うちはサスケに転生して、欲望の限りを尽くす   作:量々

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第9話 修行

 

「うーん……」

「どうしたの?

 アンタが考え込むなんて」

「あのさ、サクラちゃんはサスケより強い奴に心当たりない?」

「サスケくんより強い人って……。

 そういえばあの時殺した大蛇丸は、生き返ってるのよね?」

「恐らく、な」

 

 大蛇丸から抜き取った記憶を確認した結果、大蛇丸は俺と戦う前に、大蛇丸を止めに来たアンコを回収している事がわかった。そして、大蛇丸に万が一があった際は、カブトが解邪法印で、アンコに付けた呪印から復活する手筈になっている。大蛇丸の作る呪印は、大蛇丸の仙術チャクラを流したものであり、大蛇丸の分離した意識ですらあるのだ。故に、本体が完全に消滅したり、封印されたりした所でそこから復活することが出来る。

 

 ただ、気がかりなのは原作に於いて腕の魂を屍鬼封尽で封印された際、どこから復活しても、腕の魂は戻らず、完全に治ることがなかったという点だ。

 

 つまり、吸魂の術で大蛇丸の魂を完全に奪い取り、俺の手元に保管してある間は完全に復活することはないのではないか? 大蛇丸から奪い取った知識と照らし合わせても、普通、魂を封印されれば復活なぞありえないらしいし。…………そもそも、普通に死んだだけなら復活できて当然みたいな認識からして何かがおかしいが。

 

「じゃあ、大蛇丸ね。

 正面からならサスケくんに敵うはずないけど、穢土転生でひたすら超長距離からサスケくんのチャクラを削り続ければ可能性はあるでしょ」

「うーん…………」

「後は、大蛇丸と同じ伝説の三忍を探すしか無いわね」

「そっか!

 あんなのが三人いるんだもんな!

 名前は!?」

「一人は私の師匠で綱手様……」

「ずるいってばよ!

 サクラちゃんだけ!」

「んー、綱手様は医療忍者でチャクラコントロールに特化した忍だからアンタには合わないわよ」

「じゃーあと一人は!」

「自来也様は行方不明って聞くし……」

「自来也なら確か、今この里に来てるぞ」

「マジッ!?

 どこどこどこ!」

「どっかの銭湯の近くに居るはずだ。

 白髪のおっさんで赤い入れ墨が顔に入ってるから、影分身で探せば――」

「行ってくるってばよー!」

「――もう行ったか」

「……サスケくん、自来也様の場所をどうして?

 綱手様が、木ノ葉の上層部でも探してるって」

「大蛇丸の知識にあった。

 どうやら自来也は大蛇丸の周りを嗅ぎ回っていたようだな」

 

 実際には原作知識で知ってるだけだが。

 

「へぇ……」

「で、サクラ久しぶりに」

「いいけど、その後綱手様の所連れてってね」

「ん?」

「今のままじゃ、テマリに勝てそうにないから」

「あー」

 

 発生速度がやたら早い中遠距離忍術。サクラにとっては天敵だな。近寄りさえすれば、陰封印を使うまでもなく、百豪の術で強化された桜花衝で一撃だろうけど。

 

「それにしても……」

「?」

 

 昔なら赤面してとてもかわいい姿が見れたはずなんだけどなぁ。

 

 …………終わったら少しは俺本体も修行するか。

 

================

 

 あぁ、いい眺めだのぉ。

 

「あーッ!」

「ん?」

 

 金髪の小僧?

 

「覗きは――」

 

 ちッ!

 

【口寄せの術】

 

「――はんざッ!?」

 

 騒がれれば覗きがバレる。 

 高さ1.5m程の蝦蟇を口寄せ、即座に舌で攻撃させた。

 

「お!?」

「速えってばよッ!」

 

 驚いたな。

 

 ここは温泉街。万が一躱されたとき周囲に被害が出ぬよう、この口寄せを選んだ。が、コイツの舌は早い。不意打ちで下忍が躱せるようなものじゃぁないんだがのぉ。

 

「うわっ!」

 

 ただ、果たしてどこまで躱し続けられるか。小僧もここで無茶な忍術は使えまい。

 

「そっちがその気なら――」

「うん?」

「――もう容赦しないってばよォ!」

 

 ぬぉ!?

 蝦蟇の舌をぶん殴ったじゃと!

 

 小僧の周囲に赤いチャクラが湧き出ておる。

 これは、九尾のチャクラか。

 

 下忍クラスの身体能力で蝦蟇の舌を躱す辺り、身のこなしだけなら上忍クラス。そこに九尾のチャクラによる身体能力強化が入った。

 もはやこの程度では相手にならんのぉ。

 

「うずまきナルト」

「覚悟ォ…………へっ?

 なんで俺の名前?」 

「お前に修行を付けてやる」

 

 ・

 ・・

 ・・・

 

【口寄せの術】

 

「九尾のチャクラを意図的に引き出せるとはいえ……流石はあのミナトの息子、と言ったところかのぉ」

「出来たァー!」

 

 まさかの一発成功。

 しかも、よりによってガマブン太のやつを呼ぶとはのぉ。

 

 ナルトの下には、全高50mにもなる赤い蝦蟇がキセルを咥え、不機嫌そうにしておる。

 

「じゃ、わしは身を隠すとするかのぉ」

 

 アヤツを術の練習で呼び出させたと知られれば、大暴れしかねん。

 

===============================

 

「なんじゃー、おどれ!」

「ん、あーしゃべったー!」

「ハァ!?」

 

「俺はうずまきナルト!

 お前を口寄せした主人だってばよっ!」

 

 ニシシシ。

 この前の戦いで、口寄せ動物の蛇二匹におっさん二人に門3個も使われたからなっ!

 俺もこれで――

 

「ガハハ!

 ガキが嘘こいちゃいけんのォ!」

 

 ――あ?

 

「お前みたいなガキにワシが口寄せ出来るはずがなかろーが!」

 

 が、ガキ……。

 

「ガハハハハ!」

「こんの、クソガエルッ!」

「あアァ!?」

「ご主人が誰かもわからないとか、クソガエルで十分だってばよっ!」

「小僧が、このガマ親分ことガマブン太様に、クソガエルだ? ご主人だァ?

 殺っちゃろうかぁ!?

 アァ!?」

 

「殺れるもんなら殺ってみろってばよッ!!」

 

【尾獣化】

 

「ッ!」

 

 殺しちゃー、意味ねぇからな。

 

「半殺しで済ませてやるよ」

 

 真下にいたクソガエルに拳を振り下ろす。

 

 ポフン。

 

 変わり身……尾獣化の瞬間かッ!

 

「フンッ!」

「蛙のくせに、人間みたいなことするじゃねぇかッ!」

 

 背後に現れたクソガエルに、チャクラの塊を吐きつける。

 同時に、クソガエルが印を結び始めた。

 

【チャクラ砲】

【水遁・鉄砲玉】

 

「ガァ!」

「ハァ!」

 

 バカでかい水の塊が、俺のチャクラ砲を貫いてくる。

 

「ぐぅ!」

 

 未だ宙に浮いていた俺は、それをモロに食らった。

 

「ガキも中々ヤルじゃねぇか!

 どうだ?

 ここいらで謝りゃあ、お前を子分にしちゃろうか」

「そんなの、願い下げだってばよッ!」

 

【尾獣化・三】

 

「ッ!」

 

 三本の尻尾が生える。

 

「行くぞ、クソガエルッ!」

 

【チャクラ砲×3】

【水遁・鉄砲玉×2】

 

「ガは!」

 

 今度のチャクラ砲は水の塊を相殺し、残った一つがクソガエルに直撃した。 

 

「へん!

 俺をご主人と認める気になったかァ?

 クソガエル!」

「舐めるなよッ!

 ガキが!」

 

 クソガエルがドスを抜く。

 あんな馬鹿デケェ刃物は、流石にこの形態じゃあキツイ。

 

 …………できれば、三本までで終わらせたかったってばよ。

 

【尾獣化・四】

 

「ッ!

 まだ上がるんか!」

「グォォォォォ!」

 

 全身の皮膚が剥がれていくのが分かる。ここまで来ると、九尾のチャクラで負うダメージが、再生速度を上回っちまうんだ。早めにケリ付けなきゃ行けねぇってばよ。

 

「ガァァァァ」

 

 超高密度のチャクラを口に集めていく。

 

「チィ」

 

 それを見たクソガエルが、高速で駆けた。これじゃあ尾獣玉は間に合わねぇ。が―― 

 

「ッ!」

 

 ――地に着いた両腕より、地中から九尾チャクラの豪腕を二本足止めに向かわせている。

 

【ガマドス斬】

 

 流石にぶった切られるか。

 けどな、

 

「なァ!?」

 

 無駄だってばよッ!

 

 真っ二つになった豪腕二本から、更に副腕が生えていく。

 

「鬱陶しいのォ!」

 

 クソガエルも必死に払うが、生える方が早い。

 

 ゴクン。

 

「オワリダ」

「フン。

 それは半殺しじゃぁ、すまんのぉ」

 

 俺は飲み込んだチャクラの塊を、口からチャクラ砲として発射した。

 

【尾獣玉・虚狗砲】

 

「ガァァァァ!」

「……業腹じゃが、認めちゃる。

 このガマブン太様が、お前の助けになってやるわい」

 

 ポフン。

 

 虚狗砲がガマブン太を貫く直前、クソガエル、もといガマブン太側から口寄せを解除したか。最後まで偉そうだったってばよ。

 

「おい!」

「アアァ?」

 

 振り向くと、そこにはあのエロ仙人が立っていた。

 

「ナルト、意識はあるか!」

「モチロンダ」

 

 俺は尾獣化を解除していく。

 

「……そこまで完璧に九尾の力をコントロールするとは、のぉ」

 

「よっしゃあ!

 コレで口寄せの術、習得だってばよ!」

 

=================================

 

「対遠距離戦用忍術、ねぇ」

「はい」

「……私の立場で言うのもアレだが、中忍試験で試されるのは部隊長にふさわしい知略、戦略、戦術、判断力だ。お前の頭で策を練れば、勝てなくとも中忍試験合格を狙うことは十分に可能。いらんモノを覚える必要はない」

「…………はい」

 

 サクラが綱手に対テマリ用に使用できる忍術を求めるが、必要ないと諭されてしまった。一応サクラは俺の彼女兼未来の嫁だ。これを放って置くというのもな。

 

「綱手」

「ん?」

「ナルトは自来也から口寄せの術を習うらしい」

「ナルト……確かミナトのガキか」

「サスケくん!」

 

 綱手が顰めっ面で考え込むが…………結論は出たようだ。

 

「口寄せの術はいずれ教えようとしていたモノ。百豪の術を完成させた今、チャクラ不足にはなるまい」

「じゃあ!」

「その間も、医療の勉学に手を抜くことは許さんぞ?」

「はい!」

 

===================================

 

「ナルト、場合によってはお前に鍵を渡すことになる」

「カギ…………ヒィ!」

 

 エロ仙人の口からなんか出てきたってばよ!

 

「ワシを寄び出すたぁ、どーゆー了見じゃ?」

 

 蛙がまた喋ってるってばよ。

 しかも胴体がなげぇ。

 

「九尾の封印を緩める」

「ッ!?

 そりゃ、そこの小僧が九尾の力をコントロールするっつぅ話か?」

「そうじゃ。

 既にナルトは今使えるだけの九尾の力を完全にコントロールしておる」

「…………早すぎる。

 そもそもそこの小僧にその力が必要になるとも思えんが…………自来也の判断じゃ。

 一度は試してもええじゃろ」

 

 げ!

 胴体が開いたってばよッ!

 ……これは、巻物?

 この蛙、胴体が巻物で出来てるってば!?

 

「よし」

 

 エロ仙人が蛙の開いた胴体、もとい巻物に手を押し付けると、自来也の指にチャクラが灯る。

 

「腹を出せ。

 お前の九尾の封印を緩める。九尾の力、完全に扱ってみせろ」

「…………おう!」

 

 よくわかんねーけど、コレで九尾を口寄せできるんじゃないかってばよ!?

 

======================

 

【穢土転生の術】 

 

「成功だ」

 

 俺の前には、ドスとザクが穢土転生されていた。わざわざコイツらを選んだと言うより、縛りやすい雑魚なら誰でも良かったのだ。もちろん、この穢土転生の術は大蛇丸の記憶から、影分身修行で習得したもの。コイツらのDNA情報、というか死体はこの前の中忍試験で初代火影と二代目火影の穢土転生体の中から出てきたものを使用している。

 

 そして、

 

【輪廻眼】

【封術吸引】

 

 これでチャクラを吸収する。穢土転生体のチャクラは無限。これでナルトから取引で九尾のチャクラを貰う必要もなくなった。

 

【多重影分身の術】

 

 それによって影分身の数を1000体に制限する必要もなくなる。1万だろうが2万だろうが好きに出せる。本体がチャクラを貯め込む必要すらない。影分身がチャクラを吸い取り、解除すればチャクラは本体に還元される。還元するにはある程度距離が近くなくてはならないが、そこは飛雷神の術でカバーだな。

 

 大蛇丸が集めてきたこの世全ての忍術。

 

 写輪眼で見たわけではないから即コピーとは行かないが、これで次の中忍試験本戦までに全て覚えきる事もできるだろう。

 

 だから、本体である俺はその間肉体を鍛えるとするか。次の相手はロック・リー。八門遁甲を開くアイツに、スサノオだけでは万が一があるだろうし、あの忍術を使うためにも体は鍛えるに越したことはない。

 

 ついでに、影分身にはいくつかの場所に向かってもらうとしよう。マーキングして、いつでも本体が行き来できるように、な。

 

================================

 

「こりゃすげーのぉ。

 この力をこうも簡単に制御してしまう…………影分身修行は」

「だろ!?」

 

 ナルトのやつ、九尾の力に一切飲まれなかったのは目を見張ったが、まさかここまで不器用なやつだとは思わなんだ。完璧な体術。完璧なチャクラコントロール。その裏にこんなカラクリがあったとはのぉ。

 

「んじゃナルト。

 次の修行に移る」

「え?

 俺ってばまだ他に試したいことが」

「それはまた一人でやれい。

 儂の時間は有限じゃ。 

 一通り術を教えたら取材にいかにゃならん」

「取材ってそれは犯罪行為だってばよー!」

 

 さて、この修行法ならあと3週間で螺旋丸は会得できるじゃろう。もしかすると、その先も。

 

「ミナト、お前の子はあの術を完成させるかもしれんぞ」

 

=====================================

 

「その子、だれ?」

「大蛇丸の部下で、中忍試験前に仲良くなったやつだ」

「お、お邪魔します」

 

 修行が終わっているだろう時間、その日の夜にキンを連れてサクラに再び会いに行った。ちなみにキンは穢土転生用のストックとして中忍試験の間縛られて放置プレイを受けていたが、大蛇丸が死んでカブトは回収する間もなく撤収したようだ。

 中忍試験の第二試験で放置中のキンを木ノ葉の暗部が回収。一応音忍として中忍試験参加者であったために何事もなく帰されたが、そこを俺が拾ってきたわけだ。

 ドスとザクの死体は見せたし、穢土転生で話もさせてやったから、キンは俺のことをしっかり信じてくれた。

 

「つまり、アンタの愛人として匿うわけだ」

「あ、愛人だなんて」

「そうなるな。 

 屋敷は広いし、うちは所有の林に家を立てて放り込んでおいてもいい」

「だから今顔あわせをさせられるわけね」

「は、はい」

「いきなり鉢合わせして戦われても困るからな」

「はぁ。

 事情はわかったから、さっさと離れでも屋敷の一室でも放り込んでおきなさいよ」

「すいません! 

 失礼します!」

「まぁ、待て」

「…………」

「今日くらい記念に3人でも」

「私にはテンテンさんみたいな特殊な趣味はないんだけど?」

「わ、私はいいですよ!

 サクラさん綺麗ですし」

「なっ」

「サクラだってテンテンとヤッてる時は気持ちよさそうにしてただろ?」

「ちょ」

 

 俺はサクラに覆いかぶさり、

 

【幻術・写輪眼】

 

「それは卑怯よ!」

「キンに口説かれて頬を染めるなら、もう手遅れだ。諦めろ」

「私、頑張ってご奉仕させていただきますね!」

「アンタ、筆記試験のときと比べてキャラ変わってない!?」

「私、サスケくんに犯されて気づいたんです」

「犯された?」

「イケメンは正義だと!」

「それ、暗に私もいけめn…………むぅ!」

 

 女性同士、いいものだ。

 

 さて、俺も――

 

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