ではどうぞ!
全員分のステータスを確認した後、俺たちはメルド団長に連れられて宝物庫に来ていた。それぞれの天職にあった武器を選ぶためだ。
宝物庫の中には、ファンタジー世界でしか見ることのできないような剣や杖、盾などが、種類毎に分けて保管されていた。
その光景に皆はテンションが上がったらしく、はしゃぎながら各々の天職に見合った武器を探していた。
かく言う俺もテンションが上がっていたりする。オタクとしてゲームやアニメなどに浸かっていたハジメも喜びを露わにしている。
そんな俺の隣には一緒に剣を探しに来た雫がいる。
「さすがに圧巻ね。装飾が多くて使いにくそうな物が多いけど」
「まぁ宝物庫って言うぐらいだし、実戦向きじゃないのもあるかもな」
そう、この宝物庫には装飾過多な武器が多いのだ。戦い用より、儀礼用として使われているのかもしれない。
「メルド団長が言っていたアーティファクトなんじゃないかしら?宝石とかも武器によって違う能力を持ってたりするじゃない」
「そうだな。それと、雫ってこの話題についてこれるんだな。興味ないのかと思ってたし」
「私じゃないわよ。香織が南雲君との話題のために勉強していたのだけど、それに巻き込まれたのよ……」
「なーる。だから白崎はハジメに内緒でアイツの好きなアニメや漫画について教えて欲しいって頼んできたのか」
「そうよ。おかげであなたたちとそれなりに話せるくらいにはなったわ」
そんな軽口をしながら物色するも、雫の反応がイマイチよくない。
「アーティファクトって言ってる割には合わないみたいだな」
「悪くはないんだけどね……刀のほうがしっくり来るのよ」
なるほど。雫の実家である八重樫剣術道場は古流剣術なので、刀を使う。
まぁ俺は理由がそれだけでないことを、とある事情で知っているが、本人は知らないようなので言う必要はないだろう。
別の場所から騒がしい声が聞こえたので見てみれば、勇者(笑)が宝物庫の中でも別格であろう一振りの長剣を手にしていた。その剣の刀身は光っているようだ。
「驚いたな。これは国宝の聖剣なんだが……簡単に使い手として選ばれるとは流石だな。期待しているぞ」
まぁわかりきっていたことだ。聖剣を使えない勇者がいたら、それこそまさに勇者(爆)だろう。
しばらく探索していると、壁際に掛けられている十字剣を見つけた。柄の部分には、血のように赤い宝石が埋められている。なんでも、吸血鬼の血を封じ込め、魔力を流すことで一時的だがステータスが爆発的に上がるらしいとメルド団長が教えてくれた。だが、一度魔力を流すと使用者の魔力が枯渇するまで吸い続けるので封印指定のものらしい。
〝-----オレを手に取れ-----”
「……え?」
声が聞こえた。でもそっちを見てもあるのは十字剣だけ。まさか……こいつが……?
“-----オレを……掴め-----”
俺はその声に従うように十字剣へと手を伸ばす。
「ちょっと、悠聖?!」
雫の制止する声すら無視して柄を掴む。その瞬間、俺の中に何かが入ってくる感覚に襲われる。人の形をした闇のようにおぞましいもの。目を逸らしたくても逸らせない。そして目の前まで迫ってきたソレは俺の体を包むように広がり-----そこで俺の意識は途切れた。
読了ありがとうございます。
たくさんの感想送ってもらったんですけどそれの半数近くが一方通行=ロリコンだからオリ主もロリコンで天職欄に書いてあると思ってましたってのが多くてびっくりしましたwwオリ主はロリコンじゃないよ……多分。でも愛ちゃんは見た目ロr…グフッ(作者は殴打されました)
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