うちはサスケに転生して、欲望の限りを尽くす   作:量々

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第13話 風の国の末路

「なんとか終わったか」

 

 カカシが一息つく。

 あれからカカシを含む感知タイプにナルトか俺の影分身、もしくは暗部の封印術を持つ忍で班を組み、木ノ葉の里中に散った残りの量産型大蛇丸を駆逐していった。それがようやく終わったのが夜遅く。上の方は砂の里がなくなった後の風の国をどうするかでテンヤワンヤしてるようだが、下忍の俺には関係のないことだ。

 

「サスケ、恐らく明日辺り呼び出しがあるから準備だけはしとけよ」

「ん?」

「元々四代目火影とうちは一族を失って過去無いほどに木ノ葉が弱体化していたところにこの騒ぎだ。今の木ノ葉は完全に戦時体制。砂の里が滅んだとしても、他の里が木ノ葉や風の国に手を出そうとしてもおかしくない状況だ。恐らく、今回中忍試験を受けたメンバーはすぐにでも軒並み中忍に認定されるだろう」

 

 昔の大戦中は実力さえあれば6才でも中忍、12才で上忍なんてこともあったようだし、そんなこともあるか。というか、今回の中忍試験を受けたメンバーが、下忍とは一体……と考えたくなるようなメンバーだったからな。当然といえば当然か?

 

「それですぐに駆り出されると」

「そういうことだ。

 ま、お前とナルトのお陰で砂の中忍、上忍も、大蛇丸の憑依体も大した被害なく片付いた。特に木ノ葉の中忍以上の損害は殆ど無い」

 

 経験の少ないお前らが隊長として駆り出されることはほぼないさ、とカカシは続ける。……カカシの言うことって結構当てにならんからな。コレもどこまで正しいか怪しいもんだ。

 

「そうか」

 

【飛雷神の術】

 

 それだけ言って、俺は帰還した。

 サクラのもとに。

 

「あ、サスケくん!

 掃討は……」

「終わった」

「そっか」

 

 ここにはカカシたちに幻術で現状を報告した後、感知タイプの忍を集めて班を組むまでに一度帰還している。仙術モードでチャクラ消費が抑えられているとはいえ、あのバカでかいスサノオに雷遁チャクラモードを二回使ったのだ。掃討に時間がかかることを考えれば一度回復に戻るのが妥当である。その際、穢土転生でさっさと四人衆を呼び出してこの屋敷の地下に四紫炎陣を張らせた。波の国にも量産型大蛇丸が来ている可能性は0じゃないからな。生贄にしたのは報告した後、帰還する前に集めた量産型大蛇丸達だ。

 

「帰るぞ」

「うん」

 

 避難させた子達も全員帰還させ、穢土転生達も帰還させる。縛るのに多少力を使うからな。ちなみにカブトは屍鬼封尽で封印されたので今の所穢土転生は出来ない。

 

【飛雷神の術】

 

「屋敷は無事なのね」

「一応普通の物理結界は張ってあったからな」

「なるほど」

 

 サクラがこちらに体重を預けてくる。

 

「疲れたか?」

「えぇ。

 ほとんど気疲れだけどね」

 

 お前、一応今日テマリに真っ二つにされてるんだぞ。気疲れだけって、わけじゃあないだろうに。色々ありすぎて忘れてそうだ。

 

「んじゃ、今日は普通に寝るか」

「嫌よ」

「サクラ?」

 

 サクラが俺を抱き上げる。

 

「どうせ明日から忙しくなるんでしょ?」

「中忍試験があった次の日くらいは休ませてくれるとは思うがな」

「わからないわよ。

 こんな状況だし」

 

 そういってサクラは俺をベットに放る。

 おい、立場が逆じゃないか?

 

「明日から中忍だとはいってたな」

「でしょ?

 だから――」

 

 ――しよ?

 

=============================

 

 午前10時、呼び出しを受けた俺たちは中忍に昇格すると同時に、俺たちをそれぞれ隊長としてDランク任務、あるいはCランク任務を割り振られた。内容としては子供のお使いから非忍者を相手にする護衛や賊の相手で、下忍のときと変わらない任務だ。但し、今回は自分たちが隊長として下忍を率いるというところだけが違うところである。

 

「なんかさ、なんかさ!

 中忍になったって気がするってばよッ!」

「なにか質問は?」

 

 任務を割り振った不知火ゲンマが、騒ぐナルトを無視して話を進める。本来は火影が依頼を振るのだが、火影は屍鬼封尽を使って死んでいる。早急に五代目火影を決めるらしいが、どうなることか。特に原作と違ってナルトが説得に向かわないし、カブトは死んでいるし、大蛇丸は姿を表していない。

 

「砂の里と風の国はどうなったんスかね?」

 

 そこで、シカマルが別の話を持ち出した。

 

「…………砂の里は事実上壊滅。

 軍事力を失った風の国をどうするか、それを五大国の大名が今話しあっているところだ」

「……返答感謝します」

「んじゃ、任務に励めよ」

 

 俺に割り振られた下忍3人は中忍に上がる気もない二十代のお兄さん方だった。ようやく平和が訪れたこの時代に、死亡率の高い中忍試験など受ける気はないとか、任務の難易度が上がるなんてとんでもないとか。全体の95%以上が下忍なのだからそんなものなのだろう。しかし、こんなのを率いて賊退治など面倒なので、当然途中で影分身に入れ替わり、俺は跳んだ。

 

【飛雷神の術】

 

 俺は木ノ葉に見つかっていないだろう、大蛇丸の隠しアジトの一つに来ていた。もちろん、場所は音の里ではない。

 

 目的は、大蛇丸本体。そして、その施設だ。

 

 木ノ葉崩しに、大蛇丸本体は現れなかった。現れたのは大蛇丸の細胞に侵された大蛇丸の成り損ないのみ。確かにアンコから復活させる予定だったのは吸魂の術で記憶を吸い上げてるから間違いない。

 それでも現れなかったということは、大蛇丸は戦える状態ではないことが予想される。恐らく、原作では屍鬼封尽で魂を封じられた後、他の体を乗っ取っても腕は日常生活を送る程度にしか使えなかったように、俺に丸ごと魂を取られた今の大蛇丸は戦闘が出来る体ではないのだろう。なら、木ノ葉より、自来也より先に見つけて大蛇丸本体を確保する。

 

 うちは復興のため、クローンでも完全な人造生命体でもいいが、それらを作るには大蛇丸から得た知識だけでは足りない。当然だが、施設と技術要員が必要だ。影分身修行で俺が技術を会得し、自分で作るのもなしではないが、その場合でも施設は必要だ。そして、施設は一から用意するより大蛇丸のモノを奪ったほうが早い。

 

 そして、できれば大蛇丸本体にやらせた方がより早い。

 

 そのためにも大蛇丸はしっかり縛らなくてはいけないが、戦うことが出来ない体なら縛るのも容易だろう。マダラがオビトを縛ったように心臓に特定の行動を封じる札を仕込むもよし、呪印を使うもよし。どれも大蛇丸が調べた術だが、大蛇丸の知識をすべて知っているが故に、一度仕込まれれば大蛇丸本人でも解除が難しいことがよく分かる。保険は必要だが、うちは復興のため永遠に働いてもらいたい。

 

「ここか」

 

 深い林の中、地下への入り口を発見する。

 

【仙人モード・蛇】

 

 いるな。

 大蛇丸本体、ビンゴだ。

 

 そこから、大蛇丸の場所までは全く妨害がなかった。

 

「早かったのね」

 

 ベッドの中で痩せ細った大蛇丸がそう言った。

 

「……ここがバレていることを承知で、か」

「フフ。

 アナタのせいで、力の大半を失ったわ。

 その様子じゃ、カブトも失敗したようね」

 

 大蛇丸の体には、殆どチャクラが残っていなかった。生まれついた白蛇の力か、改造した肉体によるものか、素のチャクラが殆ど無いにも関わらず、仙術モードは解けていないようだが。

 

「大蛇丸、お前にうちはのクローンを作ってもらう」

「好きになさい。

 どうせ幻術か何かで縛るのでしょう?」

 

 …………素直すぎて不気味だな。

 その後、日常生活を送る程度には体を動かすことも出来るようなので、飛雷神の術で、研究できる施設、もといアジトの一つに大蛇丸を運び、その部下たちも呪印と札と幻術で縛ってクローン研究をさせることにした。一応未だに大蛇丸の本体は白蛇で、一般人相手なら体を乗っ取ることも出来るらしい。これで、うちはのクローン生成所に永久就職できるな!

 

===============================

 

 一週間後、風の国の処遇が決まった。

 

「火の国が風の国を併合、か」

「へーごうってどういうことだってばよ?」

「事実上、風の国がなくなって、火の国の一部になったってことよ」

「おぉ!」

「しかし、五大国が話し合ってこうなるのか」

「……ん?

 そういや、なんで風の国と火の国の話なのに、五大国で話し合うんだってばよ?」

「下手をすれば、五大国のパワーバランスが完全に崩れるからよ」

「それの何が問題なんだってばよ?」

 

 何を言っているかわからないという顔をするナルトに、続けて説明する。

 

「今の平和は、五大国が軍事のバランスを保っていたからこそ、実現していたものだ」

「でも、砂の里は攻めてきたってば!」

「それは、風の国が砂の里の軍備縮小を決定したからよ」

「?」

「軍事バランスが崩れそうになったから、その前に砂の里が木ノ葉を落とそうとした。木ノ葉が落ちれば世界はまた戦乱の世に戻るけど、軍備縮小は避けられるし、木ノ葉がない状態の四大国でバランスを取れる。落としきれなくても、砂の里と木ノ葉は戦争状態に突入し、軍備縮小なんてことにはならなくなる」

「…………バランスが崩れても戦争しなきゃいいってばよ」

「相対的に弱くなった里は、戦争を起こされたときに何も出来ない。みんなそうなることを恐れているのよ」

「…………つまり、ぱわーばらんすを崩さないための話し合いだったってこと?」

「そういうこと」

「でもさ、でもさ!

 風の国を丸ごと取り込んだら、ぱわーばらんす崩れちまうってばよっ!」

「だから、それが不思議だって話をしてんのよ」

 

 とはいえ、砂の里が木ノ葉に攻め込み、それに木ノ葉が完勝したのは事実。そこで失った戦力分くらいは賠償なりなんなりをもらわないと納得出来ないのは当然だが。

 

「そういえばさ、砂の里が壊滅したっていても、我愛羅達は生きてんだろ?」

「あー、確か砂の里の残党は木ノ葉の下部組織になるって話だったわね」

「かぶそしき?」

「つまり、木ノ葉の下につくって事よ」

「んじゃ余計に木ノ葉が力を持つってばよ」

「そうね。

 アイツもナルトと同じ人柱力だったし、一国くらいなら簡単に滅ぼせちゃうかも」

 

 怖い会話だ。

 

「だが、得た領土の大きさを考えれば、現状の戦力では防衛すらままならんがな」

「へ?」

「そうなのよねぇ」

 

 火の国が得たのは風の国丸ごと。実質、領土が二倍になったようなものだ。にもかかわらず、木ノ葉が得た戦力は実質尾獣一匹分だけ。もし他国が攻め込んできたら守りきれるはずがない。もちろん、戦力を集中すれば話は別だ。元々五大国の中でも強国だった木ノ葉に、尾獣が一匹増えたのだ。サクラが言ったとおり、一国くらいなら容易く勝利できるだろう。しかし、

 

「水の国、土の国、雷の国。戦力に見合わない領土を得た木ノ葉を危険視するのは三カ国共通の考えだ」

「同時に攻められれば、火の国は領土を大きく失うでしょうね。最悪滅ぶかも」

「…………」

 

 木ノ葉の火影が綱手に決まったのはそこから1週間後。水の国、土の国、雷の国が三国同盟を結んだのがその1週間後。そして、同盟が火の国に宣戦布告したのが更にその一週間後だった。

 

================================

 

 風の国が火の国に併合されてから、どうやらナルトは俺と同じく任務を影分身に任せるようになった。木ノ葉が滅ぶかもしれないと聞いて、何やら張り詰めた表情をしていた辺り、何かしら修行をしているのだろう。大体想像はつく。ただ、サクラまで似たようなことをしているのには驚いた。サクラの場合は綱手経由で休職を認めさせたようだ。俺も戦力の拡大に励まなくてはな…………影分身が。

 

「サスケくーん!」

「ああ、今行く」

 

 火の国が風の国を併合した結果、俺も元風の国への出入りが自由になった。なら、ヤることは一つだろう?

 とりあえず今までと同じように、写輪眼で個室のある店を支配し、ヤり部屋を作成、もとい改装させる。テマリを嵌めたのと同じパターンである。

 

「さ、サスケ?」

「ん?」

 

 振り向くと、そこにはテマリがいた。

 

「アンタ、今任務中じゃないのかい?」

「…………お前こそ、木ノ葉の下に着いたお前らはこき使われていると」

「ああ。

 地理をよく知る風の国内の任務でこき使われているさ」

「なるほど」

「サスケくーん、どうしたのー?」

 

 チラッとテマリがその女が入ろうとしていた店に目を向ける。

 

「また、同じパターンか」

「……俺が何をしていようと、関係ないだろう」

「お前、あの時私から記憶を抜いたんだってな?」

 

 砂の里へのマーキング方法は、上司のカカシを通して上層部にしか伝えられてなかったはずだが。

 

「なぜ」

「担当上忍に注意されたんだよッ!」

 

 ビクッ!

 

「あの時の私の気持ちが分かるか!」

 

 知るか。

 

「弟たちに残念そうな眼で見られるあの気持が!」

 

 バキ、我愛羅達の前で言ったのか。羞恥プレイかな?

 

「おい」

 

 掴むな。

 俺はナンパした女を連れ込むところだ!

 

「サスケくん、そいつ誰?」

「私はコイツの女だ。

 なにか文句あるか?」

「ひっ!」

 

「あぁ……」

 

 逃げられてしまった。

 

「さて、店に入ろうか」

「…………」

 

 いい笑顔を見せるテマリを見て、写輪眼で幻術をかけようか迷ったが、流石にやめておいた。戦争が起これば共闘することになるだろうからな。この後、美味しそうに媚薬入りのご飯を食べまくって、気づいたときには出来上がっていたテマリとヤりまくった。素のテマリはどちらかと言うと男らしいからな。カッコいい笑顔だが、俺はデレたテマリのほうが好きだ。

 最後の方は媚薬が切れて、攻められてしまったが。

 

「また盛られるとは思ってもいなかったぞ」

「わざとじゃなかったのか」

 

 バキの注意全く生かされてないな。

第10話~第12話(中忍試験本戦~戦争)で、どの戦闘シーンが一番良かったですか?

  • サクラVSテマリ
  • シカマルVSネジ
  • サスケVSロック・リー
  • サスケ達VS砂の忍100人
  • なし
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