神器使えや神器使い!   作:おーり

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遅れまして申し訳ない
大体20話目? あ、19か。更新のお時間です
始まる前に個人的な言い訳と注釈


一応言っておきますが、作者も烏丸も別にイッセーの事嫌ってるというわけでもないです

個人的には原作でやったこと(学園規模での覗き&セクハラ行為)とその被害者への懸念がありますので、程度の低い嫌がらせにも似た『痛い目』に合わせることに躊躇は無いですが、更生の機会くらいは用意しても良いくらいには配慮は出来ます
でも、原作での欲望駄々漏れキャラが前提にあるから、中々に性格改変まで踏み込まないと矯正不可なんじゃなかろうか…みたいな想定が付いてきますので、どうしても舵取りが難儀になってしまうのです…
そしておそらくはその性欲が主柱となっている『無理を通して道理を引っ込める』動きも組み込んでしまうので、前回みたいに最終調整前に逃亡される、みたいな展開が生まれた状態です
これで烏丸が敵組織とかだったら確実に復讐者フラグがバリ立ちでしたw

ちなみに烏丸は『ちょっと珍しいタイプのモルモット』くらいの認識です
特別嫌っているわけでも無く『そこそこ前評判が悪い先輩』なので、命を奪うことに躊躇しないレベルなわけでは無いですが『多少無茶に扱っても問題ないかも』みたいなスナック感覚で施術します
オテガルモルモットゥー!

ちなみにカイゾウニンジャレポートはクロス先原作から拝借してます。最終巻です
中身的にはモザイクオーガン手術じゃねーのかと言われてますが、そちらも元ネタはショ●カーまたはブラックのRXみたいなところもありますし、こういう発想は何処にでも出てるよねと個人的には思います
ていうかMO手術またはバグズ手術クロスは別の人が書いた覚えがあるので、コレ本題にはしない方がいいかなーっと回避した次第
みんな違ってみんないい。これでいいじゃない! そういう話じゃないな。うん

俺的にはアラクニドみたいにどこら辺まで再現可能な技術として現実的に落とし込めるかということを突き詰めていきたいのですが、それやっちゃうともう本気でアンチ・ヘイトに突破しそうなので我慢してるんです。ホントですよ?

以上、裏設定でした


前回までのあらすじ
死闘を繰り広げてコカビエル討伐完了!
駒王学園に平和が戻った!


神器「私の出番はドコ…? ココ…?(虚ろ目」

「ヨッシャァ!!! 天気は快晴、調子は良好、絶好の球技大会日和って奴だぜ! 掛かって来いテメェら! 漢イッセー! オカルト研究部の威信を背負ったこの俺に、撤退の二文字は無い!」

 

「キャー♪ 頑張ってくださいイッセーくーん♪」

 

 

 テロリストの襲撃に遭った駒王町。

 一時はどうなる事かと思ったけど、部長たちや警察の方々の協力の下、町には大きな被害が齎されることなく無事に事件は終息したらしい。

 

 俺はと言えば、その間烏丸のところで修行という名の拷問を受けていたから記憶も曖昧なのだけど。

 

 しかしどうやら、俺は最後の一歩で件のテロリスト、コカビエルとかいう堕天使を捕まえることに貢献したようで、その時に朱乃さんを助けたとも聞かされて。

 

 

 ――多少謎が残るが、結果として俺に爆乳お姉さんの【彼女】が出来ました……ッ!

 

 

 体操服で黄色い声援を浴びせ、明らかな好意を送ってくれる朱乃さん。

 周囲の目も憚らず、ファンがアイドルを応援するかの如くハート目で手をぶんぶんと振る姿を見てしまうと、疑いようのないことなのだとはっきりと確信できるぜっ!

 

 つーか豊かなお胸がいっしょになってぷるんぷるん揺れる……ッ♡

 おうおう羨ましいか童貞どもっ、あのおっぱいが俺のなんだぜっ!

 

 

『……ッ、兵藤を殺せェェェーーーッッッ!!!』

『『『『ウォォオオオオオオオオッッッ!!!!』』』』

 

 

 地を揺るがすほどの、駒王学園全男子からとも取れそうな雄叫び……ッ!

 

 しかし! 今の俺はそんなものに圧し負けるほど柔ではないわッッッ!!!

 

 

「改めて言うぜ。掛かって来い野郎ども!!! 烏丸の拷問を生き延びた俺が! お前ら程度に怯みも、あ、ちょっ、ふ、複数同時に股間を狙うのはラメェエエエエエ!?」

 

 

 ドッジボールのはずが、全校男子VS俺という構図のまま。

 コートの一角で私刑(リンチ)が始まった――。

 

 

 

  ■

 

 

 

 現在は部対抗ではなく、純粋に学年別クラス対抗だった、はずなのだが。

 イッセーがハーレム(比率、男子一色)を形成してモテモテ(死語)を達成したその様子を睥睨して、小猫は小さく溜め息を吐いた。

 

 全校掛けてのお祭り騒ぎ。

 元々行事には積極的に取り組む学園であり、日頃の学業からの解放、更に年頃も相俟っての節制の緩さが『球技大会』という本分を丸無視するレベルで盛行されている。

 テンション爆上げ☆ という奴である。

 

 コカビエルの襲撃を乗り越えた事実を関係者以外が把握していないことは当然だが、それこそ裏を知る者たちには周知の事実だ。

 それもまた、初夏という然程も熱気の無い陽気であるにも関わらず、上昇気流に乗るかの如くにテンションが煌々と高まって往くことにブレーキを掛けようともしない理由のひとつに当たるのかも知れない。

 

 無事を互いに思い知れた。

 生の悦びなるモノを彼らは承知し、この『祭り』を全力で楽しむのであろう。

 

 そういった推測に推測を重ねた憶測程度の学術的探究はさておいて。

 

 小猫が疲れたように溜め息を吐いた。

 その理由はもうひとつある。

 

 

「――さぁ、全身全霊を以て、応援するわよッ!」

 

 

 エキゾチックな褐色肌の美女が、チアリーダー姿で真横に居る。

 その事実に辟易としているのである。

 

 ていうか、女装した烏丸だった。

 

 

「……もう烏丸くんにどういう感情を向ければ良いのかわかりません……ッ!」

 

 

 結構気になるクラスメイト男子が友人男子に「今日は帰りたくない」と宣言した姿を目の当たりにした島田さんみたいな精神で(かぶり)を振るう。

 以前にもやっていたからと還って耐性が付くはずもなく、快活に哂うそこそこきょぬーの美女にしか伺えない烏丸という、中々サイコパスな文面に小猫は先日以上にSAN値を削られていた。

 頭を抱えた指先がカタカタと、震える。

 

 それは恐怖か幻肢痛かと葛藤する一方で、そんな美女の球技大会参入に沸き立つのは名も知らぬ男子たち(モブ)

『い、いったい誰だ、何者なんだあの美女は…!?』『ふっ、ご存じないのですか?』『彼女こそが我らが1年が誇る絶対的宇宙idol烏丸イソラ』『そう、最終兵器アイドルとは彼女の事です!』『ヤック、デカルチャー…!』

 と、なんだか珍妙なパラダイムシフトが劇的ケミストリしていたり。女子じゃねーよ。

 

 そんな一幕に全然関係無いが、通りすがった肥満気味のイッヌがヒャンヒャン哭いた。バッボーイ。

 

 

「ほらほら、塔城ちゃんも着替えて着替えて。イッセー先輩を応援して全校からのヘイトバリ集めて遊ぼうぜ☆」

 

「なんですかその悪辣通り過ぎて非道にも程がある揶揄(からか)い方は。西片くんだってされたことないでしょうよ」

 

 

 今にも泣きそうなドン引きの眼差しで狼狽える白髪幼女が、巷でウワサの褐色白髪を見上げていた。

 精神的に、ヤバい。

 

 

「あ、あれ、小猫ちゃん、疲れてます?」

「疲れるのも無理ないと思うッスけどね、こんなん無差別テロと変わりないッスよ」

「小猫さんの痛痒(ダメージ)は其処では無いかと思われますわ」

「みなさーん、がんばってくださーい!」

 

 

 おびえた様子のギャスパー、呆れた様子のミッテルト、諦観したレイヴェル、単純に学校行事が楽しいのか参加者『全員を応援』するアーシア。

 烏丸に引き続き、4人ともチアガールな恰好での学園復帰である。

 

 二大お姉さまの片割れが1人へ集約した影響か、彼女たちのコスプレには男子たちの熱気も再上昇。

 今なら飛竜昇天破も再現できそうな程度には、学園のボルテージはグングンに上り詰めている。

 

 さておいて、何の裏も無しに笑顔を振り撒くアーシアは、小猫の削れたマインドもじんわり回復するレベル。

 流石は限定的時間回帰権能神器を備えた聖女だ、実績が誇らしい。

 ちなみにルフェイは報告のために一端帰国した。

 

 

「……あれっ?」

 

 

 と、気づく。

 

 あれれ~、おかしいぞ~?

 先日まで姿の無かったクラスメイトが、しれっと混じってないかな~?

 

 そんな想いを込めた眼差しで、紅い縁の眼鏡を掛けた某女装吸血鬼へ視線を向ける。

 俗に言う、ジト目だ。

 普段と変わらない。

 

 

「な、何か……?」

 

「……ギャーくん、引きこもりはどうしましたか」

 

「えっ!? で、出て来ちゃダメなんですか!? ソラくんから貰った眼鏡(コレ)がありますから、折角なのでリハビリにと思ったんですけど……!?」

 

 

 ダメとは言わないが、腑に落ちない。

 此れか、ミッテルトの言っていた無差別テロとは。

 参入したチアガールの5分の2がガールじゃない。

 なんという(トラップ)

 

 というか、自分より距離が近くなってる気がするのはアレか、同じ女装野郎だからなのか。

 

 色々と言いたいことを呑み込んで、小猫は微笑みを浮かべた。

 アーシアの様相でマインドが回復したお蔭でもあった。

 流石は聖女。わびさびがある。

 

 

「いえ、無事にクラスメイトに戻れたのなら何も言いません。というか、烏丸くんと交流があったんですね」

 

「そりゃあ、部室に封印指定があったら覗くでしょ。普通」

 

「他の人のプライベートルームの可能性もあるんですからそういう真似はどうかと……」

 

 

 封印指定のプライベートルーム、自分で云ってて謎な状態だ。

 KEEPOUTの黄色いテープで施錠されている様を思い返せば、逆説的に汚部屋に思い当たりそうなので邁進的スルーを決めた。

 

 

「……今更ですけど、変態(アレ)放っておいて良いんですか? 最終調整前とかなんとか、云ってませんでしたっけ?」

 

「塔城ちゃん、先輩を指さして変態呼ばわりはどうよ」

 

 

 口語で云えば呼びはルビなので問題は無い。

 気づく方が可笑しい話である。

 

 やんわりと窘めつつ特に否定らしい否定も間に挟まずに、烏丸は小猫の隣にすとんと腰を落とした。

 座る所作にも色気がある。

 程好い膨らみと骨格はどうやって表現しているのか。

 質問しておいてなんだが、小猫はそっちの方が気になった。

 

 

「気になったのはキチンと肉体が自己崩壊起こさずに定着するか、って点もあったけど、どちらかと言えば性格矯正の方が主題だったからね。コレは元々長期を予定していたことだから、おまけ且つ本題ではあったけれど」

 

「さらっと怖いこと口走ってますけど……。矯正、ですか?」

 

「? そりゃあ、変に強力な性能持たせたまま人格に信用が無いモノを放置なんてできないでしょ?」

 

 

 その辺りは納得のいく話ではある。

 しかし、小猫が気になったのは其処では無い。

 

 

「烏丸くんの場合、時間がかかるモノなら無理をせずにそのまま自分で壊しちゃうのかと思ってました」

 

「ヤダ、この子真っ直ぐな目でとんでもなくサイコパスなこと口走ってる……」

 

 

 サイコパスな文面を生み出した張本人に恐れ戦かれたくは無い小猫だった。

 

 

「あのね、俺は其処まで非道じゃないからね? そりゃあやったことはやったことだけど、イッセー先輩の命を軽く奪う気なんて微塵も無いから」

 

「全く説得力の無い説得どうもありがとうございます。命を奪う気が無いのなら上級生の脳みそポックルとかしないでしょう」

 

「誰がネフェルピトーだ」

 

 

 そもそも件のネフェルピトーがゴンさんに伸されたような結末を先日イッセーはコカビエル相手に顕わとしたわけであるがry。

 ――やめよう、この話は色々な方面に敵を作る。

 

 

「というか、脳みその中枢神経をどうのこうの、というしゅじゅちゅは人格矯正にはならないんですか?」

 

((しゅじゅちゅ。))うん、まあね。人格の形成に必要なのは『記憶と経験の連続性』で、人格はそれらが形作る『枠型』だ。脳本来の働きはそういった『記憶』を整理することだけど、俺が施したのは身体制御のリミッター解除に値する部分。回路的に組み直して『切り替え』が出来るように調整した程度だからなぁ、本人の認識の程度に依るけど、記憶に関してはノータッチだったから其処まで手は回らなかったよ。薬物投与で記憶障害を施すこともできたのだけど、本格的に矯正するなら、日常レベルで常習的に洗脳学習を施さないとね」

 

「いっかい記憶喪失させて新しい環境に落とし込むとか、そういう……?」

 

「嫌いじゃないぜ、そういう冒涜的な力技」

 

 

 さらりとイッセーの人権とか倫理とかが無視されているのだが、其処を指摘するほど彼女らの会話に気を配る者は居ない。

 小猫が噛んだ点に関しては、可愛らしかったのでそれこそノータッチを決め込んだ烏丸であった。

 

 

「個人の経験や感動を根幹に本人が形作られている、と云う人は言うけれど、そもそもが状況と状態を連ねた『対応』のことを仮に人格って呼んでいるだけだしねぇ。パターンで云えば26万2144通り、八卦に八卦を重ねた六四卦の三乗、人間の在り様は有限だよ、心理も含めてね、特別なんて無い」

 

「突然なんですか」

 

「ん、まあちょっとした易占の話。血液型と星座で占う以前にもヒトの類型は分類されていた、っていうこと。脳科学序でに語りたくなっちまったぜ」

 

 

 にひひ、と哂って烏丸は云う。

 やだ、美人さん。

 思わずトゥンクと胸の高鳴りを小猫は感じた。イバラの道だ。

 

 

「結局のところ、其れの心の内なんて読めるモノでも無いからねぇ、読んでも良いことなんて別段無いのだし。人間はやったことが全てだ、其処に責任を負う立場が納まったのなら、俺としてはもう良いかなぁってね。塔城ちゃんにも怒られちゃったし」

 

「はぁ……、反省しているのなら蒸し返す気は無いですけど……。……それ、朱乃さんに丸投げしてません?」

 

「だってイッセー先輩を囲う宣言貰っちゃってるし」

 

 

 曖昧に頷いて、しかし、何とも言いようのない呆れの交じった眼差しが烏丸を見据えた。

 ――話は戻る。

 

 コカビエルを封印直後、彼らの下へ現れたのはグレイフィアだった。

 元来、魔力を備えた者たちが多量に一つ所に集まると、個人の魔力が複合的な影響を及ぼして位相を『ずらす』。

 物理的に違う宇宙への回廊を繋ぐ空洞なんていうモノも実在するが、この現世は影響力を及ぼせるほどの熱量を備えた存在も闊歩する混沌の巷だ。

 彼らが住まう箇所が世界中に点在する以上、それを確保するだけの理屈が相応に働く。

 

 そういう『別次元』とも取れる空間は、今回駒王町にも生まれようとしていた。

 しかし、そもそも駒王町は冥界へ続く異界が既に形成されている、日本上の特異点でもある。

 そういうところに新たに異界が生まれるとなれば、今度は冥界へ渡れなくなる恐れが生じるのだ。

 駒王学園に通うふたりの貴族悪魔のうち、ソーナ・シトリーが戦列に交わらなかった理屈は其処に当たる。

 彼女は、学園が別位相にずれ込むことを防ぐため、学園を結界で覆うことによって対処を施す役割を担っていた。

 

 とはいえ、コカビエルの備えた魔力は膨大だ。

 いち貴族では対抗できないのだから、一時的にずれ込むことは既に見込まれており、ソーナは対処というよりは立て直しを視野に入れて結界を施していた。

 その先に駒王町への被害は見込まれていなかったが、其処は其れ、ソーナは勝手にサーゼクスへの連絡を入れることで、後に起こるであろう問題への対処を『偉い人』へ丸投げしたとも云える。

 個人が片付けられない問題へ、上司が責任を取る形で嘴を挟むことは、どうしたって避けられようのない事象だ。

 その点は納得するしかないのだが、問題点が一つ。

 

 件の上司と密接に関わっていると思われていた秘書(グレイフィア)が、彼女らの行動を監督する気が無かった、という点である。

 

 そういうわけで。

 別段監督も何もする気は無く、烏丸の策上コカビエルの油断を誘うための定石として『女王は動かざるが鉄則』を担っていたグレイフィアは、彼らの戦闘を伺っていた白龍皇を捕縛して彼らの前へ現れた。

 捕らえられた猫の子のように、ドン引きの表情で首根っこを捕まえられていた白龍皇は、鎧姿で堕天使総督からの依頼を彼らに伝達したのであった。

 

 

「……どうなりますかねぇ、この先」

 

「先ずは、会談とやらが成功することを考えようよ。俺としては遂に来たか、とは思うけど」

 

「でも、実現しますか? 世界一仲の悪い陣営ですよ、聖書陣営って」

 

「んふふ。しかも結託すれば結託したで、絶対に場を荒らしに嘴挟まれるだろうからね。世界一の嫌われ陣営でもあるのだし」

 

「うわ、嬉しそう……」

 

 

 にやにや笑って現状を紐解く烏丸に、思わず引く小猫。

 思い返すのは、先日の出来事、その結末だ。

 

 コカビエルの暴走に間に合わなかった白龍皇は、事の決着を落とし前という形で達成することが出来なかった。

 そもそも、堕天使の陣営に彼という戦力が備わっていたことを、今回の事件で明るみにする思惑すらも外された感が否めない。

 そういう一歩目から踏み外しているのを知ってか知らずか、白龍皇は封印されしコカビエルの一枚絵を引き渡すように、烏丸へと進言して来たのだ。

 それを易々承諾し、手渡そうとしたところで躊躇した白龍皇は、中々に危機意識が働いている、と烏丸は感心もしていた。

 

 

「結局引き取らずに帰っちゃいましたしね。その場で連絡取るとは思いませんでしたけど」

 

「持ち帰ることが不可能だ、ってあちらさんが判断したんだから、そりゃ仕方ないよ。その流れ序でで決まった事態に、それぞれがどう動くか、っていうのが今回の見世物なの」

 

「悪趣味……」

 

 

 そう、三陣営会談は連絡序でで決定されていた。

 

 その場に天界所属(仮)の烏丸、冥界所属(仮)のグレイフィア、堕天使所属の白龍皇が揃っていた事実が、恐らくは堕天使総督からすると大きい。

 それぞれがそれぞれ、話を確実に上司へ伺い立てられる立場だと、総督は判断したことだろう。

 話は通せる、しかし、だ。

 

 

「駒王学園を大舞台に選抜する、これはなぁ。なぁ?」

 

「……。勝手に話を奨めちゃえば、納得しないヒトの方がずっと多いですよね……」

 

 

 巻き込まれる人間。

 通すべき話を通されずに取り決められる各神話。

 そして、三陣営の加害者と被害者。

 

 堕天使総督はコカビエルの引き渡しの段取り序でに、纏めるべき時期が来たのだと判断したのだろう。

 だがそれは恐らく、時期尚早であるのだと言わざるを得ない。

 

 関係無いが、その間にイッセーの最終調整と快復に施術を施そうと、いそいそと血に塗れた見るからにヤベェ手術具を懐から取り出した烏丸を見て、必死で彼の保護を願い出たのが朱乃だったりする。

 主はリアスなのだが、惚れた腫れたの内心が働いたのか、部長は最後らへん空気扱いだった。

 今も割とそんな感じだ。

 

 

「お、そうだった。そういえば木場先輩」

 

「はい?」

 

「あのひと聖剣計画っていう教会の負の面の被害者だったんだってな。連絡入れたら、同じ被害者の子が会いたがってたのだわ、云っといて」

 

「え、そうだったんですか。わかりました、伝えておきます。……いや、烏丸くん自分で伝えたら良いじゃないですか」

 

 

 一瞬納得し掛けた、が、改めて同じ部活なのだから、自分で伝えればいいじゃない。

 そう思って前言を撤回する小猫に、烏丸は胸の谷間から手紙を取り出した。

 

 

「俺は用事があるのだよん。ラブレター貰っちゃってね」

 

「死ね」

 

「ストレートな罵倒ゥーー!」

 

 

 色んな意味で殺意が迸る小猫であった。

 




(聴こえますか読者の皆さん…今、貴方の心に語りかけてます…西片くんがわからない子は『からかい上手』で検索を掛けるのです…)


メガネ金髪ショタチア女装子…捗るなぁ…
眼鏡の出所はお察し

なお、イッセーは卒業したわけでもなく予定が立っただけで煽ってます
そういうとこやぞ


長くなりましたが纏めに入りました
これで大体起こったことはツタワタとワタシおもテルヨ!
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