ありふれた世界で一方通行   作:双剣使い

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どうも、おはこんばんにちわ。双剣使いです。遅くなってしまいました。大学の課題やってたら締め切りギリギリまでかかったのでなかなか書けなかったんですよ……

奈落に落ちるまで書くと長くなりそうなので分割です。

ではどうぞ!


別れの時 前編

 

 

 

 橋の両サイドに現れた赤黒い光を放つ魔法陣。通路側の魔法陣は十メートル近くあり、階段側の魔法陣は一メートル位の大きさだが、その数がおびただしいのだ。

 

 小さな無数の魔法陣からは、骨格だけの体に剣を携えた魔物があふれ出してきた。

 

 

「ま、まさか……〝トラウムソルジャー〟なのか⁈」

 

 

 後方を確認していた団員が驚愕を露わに叫ぶ。なんでも、前方のベヒモスほどではないが、それなりに深層の魔物だ。が溢れるように出現した。目玉の代わりであろう赤黒い光が、空虚な眼科の奥で不気味に光っている。その数は、既に百体近くに上っており、尚、増え続けているようだ。

 

 だが、雰囲気でわかる。目の前の“トラウムソルジャー”なら俺や勇者(仮)の力で突破できるだろう。けど、反対側はそうじゃない。団長の反応から察するに“ベヒモス”はかなりやばそうだ。

 正直なところを言うと、俺一人でも戦うことはできる。だが、所詮は戦えるだけであって、勝てるわけじゃない。俺の現在のステータスでは決定打に欠ける。

 惜しむらくは、ベイ中尉の聖遺物を使えないことだ。基本性能の肉体強化は既に発動しているようで、訓練中にあまり痛みを感じ無くなっていたのには驚いた。しかし、未だ血の杭を形成するには至っていない。能力として発現しない以上、戦術の一つとは考えられない。また、ベクトル操作能力も完璧に扱えていないのだ。並立思考を使った高速演算はほとんど物にした。しかし、未だに一方通行のように腕を振るだけで空気ベクトルを掌握するなどができず、対象に直接触れなければベクトルを操れないのだ。練習しようと考えていた矢先に今の状況だ。運が悪すぎる。

 

 

「グルァァァァァアアアアア!!」

 

「ッ!?」

 

 

 後方から聞こえた咆哮に思わず振り向く。そこにいたのは、瞳から赤黒い光を放ち、鋭い牙と爪を一鳴らし、頭部の兜から生えた角から炎を放ってこちらを威圧するトリケラトプスだった。

 

 その咆哮で正気に戻ったのか、団長が矢継ぎ早に指示を飛ばす。

 

 

「アラン!生徒達を率いてトラウムソルジャーを突破しろ!カイル、イヴァン、ベイル!全力で障壁を張れ!ヤツを食い止めるぞ!光輝、お前達は早く階段へ向かえ!」

 

「待って下さい、メルドさん!俺達もやります!あの恐竜みたいなヤツが一番ヤバイでしょう!俺達も……」

 

 

 勇者(爆)が何やらトンチンカンなことを言い始めた。自惚れる訳じゃないが、一行の中で一番強い俺でさえ勝てる保証がないのだ。俺よりも弱いお前が出張っても瞬殺されるだけだぞ。

 

 

「馬鹿野郎!あれが本当にベヒモスなら、今のお前達では無理だ!ヤツは六十五階層の魔物。かつて、“最強”と言わしめた冒険者をして歯が立たなかった化け物だ!さっさと行け!私はお前達を死なせるわけにはいかないんだ!」

 

 

 メルド団長の鬼気迫る表情に一瞬怯むも、「見捨ててなど行けない!」と踏み止まるクズ勇者。

 

 どうにか撤退させようと、再度団長がクソ之河を説得しようとした瞬間、ベヒモスが咆哮を上げながら突進してきた。このままでは、撤退中の俺たち全員を轢き殺すだろう。

 

 そうはさせるかと、ハイリヒ王国最高戦力が全力の多重障壁を張る。

 

 

「「「全ての敵意と悪意を拒絶する、神の子らに絶対の守りを、ここは聖域なりて、神敵を通さず――〝聖絶〟!!」」」

 

 

 二メートル四方の最高級の紙に描かれた魔法陣と四節からなる詠唱、さらに三人同時発動。一回こっきり一分だけの防御であるが、何物にも破らせない絶対の守りが顕現する。純白に輝く半球状の障壁がベヒモスの突進を防ぐ!

 

 衝突の瞬間、凄まじい衝撃波が発生し、ベヒモスの足元が粉砕される。橋全体が石造りにもかかわらず大きく揺れた。撤退中の生徒達から悲鳴が上がり、転倒する者が相次ぐ。

 

 トラウムソルジャーは三十八階層に現れる魔物だそうだ。今までの魔物とは一線を画す戦闘能力を持っているのは想像にかたくない。前方に立ちはだかる不気味な骸骨の魔物と、後ろから迫る恐ろしい気配に生徒達は半ばパニック状態だ。

 隊列など無視して我先にと階段を目指してがむしゃらに進んでいく。騎士団員の一人、アランが必死にパニックを抑えようとするが、目前に迫る恐怖により耳を傾ける者はいない。

そんな中で俺は一人黙々とトラウムソルジャーを迎撃し続ける。右手に持った剣を振るい、トラウムソルジャーに触れる瞬間にベクトルを操作、普通ではありえない速度で吹き飛ばし、他のトラウムソルジャーも巻き込んで橋の下へと落としていく。左の拳も同じように使う。別にクラスメイトを守るために戦っているわけじゃない。自身を含めて、雫とハジメ、白崎に団長ぐらいは助けなければ行けないと考えたからだ。前者の三人は言わずもがな、団長はこの国の大切な戦力だ。何よりも、人格者として評価できる。それ以外は、助けられたら助けるレベルだ。あ、クソ之河はどうでもいいよ。

 

 

「早く前へ。大丈夫、冷静になればあんな骨どうってことないよ。うちのクラスは僕を除いて全員チートなんだから!」

 

 

 視界の端で、自信満々に女子の背中を叩いて励ますハジメを捉えた。どうやら、トラウムソルジャーに殺されそうになった少女をハジメが錬成の応用で倒したようだ。「うん! ありがとう!」と元気に返事をして前線に掛けていく女子生徒。

 

 

「ハジメ!」

 

「あ、悠聖!大丈夫?」

 

「おいこら、それはこっちのセリフだよ。お前、よくこんな状況で他人を助ける余裕あるのな」

 

 

ちょっと皮肉ってみると、サラッと流してカウンターを打ってくる。

 

 

「そういう悠聖だって、八重樫さんとか助けるつもりで戦ってるんでしょ?僕と一緒だよ!」

 

「ハッ、そういうことにしといてやるよ。で、ここからどうすんだ?今のままだとお前のクラスメイトが死ぬぞ」

 

「そこは自分のクラスメイトって言わないんだね……とりあえず、あの骨を突破しなきゃいけないんだ。でもクラスの連携が取れてないから……」

 

 

そう言ってこちらを見るが、首を振って拒否する。なぜなら―――

 

 

「止めろハジメ、そんな何かを期待するような目を向けるな。悪いけど、クラスメイトをどうにかしろって言われても出来ねぇよ。暴力による支配なら別だが」

 

 

そう、教室での俺の人付き合いの少なさ故に、俺にはカリスマ性が欠けている。雫やハジメ、白崎、あとは影の薄さ日本一(遠藤)ぐらいしか話す相手がいなかったから当然と言えるが。ハジメもそれをわかっているから、「だよねー」と流し気味だ。

 

 

「仕方がないから天之河君を呼んでくるよ!それまで悠聖はここを保たせられる?」

 

「癪だが、最適なのはあの野郎か。だが良いのか?女子はともかく男子はお前のことネタにしてたんだぞ。それでも助けるのか?」

 

「うん、あんなことをされても一応はクラスの仲間だからね」

 

 

そう言ってハジメは笑う。俺一人の力では守りたいものも守れるかわからない以上手間をかけたくないのだが、仕方ないか。

 

 

「ホント、お前のお人好しさには呆れるぜ。けどまぁ……嫌いじゃァねェな」

 

 

これは別に絆されたとかそういうのじゃない。ただ肉壁が多ければいいと思っただけなのだ。譲歩じゃない。ないったら無いのだ。

 

 

「あれは任せろ。今のうちにお前はあのクソ勇者を呼んでこい。早くしねぇと見捨てちまうかもしれねェからなァ!」

 

「うん、任せた!」

 

 

そう言ってハジメはクソ之河たちの方へと走り出した。正直、俺も向こうへ行って雫の安否を確認したい。だが、トラウムソルジャーをどうにかしなければ撤退もままならないのだ。我慢するしかない。

 

 

「ほんじゃま、いっちょやるかァ!」

 

 

俺は足裏のベクトルを操作し、トラウムソルジャーの群れに殴り込んだ。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(三人称side)

 

 

 ハジメは、トラウムソルジャーを悠聖に任せるとクラスのリーダーである天之河を呼びに最前線へと走り出した。

 

 ベヒモスは依然、障壁に向かって突進を繰り返していた。

 障壁に衝突する度に壮絶な衝撃波が周囲に撒き散らされ、石造りの橋が悲鳴を上げる。障壁も既に全体に亀裂が入っており砕けるのは時間の問題だ。既にメルド団長も障壁の展開に加わっているが焼け石に水だった。

 

 

「ええい、くそ!もうもたんぞ!光輝、早く撤退しろ!お前達も早く行け!」

 

「嫌です!メルドさん達を置いていくわけには行きません!絶対、皆で生き残るんです!」

 

「くっ、こんな時にわがままを……」

 

 

 メルド団長は苦虫を噛み潰したような表情になる。

 この限定された空間ではベヒモスの突進を回避するのはあまりにも難しい。それ故、逃げ切るためには障壁を張り、押し出されるように撤退するのがベストだ。しかし、その微妙なさじ加減は戦闘のベテランだからこそ出来るのであって、今の天之河達戦闘初心者には難しい注文だ。

 

 その辺の事情を掻い摘んで説明し撤退を促しているのだが、天之河は聞く耳を持たない。〝置いていく〟ということがどうしても納得できないらしく、また、自分ならベヒモスをどうにかできると思っているのか目の輝きが明らかに攻撃色を放っている。悠聖の言う虚構の正義感と異様な思い込みが裏目に出ている。

 迷宮であまりにも簡単に魔物を倒せたことから、少し自分の力を過信してしまっているようである。戦闘素人の天之河達に自信を持たせようと、まずは褒めて伸ばす方針が失敗していた。

 

 

「光輝!団長さんの言う通りにして撤退しましょう!」

 

 

 雫は状況がわかっているようで天之河を諌めようと腕を掴む。内心では、悠聖の危惧を誰よりも理解していたので、何度も撤退を促すのだが、どうにもならない。

 

 

「へっ、光輝の無茶は今に始まったことじゃねぇだろ?付き合うぜ、光輝!」

 

「龍太郎……ありがとな」

 

 

 しかも、坂上が天之河に続こうとするのを見て、勘違いが加速する。それに雫は舌打ちする。

 

 

「状況に酔ってんじゃないわよ!この馬鹿ども!」

 

「雫ちゃん……」

 

 

 苛立つ雫に心配そうな白崎。

 

 そこに、一人の男子が飛び込んできた。

 ハジメである。

 

 

「天之河くん!」

 

「なっ、南雲!?」

 

「南雲くん!?」

 

 

 思わず雫はトラウムソルジャーのたむろする方を見る。いつもならこんな時に天之河をどうにかしようとする悠聖がいなかったからだ。

 

 

「大丈夫だよ、八重樫さん。悠聖なら向こうで戦ってるから」

 

「そ、そう」

 

 

 ハジメに見抜かれていたことに戸惑いながらも安堵する雫。悠聖自身が気づいているかは置いておいて、自分が悠聖を想っていることを知っているのは親友の香織だけだと思っていたからだ。確かに、よく見てみると時々トラウムソルジャーの隙間から見慣れたくすんだ白髪が見える。

 

 雫が悠聖の生存報告に内心ホッとしている横で、ハジメは物分りの悪い天之河を必死に説得していた。

 

 

「早く撤退を! 皆のところに! 君がいないと! 早く!」

 

「いきなりなんだ? それより、なんでこんな所にいるんだ! ここは君がいていい場所じゃない!ここは俺達に任せて南雲は……」

 

「そんなこと言っている場合かっ!」

 

 

 ハジメを言外に戦力外だと告げて撤退するように促そうとした天之河の言葉を遮って、ハジメは今までにない乱暴な口調で怒鳴り返した。

 

 いつも苦笑いしながら物事を流す大人しいイメージとのギャップに思わず硬直する天之河。

 

 

「あれが見えないの!? みんなパニックになってる! リーダーがいないからだ!悠聖と騎士団の人が頑張ってるけど、いつかは被害者が出る!」

 

 

 天之河の胸ぐらを掴みながら指を差すハジメ。

 

 その方向にはトラウムソルジャーに囲まれ右往左往しているクラスメイトと、何とかして状況を打開しようと奮闘する悠聖とアランの姿が見えた。

 

 訓練のことなど頭から抜け落ちたように誰も彼もが好き勝手に戦っている。効率的に倒せていないから敵の増援により未だ突破できないでいた。悠聖も圧倒的パワーで敵を落としているが、少しでも彼の意識がそれたら、取り返しが付かないだろう。

 

 

「一撃で切り抜ける力が必要なんだ!皆の恐怖を吹き飛ばす力が!悔しいけど、それが出来るのはリーダーの天之河くんだけでしょ!前ばかり見てないで後ろもちゃんと見て!」

 

 

 呆然と、混乱に陥り怒号と悲鳴を上げるクラスメイトを見る天之河は、ぶんぶんと頭を振るとハジメに頷いた。

 

 

「ああ、わかった。直ぐに行く!メルド団長!すいませ――」

 

「下がれぇーー!」

 

 

 〝すいません、先に撤退します〟――そう言おうとしてメルド団長を振り返った瞬間、その団長の悲鳴と同時に、遂に障壁が砕け散った。

 

 暴風のように荒れ狂う衝撃波がハジメ達を襲う。咄嗟に、ハジメが前に出て錬成により石壁を作り出すがあっさり砕かれ吹き飛ばされる。多少は威力を殺せたようだが……

 

 舞い上がる埃がベヒモスの咆哮で吹き払われた。

 

 そこには、倒れ伏し呻き声を上げる団長と騎士が三人。衝撃波の影響で身動きが取れないようだ。天之河達も倒れていたがすぐに起き上がる。メルド団長達の背後にいたことと、ハジメの石壁が功を奏したようだ。

 

 

「ぐっ……龍太郎、雫、時間を稼げるか?」

 

 

 天之河が問う。それに苦しそうではあるが確かな足取りで前へ出る二人。団長たちが倒れている以上自分達がなんとかする他ない。

 

 

「やるしかねぇだろ!」

 

「……なんとかしてみるわ!」

 

 

 二人がベヒモスに突貫する。

 

 

「香織はメルドさん達の治癒を!」

 

「うん!」

 

 

 天之河の指示で香織が走り出す。ハジメは既に団長達のもとだ。戦いの余波が届かないよう石壁を作り出している。気休めだが無いよりマシだろう。

 

 天之河は、今の自分が出せる最大の技を放つための詠唱を開始した。

 

 

「神意よ! 全ての邪悪を滅ぼし光をもたらしたまえ! 神の息吹よ! 全ての暗雲を吹き払い、この世を聖浄で満たしたまえ! 神の慈悲よ! この一撃を以て全ての罪科を許したまえ!――〝神威〟!」

 

 

 詠唱と共にまっすぐ突き出した聖剣から極光が迸る。

 

 先の天翔閃と同系統だが威力が段違いだ。橋を震動させ石畳を抉り飛ばしながらベヒモスへと直進する。

 

 

 坂上と雫は、詠唱の終わりと同時に既に離脱している。ギリギリだったようで二人共ボロボロだ。この短い時間だけで相当ダメージを受けたようだ。

 

 放たれた光属性の砲撃は、轟音と共にベヒモスに直撃した。光が辺りを満たし白く塗りつぶす。激震する橋に大きく亀裂が入っていく。

 

 

「これなら……はぁはぁ」

 

「はぁはぁ、流石にやったよな?」

 

「だといいけど……」

 

 

 坂上と雫が天之河の傍に戻ってくる。天之河は莫大な魔力を使用したために肩で息をしている。

 

 先ほどの攻撃は文字通り、勇者である天之河の切り札だ。残存魔力のほとんどが持っていかれた。背後では、治療が終わったのか、メルド団長が起き上がろうとしている。

 

 そんな中、徐々に光が収まり、舞う埃が吹き払われる。

 

 その先には……

 

 無傷のベヒモスがいた。

 

 

 

 低い唸り声を上げ、天之河を射殺さんばかりに睨んでいる。と、思ったら、直後、スッと頭を掲げた。頭の角がキィーーーという甲高い音を立てながら赤熱化していく。そして、遂に頭部の兜全体がマグマのように燃えたぎった。

 

 

「ボケッとするな!逃げろ!」

 

 

 メルド団長の叫びに、ようやく無傷というショックから正気に戻った光輝達が身構えた瞬間、ベヒモスが突進を始める。そして、光輝達のかなり手前で跳躍し、赤熱化した頭部を下に向けて隕石のように落下してきた。

 

 

「なっ……」

 

「急げ、早く下がれ!」

 

 

 団長が天之河達に逃げるように声を張るが、驚きのせいで天之河達はすぐに動くことができない。

 もう駄目だと雫が思った時、真横を何かが高速で通り抜けた。

 その何かは落下中のベヒモスの頭部に直撃し、一瞬だけ動きを止める。

 

 

「雫ぅぅぅぅ!」

 

 

 ベヒモスが止まった一瞬のスキをついて、よく見慣れた白髪が豪風を伴って駆け抜けた。

 

 

 ゴッキィィィィィン!?

 

 

 轟音を立ててベヒモスと白髪の男子―――悠聖が激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。長かった……
次は後編。奈落に落とすぜ!


アンケート締め切りました。

ヒロイン強化アンケート~雫Ver.~ 期限は、勇者一行がベヒモスを倒すまで

  • 直死の魔眼
  • 聖遺物「緋々色金」
  • 鬼呪装備:阿修羅丸
  • 七天七刀

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