神器使えや神器使い!   作:おーり

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俺のターン! ドロー!

視点変更の所為で何気に落ち着けていないグレイフィアさんの科白へ回収(ツッコミ)不足であったことを此処にお詫びしつつ犠牲者として槍玉に挙げられた魔王様を副題に召喚!

真面目な話を公開したい欲求に抗えなかったおーりのライフは半分削れる!



サーゼクス「え? なんで私が副題に?」

 錬金術、って昔の学問……いえ、眉唾物の詐欺ではありませんでしたか?

 

 悪魔社会に生きているので、こういう人間社会にとってはマニアックな知識については微妙に持ってます。塔城小猫です。

 部内の誰もが抱いたであろう感想を筆頭に提げて、本日は私の目線で物語を俯瞰します。

 

 リアス部長の婚約については、目の前でライザーとグレイフィア様が交わした通りなら見事破談となったことになります。

 なりますが、その理由が納得できない、とリアス部長が抗議を発したことで、未だにおふたりはお帰り頂けないままです。

 

 そもそもの将来性を見越してのご意見、そしてそれを納得されたうえでの破談という音速レベルの段階ロジックです。

 モダンアルケミーなどという眉唾を前提とされれば、『自分に理由がある』という聴こえ方では納得できないことは当然の憤慨でしょうね。

 

 まあ『何故に部長に婚約を通すのか』という理屈建てであって、烏丸くんは部長のことを悪く言ってるわけでは無いことくらいはわかりますけど。

 

 ……わかってますよね? それくらいは?

 

 

「お嬢様、私たちが今回の破談を納得した、その前提を『錬金術というモノに信用を置いている』と見ているのなら不勉強ですよ? そのままご不満を抱くのであれば、婚約とはまた別の理由で冥界へ連れ戻さなければなりません」

 

「えぇ……?」

 

 

 違うのでしょうか。

 

 グレイフィア様は早速私たちの前提を覆してきましたが、同じように考えていたのでしょうリアス部長は否定も肯定も難しいように、困惑の声を上げるだけです。

 

 

「世間一般的に言われる広義での『錬金術』とは、当時の人間の神学(信仰)を前提とした独り善がりが極まった理屈立てだからな。人間が世界を解明するために、見立ても足りないままに『こうであってほしい』という推論で積まれた代物だ。歴史上、現代科学の基盤ではあるが、『そのまま』であれば説得力も足りない学術だからな」

 

 

 違うのですか。

 

 ライザーの補足説明に、おずおずと、兵藤先輩が手を挙げました。

 

 

「あ、あのぅ、俺、よくわからないんですけど、錬金術ってアレっすよね? パァンて柏手を打って金属とかを作り替える……」

 

「漫画の読みすぎっすよパイセン。それはもう能力ですから、学術じゃねーです」

 

 

 科白の後半は烏丸くんの方をwktkな顔つきでチラ見しつつ、でしたが。

 しかし早々に烏丸くんに否定されましたが。

 ご本人は「まあできますけど」と呟いてますけど。

 

 できるんじゃないですか。

 

 

「実際にそのように惜しげも無く晒している者は見たことはありませんが、『そういう幻想(ファンタジィ)』とカテゴリ訣するための『現代版』だそうです」

 

「少年、見栄えはそっちの方が判りやすく見えるだろうが、現代錬金術師のやることはもっと手広いぞ。というか、『それ』を知ってしまうと『そんなの(漫画のような魔法)』は小手先にしか見えん」

 

 

 ああ、そういえば先に納得したのはライザーでした。

 彼は烏丸くんの『やれること』を知った上で納得したのでしょうし、きちんと説明してもらえるのでしょうか。

 

 

「現代錬金術師とはな、まあ『やること』は世間に知られている錬金術師とあまり変わらん。ただ、扱う『素材』と『視点』が違う」

 

 

 思い出すように、噛み締めるように。

 

 ライザーは恐らく、私たちがキチンと納得できるように、語るべき言葉を選びつつ口を開いています。

 

 烏丸くんが自分で説明するのが一番なのでしょうが、自分のことを自分で語ることは要するに詐欺の手口ですからね。それを自覚した上で余り語らないのでしょう。

 めんどくさがっているだけかもしれませんが。

 

 

「彼らが扱う『素材』は、世に謂われる『錬金術師』が思われるようなマテリアル(物質的)な側面だけではない。全体だ」

 

「「「「「「「全体……?」」」」」」」

 

 

 部内のほぼ全員が、異口同音で呟き返しました。

 

 全体、って……全部、ですか?

 ……え? 何処まで……?

 

 

 

  ■

 

 

 

 ぅわ。

 と、知るべきことを知ってしまえば、ドン引きするしかないッスよ。

 

 あの人のどの辺までが脅威なのかが、酷く良く判る一言を齎されちゃえば、もう、ねぇ?

 

 

「詳しいですね、ライザー殿」

 

 

 銀髪巨乳メイドが判りやすいくらいに焼き鳥を称賛してるッス。

 クールぶってるけど、さっきあの人に気圧されてたの見逃してないッスからね。

 まあ、わかるのはアタシみたいな小物ぐらいでしょうけどー。

 

 大体、本来なら話を持っていくべきは魔王じゃなくってグレモリー家の方でしょうが。

 誰も気づいてないっぽいし、アタシが口を挟むことでもないから言わねーけど。

 

 

「ああ、これで間違ってませんでしたか。まあ、悪魔社会全体が彼らと付き合いのあるわけでは無いですからね、知らないと言ってしまえばそれまでなのでしょうが、我が家は敵対も不理解も御免ですから。間違えているわけにはいかないのですよ」

 

「ああ成程」

 

 

「ちょ、ちょっと待って、全体って、え?」

 

 

 完全に超越者同士での会話に成り欠けていたッスけど、それを見越せない赤髪お嬢が口を挟んだッス。

 

 いや、これでわかれよ。

 アタシはもうこれ以上、詳しいところまで踏み込みたくないッスよ?

 

 

「……あー、リアス、『ビッグデータ運用』というモノはご存知か?」

 

「え? えーと、」

 

「政治に経済に軍事に産業、それらの物事を俯瞰するために、身近なところだけではなく世界中、ありとあらゆる分野に置いての情報を総浚いすることを指します。解析には超高性能のスーパーコンピューター数百機を同時起動させるだけの労力とエネルギーが必要とされ、人間個人での分析力では太刀打ちできませんね。悪魔だとしても、無理です」

 

「……………………は!?」

 

 

 全体ってことぁ全体ッスよ。

 アザゼル様が神器専門にヤッてる研究を、更に頭越しに別の分野を見越した上での研究を同時に組み立てられる、っていうことッスよね。

 ……改めて、あの人ホントに人間っすか?

 

 

「いや、其処まで膨大な情報量を一遍に扱いやしませんってメンドクサイ。視点変えて組み替えて、使えるところへ回す。それをするから錬金術師なんですよ、其処まで難しくは無いっすよ」

 

 

 ……カラカラ哂いながら言いますけど、それが『出来ない』から『人間』なんッスよ!

 

 ある程度の解析や研究はそれぞれ別の分野で、例えば理系とか文系とか、そういうカテゴライズを自ら『選択』するものッス。

 だからこそ『研究』は可能になるし、そういう過程を得て『専門分野』っていう棲み分けが成立するッス。

 『横の繋がり』が出来れば、そりゃあ出来ることは増えるッスよ?

 でもそれを繋げるだけの『共立理解』が人間にはどうしたって足りねぇんす。

 

 要するに、相手をキチンと認めて、違う生き方であろうと尊重し合う。

 うちらみたいな人外だって出来てねぇことッス!

 あらゆる面で下位互換な人間に、出来るわけがねぇんスよ!

 

 

 

  ■

 

 

 

「それに名乗ったからといって俺が何でも知っていて何でもできる、と思われたのならば勘違いですな。知ってることは知ってるけれど、出来ないことはきちんとある。現代錬金術師が何故『現代』と銘打っているのかと言えば、『情報の更新』に抵抗が無いことこそが特徴となりますかね。その辺が、史上の詐欺師らと一線を画す立ち位置かと」

 

 

 ……ひょっとしてソラさん、自分が神器を遣えるっていうことを明かしたくないのでしょうか?

 

 私たちが彼のことをグレモリーに紹介したのは、切っ掛けはミッテルトさんの暴露です。

 そのうえでソラさんの立ち位置を私の同僚と紹介したのは、彼を悪魔陣営に引き取らせないためでした。

 

 ……今回のお話はソラさんが拘わるモノでは微塵も無いのです。

 あそこまで立場を明確に説明する必要もありません。

 そのことはソラさん自身も理解しているはずです。

 

 そのうえでああして自分の発言に説得力を抱かせる、その理由はたぶん、神器使いであることを隠した上で自分と敵対するリスクを教えている、ということになるのかも知れませんね。

 問題は、聖堂教会の方にはソラさんの情報は残っているであろうことですが……。

 

 あ。

 

 

「それにしても、若いひとらはまあ仕方ないとして、ライザーさんは何故其処まで理解がおありで? 誰か知り合いでも居ますか、現代錬金術師に」

 

「知り合い、というか、あー……、実はな、」

 

「はい」

 

「ウチから出している『フェニックスの涙』なんだが、それをあそこまで『完成』させたのがそもそも件の現代錬金術師なんだ」

 

「――そうだったのですか?」

 

 

 私が気づいたことはさておいて。

 こっそりと明かした悪魔社会の秘密っぽい情報について、驚愕の様子で問うグレイフィアさん(?)が其処にいました。

 

 ライザーさんとソラさんの会話だったのですが、まあ堂々と言葉を交わしておいて『実は秘密だったんだ』なんてことは言えませんよね。

 

 

「フェニックス家の秘中の秘、なので、グレイフィア様も口外しないように願います。そもそも回復薬として売り出すのですから、自分たちの血統だけで他人にも効果が及ぶようにするにはレシピやら何やらが必要ですから」

 

「ああ。元より関わっているなら、同職の言い分を無視するわけにもいきませんものね」

 

 

 納得したようにソラさんが頷きました。

 早くにライザーさんが納得した理由までは、流石に予想できてなかったみたいです。

 

 

「参考までに訊きますけど、そのひとの名前とか言えます? ラスキン・アーノルド? それともクリストフ?」

 

「俺は会ったことも見たことも無いが、確かカリオストロとか……」

 

「……生きてたのか、あの爺さん」

 

 

 ――知り合いでしたか。

 まあ、同じ職種となれば横の繋がりもありそうですけど。

 

 

「知ってるのか」

 

「むかーし、メイランドっていう師匠に一緒に師事したことがあるんすよ。まあ、俺は他の人にも教えを受けてたので、それだけが同門ってわけでもないんすけど」

 

「そうか。……何か用事でもあったのか? 名を問うたと言うなら、そういうことじゃないか?」

 

 

 ライザーさんが妙に親身です。

 これは、たぶんソラさんと友誼を抱えておこう、という腹積もりでしょうか。

 

 先ほど気づいたことですが、ソラさんだって聖堂教会と悪魔では足並みを揃えようにも隔たりは失くせないということを理解しているはずです。

 そのうえで自分の情報を片方だけに明かすことは、もう片方への敵対行為にシフトする可能性を秘めています。

 勿論、敵同士では情報を擦り合わせることは難しく、どちらが優位に立とうかというマウントの張り合いが対立を促進させる要因となるのですが。

 

 曲がりなりにも、この町は悪魔の領地です。

 其処で身許を明かしたうえで生活するということは、敵地に紛れていることと変わりません。

 ソラさんには自分の裏を任せられる安全圏が無い状況です。

 だからこそ、ソラさんは自分を悪魔へ売り込む必要性があったのだと、私はそう気づきました。

 

 しかし、

 

 

「いやいや、同窓くらいの縁ですから。お気になさらず、そちらはそちらでご用事を終えてくださいな」

 

「そうか。いや、だが何かあったら言ってくれ。折角知り合えたのだからな、キミの頼みならフェニックスとして働くことも吝かではない」

 

 

 しかし完全に身を預けるわけにはいかないのでしょう。

 

 ソラさんは自由なひとです。

 一定の社会に紛れることはなく、何処へなりとも好きに動く。

 その立ち位置を、何よりも優先するのが彼です。

 

 だからこそ、まるで蝙蝠のように付かず離れずを繰り返す。

 ……そんなひとですから、繋ぎ留めてしまいたいと思うことはイケナイことなのでしょうね。

 でも私は――。

 

 

 

  ■

 

 

 

 数日後、ライザー・フェニックスとその眷属と、レーティングゲームとやらで対戦する羽目になった俺が居た。

 

 ――どういう、ことだ……?

 




以上、小猫・ミッテルト・アーシアのロリ3人衆からの目線でお送りいたしました

…アーシアはロリじゃない?
いいんだよ、入ったばかりはロリだったろうが!こまけぇこたぁ(ry

あと地味にクロスオーバーしていたタグを漸く表舞台へ引き摺り出せそうです
え? あの人らは違うだろって?
まあそうですけど、詳しくはまた今度書きますからツッコミネタが出たぞヒャッハー!などと感想で叩かないでいただけるとスゴク・アリガタイ


え、最後?
ほら、ハイスクールD×Dの本分は逃しちゃだめだよォ(ニチャァ
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