仮面ライダーレンゲル☘️マギカ   作:シュープリン

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平成最終日&令和初日記念ということで今日と明日に最新話を投稿します。


いよいよ第二章 魔女編スタートです!


記念すべき第一話は、遂にゥ我が救世主登場!


祝え!


第二章 魔女編
EP06 鏡の中の異変 2002


~これは、睦月が初めてレンゲルに変身するよりも前の物語~

 

 

「こちらゲイツ。アナザーファイズは倒した。ツクヨミ、そっちはどうだ?・・・・・・・そうか。アナザーフォーゼは倒せたか。ならこれから2018年に帰る。じゃあな」

 

 

 そういうとゲイツはファイズフォンⅩを切った。そしてタイムマジーンに乗ると、

 

 

 「時空転位システム起動」

 

 

 そう言って、行き先を2018年にセットした。

 

 

 彼の名前は明光院(みょうこういん)ゲイツ。2068年から時空を行き来できる機能を持つタイムマジーンに乗ってツクヨミと共に2018年に来た未来人だ。

 

 

 彼の住む2068年は最悪の世界だ。オーマジオウと呼ばれるライダーがすべてのライダーを滅ぼし、自身が魔王として君臨している世界。その世界での人口は今の人口の半分しかいない。そんな絶望の中でも人類はあきらめなかった。人類は反乱軍を結成し、なんとかオーマジオウを倒そうと奮戦した。ゲイツは、その反乱軍の一員だった。

 

 

 しかし、オーマジオウの圧倒的な強さを前に次々と仲間が倒れていった。そこでゲイツは、ツクヨミ―先ほどの電話の相手―と共にジオウが魔王になる日であるオーマの日よりも前の過去へ戻り、後にオーマジオウになる男、常盤ソウゴを倒すことを決意した。しかし、2018年のソウゴからはオーマジオウの気配が無かったので、すぐに倒すのはやめて、しばらく共に行動することで彼の行動を見張っていたのだが、そんな彼は今とある事情で2003年に来ていて、これから2018年に戻るところだった。

 

 

時間軸を移動している最中、突然その異変が起きた。

 

 

 突然、大きな衝撃が来てタイムマジーンが揺れた。

 

 

 「なっ、何だ!?」

 

 

 ゲイツはすぐに外の様子を見た。そして、目の前の光景に言葉を失った。

 

 

 時空のトンネルにテレビの砂嵐のようなノイズが走っており、大きく乱れていたのだ。そして、その影響はタイムマジーンにも現れた。先ほどの大きな衝撃が連続的に来るようになり、ついに制御を失ったのだ。まるで、台風に飛び込んだ船のように。

 

 

 「ツクヨミ、聞こえるか!?緊急事態だ!」

 

 

 ゲイツはどうにかしてツクヨミと連絡を取ろうとした。しかし、

 

 

 「ゲ・・・・・・どうし・・・・応・・・・」

 

 

 ノイズが混じっていてよく聞こえない。連絡を取ることはできなかった。そして、これまでで一番大きな衝撃が来た。

 

 

タイムマジーンはそれによって完全に制御を失い、そのまま時間の流れに飲み込まれていった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ゲイツは目を覚ました。タイムマジーンは止まっていた。どうやらどこかの時間に流れ着いたらしい。

 

 

 ゲイツはすぐに、タイムマジーンのコンピューターを確認した。メインコンピューターはどこも壊れていない。まだ飛ぶには問題ない状態だった。だから―

 

 

 「時空転移システム起動」

 

 

 彼は再度行き先を2018年にセットして時空のトンネルに乗ろうとした。しかし―

 

 

 ガタッ!

 

 

 「なっ!?」

 

 

 今まで起こったことのないことが起きた。

 

 

 「なぜ、トンネルに入れない!?」

 

 

 いつもなら自然に入れるはずの時空のトンネルに入ることができなくなっていた。まるで、壁を張られたかのように。こんなことは初めてだった。

 

 

 「ツクヨミ、応答しろ。ツクヨミ」

 

 

 ゲイツは何とか通信を取ろうとしたが、繋がらなかった。ファイズフォンXでも同様だ。

 

 

 「時間が、完全に隔絶されてやがる」

 

 

 これらのことが意味することはそれしかなかった。ソウゴ達がいる2018年と今ゲイツがいる世界が何故か繋がっていないのだ。なぜかゲイツは、ツクヨミやソウゴがいる2018年の時間軸から完全に外れてしまったようだった。

 

 

 「だが、それでも時空のトンネルへは入れるはずだ。ジオウのいる世界とは異なるとしても、別の2018年へ行くことはできるはず。それすらかなわないとなると、これはただごとじゃないな」

 

 

 ゲイツはそう呟き、自分が今いる時間を確認することにした。

 

 

 「2002年・・・」

 

 

 これだけの現象が起きている以上、原因はこの2002年にあると思い、ゲイツはタイムマジーンを降りた。そこは広い空き地だった。どこへ行こうか考えていた時、一人の男が近づいてきた。黒いコートを着た、長身の男だった。

 

 

 「ようやく見つけたぞ。“侵入者”」

 

 

 「侵入者だと?お前は誰だ?」

 

 

 「お前には恨みは無いが、こっちにも事情があるんだ。倒させてもらう」

 

 

 そう言うと、長身の男はコウモリの絵が入ったカードデッキを目の前にかざした。何も無かった場所からベルトが現る。

 

 

 「変身!」

 

 

 そして彼はデッキをベルトにセットした。彼の体に鎧が纏われた。黒いマントを持ち、前身は銀色の鎧で覆わていた。その姿は西洋の騎士のようだった。仮面ライダーナイトである。

 

 

 彼は腰から細剣-ナイトバイザー―を取り出し言った。

 

 

 「神崎優衣をどこへやった?」

 

 

 「神崎優衣だと?何の話だ?」

 

 

 「とぼけるな。後ろの妙な機械、あれはお前が“侵入者”だという何よりの証拠」

 

 

 「侵入者だと?どういう意味だ?」

 

 

 「そこまでしらばっくれると言うなら、力ずくで聞き出すまで!」

 

 

 そして蓮は飛び出した。それをゲイツはかわし、手元からベルトを取り出し腰に巻いた。

 

 

『時空ドライバー』

 

 

 「話の聞かない奴だ」

 

 

 さらにゲイツは、仮面の絵が描かれたストップウォッチのような道具を取り出し、上部のスイッチを押した。

 

 

『ゲイツ』

 

 

 そしてそれを先ほど巻いたベルトの右にセットし、ベルトを傾けた。そしてそれを両手に持ち、

 

 

 「変身!」

 

 

 ベルトを一回転させた。

 

 

『ライダータイム 仮面ライダーゲイツ!』

 

 

 そんな音声と共に彼の体は赤と黒を基調としたスーツに包まれた。そして顔には「らいだー」と書かれた文字が。仮面ライダーゲイツである。

 

 

 そしてゲイツはナイトが振り下ろしたナイトバイザーを腕で防いだ。

 

 

 「本性を表したな。これでもまだ自分が“侵入者”じゃないと言えるか!?」

 

 

 「何の話だ?」

 

 

 「とぼけるな」

 

 

 と、ナイトは一度離れ体勢を立て直した。

 

 

 「そのベルト。それは明らかに俺たちとは違う。お前が別の世界から来た何よりの証拠だ」

 

 

 「おい待て、確かに俺はこの時間の人間じゃないが、その侵入者というものじゃない。神崎優衣というのも知らない」

 

 

 「どうだかな」

 

 

 そう言うとナイトはベルトからカードを一枚取り出した。そしてナイトバイザーの柄の部分を開き、そこにカードを入れた。

 

 

『SWORD BENT』

 

 

 するとナイトの上空から太刀が降りて来た。

 

 

 「話の聞かない奴だ。ならこっちも容赦しないぞ」

 

 

『時間ザックス! OH! NO!』

 

 

 ゲイツも斧を取り出す。

 

 

 「はぁぁぁぁぁ!」

 

 

 「うぉぉぉぉぉ!」

 

 

 二人がより激しくぶつかるその瞬間。

 

 

 「おいちょっと待て!蓮!」

 

 

 という声と共に一人のライダーが間に入って来た。二人は急ブレーキで足を止める。

 

 

 「おい城戸、邪魔をするな!」

 

 

 「相手はライダー。人間だぞ。話も聞かずに戦う馬鹿があるか!」

 

 

 そして彼はゲイツの方を向き、

 

 

 「あんたも、もう止めろ。色々と聞きたいことがある」

 

 

 そう言った。

 

 

 そのライダーは、赤を基調としたスーツを鎧で覆った格好をしていて、頭には鉄の甲冑。その頭頂部にはドラゴンの頭をような絵が印字されていた。

 

 

 そしてこのライダーをゲイツは知っていた。2068年にあるオーマジオウの石像。そこにあった他のライダー達の石像、その中の一つだった仮面ライダー龍騎だ。

 

 

 そして龍騎とナイトの二人は変身を解いた。それに倣い、ゲイツも変身を解く。

 

 

 「どうやら少しは話の聞く奴が現れたようだな。俺は明光院ゲイツ。お前たちは?」

 

 

 「俺は城戸真司(きどしんじ)。OREジャーナルって所で記者をやってる。で、こっちは秋山蓮(あきやまれん)だ」

 

 

 そして真司は真剣な表情になり言った。

 

 

 「お前には色々と聞きたいことがある。話してくれるよな?」

 

 

 「知ってることなら。こっちもお前たちに聞きたいことがあるからな」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 喫茶店「花鶏(あとり)」そこは、真司と蓮の下宿先であり、神崎優衣の祖母が経営してる店だ。

 

 

 適当な椅子に腰を下ろし、ゲイツはまず自分のことを説明した。本当はこっちから質問したい気分なのだが、蓮がまだ疑いの目で見ていることがどうにも気になったからだ。全てを語り終えた後、真司は口を開いた。

 

 

 「つまり、お前は今から66年後の未来から来て、そのオーマジオウとかいうのを止めに来たということか?」

 

 

 「まぁ掻い摘んでいえばそういうことだ。そのジオウの所に戻る途中に何故か2002年に飛ばされ、帰れなくなったということだ」

 

 

 色々思うことはあるだろうが、とりあえず真司は納得したようだ。蓮はまだ完全には信用してるわけでは無さそうだが。

 

 

 「じゃあ、今度はこっちが聞く番だ。侵入者とはどういうことだ?この世界で今何が起きてる?」

 

 

 実をいうと、ゲイツは侵入者が誰かについては見当が付いていた。だが、それを確信するために、まずは真司たちが持っている情報を聞こうと判断した。

 

 

 蓮は、懐から先ほど使っていたカードデッキを取り出した。

 

 

 「俺たちは皆、神崎士郎という男からこのデッキを貰いライダーになった。ミラーワールドと呼ばれる鏡の中にある空間で他のライダーと戦い、最後の一人になることを目的としてな」

 

 

 ライダー同士で戦うというのは気になったが、話の腰を折りたくないのでゲイツは黙った。

 

 

 蓮は続ける。

 

 

 「3日前のことだ。俺は仮面ライダーシザースという、俺と同様に神崎士郎に選ばれたライダーと戦っていたのだが、その途中で神崎士郎が急に現れたんだ。そして俺たちライダーにこう言った」

 

 

 『ライダーバトルは中止だ。お前たちにやってもらいたいことがある。今ミラーワールドがとても不安定な状態に陥っている。このままでは、お前たちは最後の一人になっても願いを叶えることができない。それを阻止したいなら、この原因を作った“侵入者”、そしてモンスターとは違う「10の怪物」を倒せ』

 

 

 「“10の怪物”?」

 

 

 ゲイツは眉をひそめた。蓮は先ほどのカードデッキを取り出して言った。

 

 

 「俺たちが神崎士郎から貰うデッキは「ブランク」と呼ばれていて変身してもあまり強くはない。だから、適当にミラーワールドに住むモンスターと契約を交わすことで力を得ている。「10の怪物」とは、それらモンスターとは異なる異質の存在のことだ」

 

 

 「とにかく強いんだよ。攻撃の規模がモンスターとは全然違くてよ!」

 

 

 と、真司は続ける。

 

 

 「俺たちは一度会ったのだが、それはミラーワールドとはまた異なる独自の空間を持っていて、無数の手下を率いていた。そして怪物はとても異様な姿をしていた。翼人間と言うか、羽で女性のような形に作られたような存在で、風を操る能力を持っていた。恐らく、他にも特異な能力を持っているのだと思う」

 

 

 ここで蓮は言葉を切り、ポケットからあるものを取り出した。

 

 

 「そしてこれが、その怪物を倒したときに出てきたものだ」

 

 

 強いと言っておきながら倒したのかとゲイツは内心で感心しながらそれを受け取った。しかし、これはゲイツも見たことが無いモノだった。

 

 

 「これは?」

 

 

 「俺たちにも分からない。俺たちは勝手にあの怪物を倒した証のような物だと思っているが、何か意味のあるものだろう」

 

 

 蓮はここでコーヒーに少し口をつけ、さらに続けた。

 

 

 「本来ならこのデッキは、鏡―自分の姿が写るモノなら何でも―に写すことで変身ができるのだが、今はデッキをかざし、変身したいと望むだけで変身ができる。また、ミラーワールドの世界へ一度入れば、出口は入って来た姿見しかないはずなのだが、それも無くなり、変身させしていれば全ての姿見から出入りが可能になった。これらはあの侵入者が現れた影響であり、神崎士郎が言っていたミラーワールドの乱れなのだと思う」

 

 

 「なるほどな。それで、お前が言っていた神崎優衣とかいう人は何者だ。さっきの話とどう関係している」

 

 

 この質問には真司が答えた。

 

 

 「優衣ちゃんは、神崎士郎の妹で、俺たちは彼を探すために優衣ちゃんと一緒にいたんだ。でも、行方不明なんだ」

 

 

 「行方不明?」

 

 

 「神崎士郎が俺たちにライダーバトルの中止を呼びかけた前日から、優衣ちゃんは買い物から帰ってきてないんだ」

 

 

 「タイミング的にも、優衣の失踪には侵入者が大きく関わっていると思っている」

 

 

 と、蓮は続ける。

 

 

 ゲイツはここで、“侵入者”について思ったことを口に出した。

 

 

 「その“侵入者”については心当たりがある」

 

 

 「マジか!それは・・・?」

 

 

 「ミラーワールドで異変が起き、俺は時空の乱れに巻き込まれてここにたどり着いた。これらの異変が関係しているとすると、“侵入者”の正体は一つ、タイムジャッカーだ」

 

 

 タイムジャッカー。それは、オーマジオウの誕生を阻止しようとしてるもう一つの勢力の事だ。しかし、彼らの目的は平和などではなく、オーマジオウに代わる別の王を用意して、それを操り世の中を支配することであるので、ゲイツ達とも敵対していた。タイムジャッカーは、適当な人間に近づき、契約を迫る。そして、契約が完了した時、その人物をアナザーライダーと呼ばれるライダーの力を持った怪物に姿を変える。ゲイツが最初2003年にいたのも、そのアナザーライダーを倒すためだった。

 

 

 「なるほど。確かにそれだけの力があれば、ミラーワールドに何かしらの細工ができるのも不思議じゃない。神崎優衣がアナザーライダーとやらになったのだとしたら、帰ってこないのも説明がつくしな」

 

 

 「おいちょっと待て。優衣ちゃんが怪物になったって言いたいのかよ」

 

 

 「まだそうと決まったわけでは無いが可能性は十分にあるということだ」

 

 

 「だが、仮にアナザーライダーが関わってるとしたら、気を付けた方がいい。今まで何度かアナザーライダーと戦ってきたが、ここまでの時空の乱れを起こした者はいなかった。それに“10の怪物”というのもまだよく分からないしな」

 

 

 とゲイツは二人に忠告したが、蓮は、

 

 

 「強いかどうかは興味は無い。相手が何者だろうと倒す。それだけだ」

 

 

 と一蹴した。それに―、と蓮は続ける。

 

 

 「俺はまだこいつを完全に信用しているわけではない」

 

 

 「おい蓮、そんな言い方・・・」

 

 

 と、真司が何か言おうとするが、

 

 

 「タイムジャッカーの存在は理解できたが、こいつが別の世界から来たという事実は変わらない。嘘をついている可能性もあるしな。だからしばらくお前を監視させてもらう。少しでもお前が怪しいと感じたら倒してやる。覚悟しておけ」

 

 

 「・・・・・・・」

 

 

 ゲイツはその言葉に軽いデジャヴを感じた。今の言葉は、自分がソウゴに向けて言った言葉とほとんど同じだったからだ。いつも見張ってる側の人間だったのにここでは見張られる立場にあるのは、何とも皮肉な話である。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 しかし、あれから一週間、特に何も起こらなかった。神崎優衣を探しに3人でミラーワールドの中を探したり(変身すればゲイツも入ることができた。これもミラーワールドが乱れてる影響なのだろう)したが、“侵入者”にも“10の怪物”にも出会うことは無く、時々現れる野生のモンスターと少し戦う程度で終わった。しかし、ミラーワールドから出た直後に真司に掛かって来た一本の電話で事態は急変した。

 

 

 「もしもし?編集長?どうしたんですか?」

 

 

 「おい真司。さっき送ったメールを見て見ろ」

 

 

 「メール・・ですか?」

 

 

 「おう。読者から匿名で送られてきたんだけどよ。凄いぞこれは。合成なんかじゃねぇ。正真正銘の本物だ」

 

 

 そう言うと電話を切った。真司は編集長に言われた通りメールに添付された写真を見ると、

 

 

 「―!!」

 

 

 真司は驚きで目を見開いた。

 

 

 「おい城戸、どうした?」

 

 

 「蓮、ゲイツ。これを見て見ろ」

 

 

 真司の下に届いた写真。それは野生のモンスター、ゲルニュートと金の仮面ライダーが戦っている写真だった。

 

 

続く




ゲイツサイドから始まった第二章。


ミラーワールドで起こっている異変、迷い込んだゲイツ、アナザーライダー、魔女・・・


これらが交わることで何が起こるのか。ぜひお楽しみください。


では、魔女との戦いを描いた第二章 魔女編、いよいよスタートです!

明日も更新するのでお楽しみください。
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