家のメイドが人外過ぎて地球がヤバイ   作:ちゅーに菌

17 / 29
どうもちゅーに菌or病魔です。




死を超越するもの(CV:石田太郎)

 

 

とあるメイドがジェノバに姫島 朱乃の血液を渡した直後のとある夫婦の会話。

 

 

 

「サーゼクス様…」

 

「どうしたんだいグレイフィア? 随分、窶れたように見えるけど…」

 

「わ、私は悪魔に魂を売りました…」

 

「!? 落ち着くんだグレイフィア。君が悪魔だろう?(どうしてだろう? いつもよりグレイフィアが可愛く見える)」

 

「うぅ…サーゼクス様ぁ…」

 

「グレイフィア!? 突然、抱き着いてどうしたんだい?(役得キター!)」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

庭での喧嘩を止めた後、カラオケボックスにていつもと違う光景が繰り広げられている。

 

それは奉先と黒のワルツ3号のカラオケの採点バトルだ。

 

仲が悪いのか良いのかサッパリわからん…。

 

ちなみに10戦中、奉先が7勝で黒のワルツ3号が3勝である。

 

 

天ノ弱

 

呂布 奉先

98.564点

 

黒のワルツ3号

98.578点

 

「フッ、どうやら私の方が上のようだな」

 

「なんでなの採点機!?」

 

「私はジェノバ(母さん)によって歌の才能をつけられているからな」

 

レベル高過ぎだろ…。

 

それでも奉先が勝つあたり、やはり奉先は歌が上手いな。

 

これで7対4か。

 

ん?

 

隣にいるオーフィスちゃんがちょいちょいと袖を引っ張って来た。

 

「歌、好き?」

 

私は聞き専門だからな、聞くのは好きだ。

 

「なら………我の歌、聞く?」

 

オーフィスちゃんは少し頬を赤らめながら聞いてきた。

 

なぬ? オーフィスちゃんの歌?

 

「ん…」

 

オーフィスちゃんは曲を入力してから立ち上がると黒のワルツ3号からマイクを借り、両手で構えた。

 

 

 

 

 

初音ミクの消失

 

オーフィス

100.000点

 

 

「は…?」

 

「バカな…」

 

初音ミクの消失+小数点3桁の採点機で100点だと………こ、これが無限の龍神の力か…。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

朝起きると私に抱き着くオーフィスちゃんの寝顔が広がり、次に背中の柔らかい感触に気づいた。

 

背中に抱き着いているのは多分、オメガちゃんであろう。

 

最後に部屋の窓の前辺りに気配を感じた。

 

しかも丁度、朝日を遮る位置に何かがいるようで私に対する日差しを完全にシャットアウトしているようだ。

 

またか…。

 

私はこれまでを思い出した。

 

青い宇宙人のジェノバさん。

 

進化元は幼女のオーフィスちゃん。

 

ポンチョのヤズさん

 

メカ忍者のオメガちゃん。

 

魔女っ娘の黒のワルツ3号。

 

なぜ君たちは皆、寝起きドッキリを仕掛けてくるのだ…。

 

私へのドッキリはあれか? 家に入るための儀式か何かなのか?

 

だが、何度も喰らえば直感でわかるようになる。

 

コイツは私の知らない新しい奴だ。

 

だが、どんなモノが来ようと寝起きドッキリの悟りを開いた私の前には無意味!

 

私は身体を起こすと窓の前に立つ者を見た。

そこにはどこぞの世紀末覇王のような体格に、華美な装飾のされた肌の一切見えない水色のフルプレートアーマーと、薄水色のマントを纏い、金色の大剣を杖のように扱っている人物がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しいな小僧。といっても覚えておらんか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"エクスデス"先生が立っておられました。

 

………………………………………ファ

………………………………ファ

………………………ファ

………………ファ

………ファ!?

 

アリだー!

 

あ、違うエクスデス先生だー!!!?

 

「ふっふっふ…驚きましたねシンラさん」

 

抱き着いているオーフィスちゃんがジェノバさんのような口調で喋り掛けてきた。

 

こ、こいつ……。

 

ただのオーフィスちゃんじゃないな!

 

正体を見せろー!

 

「ドゥハハハハ、俺様はシンラ様の専属メイドのジェノバ様よ!」

 

変身! という掛け声と共にオーフィスちゃんの姿が解け、割烹着姿のジェノバさんが抱き着いていた。

 

くっ…ジェノバさんの擬態に騙されるとは…私はまだ悟りにはほど遠かったということか…。

 

「………………そろそろよいか?」

 

アッハイ。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

『粗茶です』

 

「うむ」

 

エクスデス先生はリビングの椅子に腰掛けながらジェノバさんから湯呑みを受けとり、啜っていた。

 

………フルプレートアーマー着たまま普通に飲んでるのだが一体どういう仕組みなんだ?

 

「小僧」

 

はい?

 

「その様子ではわしのことはグレイフィアから聞いていないようだな?」

 

母さんから?

 

「ならばそれで良いのだ。一先ずグレイフィアが来るまで待つとするか」

 

………………なんかよくわからんがとりあえず母さんに電話でもしとくか。

 

そういえば今日母さんが帰ってくるって数日前に言っていたな。

 

スマホを取り出しながらふと気がついた。

 

そういえば昨日はアホ緑と魔女コス(奉先と黒のワルツ3号)のせいで芝生が消し飛んだり、クレーターが出来たり、地割れが起きたりしたからなあ…。

 

母さんが見たらなんて言うだろうと思いながら庭を見ると…。

 

 

 

 

"ガシャガシャ音を立てながら庭中を忙しく動き回るキャリーアーマーがいた"

 

 

 

 

………………………ふぅ…。

 

ジェノバさん? ジェノバさーん!?

 

『はーい、こちらキッチンのジェノバです』

 

アレは何ですか?

 

私はビシッと庭でガシャガシャ動き続けるキャリーアーマーを指差した。

 

『あー、アレですか…えーと…』

 

ジェノバは唇に人差し指を置いて上を見上げた。

 

すると頭の上に電球が出たような表情になり、手をポンと打ってから呟いた。

 

 

 

 

 

『"最新型のルンバです"』

 

 

 

 

 

 

そうか…米国のアイロボット社はついにルンバにラピスレーザーとアームキャッチ機能を追加したのか…。

 

流石アメリカ、世界経済の中心は凄いなあ…銃社会の防犯機能はそれぐらい必要なのかー。

 

凄いぞアメリカ! ビバアメリカ! 一家に一台キャリーアーマー!

 

………………なわけあるかァッ!?

 

『おお、シンラさん。流石の母親譲りの乗りツッコミですね』

 

………もう青色は懲り懲りだ…。

 

なんで朝の時点で3体も目に優しくない青系色を見なければならないんだ…。

 

ジェノバさんなんて黄色になってしまえ!

 

「ジェノバよ。シンラを弄り過ぎたせいで妙なことを口走り始めたではないか」

 

日課の朝シャンを済ませたヤズさんがリビングに入って来た。

 

無論、"青が中心色"のポンチョを着ている。

 

『大丈夫ですよ。いつものことですし』

 

………なんかジェノバさんに酷いこと言われた気がする…。

 

「だ、大丈夫ですか? 主」

 

オックスフォード"ブルー"の服装をしている黒のワルツ3号が話し掛けてきた。

 

そういえば思って見てみるとオーフィスちゃんは"水色"のパジャマを着ていた。

 

………………青率高いな。

 

そうだ…母さんに電話しなければ…と思いながら、ふとエクスデス先生をみると茶菓子の羊羮(ジェノバさん作)を一本丸ごと食べていた。

 

よく見るとヘルムの口元につく寸前に羊羮の先が突如として消え、残った羊羮に綺麗な歯並びの歯形がついていた。

 

………これが"無"の力か…。

 

私は羊羮をかじる(?)エクスデス先生と、それを羨ましそうに眺めるオーフィスちゃんから視線をスマホに戻すと母さんに電話を掛けた。

 

『はい』

 

あ、母さん。

 

『どうかしましたか?』

 

エクスデスせ…さんっていう人が家に来たんだけど知り合…。

 

『ブツンッ………ツー…ツー…ツー…』

 

………………なんか一方的に切られた。

 

いつもの母さんからは想像できない行為に暫く、鳩が豆鉄砲食らったような状態に陥っているとリビングのドアが開いた。

 

「羅市!」

 

声と名前の呼び方でわかる。

 

私のことを正しい下の名前で呼ぶ人間は母さんただ一人だ。

 

俺はこの魔境に救世主(マトモな人)がやって来たことを内心歓喜しながら見た。

 

が、どうやら私に救いは無いということを思い知らされる結果になった。

 

えーと………母さん?

 

「なんですか?」

 

なんで…。

 

 

 

 

"メイド服"なんだ?

 

 

 

 

「あ………」

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

その後、母さんから悪魔について様々な眉唾話を聞かされた。

 

だが、正直に言おう。

 

既にジェノバさんという凄まじい物体を毎日相手にしているわけで、悪魔の駒だの、レーティングゲームだの、グレモリー家だの、ルキフグス家だのとか言う話はどうでもいい。

 

いや、どうでも良くないが普通に受け入れられる。

 

しかしだ………。

 

そもそもの話、母さんがメイド服を着ている時点で全ての話が全く入ってこない。

 

"母親がメイドだった"

 

果たしてこの日本でこれを急に受け入れられる人間はどの程度いるのであろうか?

 

そもそも日本人からすればメイドとは秋葉原や、その他大都市近辺に店を構え、入って来た客をご主人様と呼びにゃんにゃんする仕事であろう。

 

奉先に連れていかれたからよく知っている。

 

というか奉先もたまに着ているしな。

 

正しい本物のメイド? そんな馴染みの無いモノ知るか。

 

え? ジェノバさん? あれはメイドのような何かだろ。

 

『なんでしょう? 今とても酷いことを言われた気がします』

 

………………………母さんが笑顔でそんなことしている姿を想像すると脳が拒絶反応を起こすのだが…。

 

母さんもまたマトモでは無かったということか…。

 

私に安息の地は無いのか…。

 

私の呟きに反応してか、ジェノバさんが肩に手を置いてきた。

 

『約束の地ならありますよ』

 

………………………………………そうですか。

 

ふふふ…そうだ…メイド服がなんだ…母さんは母さんじゃないか。

 

私はゆらゆらと母さんに向かうと呼吸を整えてから口を開いた。

 

例え母さんにメイド趣味があったとしても良い! だって私のたった一人の母さんだ!

 

例え母さんが如何わしい商売で金を稼いでいたとしても構わない! それでも私の尊敬する人だから!

 

たが………少なくともこの日本では…。

 

 

 

 

 

"歳を考えてくれ!"

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

頭の痛みと共に俺は目が醒めた。

 

「………………」

 

目を開けると一面の黒が広がっていた。

 

よく見るとこちらを上から覗き込むオメガちゃんの顔が見える。

 

オメガちゃんに視線を合わせながら身体を起こすと、オメガちゃんに膝枕をされていたことがわかった。

 

とりあえずありがとうと言っておくと、オメガちゃんは2ミリほど口角を上げ、一礼してから突如として消えた。

 

どこまで忍者精神が染み着いているのか多少心配になっていると"珍しく柔らかい笑顔をしながら黒のカーディガンに青いジーパン風のスカートを履いた"母さんと目が合った。

 

母さんの話によると私は椅子から落ちて気を失ったらしい。

 

………………?

 

なんだか顎に強烈なサマーソルトを誰かから受けたような気がするのだが……気のせいですかそうですか。

 

というか天井に空いている人が入れそうな穴は一体…?

 

いや、そんなことより何かとっても大切なことを忘れているような…。

 

確かめで始まる言葉だったような…め…め…冥土?

 

………一体なんのことだったのだろうか? いや、忘れるような事なら大したことではないだろう。

 

ん?

 

視界に緑の頭が目に入った。

 

まさかと思ったがやはり奉先だった。

 

目が合うと投げキッスしてからウィンクされた。

 

とりあえず手で投げキッスを叩き落とす動作をしておくと奉先はいけずー! とよくわからないことを言い出したので無視しておいた。

 

「サーゼクスは良いのか?」

 

「はい」

 

「そうか…」

 

エクスデス先生は椅子から立ち上がると他の全員が見える位置に移動した。

 

その風格は流石はラスボスと言ったところだ。

 

「これより次元の狭間の王の言葉をしかと受け止めるがいい、神城 羅市。真の名を"エヌオー・ルキフグス"」

 

これよりエクスデス先生から語られることは私の真実だった。

 

 

 

 

 




ハイスクールD×Dで次元の狭間っていうモノを見て以来、いつかエクスデス先生とのコラボを夢見ていたんだ…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。