使い魔の後に生徒会と顔合わせだったか。テニヌは何処に入るんだったか…
…あれ? アニメオリジナルだっけ?
前回のあらすじ
烏丸、冒頭の爆死フラグを回収し無事また死亡(自爆とも云う
なんていうことはない。
単純にルフェイの実家に顔出しした伝手で、彼女の母親に気に入られて多少爛れた関係が繋がれた程度の仲である。
アーサーくんには拒否られているので、正式採用という話でもない。
「爛れた時点で、もうダメなのでは……?」
シャラップ塔城ちゃん。
核心を突くんじゃない。
そういうことは『大概の方々』が把握しているだろうけれども、口にしないのが『お約束』だ。
大人しく、音為しくしつつ『アッハイ』とでも頷いておくのもまた『お約束』という噺だよ。
ユーコピー?
「コピ?」
「通じなかったか、女子高生の合言葉だとかで使ってみたのだけど。了承するときは『アイコピー』と返すのが礼儀だそうだぜ。ユーコピー?」
「わかりました」
「アイコピーだっつってんだろうが」
塔城ちゃんとの小粋な漫談はさておいて。
俺としては『人妻や幼女には好かれる』という前言を撤回することなく踏襲した、その程度の内訳であるからして、別段恥じることも無いのである。
有言実行。
世に謂う『男らしさ』とは、多分こういうことなのではなかろうか。
――なのでアーシアさん? いい加減、この正座を解いても宜しいですよね?
「ダメです♪」
わぁ良い笑顔……っ!
部室の床に敷かれた、表側を斜にギザギザカットを施した石板に
アーシアさんが体重掛けてくるので、脛は痛いが柔らかさと程よい体臭で俺の息子がおっきしそうになる緊急事態だ。
命の危機を感じると子孫を残そうと生物は頑張るとかいう、アレだ。多分。
やわこいなー、いいにほいだなぁー。
――クソッ! なんて容赦の無い刑罰を仕掛けてくるんだこの聖女ッ!
見て見ろイッセー先輩のあの貌をッ! 血涙流して後輩のために怒りを我慢してやがるッ!
アレを見て何とも思わないなんて、この部には人非人しかいないのかッ!
「いえ、あのひとの感情は
「断言するね小猫ちゃんッ!? そ、そんなことはないぜ! 烏丸を其処まで虐めるのは辞めるんだ! 俺が代わりに罰を受けるッ! さあアーシアちゃんカモンっ☆」
「ところでソラさん、『人妻と幼女』と云うからには他にも余罪在りますよね? カウントもう1時間追加です♪」
「そ、そんなことはないしィ!? この学園で程よく距離が稼げたと思ってる塔城ちゃんのことですしィ!?」
「誰が幼女ですか。別に距離も近づいてないと思いますけど。なんなら物理的に互いの距離を0に換えましょうか?」
「そういうところだと思いますけど……」
のそり、とアーシアさんの隣に腰掛けてくる塔城ちゃん。
要するに俺の膝の上に重石替わり追加。
やわこい刑罰もワンプッシュである。
名は体を表すとでも謂うのか、無駄に猫っぽいムーヴを偶にこうして敢行してくるのだから、そりゃあ入学直後からしたら距離稼げてると思うわけでありまして。
これを思い違いと評するには、俺にゃ青春ポイントが未だ足らねぇ。
でもいい加減塔城ちゃんを変換するとき搭乗やら登場って間違って打っちゃうから、そろそろ名前呼びにしてくれても良いのよ? ってソラくんも思います。
ホラ、距離を狭めるには呼び方から、って誰もがわかってることでしょう? 女子から歩み寄って貰わないと年頃男子としては気遣いが先立ってしまうのん。
しかし電波なオフトゥン美少女やジョジョな叔母さんも居ないのでマイナスに加算されることも無いはずなのに、何故に俺のポイントは不十分なままなのか。
ブリキ絵じゃ無いから無計塁とでも云うのであろうか、天の神様よ。
「……なぁ、無視は辞めてくれませんかね……?」
キラッ☆と歯を煌めかせたポーズのままに、イッセー先輩は目の幅に涙を流していた。
滂沱、というやつである。
■
「さて。話を元に戻そうか」
「そッスね。で、なんでしたっけ?」
「兄は年頃らしく拒否の
「そっちの話じゃねーッスよ……」
仕切り直したいコンビ片割れのミッテルトが力無く、床にorzを決め込んだ。
待て、諦めるんじゃない。
諦めたらそこで試合終了だって、安西先生も言って――、
「しかし、仮にとはいえペンドラゴンは立場もあるでしょう。ソラさんを取り込むには、些か
――グレイフィアまで話に乗り、orzトリオがカルテットに換わる。
絶望した俺とミッテルト、先立って絶望していた木場&イッセー先輩コンビを放置し、彼女らは話を進めるのである。
多分、本題は一切進んでない。
「母は――、アルトリア・ペンドラゴンは元々嫁入りなので、家系図そのものには携わっていませんね! ソラさんとの仲も良好のようですし、父だったひととはもう別れて母個人の幸せを選んでもらっても構わないですね!」
「なんだか聴くだにギリギリなお名前の方ですけど、まあ、取り込もうとしているわけでは無いようなので黙認します。あとはソラさんの意思次第でしょうし。ちなみに御父上のお名前は伺っても?」
「確かサトゥー・ペンドラゴンとか云ったはずです!」
「苗字に苗字じゃないですか」
どうなってんですかそれ。
と、アーシアが何故か俺の将来を采配していた。
ちなみに件の佐藤さん、ここしばらく行方不明のご様子で、ルフェイ並びにマザーペンドラゴンはそんな放蕩おっさんにすっかり愛想を尽かしているために青い果実に嵌まって締まったらしい。
上手いこと言ったな、俺。
■
「仕切り直そう」
「同感っス」
こんなんアルトリアランサーじゃないですかヤダー、というマザーペンドラゴンの写真を拝見したアーシアがその豊満さに泣き声を上げたことを皮切りに、俺たちは絶望の淵から蘇った。
色々とアレ過ぎる情報が飛び交った気がするが、話を進めるのに問題はナイ。
なお唯一反抗を示しているアーサー某くんは『次元を渡る剣技』だか何かで世界中を渡り歩き、放蕩おっさんの捜索に乗り出している最中であるらしい。
頑張れアーサーくん、お前だけが勝利の鍵だ。
期待を抱く俺とは裏腹に、彼自身からは蛇蝎の如く嫌われているので仲間意識も無いのだけれど。
序でに言うと、あの子俺以上に負け犬臭いからなぁ。
勝てない、とは言わないけど、なんだか無駄白星ばかり挙げて肝心要の勝負は黒星率が高そうというか、そんな気配。
仲間に備えても、勝率下がるだけで勝ちの目は薄いから、こんな距離感でも問題ないのかもしれない。
「ハイハイ、あんまり関係ないところの葛藤は無視するッスよ。それで? 結局ソラさんは何が言いたいんすか」
「ああうん。いやね? そのバルパー何某は、なんでこんなところにまでやってきたのかな、っていう話。予測だけは付いてるんだけど、聞きたい?」
考えても仕方のない問題はさておいて。
この町に持ち込まれたという
そんな試みを口に出す。
そうすると、ミッテルトは途端に嫌そうな顔をした。
何故に。
「……とりあえず、ルビが色々と酷いのはさておいて。全体俯瞰が常識とやらな現代錬金術師サマの話なら、誰だって聴いておきたいと思うッスよ? 多分、想定の酷さに誰もが目を背けたくなりそうな予感もするッスけど……」
「現実はいつだって嫌なことやこんなはずじゃなかったことばっかりだよな」
「言ってることは正しいけどアンタに謂われたくはねーッス」
現実は苦く苦しく正しいからこそ、現実を見せる苦言は『
正しいだけじゃ人は聴かない? でも逆説法の甘言は大概唆すための言葉だよね。
甘やかすことは優しくされることとは別問題だってばよ。
甘さと優しさを区別できなくなっちゃお仕舞いだと思うのよ。
お前は優しくも無い? そんなことはないよ?
本気で優しさが無いのなら、言葉にはしないでしょ?
興味が湧かないよりはマシじゃない。
「多分だけど、性犯罪者の狙い目は研究そのものなんだろうなぁ、と。あ、イッセー先輩のことじゃねえっすよ?」
「それは誰でも気づいてることじゃないかな」
「誰が性犯罪者だ……」
木場先輩とイッセー先輩がマイルドに、力無くツッコミを入れつつ復活した。
――これよりorzカルテットは、音楽性の違いにより、解散するッッッ!!!
「ああ、言葉が足りませんでしたね。児童虐待系性犯罪者のことです」
「性犯罪者を否定しろ……ッ」
「まだ力無さそうだなぁ」
ちなみに撤回はしない。
反省しなさい、
「……そっちのことはともかく、バルパーの狙いなんて初めからわかってるじゃないか」
「なあなあで済ませちゃダメな話でもありますが……。いえね、剣は結局のところ武器であって、使い手が居なくちゃ話にならないんすよ。で、聖剣の使い手なんて割とレアっぽいですし、それが性犯罪者に傍仕えているのかなぁ、と」
「……ん? いや、ちょっとまって、順序立てて説明して?」
え、めんどくさ。
「ですからね、聖剣の研究のために必要なモノは、聖剣本体だけじゃ足りねえんです。どっかで剣士でも調達すれば話は別ですが、そこまでは情報が足りねぇので置いときます。そこで話は戻りますが、性犯罪者の目的は研究で、此処は悪魔の領地です。聖剣が天敵と言っても過言じゃない種族の治める、ね」
「……危機じゃないか……!!」
だからその話をゼノヴィアとかがしていただろうに。
……してなかったっけ?
「えーと、コカビエルじゃ使えないのか?」
「『所持』は出来るでしょうけど、『使う』となると相性悪いでしょーね。オーラが邪魔ですわ」
だから属性付与だけで聖別決めてるんだろうなぁ。
誰にでも使える武器じゃ威厳が保てないから。
でも武器は武器だよ(無慈悲。
「バチカンはイタリアから海を越えて山越えて、僕らの街へやってきた性犯罪者の目的は研究第一。じゃあ必要なモノを一つずつ踏んでいけば、今の状況も居場所も目星は付きます。『使い手』『討伐対象』それ以前に『安全性』」
悪魔の領地となるからには正反対の言葉になるだろうけれども、逆に考えれば此処は件の性犯罪者にしてみれば割と安全地帯でもある。
そもそもが、
「バチカンから追放されて聖剣の強奪までしてるんだから、表立って手出しできない管理地へ逃げ込むことは理屈に合う。と、此処まで考えれば一石二鳥は成ってるわけです」
「加えて堕天使の後ろ盾……、引っ掻き回すには充分すぎる戦力だね」
「いやぁ、其処は考えなくても良いんじゃないッスかね……」
と、コカビエルに関しては否定を指し、先輩方からの不審にも食い下がらないミッテルト。
実際、そうだよなぁ、とは思う。
そもそもミッテルトの立ち位置が、状況を戦争へ追い立てるモノではなく協調と共立を擁立させる『堕天使総督』の理屈に沿っているのだから、コカビエルは堕天使『全体』からは背いている形だ。
納得を買うには難しいだろうが、単騎を脅威と見做すのも難しいので、警戒すべきモノは矢張り先に挙げた通りのアレにしかならない。
続けて浮かぶ疑問点は、じゃあコカビエルの狙いってなんじゃらほい、というモノだけど、そこはまあまた後日ってことで。
しかしまあ、其処も警戒するというのなら、させておいても問題は無いのだろう。
方針は決まっているわけだし。
「じゃあ今後、先輩方は単独行動を控えて、活動も自粛の方向性で」
「えっ、契約とかもか?」
「当たり前でしょうが。聞きましたよ? 悪魔になったのに魔力が足りないから転位も出来ないイッセー先輩。加えて、夜の街を何故かうろついたために死ぬ羽目になったイッセー先輩。アンタだけで死亡フラグバリ立ちじゃないっすか。死にたいんすか?」
「それ言っちゃダメな奴ゥ!!!」
会話に加わらなかった残りの面子は……。
まあ後で教えておけば良いか。
以上、会合終わり! 閉廷! 解散!
>クソお世話になりましたッッッ!!!
解散するッ、からのコンボ。多分違う
オチが弱い?
次回に続けば良いんだルォン!?
原作との相違点を上げますと、
バチカンからの使者が来たのが早かった。コレですね
自分の立ち位置()を思い出した祐斗が単独行動する暇も無しに、事件があったのなら方々へ明かして置けや、という平和と救済を目的とする()バチカンへの行動力と即応力に多少のブーストを掛けてあります
というのも、追放されてないアーシアが悪魔の領地に居ることと、以前にやらかしていたりもする要するに前科アリの烏丸がフラフラしてるために危機意識を煽った形です
でも今回の大事な部分は前半部じゃなかったかと思われるのん
アーサーくんの評価が何気に酷すぎるし…
なおペンドラゴン家はオリ設定です
元ネタをアーシアさんも把握してますのでクロスではなくそっくりさん。多分
放蕩おっさんは異世界でロリハーレム形成してるんじゃないかな、って妄想してます。戯言ですが
次回、また自己解釈が挟まれます