その日はなぎさは泣き疲れたのかそのまま眠ってしまった。睦月は自身の涙を拭うとなぎさをゆっくり持ち上げて、自分のベッドに寝かし付けた。
なぎさの顔は涙の跡で真っ赤だったが、その表情は穏やかに見えて、静かに寝息を立てていた。
時刻は午前3時。
睦月はベッドの側で横になるとそのまま眠った。
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午前9時。睦月が起きて、朝ごはんの準備。
午前10時。なぎさが起きて、二人で少し遅い朝食。
午後12時。軽く昼食。
午後1時。二人で散歩。特に宛はない。
午後3時。スーパーで買い物。
午後5時。クインテットに帰宅。
午後6時。夕食の準備。
午後7時。二人で夕食。
午後8時30分。なぎさがお風呂。
午後9時。睦月がお風呂。
午後10時30分。就寝。
普通だった。小夜がいなくなる前まで過ごしていた何もない日々。だけど、そんな時間を噛み締めるように二人は穏やかに過ごした。魔女やライダーの話はお互いに振らなかった。
時間が必要だったからだ。
落ち着いて、気持ちを整理する時間が。
幸運にも、モンスターや魔女と出会う事も無かった。
とりとめの無い話をして、風を感じて、セミの鳴き声に耳を傾けて、優雅に流れる雲のように時間の流れに身を任せる。
そんな中でも、いくつか変化があった。買い物の時、なぎさがチーズを持ってきたのだ。チーズが彼女にとってどういう存在だったのか。それが分かっていた睦月は黙ってそれを籠に入れた。
なぎさも、起きたばかりの時は昨夜の事を引きずって元気が無かったが、ゆったりとした時間を過ごしていく内に少しずつ回復していった。
本当に久しぶりに感じた時間だった。
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しかし、いつまでもそうしてはいられない。
そんな日々を二日過ごして三日目。そろそろ大丈夫だろうと思った睦月はなぎさに、これからの事を話し始めた。と言っても…、
「魔女を探す?」
「うん。やることは変わらず、俺たちはそれで行こうと思う」
「それはやっぱり、魔女にされた人を助ける為にですか?」
「もちろんそれもあるけど、魔女を探せば、またどっかで愛矢に会えるって思ったから」
「愛矢に?」
睦月は頷くと、自分の考えを詳しくなぎさに明かした。
「晴人は俺たちといる時はずっと魔女の動向を気にしていた。何故だ?それは、あいつの言う目的に、魔女の力が必要不可欠だからだと思うんだ」
目的についてはなぎさから聞いた。愛矢が、なぎさをパラディに正体するために訪れた事も。
彼の目的、それは、平たく言えば、「一つだけ願いが叶うなら何願う?」という質問に対して「それを無限に叶えられるようにしてほしい」と答えるようなモノだ。
それを手に入れる事が出来れば、世界なんて幾らでも自分の都合の良いようにできる。世界征服なんていうのも夢じゃない。なるほど、確かに『楽園(パラディ)』と言うことだ。
晴人達にとっては。
パラディとはつまり、世界征服を企む恐ろしい組織なのである。
愛矢や他のライダー達もその恩恵の欲しさに集まっている。ライダー達は分からないが、愛矢は、自身のリセットを望んでいるのだと言う。
なぎさから、自身の体の事を聞かされた時は本当に驚いた。もちろん、なぎさが使い魔を暴発させた時、彼女の体に何かあると思っていたが、まさか彼女自身の体がグリーフシードを中心にして魔力によって再現された結界だったとは思ってもみなかった。
それについて申し訳ない気持ちになっていると、なぎさが言ってくれた。
「睦月は悪くないのです。それに、例え普通の体じゃなくても、それがあったから睦月とも出会えたし、なぎさの本当の気持ちも分かったし、その力で睦月を守れた。だから、もう気にしてないのです!」
いつの間にか、なぎさは強くなっていた。
「でも、今って魔女はどれくらいいるのですか?」
そう。問題はそこだ。
「ライダー達は魔女の事を"10の怪物"と呼んでいた。つまり、最初魔女は10体居たと思う」
だけど、これまでの間に睦月はなぎさ、愛矢、千翼、小夜の魔女、そしてキャンプ場にいた魔女の合計5体を倒した。
晴人らはキャンプ場の魔女とは別に、他のグリーフシードを持っていた。記憶を呼び戻したのはそのグリーフシードの力だ。つまり、睦月が倒したのと他に既に倒された魔女が1体。
「そしてこれだ」
睦月はなぎさにOREジャーナルのホームページに掲載されていた記事を見せた。それは、幸福の水を扱った宗教、泉教の教祖が逮捕されたという記事だった。
「これは、晴人が裏に魔女が絡んでいると睨んでいたヤツだ。現に、教祖の『金の斧』とかいうヤツは、何をやっていたのか全く覚えてないらしい」
「それって、魔女の口付け!?」
「多分。そして、それが壊滅したと言うことは、裏にいた魔女も恐らく倒されたんだと思う。つまり、残りの魔女は」
「10ー7で3体…」
「か、それ以下だな」
シャルロッテのように、何か事件が起こるより前に倒された可能性も考慮して睦月は付け加えた。
「でも、少なくともまだ全てが倒された訳じゃない」
と、今度はとある新聞記事を見せた。
「火事…ですか?」
「この地域で頻繁に起こるようになった火災事件だ。この記事によると、警察は犯人と思われる人物をつきとめているが、全員が行方不明で逮捕ができない、しかも犯人達は犯行前に全員とある廃ビルに出入りしてるのが分かったから、そこには近付くなって事が書かれてる。晴人の話じゃ、「炎のビル」って呼ばれてるらしい」
「じゃあ、ビルに入った人に口付けして、火事の家の人と犯人を魔女が餌にしているとしたら…!」
「うん。この場所に魔女がいる可能性が極めて高い。だから俺たちも、ここを調べてみようと思う」
だけど、と、睦月は声を落として続けた。ここからが大切な事だ。
「恐らくそれは晴人達も考えてる。始めに怪しいって言ってきたのはあいつだったからな。正体を明かして、なぎさちゃんも仲間にできないって分かったから、もう容赦はしないだろうと思う。遠慮なく攻撃される。殺すつもりで」
「うん」
なぎさは重い表情で頷いた。
「それに、相手はパラディだけじゃない。あのライダー達は俺たちみたいにバックルにデッキが無いライダーを"侵入者"と呼んでいた。多分、それを理由に他のライダーも襲ってくるし、野生のモンスターだっている。さらにこれだ」
睦月は3枚のラウズカードをなぎさに見せた。どれも文字も絵も無い空のカードだ。
「あの時、晴人のアジトに初めて行った時にREMOTEで解き放ったヤツだ。その後、あいつの武器―ウィッチバイザーって言ったか?―によって上書きされて、野生に還っちまった。これもどうにかしないといけない」
今現在、野生に還ったアンデッドは3体。クラブのカテゴリー7、ダイヤのカテゴリー8とカテゴリーQ。
「それに対して俺たちは二人だけ。多分、かなり厳しい戦いになると思う」
「それも、覚悟の上です」
違う。別に、覚悟の有無を確認したくてそんな話をしているんじゃない。
「だから、一つだけ約束してくれないか?絶対に無茶はしないって、何があっても、絶対に生きて帰るって」
睦月が一番伝えたかった事はそれだった。もう、誰も傍に居ないなんて嫌だったから。なぎさが、あの日々が楽しかったと言うように睦月もあれは欠けがえのない日々だったから。
もう、小夜のような思いはしたくない。
「それは…もちろんなのです。約束はするけど…」
なぎさは睦月の目を見て続けた。
「それは、睦月もだからね」
そう言ってなぎさは右手の小指を出した。
「睦月が辛い思いをするのを、なぎさは見たくないから…なぎさも約束は守るから…だから睦月も、無理はしないって……」
「………………………」
なぎさの言葉に睦月は嬉しくなってつい口元が緩んだ。
そして睦月もまた、右手の小指を出した。
「うん。分かった。約束」
それはお互いにとって初めてで、大切な指切りだった。
嘘吐いたら針千本飲ます。それ位重要な事だった。
これからは針千本飲ませない為にお互いにお互いを守るのだ。
結んだ小指の温かさになぎさはスッと微笑みを見せた。それは、久しく見せていなかったとても穏やかで、優しい笑顔だった。
そんな表情を見せてくれた事に睦月が嬉しくて、
コツン…コツン…
窓を叩く音が2度聞こえた。二人はすぐに真剣な表情になった。顔を見合わせて頷くと、二人はすぐにバックルを手元に持ってきた。
窓を二度叩く音、それは、ダイヤのカテゴリー10、カメレオンアンデッドが出した音で、誰かがこちらに来る合図だった。
晴人に家を知られてる以上、今度は攻撃しに訪れるかもしれない。そう思い、見張り用にアンデッドを何体か解き放っていたのだ。
始めは家を警備しろと命令していたのだが、宅配便の人にもアンデッドは警戒し、間違えて襲い掛かった事があったので、以来誰かがこちらに来る時は知らせるようにとだけ伝えてあった。
コンコンコンコンと、金属の階段を一段一段踏みしめる音が聞こえる。足音が真っ直ぐこちらに向かっていた。ただの配達の人か、それともー、
ガチャっとドアノブが半回転した。室内に更なる緊張感が広がった。しかしー、
「あー、やっぱ掛けてるわよね。もう!手が塞がってるのに~!ちょっと~睦月~!いるんでしょ!?開けて~!」
ドアの向こうから何とも気の抜けた声が聞こえてきた。
というかこの声って…。
「あれ~?まだ寝てるのかな?ったく~!えーっと、鍵…鍵…っと、あった!」
クインテットに来た人、その正体に睦月の顔はみるみる青くなった。
「睦月?どうしたのですか?」
「なぎさちゃん、すぐにバックルを隠して。早く」
「えっ?は…はいなのです」
なぎさは近くにあった引き出しの中に戦極ドライバーをしまった。睦月のバックルもその中に。
その直後、ガチャっと一際大きな音が聞こえ、誰かが部屋に入ってくる音が聞こえた。
「は~、ただいま~!いや~!本っっっっ当疲れた!睦月~!夏休みだからっていつまでも寝てるんじゃないの。早く起きて…って、何よ、起きてるじゃない!何でさっき返事…を…」
ダイニングに来たその女性は、睦月を見て、その後に傍にいる少女を見て固まった。
頭の中に無数のクエスチョンマークがあることは容易に想像できた。
「誰?この子…」
「あっ…えっと…」
咄嗟に何も言葉が出てこなくて、しどろもどろになってしまった。そんな睦月の横をなぎさは通り過ぎ、一歩前に出ると、ペコリとお辞儀をし、もしも誰かに自分の事を聞かれた時はこう答えるようにと事前に仕込んでいたセリフをなぎさは言った。
「初めまして。睦月の遠い親戚の、百江なぎさなのです!」
部屋一面にさらに冷たい空気が漂った。
ごめん、なぎさちゃん。この人にだけはその嘘は通じない…。
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大成 野原(おおなり のはら)。クインテットの大家で、睦月の父親の妹の娘。つまり、睦月の叔母にあたる。
睦月とは10歳差があり、子供の時からずっと姉のように慕っていた。睦月が家を出てからクインテットに住むようになったのは、彼女の誘いがあったからだ。
「ねぇ、しばらく家に住まない?」
黒髪ポニーテールに眼鏡が特徴で、非常に外向的。故に学生時代は彼女のファンクラブがあったレベルでモテていたんだとか。
卒業後はクインテットの大家を勤めながら、海外のボランティア活動に参加し、世界中を飛び回っている。
大学近くに新しいマンションができ、アパートクインテットに睦月以外の人がいなくなってからは、社員と違って人一倍喜んでいた少し不思議な女性だった。
「だってこれで、今まで以上に世界中を旅できるでしょ?」
今はチベットにいて、そこのボランティアが充実してると聞いていたからしばらく帰ってこないと思っていたが…迂闊だった。だからといって、ずっとチベットにいるわけが無いじゃないか。
という訳で、親戚に百江なぎさなんて言う女の子が居ないことはもちろん知ってる。嘘は無意味だ。
「ヴッ…えっとこれは……」
「冗談は良いから。で?この子は誰?あんたとどういう関係なの?」
「うぁあっとぉ…えーっと、そう!親戚!家族ごっこ!」
「家族ごっこ?」
「そう!本当は、大学の友達の妹で、訳あってこっちでしばらく預かってるんだよ!そうだよね!ね!?」
「う…うん、そうなのです!さっきはごめんなさいなのです!」
何かを察したのか、なぎさもすぐに口裏を合わせた。
「ふーん、訳あって…ねぇ。その訳って?」
やっぱそうくるよね…。
野原さんは昔から妙な所で感が鋭い。
「えっと…この子の!両親が入院しちゃって、暫く兄の友達の家に居たんだけど、え~、その友達も大学の都合で暫く家を空けなくちゃいけなくなっちゃって、それで!家に来たって訳で…」
「ふ~ん、なるほどねぇ…」
と、野原はなぎさの顔をグッと覗きこんだ。
「じゃあなぎさちゃんは、もう暫くここにいるのかなぁ?」
「えっと…はい!なのです!その…お兄ちゃんが!迎えに来るまで!」
「そう…」
野原はそう言うと、横目でテーブルとキッチンをチラッと見ると、ようやく笑顔になって言った。
「分かったわ。私はここの大家の大成 野原よ。全く、睦月もそういうことなら連絡すればいいのに!」
「あ~、ごめん!まさかこんなに早く帰って来るとは思わなくて」
「ちょっとここに用事があったからね。それに合わせて帰ってきたのよ、ハイ!お土産のクッキー」
「あっ、ありがとう…」
「めんどくさいから、今日は荷物ここに置かせて?じゃあ私、ちょっと出掛けるから」
「えっ?もう?」
「言ったでしょ?用事があるって。なぎさちゃんが居るなら尚更急がないと!じゃね!」
それだけ言うと、バタっと出ていった。
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「つーかーれーたー」
野原が出てってまもなく、ラウズカードなどを全て片付けた睦月はテーブルにグデーっと伸びた。
「今のが大家さんなのですか?」
「そ、いつもは一度海外に行くと半年は帰ってこないから完全に油断してたよ。あ~もう、何で今に限って…」
「何か、なぎさが居るから急がなきゃって言ってたのです」
「うーん…野原さんは昔からサプライズが好きだったからな~、なぎさちゃんの歓迎会でもやるのかも」
「それはとっても楽しそうなの…! 睦月!モンスター!」
「えっ!?」
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店で前から頼んでいたモノと、新たに頼んだモノを入れた紙袋を持ち、野原は家路を急いでいた。
「(急な注文で大丈夫かと思ったけど、何とかなって良かった)」
紙袋をチラッと見てから、野原は急ぎ足で戻った。そこでー、
キーン キーン キーン キーン…
「? 何?この音…」
聞き慣れない音が鼓膜に、脳に響き、不快感で野原は立ち止まった。
不安、恐怖、それらを増長させるような、そんな音だった。どこから聞こえてきたのかと辺りを見渡したその時、
「危ない!!」
「えっ!?」
野原が後ろを振り返ったのと、金色の男が棍棒で"何か"を吹き飛ばしたのが同時だった。
吹き飛ばされたそれは人間ではなく、青くてカミキリムシのような姿をし、手にはブーメランを持っていた。
ミラーモンスター ゼノバイター。
吹き飛ばした金色の男も、見たことが無いほど長く、重そうな武器を片手に持ち、見る限り対怪物といった出で立ちだった。
「がぁぁぁぁ!!」
モンスターは吠えると、ブーメランを彼に振り下ろした。
「ふっ!!」
それを、長い棒で受け止める。カチャカチャと小刻みに揺れていたが、一瞬の隙を突いて彼が一蹴りし、モンスターはよろめく。
そこをすかさず男が棍棒を何度もぶつけ、確実にダメージを与える。
しかし、相手も負けて無かった。棍棒の一振りをブーメランで防ぐと、すかさず後ろにジャンプして距離を取り、それを投げる。
ガン!
大きく鈍い音がした。男がブーメランを棍棒で防いだのだ。
しかし、完全には威力が殺せなかったようで、「グッ」っと小さく呻いた。
手応えありと思ったのか、返ってきたブーメランをキャッチしたモンスターはその勢いのまま再び発射。
「グワア!」
また棍棒に当たったが、体勢を保つことが出来ず後ろに転がった。
「ギヒ…」
短く笑ったモンスターは、今度はそれを野原に向かって投げた。まだ標的を諦めた訳では無かったのだ。
「あっ……」
「!! 野原さん、危ない!グワァァ!!」
ブーメランは野原に直撃することは無かった。咄嗟に金色の男が庇ったからだ。だがしかし、ダメージが大きく男はその場で崩れた。
「くそぉ…いてぇ…」
「その声…あんた、もしかして…」
畳み掛けるように再びブーメランを放った。あわや男に当たろうとしたその時ー、
「ふん!」
それは緑の盾を持った、もう一人のライダーによって防がれた。
「大丈夫ですか?」
「あぁ…ごめんな。約束したばっかだってのに…」
「全く、やれやれなのです。やっぱりなg…じゃなくて、私がいないとダメダメなのです」
「そうだな…ところで、あっちの方は?」
「バッチリ倒したのです!」
「よし!じゃあこっちも」
『ABSORB QUEEN』 『FUSION JUCK』
男がカードを腕に付けたモノに入れた瞬間、がたいが大きく、姿が変わっていった。
「一気に終わらせるぞ!」
「了解なのです!」
最初に動いたのは緑のライダーだった。ラッパのような武器を生成し、発射。それをモンスターはジャンプしてかわす。
だが、二人の狙いはこれだった。
金色のライダーは、両腕に付いているモーニングスターを空中のモンスターに向けて投げたのだ。
モンスターは咄嗟にブーメランで防御しようとしたが、巨大なハンマーを防げる訳もなく。
「ギャァァァ!!」
モーニングスターの威力に背中から倒れた。
「今だ!」
「はいなのです!」
金色の男の合図に、緑はベルトに付いた刀を二回プッシュ。
『セイヤ!』
ラッパから、渦巻き顔の球が現れ、それがどんどん大きくなっていった。
『メロンスカッシュ!』
「!!!」
負けると思ったのか、それが発射される直前にモンスターは側の鏡に入った。巨大な球体は鏡の側で爆発し、鏡は破損。モンスターには当たらなかった。
「逃げたか……」
そう言うと、金色のライダーは野原に振り返り、
「大丈夫ですか?」
と問いた。
「はい」と答えながら立ち上がるのを見て、金色の男は満足して頷いた。
「大丈夫そうだね。じゃあこれで…」
と、緑のライダーと一緒にどこかへ行ってしまいそうだったから…
「ちょっと待って!!」
野原はその腕を掴んで止めた。どうしても聞きたい事が山ほどあったからだ。
「これ、どういう事なの?あんた、何やってんの!?睦月……」
こうして金色と緑のライダーの、睦月となぎさの秘密はあっさりとバレたのだった。
See you Next game
約2カ月ぶりの投稿。
皆さま、お待たせしてしまい大変申し訳ありませんでした。
論文の執筆や溜めてた娯楽作品の消化に時間を使っていましたので…。
これからはあまり間を空けないように、精進していきますので何卒、よろしくお願い致します。