神器使えや神器使い!   作:おーり

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感想たくさんあってちょうキモチィィー…
じゃあ返信しろって話ですよね。ガドガード好きが今更たくさん出てきて嬉しいぜ!

べっ、別に性癖とか晒してねーし?
人妻好きーとか誤解だしィ!?(裏声

まあでも乳でっかい娘が売りのラノベだから有効活用してるだけであって、特にメインのリアスとか朱乃とかが刺さらなかったからグレイフィアを出してる感は無くも無い
だからおーりに人妻属性は無いです(ないです

そんなことより前回で一番上手く言えたのは『完全に負完全』という言い回しだったんじゃないかって自画自賛してる(ドヤァ


あっ、本編です


グレイフィア「くっ、私にいやらし恥ずかしいことをする気ですね…っ!? 私はどうなってもイイですからせめてっ、せめて室内で…っ!(ハァハァ」

 ――グレイフィア・ルキフグスは敗北した。

 

 これ以上ないほどの負けっぷりだった。

 腰が抜けて、手脚も動かない。ジタバタのバタが追い付かない程度の疲労っぷりだ。仮にも最古参の番外悪魔(エキストラ)の末裔だというのに、だらしねぇ。

 

 だが、そうなった経緯も、結末も、彼女自身仕方のないことだと自覚していた。

 実力不足、などと安易な言い訳を造れたわけではない。

 単純に覚悟が足りず、自分は相手を舐めていた。

 ただ、それだけの話だったのだ。

 

 結果として、彼女は近所中に響き渡るような艶やかな嬌声で喘ぎ声を上げ続け、幾分と続けられた烏丸(ご主人様)の責めに陥落したのだ。

 

 今ではその負けにも自負を抱ける。

 そんな納得(敗北感)を、グレイフィアは噛み締める。

 未だ冷めやらぬ熱を胎に抱いて、グレイフィアは寝台で横たわっていた。

 

 自らの下腹部を愛おしそうに撫でながら、――全裸で。

 

 

 

  ■

 

 

 

「……そろそろ、こちらからも話を切り出して宜しいだろうか」

 

 

 ひと通り話も済んだところで、完全に空気であった聖堂教会使者の片割れが口を挟んできた。

 青髪にメッシュの入ったスタイルの良い女子だ。

 

 

「あー、なんかもう今日は色々あって疲れたし、一回解散しない?」

 

「そんなわけにいくか」

 

 

 同じように疲れているのか、烏丸の提案に青い娘のツッコミはマイルドだ。

 色々と引っ掻き回された場であるので、どちらの心情もわからなくもない。

 

 

「というかソラ、そのままだとキミは悪魔側と見られてしまうぞ。それでいいのか」

 

「ん? っていうか、俺ってまだそっちに籍残ってるの?」

 

 

 アーシアは信仰の直接的な受け皿なのでわかるとして、自分は何か理屈が通るのだろうか、などと言葉を交わす色黒白髪。

 そうしたふたりを、周囲の誰もが疑問符を浮かべて見ていた。

 

 

「キミの神器を易々と手放すと思うのか? 聖女アーシアに匹敵するような破壊の神器など、色々な意味で放逐するものか」

 

「デュリオなんとかってのがいるじゃん」

 

「いるとしても、だ」

 

 

「ちょ、ちょっと待って、待ちなさい」

 

 

 そんな会話に、とうとう我慢しきれずにリアスは待ったをかけていた。

 色々と、手遅れ感が半端ない。

 

 

「なんすか?」

 

「……言いたいことと訊きたいことが多すぎて、何処から手を付けたらいいのか分からなくなりそうなのだけれども……」

 

 

 呑気な顔で言われたとおりに待つ烏丸に、やや据わった(まなこ)で呆れ顔を晒すリアスはそのままに、とりあえずは言葉を探った。

 

 

「先ず、貴方って神器、持っていたの……?」

 

「あ」

 

 

 やべ。とでも言いたげな真顔を晒す。

 

 

「そういうのは早く言いなさいよ!?」

 

「えぇ……、でも今更転生とかナイでしょ? イッセー先輩で駒使ってるじゃないっすか」

 

 

 ツッコミから思わず引いた反応の後に、からから哂って言外に『容量(メモリ)足りるのォ?』と念能力者染みた問いを投げかける烏丸。何処か煽っている感がある。

 

 ちなみに、静かであったイッセー当人は、前回のグレイフィアの威圧で未だ気絶から目を覚まさない。が、静かなので問題は無かった。

 

 

「だ、大丈夫よ! イッセーは駒1つ! 私が支払える最大容量の兵士の駒7つ分あれば、人間のひとりやふたり……!」

 

「リアス、今はその話は置いておきましょう。他に懸念がありますし」

 

 

 そもそも神器の有無で眷属に促してるようにも科白としては伺えるのだが、その辺りは悪魔社会のセンスの話なので、倫理としては省いておいて問題は無い。

 悪魔の駒を扱う者たちにとっては、神器持ちとは一種のレアなのである。例えるならばサファリパークで出現するガルーラかケンタロス、または配布限定のミュウだ。初代の。

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 そんな悪魔貴族の神経疑う倫理観が、グレイフィアが懸念していた事態の一端であったのだが、彼女がリアスを嗜めたのは其処が問題なのではない。

 銀髪爆乳メイドは、青髪メッシュの少女と対峙した。

 

 正直、青髪メッシュ的には対応したくない。

 前回の流れで正面に立ちたくないメンタルにされており、気勢がゴリゴリ削がれ続けていた。

 

 

「……貴女、ソラ様とどのようなご関係なのです……?」

 

 

 後ろの方で、それを訊くのは私なのでは……? とアーシア辺りが己を指さしていた。控えめに。

 

 

「関係、ただのセックスフレンドだが」

「ちょ!?」

 

 

 ぶふぅ、と差し出された茶を噴き出し、真っ先に反応したのは使者のもう片割れの方である。

 明るめの茶髪をツインテールにした、活発そうな少女だ。

 

 咽て咳き込みながらも、恥を知らない発言にお隣にいた彼女の襟首へと、少女の手が勢いよく伸びていた。

 

 

「ゼノヴィアぁ!? アンタなに言ってくれちゃってんの!」

 

「苦しいぞイリナ。別に私たちは年頃なのだし、この程度のことで目くじらを立てなくともいいじゃないか」

 

「『この程度』で済むわけあるかァ!!! 宗派! 私たちは教会所属! 清らかな乙女であるべきなの!」

 

「え……? その恰好で処女、だったのか……?」

 

「アンタも同じ恰好で しょ う が !!!」

 

 

 ガックガックと揺すられ乍ら、恥知らずの言い分に真っ赤になって怒鳴りつける清らかな乙女(オボコ)(自称。

 確かに全身タイツというかボンテージというか、際どい恰好の上にマントを羽織るという、日本の昼日中には中々アウトなファンキーファッションで現れた使者らだったのだが、身内側で被弾を処理するとはお釈迦様でも思わなかった。

 ちなみに、今更ながらふたりの名前が漸く判明したのだが、それを気にする者は此処には居ない。

 何故ならば。

 

 とうとうこの発言はドアウトだったのか、ガックンガックン尚も揺すられ続けるゼノヴィアの向かい側で、烏丸がアーシアにメンチを切られて居たためだ。

 その眼は例えば動物(アニマル)が通う小学校なんかで、毎度毎度熊少年の犯行を暴く兎の探偵少女の眼差しによく似ていた。アーシアさん目ェ怖っ。

 

 

「まあマテ。話を聞け。そもそもだ、正直、私自身は教会所属ではあるが、修道女(シスター)と言うには語弊がある。こんな武闘派な修道女(シスター)が居るわけないだろう」

 

「自分で云うのはどうなのよ……?」

 

 

 云うことは尤もなのだが、其処を言ったら戦争だろうが! と、割と方々からもツッコミが聴こえる。

 多分、昨今知られるアレとかソレとかコレなんかに言及が及ぶのだろう。詳しくはググれ。

 

 ちなみにだが、彼女らはあんまりエクソシスト(悪魔退治家)とは呼ばれることは無い。

 何故なのかと問われそうだが、恐らく試験的なモノをクリアしてないのだろう。魂に救済を与えたい少年的には一緒にされてほしくなさそうでもあるし(エクソシスト違い。

 

 

「第一戦場育ちだぞ? 何時死ぬかもわからないのに、処女だなんだので腐らせられるのも御免だ。イリナだって、幼馴染とやらとの思い出だけじゃなく、再会なんかを目標として此処まで来たんじゃないか」

 

「それは……っ、そう、だけど……」

 

 

 改めて酷い設定だと思わrゲフン。

 

 さておき、返答に詰まるイリナが妙に可愛らしいのはCVの効果かと思われる。

 内田●礼は伊達じゃない。

 

 でも貴女の幼馴染、未だ失神してますよ?

 

 

「だから私も日々に悔いが無いように、丁度良さ気に戦場付近をウロツイテいたソラに事を頼んだんだ。なあに、出来たって教会に預ければ問題は無い。人類皆兄妹だ、私たちは仲間だからな!」

 

「オイコラ」

 

 

 サムズアップで良い笑顔を見せるゼノヴィアに、流石の真礼もといイリナもツッコミを入れた。

 ところで今更ながら、彼女らは何処の戦場に携わっていたのだろう。

 

 

「アンタ、まさか……!」

 

「いや、さすがに私も妊娠・出産のコンボまでは体験していない。目標ではあるのだが」

 

「洒落にならないでしょうが……! 私たちもまだ高校生なのよ!?」

 

「高齢出産よりはマシだと思うのだがなぁ。子供を作りたい身体が出来上がっているのだから、相応に生きることは何も間違ってはいない」

 

「言ってることは正しそうだけど……! それ普通に獣と変わらない……!」

 

「イリナも機会が欲しければ誘ってみると良い。ソラは、上手いぞ?」

 

同業他社(教会所属)を誘惑するなァーーーッ!」

 

 

 放課後の旧校舎の一角で、痴女的恰好の敬虔な乙女の絶叫が大きくコダマした。

 

 

「で、漫才はもう良いか?」

 

「誰が漫才かッ! そもそもアンタが……って、そっちはちょっと目を離した隙に、どうなってそうなったのよ」

 

 

 気づけば、アーシアはうーうー唸りながら、烏丸の胸元にぐりぐりと顔を埋めていた。可愛い。

 

 

「まあこっちはこっちで後々修復するさ。それはさておいて、話を続けたいと言うのならこっちからも言いたいことがあるんだが……」

 

 

 自分発言いいすか? と、烏丸がリアスに問うような眼を向ける。

 まだ言いたいことは多々在れど、どうにも雰囲気的に真面目な話と受け取ったのか、リアスは渋々ながらも了承した。

 

 

「そもそもなんだが、エクスカリバーを奪ったとかいうバルパーだったか。ソレ確か研究者だよな、教会所属の」

 

「既に追放されてる。かつて『聖剣計画』でこれまでにない人的被害を齎したからな、狭量ではないつもりだが、身内を殺す者を留める理由は我々にも無い」

 

 

 真面目モードに復帰したゼノヴィアが受け応える。

 翻って、原作アーシアなんかの『行動と結果』を呑み込むのに相応しい理屈で、教会追放の事例を准えている気がする。

 宗教的観点から言えば『悪魔』は『必要悪』であり、乗り越えるための試練や、自己の許容できない不審を呑み込むための理由に准えられるのだが、この悪魔が実体と種族を伴った世界線では確定的な『神または人の敵』に値する。

 よって、敵は許容できず、敵を治癒する彼女が追放されることは仕方のない話であった。

 

 まあ此処(二次)からしたら見通せないIF(もしも)の話はさておいて。

 

 ゼノヴィアの言葉に、イッセーを介抱していた木場祐斗が端の方で顔を顰めている。

 その伝わってきた緊張感にも似た嫌悪の感情に、烏丸が僅かに疑問符のようなモノを顔に浮かべたが、一瞬でそれは消えた。それはそれ、これはこれ。

 

 

「なるほど。計画そのものはもう云年前だったか、トスカが唯一の生き残りだったっけな」

 

「……待て、被害者と面識があるのか?」

 

「アーシアの神器で回復した娘だろ? 少しの間とはいえ、俺も護衛してたんだ。顔くらいは知ってる」

 

 

 祐斗がとてつもなく口を挟みたそうな顔をしていた。

 が、元々烏丸とあまり親しくないという気持ちや、そもそも教会所属であったというグレーな点を顧みて距離の詰め方を測り兼ねている期間だった、という祐斗なりの理屈が先行して言葉にならない。

 人生って奴は、上手くいかないことの方が多すぎる。

 

 

「そっちは良いとして、ただの研究者にエクスカリバー大半盗難されるって、教会の備品管理はどうなってんのよ。使い手が悉く斃されでもしたんか?」

 

「いや、別個に管理されていたのを狙われたらしい。というか、発覚したのは夢幻(ナイトメア)天閃(ラピッドリィ)の所有者が決定されない隙を突かれた、という形だったんだ。それらを一時的に管理していた透明(トランスペアレンシー)の所有者が襲撃されて、な。しかし、それのお蔭で残る2本の所有者も何時しか不明であったことが発覚し、芋づる式にバルパーが犯人なのだと確定された」

 

「なんだその笊な推理」

 

 

 ちなみに、擬態(ミミック)祝福(ブレッシング)はバルパーが狙う数年前にこっそりと烏丸に盗難&研究&破棄されており、彼自身もそのこと自体を忘却していたりする。何してんのお前。

 こいつこいつ、此奴が犯人ですよー。

 

 

「そして肝心のバルパー(研究者)が使い手を圧倒できるか、という点に関してだが……ストラーダ師匠の言うには、第二次大戦頃に討伐を逃した『聖剣に執着を見せていた堕天使』が居たとかでな。バルパーの背後には、そういう別組織の思惑と戦力が働いている可能性が……」

 

「……コカビエルか?」

 

「――は!?」

 

 

 驚きの声を上げたのはイリナだ。

 有名過ぎる堕天使の名が突然挙げられたことで、それが自分が敵対すべき相手なのだと即座に繋がった結果の驚愕だ。

 同時に、それが敵うはずがない、ということを自覚した理解でもあった。

 

 

「……知ってたのか」

 

「あの爺さんも酒が入るとその話ばっかりするからな。いくらマッスルでもいい歳なんだから、深酒は辞めておけって言っといてくれ」

 

「……ああ、そうだな」

 

 

 自嘲するように、ゼノヴィアは微笑(わら)う。

 それは、もう逢えないことを自覚した微笑でもあった。

 

 

「ちょ、ちょっと待ってよゼノヴィア!? そんなのが相手なんて私聞いてないわよ!?」

 

「まあ、不確定情報だからな。そもそも、『駒王町(此処)に』武力介入を嫌った上層部が入れられる戦力が私たちだけだったのだから、こうしたカミカゼトッコウ染みたことになるのも到仕方がない話だ。諦めろ」

 

「良い笑顔で自殺を仄めかすんじゃないわよ!? ヤダー! シニタクナーイ!」

 

 

「そんなお前らに朗報です」

 

 

「「え?」」

 

 

「ジャッジャーン! 私、参上!」

 

 

「「「「「「「「「「いや誰!?」」」」」」」」」」

 

 

 無駄にシリアスだった空気をぶっ壊し、がらりとドアを開けて入室して来た魔女っ娘ファッションの金髪の少女に、誰もが一斉にツッコミを入れた。

 第一声が第一声なのだから、当然の対応だった。

 

 

「初めまして! ルフェイ・ペンドラゴンと申します!」

 

「詳しく言うと、『エクスカリバー』の正式な所有者だ」

 

「「はい?」」

 

 

 名乗り、そして烏丸の注釈に、疑問符を上げたのはイリナと、何故か祐斗。

 そしてゼノヴィアはというと、

 

 

「ペンドラゴン……っ、そういう、ことか……っ」

 

「え? え、なに、どういうこと?」

 

 

 未だ話が見えないイリナを放置し、にやりと笑みを浮かべる。

 理解が及んだと受け取ったのか、烏丸もまた頷いた。

 

 

「ソラ、此処でペンドラゴン家を連れて来るとはな……っ! エクスカリバーは教会の所有だぞー!」

「実際、盗難にも遭ってるんだし。『正式な』権利を名乗れる者に譲渡すべき話だと思わないか? 逸話を遡ればエクスカリバーが正しく教会の庇護下に置かれた歴史も無い」

「くっ、しかしー、そのような戦力を放逐などできるはずがー!」

「ペンドラゴンには支配(ルーラー)のエクスカリバーだってある。対応策は執れる」

「ほんとうにー、できるんだろうなー」

「なんなら最終的には俺が破棄しよう。神器を使えば出来るだろ」

「仕方ないー。――よし。イリナ、帰るぞ」

 

「いやなに今の茶番!?」

 

 

 ものっすげぇ棒読みで話が付いた。

 部内の大勢が『ええええぇ』と言いたげな引いた顔つきをしており、ルフェイだけはニコニコと二人の遣り取りを眺めていた。

 

 

「いや、このまま此処に居ても意味が無いからな。本部に帰ってエクスカリバーの所有権を正式に名乗られた、と報告しよう。死にたくは無いんだろう?」

 

「確かに死にたくはないけど……、それ、大丈夫なの?」

 

 

 話だけを振り返れば大丈夫そうにも伺える。

 しかし、肝心のエクスカリバーそのものはまだ奪還もしていないのだ。

 放置して帰りました、と言えるわけが無い。

 

 

「こういう権利で口出しされるのは、織り込み済みじゃなかったら『ただの迂闊』だ。他に逸話の残る聖剣の所有権を主張したいのなら、話が通っていなかったペンドラゴン家にも話を通しておくべきだったし、そもそも『強い聖剣』だからといって、勝手に『エクスカリバー』って名付けるべきじゃなかったんだ。馬鹿じゃねえの」

 

「え゛?」

 

「『本物の』だったら折れてるわけがねえでしょ、7本ある時点で贋作の証明だわ。以前には日本にもあったみたいだし、メイドインジャパンの可能性もあるぞ」

 

 

 ガックゥ! と何故か祐斗が膝から崩れ落ちていた。

 

 

「イタァイ! えっ、なに!? なにがおこ……、なんすか、この空気……?」

 

 

 その拍子にイッセーが後頭部を強打し、漸く目を覚ましたらしい。

 orzの恰好で沈んでいる祐斗に、何とも言えない顔をしている部内の面々。

 失神前に色々と怖かったグレイフィアは平然と烏丸の後ろに控えているが、何故か烏丸の胸元から離れないアーシアと、見知らぬ少女がいつの間にか現れていたことにも困惑を覚えた。

 

 しかし、彼に説明する文字数()は無い!

 

 

「では、私たちは即刻国元に帰る。今ソラが言ったことをそのまま伝えてやれば大概話は通るだろうし、事の始末もソラなら任せられる。イリナ、最後に破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)をルフェイ嬢へ」

 

「えっ。いいの?」

 

「良いも何も。権利を主張されたのだから仕方がないさ。いやー、残念だなー、私たちの冒険は此処で終わってしまったなー」

 

「……まあ、死ぬよりはいいわよね。はい」

 

「ありがとうございます!」

 

 

 ニコニコしたまま、イリナが何気に所持していた最後の一本をルフェイが受け取る。

 それを烏丸が、――横から圧し折った。聖剣逝ったァァァァァアアアア!!!

 

 

「へぅおい!?」

 

「ん? これで証明にもなったろ? 破棄は間違いなくやっとく、安心して帰れ」

 

「ん゛っ、んん゛~~~……っ」

 

 

 素手だった件について。

 ――神器は!?

 

 色々と言いたいことがあったが、目の前で壊されたことにルフェイの笑顔も変わりはしない。

 真っ先にツッコみ、言葉を呑み込まざるを得なかったイリナは、苦渋の顔付きで良い笑顔の烏丸からの帰宅宣告を請けざるを得ない。

 チクショウ、なんて言ったら良いんだ……!

 

 

「フ、流石だなソラ。こんなところで何をやっているのかと初めは思ったが、その調子は狂いもしないらしい」

 

「お前俺をどういう目で見てるの」

 

 

 それを、お前が言う権利は、無い。

 

 

「久しぶりに逢えて嬉しかったよ。なあソラ、キミさえ良ければなんだが、今夜、空いてるか……?」

 

「帰れ」

 

 

 とりあえず、良い笑顔のままに烏丸は彼女らを追い払ったそうな。

 どっとはらい。

 

 ――え? 冒頭の描写?

 もうわかってんだろ。詳細は省く!

 

 




ゼノヴィアはヤリタイサカリのフレンズなんだねスゴーイ!

すみません。言ってみたかっただけです
なおゼノヴィアは教会に育児放棄する気で預けるつもりは一切なく、単純に自分も育っているから大丈夫だろう、みたいな考えだったと言っておきます。見通しが甘ァい!


なんか今更レイナーレを速攻片付けた件に言及して粘着してる人が感想にいらっしゃるご様子
随分な云われ様ですけど、クロスオーバー先の世界線からするとそこいらの少女が被害に遭うのも平常運転なのでなんとも言いようがねぇ

なので返信も向こう様の書いている作品にも特に触れることなく放置してます
生暖かい目で見守れば良いのかしら



予想外に長くなりました
今回のは前情報あるんなら初めっから言っとけや、みたいな話です
作中のなんちゃってエクスカリバーにはそもそもツッコミどころしかないんだから、ルフェイが出てくればそらそう(なる)よ、という解釈で

そして裏側でしっかりと暗躍してる烏丸
何してんのお前(もはや合言葉で挨拶)
でも聖剣というかその材料に関してはクロス先で通説がありますので、気になっちゃったらしいからね、仕方がないね

次回はルフェイも交わっての聖剣奪還作戦。get back ride!
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