日本神話が実在しない、と書きましたが、烏丸は『歴史』とも語っています
過去に相応のモノが実存し、しかし今は無い。そういうことを作者としては書きたかったはずでした
つまり、『実在』しない、ではなく『現存』しない、と説明するべきでした。言葉のチョイス間違えちゃったよー
そうすると、形而上にある記号としての神話がエネルギーの汲出口として取り扱える、ということも芋づる式に語れますので、神話武器とか祝詞とか神代の怪物とかが出てこれる説明にも矛盾が生じなかったはずでした
お手数ですが、今後は『そう』だと把握するか、誤字報告機能を有効に扱って調整を願います。話自体はもう書いちゃったし。呑んだつばは捨てられません
小説って難しいネ!
作者はこういう単純だけど重要なひと言を間違えます
なんでだろう。友人が少ないから意思疎通の回数が比較して少なくなっていざ語る時に言葉の選出に手間取るのかな
あ。誤字報告並びに感想、毎度読了感謝です
でもあらすじに関してのは細かい誤字とかじゃなくて説明に対しての意見なんかが参考として欲しいっす。夢幻とか打点とか。いいじゃないニュアンス伝われば。本編じゃ無いんだから
会談は恙なく終了した(笑)。
正しくは、無理矢理に形だけ整えた、と言うべきか。
前々から把握していた堕天使情報を溢したことを皮切りに、互いの信用の無さがめがっさ浮き彫りになって更にgdgdになって終息したのである。
流石は聖書陣営! 期待を裏切らないネ☆
まあつまりは、問題は元からあったという話だ。
形式だけで話を済ませて、どちら側も相手が悪いと自責を認めず、足並み揃える以前に歩み寄ろうという姿勢を見せようともしねぇ。
実際、どっちにも問題があって、お互いに加害者な三つ巴だから、被害者意識の観点からだと永遠に話が終わらないのだよね。
要するに、――俺は悪くぬぇ。
「……烏丸くんがあの場面で沈黙を保っていれば、多少はマシになったのではないですか?」
「そうしたらアザゼルの、堕天使戦役投入の余地を造って悪魔領を内側から浸食されてたね。何年計画かも予測し切れん。疑惑が『伏せ札』のまま協定が結ばれたりすれば、将来的に悪魔がどの程度まで生き延びれたのか疑わしいわー」
飽く迄予測、だけどそれくらいは想定してそう。
さすが堕天使、汚いわー。
個人としちゃグレイフィアやレイヴェルのこともあってそういう疑惑くらいは払拭するけども、『全体』までは知ったこっちゃねぇしねぇ。
それこそ『そうなったら』、いやそう『なってなくとも』魔王の領分でしょうよ。働け。
「お蔭でアザゼル様は駒王進入禁止言い渡されたッス。まあ仕方ないし、疑惑の芽を備えていたのも本人ッスからね。でも、ウチの保護者枠から学園の教師枠へランクアップを狙っていたっぽいッスよ、計画的に」
「一度保護者認定下りてるのにそっちが通るわけねぇだろ。それとも悪魔みたいに洗脳施すつもりだったのかね」
やっぱり信用ならないわ。
大体、こんな異界との境目に堕天使代表の一角が居座ろうとする時点でアウトだろ。
まともな思考出来てりゃ、他の陣営からも許可が下りるわけもねぇ。
見通しが甘いなァ。
それとも、何か事件でも起こしてマッチポンプ的に解決して、其処から自分が関わっても問題無さそうな責でも負う気だったのかもね。
身内でも裏切らせて敵対組織に大々的に仕込んで、責任は自分が取る! とか言ったり?
サーゼクスもミカエル様も、感情でモノを判断する癖が付いてるからなぁ。
其処を擽ればあっさりと許可卸せそうだわ。
危ないなぁ。
「……やはり、平和とはそう易々とは得られないモノなのでしょうか」
「そりゃね。だから尊い、って話なのだし。でもまあ、達成するだけなら簡単なんだよ。維持が難しいだけでね」
「え?」
アーシアの憂いに、俺は指を穴の形にして、覗く。
単なるポーズなので意味は無い。
「全部均してまっ平らにしちまえば、全部平等で不公平も無い。不和も格差も無い、平和な世界の完成だ」
悪平等、って言うそうだがね。
でもまあ、人間には『自由』があるから。
其処に当て嵌められたくなくなって、抜け出そうとして、隣を出し抜こうとして、結局は維持できなくなって仕舞うのだけども。
儘ならないよなぁ、世界って。
「それは、」
「というか、聖書側がそういうことをやったから今の世の中なんだよ。『身内』に許容できる『みんな』は限りがあるから、内々だけで維持しようとして不備が出て、しわ寄せが後々自分の首を絞める。個人で完結させられれば、それはそれで完成系に至れるのだけどね」
それを『悟る』と仏教では語る。
……そういえば仏教系もあんまり出しゃばってこないな。
ミロクとか、シャカとか、ニョライとか、ブッダとか。
でかい立場の神仙仏は動いてるって聞いた覚えも無い。
アレも日本神話みたいに意識や人格を備えさせないで弁えてるのかも知れん。
世界は神のモノじゃない、っていう点を。
「……前々から思っていたのですが、ソラ様は中々にエキセントリックな宗教観をお持ちですわよね? 歴史を俯瞰しているから、とも捉えられますが。天界所属の割に、本分は別に置いてありそうですわ」
「まあ、聖書陣営からしたら異端も異端だろうさ。そもそも聖別も受けてねぇから、あっちが勝手に俺を陣内に組み込みたがってるだけだと言っておくけど。本分は……」
……考えてみれば、どの当たりだろう。
ダディは確かチベットの山奥出身だったっはずだから、俺も仏教系? いや、あの辺は地域別に色分けも区分も細やかに難しいから一概にそうとは断定できんか。
それにマザーが欧州、西か北だったはずだから……、本名って何気に洗礼受けてる扱いになるのか?
……あ、師匠は英国人だから聖書系が比率多めになってきた。
つーか神器が聖書寄り……いや、原典に近いからエジプト系か。
「……うん。わからんね。もうアーシア教信者で良いや」
「そんな適当な」
でも見て見ろアーシアさんを。
こちとらどこぞのエロ漫画家名みたいな名乗りをしたのに、本人が両頬に手を当ててニマニマと幸せそうだ。
これ、もうそれで良くない?
ちなみにこの噺の合間にルフェイの転校生挨拶は終了していた。
「ヨロシクオネガイシマース!」と片言で元気に挨拶する5人目の金髪女子として、クラスの熱気は最高潮に達していた。
■
――いや待て。
女子枠にギャスパーが混じってる。
今更だけどウチのクラス、性癖の訓練され過ぎじゃない!?
「本日から駒王学園に通うことになりました! みなさんよろしくお願いしますっ!」
「ええ。よろしくね、ルフェイ」
胡乱な回想を回顧する俺を他所に、オカ研にて改めての自己紹介を果たすルフェイ。
此処まで元気な子は生涯通しても見たことない。
この子だけで過剰な気がするので他はあんまり要らないが。
「というか、口調どうした。むしろさっきのがどうした、って感じだったのだけど」
「ああ、よろしくデース! と、こういうやつですか!」
「そう、それ」
どこぞの金剛か金色なモザイクのキャラかと見紛う語尾を口遊んでいたので、顔を知ったるこちらからは多少遠巻きに見守ってしまった。
「英国出身はこうすると優しく扱われる、とお母さまに教わったのデース!」
「碌なこと教えんなあの槍トリア」
一歩間違えばカトゥーンで無双する遊戯王もどきか海鮮一家の孫だぞ。
ハニエルの語尾もギリギリだったが。
「さて、と。みんな揃ったところで、定例会議を始めるわよ」
冗長にのんべんだらりと雑話を交わしていても良かったのだが、ぶっちょはそうではないらしい。
さすがはぶっちょ、意識が高い。
幾人かが声を揃えて元気よく『はい!』と答える中、やはりルフェイは「Hai!」とひとりズレていた。
それだとアイオワっぽくない?
「平和だったこの町に、コカビエルがやって来てから色々とあったわ。聖剣は結局警察預かりのままだし、流れで結ぼうとした協定はやっぱりグダグダに終わったし」
そういえば。
すっかり忘れてた。今から侵入して圧し折ってこようかな。
「まあ、足並み揃えるには時期尚早だったって話でしょう。でっかいことをやろうとする方々の動きは、下からせっつかんほうが身のためですぜ」
「私としては、どうしてバルパーが警察に捕まる事態になったのかを詳しく知っておきたいのだけども……」
「それはだれにもわからないんじゃないかなぁ」
さりげなく、周囲を睥睨する振りをしながら目を逸らす。
棒読みになったのは、秘密だ。
「まあ、それもそうよね。色々と事態は進んだのだし、私たちが悪魔家業をようやく再開できるようになった方が大事だわ」
そうそうその通りだ。
前向きに考えよう。
俺とかアーシアなんかは悪魔じゃ全然無いから、それが部の方針かと謂われると全く賛同できないのだけど。
「と、話を進める前に、ソラ。……結局、アレってなんだったのかしら?」
「おやん?」
おいおいおい、しっかりしてくれよぶっちょ。
「えーと、天使悪魔堕天使で三竦みの状態がずっと続いて、しかし寄生プレイを続けるにはシェアが足りないので棲み分けをしっかりと決めてこれ以上身内の数を減らすことを善しとしないように、と云うのがそもそものコンセプトでしてね、」
「いえ、そこじゃないわよ。あの、絵? あれってなんだったの?」
「あ、それですか」
会談内容について把握し切れてないわけでは無かったらしい。烏丸安心。
しかし、今更ぁ?
「まあ、この辺りに留まっていた怨念を物理的に抑えた奴、と言っちゃえば簡単なモノですが」
「……でも、結局は人間由来、なのよね? お兄様やミカエル、アザゼルなんかも警戒していたわ。私も……」
「コカビエル封印できるくらいだから、そうなるのも自然かと思いますけど」
前置きして、
「一言で『怨念』と評せますが、実態は連鎖的に人間を引き込んで自分を保とうとする見境の無い『呪い』でした。時間経過と共に、圧しても圧しても膨れ上がる反発心の強い奴、そんな集積体でしたね」
だから、最終的には超重力子三つ分で周回させて削り取った、物理的な作用で『成仏』させるしか無かったのだけど。
口先で唆せないのがツライね。
ガチ仏教徒じゃねぇから説法には慣れんわ。
「お蔭で内部は歪曲して、何でも取り込める程度に空間が出来上がっちゃっていて。まあ、其処に放り込んだのでイッセー先輩の改造経過短縮には最適でしたが」
視界の隅で先輩がブルリと身震いしていた。
おやん? 何かな、この『それを利用するコイツコワイ』みたいな周囲の視線。
「なんにせよ、人間の意識の集合体なんてどっかの破壊神だって勝てないんだから、たかだか三竦みで二進も三進も行かなくなってる方々になんて荷が重いのは当然ですってば」
カイヤンワンだって人の闇には勝てなかったのだ。
一人分の死者の念とかならまだしも、それに近いモノは普通に危ないでしょうよ。
宇宙に飛び出すこともしない、この星で戦争繰り返してる奴らには、どうしたって勝てないモノだったのさ。
無限の空でも目指して見ろや。
今更だけど、霧の神器に攫われかけた時。
アレにコンマ数秒ほどの『考える時間』を用意されていなかったら、『もしも』そのまま地球の公転周期に置いていかれるような『移動』を施されていたとすれば、下手に大気圏外へ放り出されていたりもすれば……。
そういう
堕天使への牽制の心算で見逃したけど、其処すら身内でないのならば単なる野良とそう変わらん。
次は見逃さん。
次は刈る。
「……因みに、封印を解除するとき、女装とコスプレをしていた意味は?」
「そういう場面ならそういう恰好かな、って。ノリで」
「ノリで」
納得いかなさそうな顔をしなはる。
「……いやノリって」
「大事でしょう! そういうノリ!」
「ごり押しで押し通そうとしてるわね……!?」
大体、魔王の一角だって魔法少女じゃないっすか!
会談最後に連絡先交換したけど、アレは善しでこっちは悪しは納得いかないっすよ!
「……、はぁ。まあ、いいわよ。趣味に関しては既にギャスパーが居るから、ね。納得は行かないけど、駄目とは言わないわ」
「あざーっす」
良し。
これで来週に約束した魔法少女番組のオーディションにセラフォルーを招待できる。
言質は獲ったぞ……!?
後日、お茶の間でテレビを見てたら知った
【悲報】ルフェイ、孫る【海鮮系】
鱈ⓒ「ぼくぅまたなにかやっちゃたでぇすかぁー?」
おもいついただけなんだ
やっちまったのでアザゼル教師化は無し
つかミッテルトの保護者として出てきた時点でわかってたと思われ
元々採用に関しても原作でもアレだろうよ
仏教系の活躍について
帝釈天はほんとあそこらでも下の下の方だから(震え
つーかヤクシとかナタクとかも居ないキガスルのは俺だけか
ところで。色々と迷惑な威力とか発する神器の数々だけども、この星の神話に由来して人間の感情に依存しているのだから、星を脱するレベルにまでは到達しないのじゃないかな、と推測。え? そういう名前の奴もある? じゃあギリシャ系かな。ダーキシメター
現代錬金術は神の定めた法則ではなく現代的な総算術を利用するだけ利用する方式なのでやろうと思えば色々出来るのだが、だからこそ烏丸は神器の『限界』まではまだ把握していないと思われる
つまり、過剰評価で狙われる英雄派。おいおいおいおい死んだわあいつら
愛とか平和について語られた、とても大事な回でした
時系列的に夏休みに届かないので未だ冥界入りしません。もう少し遊びます