1話中のネタが渋滞起こすレベルでドンツク込めすぎなんじゃろか…
前後編みたいに話の続きを引き継いでます
感想では色々と予測が立てられましたが、当たりが見当たりませんでしたので心置きなく正解発表に移りたいと思います
ん、なんか真面目にやるのも違うな
せいかいはっぴょ~う☆
さぁ、烏丸の神器の正体、当てた人はだ~れだっ?(CV茅野●衣(未許可
ちょっと待ってよ。
みんなから白い目で見られてる感があるんだけど?
今回の騒動、お前のせいかよ、みたいな。
言葉にはしてないけど、そんな空気があるんだけど!?
あと鬱陶しいので三つ首犬を黙らせる。
お座り、の要領で、鼻先を殴って大地へ叩き付けておく。
動物の弱点は鼻! みんな、覚えておけよな!
「それを力技で対処できるのは烏丸くんくらいです……」
「やろうと思えば塔城ちゃんでも出来るだろ。まあ、こっちはいいんだ」
とりあえず、荒ぶっている顔色の悪そうな堕天使のひとと向き合う。
距離を取られているが、警戒されるのも仕方がない。
「コカビエルさん、だっけ? なんか興奮してるみたいだけど、落ち着きなよ。先ずは話し合おう」
人間、対話が大事だって、何処かの首相も言ってたよ。
多分、若干、科白が違うけど。
「そのひと、云った直後に撃たれてるじゃないですか……」
「実は少しだけど会話もできたらしい、っていう説もあってね」
のんびり、とペースを乱すことなく言の葉を交わす。
すーぐ脱線するけど、調子を持つことって結構重要。
なんか、姫島先輩とか木場先輩とか、どうにも精神的に不調っぽいし?
「落ち着け、だと? 貴様を前にしてか……? ククク、無理だな……!」
「なんでそんな敵対心剥き出しなの……」
堕天使の人にドチャクソ嫌われるような、そんな真似はバレてないよ?
「ソラ、貴方なんでそこまで警戒されているの……?」
「いやぁ、見当もつかないっす」
見兼ねたのか、リアスぶっちょに小声で問われる。
いや、ホントにバレてないよね?
気に懸かる事と言えば、前にこの辺りに居たミッテルトの同僚だった堕天使をヌッタヌタに弑たげたくらいだよ?
でもさぁ、バレたとしてもさぁ。
自分が命を刈り取ろうと向かって来たのだから、どういう風に処分されようと言い訳は不可じゃない?
俺、悪くないじゃん。
何か文句あんの?
「フン、魔王の妹と言えど、そいつが『ナニ』かまでは把握していないようだな。上手く隠したものだ」
なんか、言い方的にそれっぽい……。
えー……? 危害を加えに来たんだから迎え撃つじゃん。
気分悪いわぁ……、なんで其処まで言うかなぁ……。
「ナニシロ、そいつが神器を使えば、人間どころか俺たち堕天使や悪魔、更には天使までをも滅ぼし尽くせる。平気な顔をして付き合っていられるなどと、正気を疑うぞ」
「あ、そっちか」
「つ、付き合ってはいないわよ!? その、まだ……」
ぶっちょ、ぶっちょ、真面目な話だから、なんか顔を背けて赤くなってたりしないで?
あと俺にはアンタにフラグ建てた覚えもねぇ。
「どういう、ことですの……? そういえば、烏丸くんの神器については詳しくは聞いていませんでしたが……」
真面目枠なのか、姫島先輩がコカビーの言葉尻を引き継いだ。
男の尻を受け付けるとかスゲェ変態に伺えて来てしまうのだが、そう変換する俺の脳内だけの問題なので自重する。
「ふむ。その様子だと、一切を知らないか。まあいい、ひとつ、講義をしてやろう」
「よろしくおねがいします」
挨拶は大事だよね。
そう思って応えたら全員から、正気かコイツ、みたいな目を向けられた。
おい、コカビエル。お前もかよ。
「……この国に住む者だ、『言霊』というモノくらい知っているだろう。モノには名が宿り、その本質を捉えている」
「形而上にはあっても、細分化したのは儒教と、言語の多様化を最先端で突っ走るこの国っすからね。考え方は他の国家でも生まれてるけど、一番説明しやすいのがこの言葉だよ、って説明してくれてますね」
「詳細まで語らなくて良い……!」
怒られた。
すみません。
「名は体を表す。特に上位の実力者たちは、自身の技に相応の名をつけたりもしている。流派、とも云えるな」
「あぁ、嘘かホントか、技名を叫ぶと1.3倍に威力が上がる、って奴ね。牙狩りのひとたちなんかは、討伐の成功率高めるために勧んでやってるらしい」
「それは、僅差じゃないですかね……?」
実際どうだかは知らない。
でもやるのは、多分ロマンとかそういう概念じゃないかな。
そんなことを、小首を傾げた塔城ちゃんへと返しておいた。
「『名付け』は本質を備えさせると同時に、原典を確固たるものとして根付かせる。先ほど、貴様も口にしたな。『ケルベロス』から派生した『ネビロス』並びに『ナベリウス』という悪魔のことを」
「あー。でも廃絶しちゃってたら研究捗らねぇなぁ……」
「仮にとはいえ悪魔の陣営に近いのですから、そういう発言はどうかと……」
「私は、小猫が気にしていないのなら良いのだけどね、別に……」
塔城ちゃんは何か、思うところでもあるのだろうか、件の家系に。
逆にリアスぶっちょのほうは気に掛けていない。
多分だが、塔城ちゃんの出自に何かしら関わっているのだろう。
「気になるというのならば教えてやるが、多少の研究成果とも呼べるのが先ほどの番犬どもだ。仮にとはいえギリシアの怪物だが、こちらで扱えるのは聖書側に傍流が引っ掛かっているためだ。フェニックスもエジプトのベンヌ鳥が原典だろう、バアル、アスタロト、ベルゼブブ、レヴィヤタン、此奴らも出自は聖書ではない。本質が別にあるからこそ、彼奴等は『ああして』平然として居られるのさ」
おん?
何か、コカビエルが奥歯に物の挟まったような説明を。
舌打ちのように顔を歪めて、彼は続けた。
「……その概念の理屈は、神器にも顕れている。例えば、ありふれた神器である『
ほんとに龍に掠りもしてない。
けど、俺的にはそれはそれで別の理屈が働いてると思うんだよね。
「他にも、聖書の神に討たれたことで聖列に並び、かつての神の残滓を遺すモノもあったな……。例えば、『
「……何処かで覗いてたか? 随分と近い奴らに詳しいじゃないか」
思わず敬語が取れる。
覗くなら別だ。
深淵を除くモノは深淵に目潰しされても文句言えないのだぜ?
「言ったろう、貴様を待っていた、と。近しいモノ達ならば、多少は調べる。神器に関しては、俺たち堕天使が最も研究しているからな」
「……ああ。そういえば、そちらの総督さんも人工神器とか造ってましたっけね。堕天使製なのに『人工』って(笑) 『
「そちらも随分と詳しいじゃないか……!」
メンチ切り合うレベルで見つめ合う俺とコカビエル。
ケンカ売ってんだろ? 買うよ? 言い値で買えるよ?
「詳しいのならば序でに教えてやろう。俺が貴様を警戒した理由、それは、先ほども言ったが貴様の神器にある。確か、
……。
「これの正式名称は『カデシュ・エクリプス』だろう? エジプトの神性、人間の性行為『そのもの』を奉納させたとされる性愛の神カデシュを指す。カディシュなどという神は実在しない、貴様はたった一文字加えるだけで、それそのものの本質を崩すことなく、神器の権能を正確に働かせ続けたわけだ……! ……おい、何故目を逸らす?」
……言えない。
単純に、自分の神器を登録するときに誤植っただけなんて、云えない……!
「……烏丸くんの神器に封じられている? その神が、どういうのかはともかく。それで貴方のようなひとが狙うのは意味不明です。奥さんでも寝取られましたか」
「フン。そんな結末が付いて回るほど、俺の人生は浅くなどない。小娘には、想像も付かんのだろうがな」
へい、塔城ちゃん、へい。
的確に今、リアスぶっちょにダメージ入ったよ? やめたげて?
「より事細かく続けるならば、その神器の本質はその神そのもの『ではない』。そのカデシュが、かつてどういう立ち位置だったのか、それはな、とある神の愛人を務めていた、その一点こそが脅威なのだ」
会話で此方の陣営が微妙に続戦不能に陥り欠けているのに対して、コカビエルは堂々と言葉を続ける。
まあ、此処まで説明されちゃったらな。
最後までやらせてあげよう。
「『矢の王』」
こちらを見下ろして、言い放つ。
名を顕わとされたそれに、ピンと来るものは居なかった。
だからといって、説明が終わりだとは、絶対にならない。
「その神は、強大な力を秘めていながら、明確に働きを抑制できる逸話も、配偶神も、親兄弟すらも居なかった。唯一語られたのが、カデシュとの愛人関係。だからこそ、その力を誘致する、それがその神器の本質だ」
「……何者なのよ、その神、矢の王とやらは……」
「伝えられた名を呼ぶならば、ラシャプ、またはレシェフと呼ばれていた」
リアスぶっちょが疑問視し、姫島先輩が怪訝に疑い、塔城ちゃんは小首を傾げた。
そんな中で、驚愕の顔を晒していたのは、
「……そんな、まさか……!」
木場先輩が。
知っているのか、
「神の火……!?」
「え……?」
「ほう、貴様は元教会関係者か。その通り」
嬉しそうにコカビエルは続ける。
反応があって、良かったね。
「神の火、神の雷、熱病、ヤハウェの炎、火を付けるもの、照らすもの。弓矢と死を司り、稲妻と悪疫をばらまき、ネルガルやアポロン、果てはヘラクレスとも習合した強大な神だ。聖書に於いては、神の火そのものをレシェフという言葉のまま載せ、それを意訳させている。わかるか? それを、その神器の使い手は、意図も容易く呼び起せる。そいつだけで、数多くの軍事バランスが崩れる! 警戒に値するには、充分すぎる見方だろう……!」
まあ、警戒されますよね。
だから黙っていたんだけど。
「……? 待ってください、おかしいでしょう……?」
誰もが唖然とも茫然とも取れる表情をこちらへ向ける中、姫島先輩が口を開く。
弱弱しくも、投げかけられた疑問符は、言葉に流される彼女らを振り向かせるのに充分だった。
「どうして、神の力とも呼べるそれが、神器で簡単に扱えるんですの……!? 神器に配することなく、神自身が封じれば良い話じゃないですか……!」
「それに気付いちゃったかー……」
「貴方の事ですよ、烏丸くん」
俺の軽い言い分に、多少は普段の様相を取り戻せたのか。
塔城ちゃんは、あちゃーとデコに手をヤル俺を軽く諫めた。
「そんなことは簡単だ。神に、其れをやる力が無い」
キチンと答えてあげるコカビエルさん。
何気に、このひとかなり優しいのでは、と思えてきた。
「より云うのならば、神がそもそも生きていないのだ。なにせ、かつての大戦で初代魔王だけではなく、彼の神までもが死に絶えたのだからな!」
「な、なんですって!?」
「そんな……!」
「嘘だ、じゃあ、僕たちは、なんのために……!」
リアスぶっちょ、姫島先輩、木場先輩がそれぞれダメージを受けてる。
つか、そんなに? 塔城ちゃんはそうでもないのに?
「……こちらを見られても、困ります」
「まあ、聖書の陣営に染まってる反応、って奴なのかね」
めのまえが、まっくらになった……!
たぶん、今あのひとたちそんな感じ。
「さて。雑魚が戦意を喪失したところで、本題に移ろうじゃないか」
「雑魚て。さっきも思ったけど、どうにも初めっから俺狙いっぽいよなぁ。それならそれでこんな回りくどい真似をしなければいいのに」
「直接貴様を狙っても、躱されるのがオチだろうからな。迂遠に攻めなければ離脱されることが見えているのだ、このくらいの罠は張る」
コカビエルは悪びれもせずに言い放つ。
向こう様からすれば敵も敵だろうから、配慮が無いのはわかるがね。
でもまあ、その理屈は普通に予測は付いてた。
エクスカリバーの研究なんて、駒王に足を踏み入れなくとも出来るモノだ。
「……思うに、あの
折角なので、答え合わせ。
そもそもが、今回の事件は初めから違和感しか無いのだ。
幾ら教会から追放されたからと言って、バルパーの爺が堕天使に尻尾を振るとは考えにくい。
仮にも教会内部で神を崇めていた奴が、追放された程度で敵へ宗旨替えするほど容易いわけがあるかよ。
お前らどんだけ気分で生きてるんだ、って奴だよ。
「……いや、あの爺は、割と初めからあんな感じだ。だからまあ、簡単に公的権力にしょっ引かれたのも目を付けられたのも、挙動からして納得はしたさ……」
「あ、はい」
遠い目で云われる。
お、おつかれさまです。
やっぱ教会関連はくそだな!(よつばと感。
「本題に入ろう。貴様、我らに降る気は無いか? 貴様の戦力が在れば、この三つ巴の冷戦も終止符を打てる。我ら堕天使の完全勝利、という結末でな!」
「いやぁ、それは無いな」
脊髄反射に近いレベルで返事をしたが、うん、改めて反芻してもそれはない。
というか、予測が付きやすいのもどうかね?
「正直そもそも人外の意地の張り合いに惹かれるモノがねぇからねぇ。アンタらが例えば何かしらの保証をするって言っても、何処かしら『上』が居る世界で、四つに組もうって奴を全面的に推しだそうなんて集団じゃ旨味はねぇのさよ」
「……チッ、まあ、簡単に頷かないのは目に見えていたがな」
何より、信用が無いことが致命的なんだけどね。
そちらにも、こちらにも。
「……ところで、俺がわざわざ此処に足を踏み入れた、別の理由は見えたかな?」
光の槍を片手に造り、コカビエルは云う。
話が変わった? いいや、変わっていない。
その『理由』も、とっくに予測がついている。
「貴様がいくら及び腰になろうとも、戦争が始まれば話は別だろう? それだけの力があるのだ、有無を言わさずに日常は引っ掻き回される」
そう。
そこは、俺だけの判断じゃ決まらない。
『戦争』になれば、手が届き切らない『周囲』から真綿で絞められるように削られて往くだろう。
それを止めようとすれば、尚の事『俺』はその世界へ引き摺り込まれて往く。
「魔王の妹の首ならば、戦端を開くのに十分すぎると思わないか?」
――予想通りに。
コカビエルの光の槍は、リアスぶっちょを目掛けて――、
いなかった。
「先ずは前準備だ。戦争がしやすいように、恥知らずの元身内から削らせてもらう――ッ!」
「――えっ」
切っ先を向けられたのは姫島先輩で――、
其処は流石に理由もまだ詳しくなかったので追い付けず――、
為す術も無く、彼女の命が失われ――、
「――おっぱい」
――る、ことは、無かった。
「……ッ!? なん、だと……ッ!?」
コカビエルの光の槍は、その場に現れた仮面の男によって防がれていた。
決して甘くは無いであろう、悪魔を滅ぼせるはずの威力を備えた一撃を。
彼は事も無げに片手で受け止めて、握り潰すように掻き消して見せる。
彼は、龍を模した赤い仮面、いや、覆面を纏っている。
身体は鎧、正しくはライダースジャケットのような、線が露わとなる装甲の甘い、『紅い衣装』だ。
少女のように茫然と見上げる姫島先輩の前へ立ち塞がり。
彼女を庇うかのように前へと歩む。
「姿が、違うが……まさか、」
コカビエルは、自分の中での答えを、恐れと共に口にした。
「今代の、赤龍帝か……!?」
「いいや。アンタがありふれたと評した、『
懐から抜け出した
気遣いの出来る烏丸。違いの分かる男(ダバダーダーダー
でもその気遣い割と無駄ァ!
感想欄ではバビロンの大淫婦だとか人妻を落とす神器だとか予測がたくさん建てられてましたね
正解はエジプトのドマイナー女神でした!わかったひといねえだろこれ
あと人妻落とすのは素でやれてるから。神器働いてねぇから(それはそれで大問題
ナベリウスだかネビロスだかは小猫と黒歌の元主だったそうです
ケルベロスを聖書陣営が取り扱えた理屈、本文でのは予測です。保証はない
龍の手ルビの意訳は二撃決殺でも構わないけどもね
名付け親がポケモン好きっぽいから敢えて安易な意訳です。俺の所為じゃねぇ
そして話が終わらなかった…!
次回へ続きます。文句のある人は深淵から目潰し☆