この物語は二代目魔法少女『愛夢 姫乃』の最後の戦いである。
しかし、その戦いは初代魔法少女の『田中清子』も関わっており……?
この作品は『翠昌◆秋』様から肖像権を頂いた作品となります。
また、この作品はサンプル作品からの設定を使っています。
そのためサンプルのを見てからの方が楽しめると思います。
ですが、全ての設定が入ってる訳ではありません。
では、本編をお楽しみください。
ここはとある平行世界の日本。
この世界では昔、悪の組織【マンダーラ】が人々から笑顔を消そうとした。
だが、その野望は一人の魔法少女の『奇跡の魔法』によって砕かれた。
しかし親玉を消しただけで、組織の残党はまだ残っている。
残党を完全に壊滅させようと頑張っていた魔法少女だが、年には勝てない。
魔法少女はいずれ復活される【マンダーラ】を倒す……いや、倒してもらうために跡継ぎを探した。
舞台は悪の組織【マンダーラ】が壊滅してから76年後から始まる。
そして『翠晶◆秋』様のサンプル作品から半年たったある日の出来事である───
◆
「お婆ちゃん、大変だよ!」
この少女は新しい魔法少女『
復活した悪の組織【マンダーラ】を壊滅させようと頑張っている少女である。
最初は『お婆ちゃん』と呼んでいる人物に敬語を使っていたが、今では年の近い友人のように接している。
そして残りのアジトは一つ。それは壊すことが出来れば【マンダーラ】を壊滅させることが出来るのだ。
「どうしたんだい?」
この縁側でお茶を飲んでいる人物こそが、親玉を消した人物『
昔は隕石の一つや二つ、反らしたりしていたが今は魔法の力が驚くほど減退してしまった。
今では『茶柱が立ちやすくなる』『病気になりにくくなる』と言った程度しか奇跡が使えない。
そんな力で喜ぶのはここの作者くらいだ。
それに魔法の力が減退した理由はもう一つある。
自分はもう戦えない。組織を壊滅させてから数年後。
そう思っていた清子は持っていた姫乃に殆どの魔法の力を授けたからだ。
なので魔法の力が使えないのに等しいのである。
「【マンダーラ】の親玉が復活したって情報が!」
「そ、それは本当かい!」
静子が驚くのも無理は無い。
何時か復活するとは思っていたが、近々復活すると言う話すら聞かずに復活すると言われたのだ。
例えるなら、何時かテストやる言われていてある日急にテストやると言われる……言わば抜き打ちテストのような感じだ。
それに倒せたのはみんなの笑顔の力を合わせて撃つことが出来た『ミラクルビーム』のおかげである。
手塩かけて育ててきた跡継ぎだが、とても一人では倒せないだろう。
「私は今からアジトに行ってくるから、お婆ちゃんは避難しといて!」
「あぁヒメちゃん!?」
静子は止めようとするが、腰を痛めており激痛が走った。
痛みが収まり姫乃を追いかけようとするが、時すでに遅し。
姫乃は『マジカル ミラクル トゥインクル』と唱えて、ステッキを振る。
すると姫乃服装が変わり、フリフリのピンクのドレスになった。
そうすると姫乃の体が浮き、家の屋根を越える高さまで浮上する。
そして姫乃はアジトがあるであろう場所へと飛んでいってしまった。
「心配だねぇ……」
静子には普通の老人以上の身体能力である。
だが、それは若者と同等程度の力しか持っていない。
しかも能力が高いだけで、体はラジオ体操すら一苦労する程ボロボロである。
はっきり言うと、足手まとい……つまりは邪魔でしかない。
姫乃が飛んでいった方向から考えると、アジトの場所は変わっていないのだろうと思った。
結局自分に出来ることはなんだろうか……
『お困りのだけど大丈夫かい?』
突如何処からか声が聞こえた。
静子は慌てて周りを見渡すが何もいない。
今声がしたが気のせいだろうか。
それにしても、懐かしい声だな……と考えていると、もう一度声が聞こえた。
『まったく、最後まで決着を付けないと僕も休めないよ』
その声と共に空から何かの生物が静子に向かって飛んでくる。
その生物は白い体に黒い翼に小さな手足を生やしている。
ライオンのような白い尻尾に黒い瞳を持つ30cm程度の大きさの生物であった。
このような生物は本来なら、地球上に存在しない。
本来なら謎の生物が自分の前に来ると、何かしらのパニックを起こすだろうが静子はその生物に見覚えがあった。
「『マイロ』か、マイロなのか……!?」
『久しぶりだね、静子』
この生物はマイロ。
かつて静子と共に【マンダーラ】と戦った地球外生物である。
マイロは戦いが終わり、自分の星に帰りもう静子と会うことは無かった……筈である。
「ほ、本当に大福を自分の仲間と勘違いしたマイロなんだね?」
『そうだよ』
「あの洗濯機をベッドと間違えて洗濯物と一緒に洗濯されたマイロなんだね?」
『無意識に毒を吐いてくる君は相変わらずだね』
「それで、マイロはどうしてこの世界に来たんだい?」
マイロは真剣な顔で姫乃が飛んでいった方向を指す。
そしてマイロは【マンダーラ】と決着を付けるために、再びこの世界に来たと言う。
『君の力が必要なんだよ。力を貸してくれるかい?』
マイロがそう言うと、静子は申し訳なさそうに顔をそらす。
魔法の力が減退しており、出来ることなど殆ど無いため足手まといになるからだ。
静子は断ろうと決意して、勇気を出して言葉を言うおうとするが、マイロが止めた。
『もしかして足手まといになるのが怖いのかい……?』
静子は静かに頷く。
マイロは何処に閉まっていたのだろうか。赤く光る綺麗な石を出した。
「これは……?」
『これは魔法の力が凝縮されている鉱石だよ。
全盛期の君ほどでは無いけど、力を取り戻せるよ』
マイロは静子に鉱石を飲み込むように進める。
静子は水を持ってきて、薬を飲むようにして鉱石を飲んだ。
喉に詰まらないか心配だったが、詰まった感覚は無いので大丈夫そうだ。
数秒後、体から力がみなぎるような感覚がしてきた。
清子は手を何回か握りながら実感した。
魔法の力がとても上がっているのだと。
今すぐにでも試したいが、無駄に力を使って親玉との戦いで力が無くなると困るので、今は使わないことにした。
『それと後は……最後の結局だからこの姿にした方が言いかな』
突如マイロが光りだした。
それは太陽のように眩しく、優しい光だった。
清子はあまりの眩しさに目を閉じる。
光が収まり始めると、体に異変を感じた。
身長はあまり変わらないが、体重が軽くなったような気がする。
それに服が変わっており、手のシワが無くなっている。
清子は急いで家にある鏡を見ようとする。
この時清子は多少パニック状態であったため気づいていないが、腰が痛むことなく全力で走れているのだ。
「鏡……あ、あれかな!」
清子は鏡を見つけ、急いで自分の顔を見る。
清子は自分の顔を見て、鏡を落とすほどの衝撃を受けた。
「昔の……ワタシなのかな?」
曲がっていた腰は元からそうだったかのように、綺麗に立っていた。
何時もは白髪の髪も黒髪になっており、ツインテールになっていた。
次は自分の目で体全体を見てみることにした。
肌にはシワが一切無くなっており、触ってみるとぷにぷにとしてる。
腕を捲ってみると、皮がブランと余っているようなことは無く、力瘤は出ないが柔らかかった。
そして言葉使いも乙女らしさのあるものになっていた。
「も、戻っているの!?」
『一時的だけどね。さぁ早く【マンダーラ】のアジトに行くよ!』
「ちょ、ちょっと待って! ワタシのステッキ姫乃ちゃんにあげちゃったから……」
『えぇ!? 君って奴は……まぁいいや。念のためにステッキ持ってきといて良かったよ』
マイロはまたもや何処に閉まっていたのだろうか。
ハートのステッキを出した。
それを清子に渡した。
「さぁ……行くわよ!」
清子はステッキを振る。
そうすると清子の体が浮き、家の屋根を越える高さまで浮上する。
そして姫乃が飛んでいった方向に清子も飛んでいった。
◆
「つ、強い……」
場所は変わり、ここは悪の組織【マンダーラ】の最後のアジトである。
その外にて二人の生物が浮いていた。
その二人の下には多くの全身が黒。または白の人形の生物が転がっていた。
町全体を見ると、このアジトを中心に災害でも起きたかのように壊滅状態になっていた。
「その程度か二代目」
空中に浮いている生物は一人は姫乃だ。
フリフリのピンクのドレス姿だが、かなりボロボロである。
もう一人、浮いている人物こそが悪の組織【マンダーラ】の親玉である。
全身黒タイツのようであるが、斑に白い模様が書かれている。
「とうとう……とうとう魔法少女を葬れるなぁ!」
親玉は顔に手を当てながら大笑いする。
初代の魔法少女は見つからず、寿命で死んだと思い復讐出来なかったことは残念だった。
だが二代目がいることを知り、そして魔法少女を葬れることで笑い込み上げてくるのだ。
「とっておきだ……貴様はこの技で葬ってやろう」
親玉は何処かから飛んできたステッキを掴んだ。
そのステッキは姫乃の持っているステッキと似ているが、一ヶ所のみ違う場所があった。
ハートの色だ。姫乃のステッキはピンクのハートだが、親玉の持っている黒いハートである。
しかもそのハートからは禍々しい黒いオーラのようなものが見える。
「怒り、憎しみ、恐怖……フハハ! 人間共の負の感情が集まってくるぞ!」
親玉の持っているステッキに、黒い人魂のような物が沢山集まってくる。
しかしこれは人魂ではなく、『負の感情のエネルギー』である。
【マンダーラ】という一度滅びた組織の復活。
魔法少女という唯一対抗出来る存在の危機。
「ぐうっ!?」
「力が……」
「体がダルいよ~」
『負の感情』を奪われた人間は動く気を失った。
働くことや、動くことが面倒になり何にも興味を示さなくなった。
感情を奪われ、自分が『当たり前』にしてた事を取られたことと同然だ。
例えるなら、今住んでいる家を取られたような状態だ。
「ここまで……なの?」
姫乃はステッキを力無く下ろし、下を向いた。
そして親玉が集めた負の感情は球のように集まり始め、親玉はステッキを振った。
するとその球は形を変えて、ビームのようになり姫乃を襲った。
「……お婆ちゃん、ごめんね」
そしてビームは姫乃を包み込もうとしたが、何者かが姫乃を抱えてビームをよける。
「だ、誰だ!」
親玉は一瞬しか見えなかったため、黒い影が通ったようにしか見えなかった。
だがそのシルエットには見覚えがあった。
半世紀以上前に自分の倒した魔法少女……
「田中清子……生きていたのか!」
「お婆……ちゃん?」
「待たせたわね、ヒメちゃん。
そして長年の決着をつけに来たわよ、【マンダーラ】の親玉さん。
これ以上の悪事は田中清子……もとい初代【魔法少女☆ミラクルヘヴン】成敗するわ!」
田中清子……いや【魔法少女☆ミラクルヘヴン】が姫乃を救った。
そして姫乃を安全な場所に休ませて親玉と向き合った。
◆
「ク……クハハ! 弱い、弱いぞ! 田中清子ォ!」
「くっ……強いわねぇ!」
清子は親玉の攻撃を避けるのに精一杯であった。
何故なら『力の差』が大きいからである。
親玉は人間の負の感情を吸収し、パワーアップした。
しかし清子はどうだ。
力は昔より劣っており、ブランクがあるのだ。
全盛期なら避けずに攻撃が通るかは兎も角、反撃くらいは出来ただろう。
「こうなったらあれを使うしか無いんだけど……ね!」
清子は親玉を葬った技『ミラクルビーム』を使おうとしてた。
そしてその技を使うためには人々の笑顔が必要なのだ。
それにこれは自分自身の体力を使う上に、一度撃つのに時間がかかる。
親玉を倒す時の一回しか使ったことは無いが、使い方は覚えている。あとは溜める隙を作れればいいのだが……
「そうはさせるかァ!」
親玉がステッキを振り、黒い星形のミサイルを飛ばしてくる。
清子は自分に当たるものかどうかを見極めて回避する。
「隙が無いわねぇ……!」
「どうした、もう終わりか?」
清子は視界の隅で姫乃とマイロがなにやら話しているのを見かけた。
姫乃は何か頷くと、ステッキを掲げる。
するとステッキに集まるように、白い優しい光を放つ人魂のような物が集まってくる。
これは人々の笑顔がエネルギーとなったもの。
その『正のエネルギー』が集まると『ミラクルビーム』が撃てるのだ。
運良く親玉には気づかれていないものの、気づかれたら真っ先に姫乃が狙われる。
それだけは阻止しなくては。と思った清子は親玉の此方に向けることにした。
「これでも喰らいなさい!」
清子は親玉に気づかれないように、星形のロケットを飛ばした。
親玉はかわしながら違和感に気づく。
どうして急に攻撃回数を増やしてきたのだろうと。
先ほどまでは威嚇程度に攻撃してきたのだが、急に本格的に此方を倒そうと……否、注意を向けようとしていることに気づいた。
親玉は清子にバレない程度に辺りを見渡した。
すると姫乃が正のエネルギーを集めていることに気づいた。
「成る程な……」
親玉は姫乃が『ミラクルビーム』を撃とうとしてることに気づいた。
いくら自分がパワーアップしてるからと言っても、あれを喰らったら人溜まりもないことに気づいた。
親玉は清子を蹴散らし、姫乃を先に排除することにした。
「喰らいやがれ!」
「こんなもの……キャ!」
親玉は星形のロケットを飛ばした。
清子はこの程度かわせる……そう思いかわしたが、攻撃に当たってしまった。
清子は何が起こったか分からず動揺していると、他のロケットが当たってしまった。
実は幾つかのロケットは隠し球であった。
「ふっ……次はあっちだな」
◆
『姫乃、親玉が此方に向かってきたよ!』
「ええ!? マイロ、どうすればいい?」
そう二人がパニックになっている内に親玉は負の感情を集める。
もう一度ビームを撃ち、姫乃とマイロを葬る気のようだ。
「この技には何か名前を付けようか……よし、決めたぞ」
親玉がそんな独り言を言っていると、エネルギーが溜まった。
ステッキを姫乃とマイロへ向け、今決めた技名を言った。
「『ダークミラクルビーム』」
「『ミラクルビーム』」
二つのビームが衝突する。
姫乃は撃ったビームは昔、親玉を倒した威力と同等。いや、それ以上の威力だ。
そう、『昔』なら。
「くっ……押されてる!?」
姫乃は驚愕した。
静子から昔『ミラクルビーム』で親玉を倒したと聞いた。
エネルギーが完全に溜まった状態ではないが、親玉を怯ませるくらいの威力はあるだろうと、高を括っていた。
「消えろ二代目ェ!」
親玉が撃ったビームは姫乃の撃った『ミラクルビーム』を包み込むように押していき、姫乃は集めたエネルギーを使い果たして『ミラクルビーム』は飲み込まれる前に消えた。
そして『ミラクルビーム』が消えて、出来た余波に押された姫乃とマイロは吹き飛ばされた。
「キャャャ!」
『うわぁぁぁ!』
しかし余波で吹き飛ばされた姫乃とマイロは助かった。
だがそんな事が起こるなんて奇跡が起きない限り存在しない。
そう『奇跡』が起きない限りは。
「貴様が邪魔を……したのか。田中清子ォ!」
「なんとか間に合ったようね」
清子は地に足を着けながら、姫乃とマイロにステッキを向けていた。
清子は『奇跡の魔法』を使い、余波で吹き飛ばされて姫乃とマイロは助かる。という奇跡を起こしたのだ。
「やはり貴様が厄介だなァ!」
親玉は静子に向かって、ステッキを振り攻撃する。
静子は飛んで攻撃を回避する。
だが結局は埒が明かない。それどころか、押されてきている。
「あぁもう、埒が明かない!」
姫乃が集めたエネルギーは、世界中に居る人々のエネルギーが完全に集まっては無かった。
完全に集まる事が出来れば、親玉を消滅させる事が出来るだろう。
しかし静子はその隙が無いことは先ほどのことで分かった。
静子が自分自身のみに注目がいくようにし、姫乃が不意討ちで撃つ。
これしかないと思った。
それには少しでもダメージを与えて、倒せる可能性を上げておきたいと思った。
「これがワタシの全力よ!」
清子はステッキに自身の奇跡の力を集めた。
ステッキのハートを中心に力がピンク色のハートに形を変えた。
静子は親玉に向かってハートを飛ばした。
親玉はあえて避けなかった。
この攻撃を受け止めて、静子の心を折ってから倒そうと思ったからだ。
「ぐっ……うぅ!」
だが自分を倒した魔法少女だ、
一筋縄ではパワーアップしたとはいえ、攻撃を受け止めることは出来ない。
「ぐぉお!」
しかし『一筋縄』で行かないだけで『無理』ではない。
親玉はハートを抱えるように持ち、空へと投げた。
ハートは雲を貫き、雲霧させた。が、すぐに雲がかかってしまった。
「やはり一筋縄ではいかないな……だが、田中清子はもう満身創痍だなァ!」
静子は肩で息をしており、視界もボヤけてきた。
だが静子は親玉を倒すまでは意地でも倒れない。
静子は親玉に向かってステッキを振った。
しかしステッキからはなにも出ず、空を切るだけだった。
「はぁ、はぁ……」
「やっと……やっとこの日が来たなァ!」
親玉はステッキに負のエネルギーを集めた。
エネルギーは少しずつ大きくなり、姫乃とマイロを葬ろうとした時と同等の大きさになった。
「去らばだ!」
そして溜まったエネルギーは静子へ飛んでいき───
『止めろォォォ!』
マイロが親玉に体当たりしてきた。
親玉は急なことで驚きはしたが、片手で飛んできたマイロを掴み、投げ飛ばした。
マイロは瓦礫に突っ込み、気絶した。
『うぅ……』
「雑魚が、邪魔をするんじゃない!」
親玉は今度こそ静子を葬ろうとしたが、静子の姿が無いのに気付いた。
急いで辺りを見渡すと簡単に見つかった。
見つかったが、親玉は驚愕した。
「あの野郎……!」
静子はマイロが稼いだ時間を使い、姫乃のところへ低空飛行で近づいていた。
姫乃は親玉と静子が戦っている間に正のエネルギーを集めていたのだ。
後もう少しで完全に集まるといったところで、静子が負けそうになり、エネルギーを集めるのを中断して静子を助けようとしたが、マイロが時間を稼ぎに助けに行ってくれたのだ。
そして静子が合流してきて、二人で『ミラクルビーム』を撃とうとしてたのだ。
「小癪な……二人纏めて消し去ってやる!」
親玉はステッキにエネルギーを溜めて『ダークミラクルビーム』を撃とうとした。しかし……
「ぐわぁ! な、なんだ!?」
なにかが背中に当たった。
子供が小石を投げたような甘い攻撃ではなく『正のエネルギー』のような自分の障害になりうる力であった。
魔法少女かと考えるが、二人とも力を溜めるのに精一杯の筈だ。
それに攻撃が飛んできたのは空の方……そこまで考えた親玉は急いで空を見る。
ついさっきまで何かが通過したかのように、空は雲が晴れていた。
そして理解した。田中清子の先ほどの攻撃が、Uターンして戻ってきたのだと。
「田中清子、貴様ァ!」
親玉はエネルギーを集めるのを妨害しようとするが、時すでに遅し。
二人はすでにエネルギーを溜め終わっており、親玉に撃とうとしていた。
「「『スーパーミラクルビーム』」」
昔の『ミラクルビーム』とは比にならない威力の『スーパーミラクルビーム』は親玉を地球から追い出し、雲を突き抜けた。
この日から一週間、日本では晴れの日が続いた。
「次会ったときこそ友達になりましょう?」
そして悪の組織【マンダーラ】は完全に壊滅した。
◆
悪の組織【マンダーラ】との戦いから20年後。
二代目魔法少女……否、元・魔法少女の『
今日は一人でとある場所に居た。
「こんにちは、お婆ちゃん」
姫乃は初代魔法少女……もとい、魔法老婆の『
静子の親戚はもう全員他界しており、静子も数ヶ月前に他界したのだ。
葬式はやらなかったが、墓は立てた。
お参りしたときにマイロもわざわざ来てくれたが、終わるとすぐに何処かへ行ってしまった。
マイロはあの戦いの後自分の星に帰ってしまった。
それでもお参りには来る辺り、静子のことを気にしてるのだろう。
けれども今回はマイロは来ていない。恐らくは忙しいのだろう。
「……さて、帰ろうかな」
お参りが終わり、帰ろうとする姫乃。
「元気でね、お婆ちゃん」
『ヒメちゃんも元気でね』
姫乃はその声に思わず振り向く。
しかし、あるのは『田中静子』と彫られている墓のみだ。
姫乃はいつの間にか墓にあの戦いで静子が使ってたステッキが置いてあるのに気づいた。
「気のせい……かな?」
姫乃は疑問を抱きながらも帰ることにした。
今日はお盆だった気がするな……そう考えながら。
亡くなった筈の静子が半透明の墓の上に座って、お茶を飲みながら姫乃を見送っていることに気づかないまま。
「こんにちは。作者の、のろとりです」
こんにちは、ナレーターだ。
どうしてナレーターが話してるかは気にしないでくれ。
まずはのろとり、聞きたいことがある。
「どうしたんだい?」
投稿遅くないか?
のろとりは『昨日の19時30分』くらいから書き始めただろう。
それなのに次の日とは……どういうことだ?
「そ、それは本編が長くなったからだよ
それにこの会話の後にオマケがあるけど、それ含めたら1万文字いくぞ
だから時間がかかったんだ!」
言い訳とは……見苦しいな。
まぁこいつにしてはかなり早く書き終わったと思うが。
「さて……と。この下はオマケだよ。
楽しもうか!」
繋ぎ下手くそか!
とまぁこの下はオマケだ。
作者が『サンプル作品を書きます』と言われる前に途中まで書いた物だ。
一応最後まで書いたぞ。本編が書き終わってだが。
先に書いた方だから、ある意味この下のが本来の本編と言ったところだろうか。
ネタverだとのろとりから聞いたが……大丈夫か?
【オマケ】
(サンプル作品を元にしなかったverです)
時は2018年。
なんか過去なのは気にしないでくれ。何時の話かは重要じゃない。
季節は九月。なんか栗を食べたくなったから九月だ。
そしてここはなんかとっても都会の……あ~……トキョーが舞台である。
「おばーちゃんおはよう!」
「あぁ、おはよう。幸子」
『
幸子は黒髪ツインテールで黒目の中学二年生だ。
「遅刻する~」と言いながらトーストを加えて走る姿は昔の少女漫画を思わせる。
だがトーストは真っ黒で焦げているので、炭を食べているように見える。
「さて……アタシは今日も『あれ』をするのかねぇ」
お婆さんは白髪黒目にシワと言った、ザ・お婆さんと言った人物だ。
彼女の名前は【
作者は最初『しずこ』ではなく『きよこ』と読んでたのは秘密だ。
好きな物は肉全般で、嫌いな物はリア充と言った
「シズミィタイヘンダー!」
静子が『あれ』をしようとしたら、台所の調理中の鍋から生物が出てきた。
その生物は白い体に黒い翼を生やし、ライオンのような白い尻尾に黒い瞳を持つ30cm程度の大きさの生物であった。
このような生物は本来なら、地球上に存在しない。
簡単に説明すると宇宙人である。
そして調理中の鍋から出てきたので、頭から火が出ているが気にしないでほしい。
「どうしたんじゃ『マイケル・ザ・ロット・パチモン号』」
ごめん何て言った?
ま、まぁ兎に角マイケルと呼ばれた生物は相当慌てているのか頭に付いている火を消さずに話し始める。
ついでにこの生物は本編の『マイロ』の平行世界verと考えてくれ。
「静子、とある学校に『パチモンスター』が現れたんだよ!」
パチモンスター……あれ、お前じゃないの?
っと、簡単に解説しよう。
地球外生命体で、地球を我が物にしようとしてる悪の集団だ。
「ナニィ、パチモンスターが現れただとぉ!?」
急に言葉が若くなったな、静子さん。
静子は驚きながらも、その『パチモンスター』を倒すため学校に行く準備をした。
◆
「くっ……幸子、大丈夫!?」
ところ変わってここはとある中学校。
その中学校……いや、世界全体が何故か止まっていた。
比喩でも何でもなく、鳥や雲すらも止まっているのだ。
「ん……大丈夫!」
幸子と呼ばれた……焦げたトーストを加えていた少女は返事する。
本来なら、学校に居るので制服やジャージ。
また、学校によっては私服だったりもするが二人の格好は私服とは言いがたいものだった。
黄色い星が付いているステッキに、フリフリの『肘』程度まである長さのスカートを着ていた。
……え、肘じゃないて『膝』?分かりました。
あ、それもそうか。肘は腕だから可笑しいことになるのか。
「無駄だねぇそんなのはよぉ!」
幸子ともう一人が見つめる先には『マイケル』が居た。
しかし静子と一緒に居たマイケルとは違い、身長10m程であった。
この生物こそが『パチモンスター』と呼ばれる、地球外生命体であった。
おいおい、これ完全にマイケル敵だろ。
「そこまでだよぉ!」
突如、学校の屋上から声がする。
そうえば学校の屋上って行けない学校多いよな。
三人は声がした方向を見ると、人がフェンスの上に立っていた。
その人物は、お婆さんとマイケルであった。
フリフリのドレスに、ステッキを持っている。
まるで魔法少女……否、魔法老婆であった。
そしてマイケルはまだ火が付いている。
この人物達を見たとき、このナレーター含めて全員がこう思った。
なんだ……こいつら。
「悪事を働くパチモンスターはワタシが許せない……あぁ、腰が!」
駄目だこの人……
静子は屋上から飛び降り、腰を痛めた。
けれども腰に手をおきながらも、パチモンスターに向かって歩いていく。
ステッキを杖代わりに使うなよ、傘を杖みたいに使う小学生かよ。
「なんだぁこのお婆ちゃんはよぉ」
悪役がお婆ちゃんと言うと、なんか笑える。
アッハッハッハッハッ!
そう笑ってた私に向かってパチモンスターは攻撃してきた。
ま、待って!私ナレーターだから、ナレーターを攻撃するなんて反則……ぐふっ!
い、痛い。ナレーターを攻撃するなんて、そんな物語ここぐらいしか無いでしょ!?
「く、喰らいなさい……」
静子は歩きながらも、パチモンスターに近づく。
それまでに攻撃しないどころか、ゆっくりと静子の元に近づくパチモンスターが優しくて涙が出てくるよ。
このオマケはギャグとして作られてる筈なんだけどな……
「ぐふぁは!?」
静子は空を飛び、パチモンスターの頭めがけて軽く杖を振りかざした。
そうすると、パチモンスターは頭まで地面に埋まった。
つ、強い……とて先ほどまで腰を痛めてた老人とは思えない!
「「ええっ!?」」
幸子ともう一人が驚く。
それもそうだ。自分達が苦労してた敵を一撃で倒すとは思っていなかったからだ。
幸子ともう一人の変身が解け、止まっていた時間も動き出す。
ついでにマイケルは全身に火が回ってるが、気にせずに学校を見学して……あ。
「「「あ……」」」
三人は学校の方を振り向くと、燃えていた。
三人はあの燃えていたマイケルが原因だと直ぐに分かり、我先にと逃げ出した。
学校は全焼した。そして静子は正体がバレた。