とは反対側にウォッチをセットした。そして、変身したのと同様に時空ドライバーを回転させた。

 

『ARMER TIME DRIVE!ドラ~イブ!』

 

 ゲイツの背後にアーマーが出て来たと思えば、それが次々とゲイツの体にはめられていった。

 

 ゲイツの両肩に車のタイヤが嵌められ、姿形も赤に白いラインのスタイリッシュなデザインに変わっていった。そして顔の「らいだー」の文字も「どらいぶ」と変わった。

 

 「姿が変わった!?」

 

 その変形にシザースは驚いた。

 

 「勝負はここからだ。ハァ!」

 

 「なっ!?グワァ!」

 

 気がつくと、シザースは吹っ飛ばされていた。ゲイツは格段に上がったスピードでシザースに突進していたのだった。

 

 ゲイツは方向転換するとさらに追い討ちで一発、二発と食らわせた。

 

 直線的だが先ほどとは比べ物にならないスピードにシザースは追い付く事が出来ず、ただただ攻撃を受け続けた。

 

 時空ドライバーの真骨頂、それは、他のライダーのライドウォッチをセットすることでそのライダーの力を使えるという事だ。

 

 今ゲイツがセットしたのは、仮面ライダードライブのライドウォッチ。つまり、今のゲイツは仮面ライダードライブの力を使って戦っていた。

 

 現在、ゲイツはドライブの他にも3つのライドウォッチを持っている。

 

 2068年にいた時、オーマジオウから時空ドライバーとドライブライドウォッチと共に盗んだゴーストライドウォッチ、2018年に起きたアナザービルドにまつわる事件で手に入れたクローズライドウォッチ、そしてアナザーフォーゼとアナザーファイズにまつわる事件で手に入れたファイズライドウォッチだ。

 

 「くっ、うぅ…」

 

 あまりの猛攻にシザースは為すすべが無かった。

 

 「これで終わりだ」

 

 ゲイツは最後の突進を仕掛けた。しかし―、

 

 「ぐわぁ!」

 

 それは突如飛んできたブーメランによって失敗に終わった。

 

 見るとそこには先ほど逃げたと思われていたテラバイターが立っていた。逃げたのではなく、ずっと隠れて機会を伺っていたのだった。

 

 「さっきのモンスターか。はぁ!」

 

 ゲイツはテラバイターに狙いを変えた。

 

 テラバイターは再度ブーメランを投げた。ゲイツはそれをスライディングで躱し、モンスターの懐に入るとパンチを一発食らわせた。戻ってくるブーメランはジャンプで躱し、手元に戻るブーメランを受け取った隙にさらにもう一発食らわせた。

 

 ゲイツはまた一度距離を置くと、そのまま直線的により加速をつけて突進していった。

 

 テラバイターは何とかブーメランでガードしたが、完全には衝撃を抑えることができず後ろに後ずさった。

 

 「止めだ」

 

 『FINISH TIME! ドライブ!』

 

 ゲイツはゲイツとドライブのライドウォッチを押すと、時空ドライバーを回転させた。

 

『ヒッサツ! ターイムバースト!』

 

 さっきまでとは比べものにならないスピード、加速でアクセル全開。スポーツカーのエンジン音をかき鳴らしながら何度も何度も全方向へモンスターに打撃攻撃を与えていった。

 

 あまりの猛攻に耐えきれず、テラバイターは爆発四散した。

 

 「ん?あのライダーは…?」

 

 気が付くと、シザースの姿は無くなっていた。

 

 「あいつは…逃げたのか」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 とある弁護士事務所。そこに君真理とは別の、元泉教の被害者弁護の会のメンバーが訪れていた。

 

 「なるほど、泉教ですか」

 

 「はい、私は、息子をそこから連れ戻そうとずっと被害者弁護の会に所属していたのですが、そこの主要メンバーが全員泉教に入信してしまったんです。だから助けてください。私一人の力じゃ、到底泉教には敵いません!」

 

 「分かりました。全てこの、スーパー弁護士、北岡秀一(きたおか しゅういち)にお任せください」

 

 

続く




皆さん、お久しぶりです。三週間ぶりくらいでしょうか?

毎週日曜に更新すると言っておいて長い間無断休載してしまい、申し訳ありません。

ここ最近、リアルが忙しく、もしかしたらここから先も毎週更新ができないかもしれません。

誠に勝手ですが、ご容赦ください…。

次回はゲイツサイド後編です。令和ライダー、ゼロワンが始まりましたが、こちらではまだまだ平成ライダーが大活躍。お楽しみに。
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