僕のヒーローアカデミア『風見幽香見参!』   作:ラディスカル

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第2話「原発20基分」

かつてこれ程の力を人に振るったことがあっただろうか。動くマトに渾身の必殺技をブチ込むのがこんなに爽快だったなんて……。なんて言っている場合では無い。

 

「やってしまった……」

 

OFA。その強大な力を思うままに解放し、純粋な武を競う。考えたこともなかった。どうやら私は心の底で「個性を発揮したい。」というその思いを煮え滾るマグマのように燻らせていたらしい。

 

「これではヴィランと一緒ではないか。」

 

オールマイトはアリーナサイズの地下訓練場の真ん中で立ち尽くす。全力で殴りあうのは小学校低学年以来でハッスルしてしまった。渾身のデトロイトスマッシュを胸に受けた幽香は、リニアモーターカーも真っ青のスピードで放物線ならぬ直線を描き、鉄筋コンクリートの壁に吸い込まれるように消えた。崩れた壁面はあまりのエネルギーに流体のように振る舞い、土砂の津波がオールマイトの膝丈まで瓦礫で埋めた。

 

「…とひのり」

 

訓練の立会人をしていたグラントリノは口をあんぐりと開けている。心なしか10歳ほど老けて見えた。歯のない老人のように呂律も回っていない。

 

「俊典!お前っ!なんてことを!こんなの加減が云々の話じゃねえぞっ!日本は終わりだ…。こんな、こんな終わりなんて!」

 

グラントリノの声が遠くに聞こえた。現実感がない。ファンタジーのような、自分が物語の人物のようにフワフワと浮いた存在に感じた。

 

カッ…ドーンッ!

 

瓦礫の山の中から青白い閃光が迸った。それは真夏の太陽よりもギラついて、閉じた瞼をたやすく貫く眩い閃光だった。数巡遅れてやって来た爆音が鼓膜だけでなく、胸や腹を内蔵ごと揺さぶる。散弾のようにぶっ飛んできた瓦礫を正拳突きの拳圧でグラントリノを守る。

 

「次はこっちの番」

 

瓦礫を吹き飛ばし、立ち込めた土煙で照明が遮られ暗くなったアリーナ。その爆心地では高熱で赤熱した土砂により、赤一色のドギツイ光源で真っ赤に彩られている。火事場のような熱風がオールマイトの頬を叩いた。

 

「訂正する。ありゃあ、バケモンだ。」

 

ーーーーー

 

六本木ヒルズ。オールマイトの事務所

 

「オールマイトの隠し子ですか?」

 

「いや、それにしては可愛すぎる。養子に違いない。」

 

「お嬢ちゃん幾つなの?」

 

「すごいパワーだね。オールマイトと同じ個性?」

 

「可愛い、お花屋さんの匂いがする。」

 

受付嬢と女性サイドキックの2人に揉みくちゃにされた幽香の額には青筋が浮かび、カタカタと貧乏ゆすりをしている。

 

「HAHAHA、私は恨まれているからね、ずっと隠していたんだ。…すまなかった。幽香。今更受け入れてもらえるか分からないが、やり直そう。」

 

「散れっ!」

 

幽香は纏わり付いていた2人を振り払った。尻餅を突いた受付嬢が涙目で尻をさすっている。サイドキックの娘は受け身をとったらしい。

 

「親とか子とか私には関係ない。ただ、面白そうだからあなたをブチのめすの。ここで暴れると困るのでしょう?早く場所を案内しなさい!それとも、ここでスペルカード……ビームをぶっ放してもいいのよ。さあっ!さあっ!早く!」

 

少女は畳んだ傘を正眼に構える。ビームが、本当に出るのだろうか。鳳香(ほうか)…この娘の母は花を咲かせ、また枯死させる個性を持っていた。

 

「幽香はビーム撃てるのかい?お母さんも私もそんなこと出来なかったけれどなぁ…」

 

「試してみる?」

 

幽香は小さな口を裂けるんじゃないかと思わせるほど歪め、不敵に笑っている。傘の先端がハロゲンライトのようにサンサンと輝いている。本当にビームが出そうだ。

 

「5〜4〜3〜…」

 

サイドキックたちが身構える。事務員たちは怯えた視線を向けている。オールマイトがいるここが安全だと信じているからこそ、パニックにはなっていない。

 

「分かった。お父さんの負けだ。好きなだけ暴れられる場所を用意しよう。」

 

「お父さん?」

 

ギロリと赤い目がオールマイトを射竦める。

 

「お、おじさんに任せなさい。」

 

「それで良いのよ。やればできるじゃない。」

 

幽香は傘を下げると、ニッと今日一番の笑顔を見せた。それは父親にとって初めて見る娘の笑顔だった。

 

「やっぱり可愛いじゃないか。」

 

「やればできるってこういうことだよね。」

 

「反抗期かな」

 

「会ったこともないおっさんに父親とか言われても嫌だろ?常識的に」

 

ボソボソとした内緒話にガンを飛ばす幽香。いつぶりかに咲いた笑顔もすぐに眉間のシワで上書きされるのだった。

 

(勿体無いなあ。)

 

察しの悪いオールマイトも余計なことを言って娘を怒らせるくらいならと口をつぐんだ。仮に余計なことを言わず、事務連絡的なコミュニケーションに限定したところで、幽香がブチ切れるのを避けることができないことに気づくのに時間はかからなかった。

 

ーーーーー

 

応接室B

 

応接室Aは豪華だが、応接室Bには80インチのスクリーンがあり、会議室にも使えるようになっている。ここに幽香を通したのは衛星放送が観れるからであり、子供だからと配慮してのことだった。

 

「幽香ちゃんは何を飲むかしら?コーラにファンタに、あっクリームソーダもあるわよ。子供は好きでしょコレ。」

 

「紅茶で」

 

「お茶請けは何にする?甘食に…カントリーマアム、あ、ばかうけはどう?余ってるのよね。オバちゃんこれ大好きっ!」

 

「甘食で」

 

紅茶に口を付け、一息つく。やはり都会に来てよかった。劇的な1日だ。それもまだ正午前、この素晴らしい1日が半分も残っている。

 

オールマイトが父親だというのは驚いた。太陽の畑を襲撃した怪人はそれを知っていたから、ヒーローカードを渡したのだろう。無論、父親がいきなり出てきても信じることは難しいが、疑ってもいなかった。寧ろ興味がなかった。父親がいないのが普通だったし、母親がいないのもすぐに普通になった。幽香の暴力性の前には、みなしごだと揶揄うクソガキも現れなかった。

 

「役所の手続きが楽になるわね。クソうざい児相のハエどもも黙るでしょう。親って便利ね。少し父親という存在が好きになったわ。…これが親子愛?」

 

「それは違うわ幽香ちゃん。」

 

小うるさいババアをシカトしながら勝手に納得する幽香。彼女が愛を理解するときは来るのだろうか。

 

ーーーーー

 

社用車のクラウンのセカンドシートに幽香はいた。手には社用のスマホを持っている。オバちゃんに教わった通販サイトで花の種を調べる。農協の斡旋する会社から買った方が物がいいが、通販サイトは商品をよく見せるのが上手い。関連商品で自分が欲しいものをピンポイントで勧めてくる手法は殺人的に物欲を煽ってくる。

 

「お父さん、お願いがあるの。」

 

「は、初めてお父さんと呼んでくれたね。何でも言ってごらん。HAHAHA」

 

「これにクレカ入れてちょうだい。」

 

スマホをポイッと膝の上に投げられる。

 

「おじさん泣きそうになってきたよ。」

 

ーーーーー

 

国立個性研究センター

 

ここは第2台場、お台場の沖に作られた人工島であり、隔離された実験施設や研究機関が多く集まる。

 

「急に連絡よこしやがって、たまたま雄英に来ていなかったらわざわざ来なかったぜ。で、その嬢ちゃんがお前の娘か。…全っ然似てねえな。DNAがこんなに仕事しねえことも他にあるまい。」

 

「はあ、流石に失礼じゃ…いや、なんでもないです。」

 

「早く案内なさい。入れ歯引っこ抜くわよ。」

 

「こりゃあ、教育に骨が折れるぞ。」

 

「私もそう思います。」

 

白衣を着た職員の案内で地下へと廊下を歩いていく。階段ではなくなだらかな坂道が続いていく。重厚な銀行の金庫にあるような扉の前に着く。

 

「根津校長」

 

「やあ、オールマイト。君の娘に会えると聞いてね。なんでも、かなりすごい増強系らしいじゃないか。好奇心はネズミも殺すのさ。いてもたってもいられなくなってね。」

 

「巻き添えで死んでも文句はないわね。」

 

「大丈夫さ。観客席の窓はオールマイトのスマッシュの直撃でも、どうにか一発は耐えるからね。」

 

オールマイト、幽香、グラントリノの3人で訓練室へと入る。中はコンクリート打ちっ放しのアリーナ状で壁の上部に強化ガラスで隔てられた客席がある。

 

「それではオールマイト、風見幽香の戦闘訓練を行います。立会人は国立個性研究センターの職員16名と救急救命士2名、僕とグラントリノさ。では、怪我のないように、実りある訓練を。Plus ultra!」

 

〜〜四季のフラワーマスターVSオールマイト〜〜

 

「私が来た!」

 

「ザクロの花はお好き?血のように真っ赤で綺麗なのよ。あなたの()は何色かしら。」

 

「変な本でも読んだのかい?幽香。おじさんがカッコいい口上を考えてあげよう。」

 

「テレビで言っているアレのことかしら?オウムみたいに同じセリフで…なんていうか、反吐がでるわ。」

 

「ヘドって…」

 

「もう始まってんぞ!訓練だからって油断してんじゃねぇっ!」

 

グラントリノが一喝する。

 

「幻想『花鳥風月、嘯風弄月(かちょうふうげつ しょうふうろうげつ)』」

 

空間を埋め尽くす極彩色の光芒がオールマイトに殺到する。ぼんぼりのように淡く光る巨大な牡丹の花が尾を引きながら宙を舞う。アレは絶対に触れてはいけないものだと己の野生が叫ぶ。

 

「Oooooh!」

 

弾幕の隙間を見つけて体をねじ込む。入り口さえ見つければ、知恵の輪を解くように唯一つの正解を導ける。それは敢えて回避させることで思考と位置どりを制限されるということ。

 

「もっと踊りなさい。紳士ならワルツの1つ2つ踊れないとダメよ。」

 

「そうはいかない。プロのヒーローを見せてあげよう。全て吹き飛ばす。」

 

回避行動をやめ、体を縮めて溜めを作る。そこから生み出されるのは圧倒的な破壊。それはパンチではなく、もはや爆撃だった。

 

「TEXAS SMASH!!」

 

正面の弾幕は消し飛び、その衝撃波はモーセに割られた紅海のように幽香への真っ直ぐな道を作り、幽香を飲み込まんとする。パンチの溜めを見せつけたのも、必殺技を予告したのも幽香に避けさせるためだ。だが、幽香はその圧倒的な風圧を仁王立ちで迎え撃った。

 

「なっ…」

 

どういう理屈か、一見して40kgもない少女が、タタラを踏むだけでトラックも吹き飛ばす風圧を耐えきった。ニュートン力学を愚弄している。幽香はパチパチと拍手をしている。

 

「次はNo.1ヒーローの番よ。」

 

ふと余裕ができてグラントリノに目をやると、最初の位置から微動だにしていなかった。コンクリートの床が彼を避けるように抉れている。恐るべき操作精度だ。

 

「やれ、俊典。その娘の底を見なけりゃならねえ。ソイツは危険だ。」

 

「わかりました。行くよ幽香、歯をくいしばるんだ!」

 

さっきのテキサススマッシュで幽香が並みの硬化系個性並みに硬いのが分かっている。一先ず軽自動車を転がすくらいの気持ちでリバーブローを繰り出す。衝撃で体がくの字に折れる。

 

「やりすぎたか…」

 

幽香はニッと笑うとオールマイトがしたのと同じようにリバーブローを撃ち込む。

 

「ガハッ」

 

今度はオールマイトがくの字に折れる。胃を全摘しているため、鋳溶かした銅を腹に流したような熱と苦痛に悶える。

 

「だらしないわね。その筋肉は伊達かしら。」

 

「まだまだぁっ!」

 

オールマイトが殴り、幽香が同じ技を返す。ドゴンドゴンとダイナマイトを発破したような轟音が鳴り響く。その音は減衰することなく、観客席にまで轟いていた。

 

「驚いたね。衰えているとはいえオールマイト、本気をだしているよ。8割くらいかな。」

 

根津はそう独り言つ。

 

「驚きですね。今、我々で彼女の腕力、ビームの出力を計算中です。どうしても概数になってしまいますが。何より驚きなのはその強靭さです。オールマイトと殴り合っているのに消耗しているのは彼だけです。」

 

「最初は女の子だからと顔を避けていたのに普通に殴ってますね、彼。」

 

「なのに顔が綺麗です。アダマンタイトかオリハルコンで出来てるのかなあ。」

 

最初は心配していた医師もあっけらかんと眺めている。

 

「俊典っ、その辺で良いだろ!夢中になりすぎだ!」

 

5分間も殴り合えば、十分に、データも取れる。幽香は大丈夫そうだが、これ以上はオールマイトの身体に障る。

 

「UNITED STATES OF SMASH」

 

かつてこれ程の力を人に振るったことがあっただろうか。動くマトに渾身の必殺技をブチ込むのがこんなに爽快だったなんて……。なんて言っている場合では無い。

 

「やってしまった……」

 

OFA。その強大な力を思うままに解放し、純粋な武を競う。考えたこともなかった。どうやら私は心の底で「個性を発揮したい。」という思いを、煮え滾るマグマのように燻らせていたらしい。

 

「これではヴィランと一緒ではないか。」

 

オールマイトはアリーナサイズの地下訓練場の真ん中で立ち尽くす。全力で殴りあうのは小学校低学年以来でハッスルしてしまった。渾身のデトロイトスマッシュを胸に受けた幽香は、リニアモーターカーも真っ青のスピードで放物線ならぬ直線を描き、鉄筋コンクリートの壁に吸い込まれるように消えた。崩れた壁面はあまりのエネルギーに流体のように振る舞い、土砂の津波がオールマイトの膝丈まで瓦礫で埋めた。

 

「…とひのり」

 

訓練の立会人をしていたグラントリノは口をあんぐりと開けている。心なしか10歳ほど老けて見えた。歯のない老人のように呂律も回っていない。

 

「俊典!お前っ!なんてことを!こんなの加減が云々の話じゃねえぞっ!日本は終わりだ…。こんな、こんな終わりなんて!」

 

グラントリノの声が遠くに聞こえた。現実感がない。ファンタジーのような、自分が物語の人物のようにフワフワと浮いた存在に感じた。

 

カッ…ドーンッ!

 

瓦礫の山の中から青白い閃光が迸った。それは真夏の太陽よりもギラついて、閉じた瞼をたやすく貫く眩い閃光だった。数巡遅れてやって来た爆音が鼓膜だけでなく、胸や腹を内蔵ごと揺さぶる。散弾のようにぶっ飛んできた瓦礫を正拳突きの拳圧で相殺し、グラントリノを守る。

 

「次はこっちの番」

 

瓦礫を吹き飛ばし、立ち込めた土煙で照明が遮られ暗くなったアリーナ。その爆心地では高熱で赤熱した土砂が赤一色のドギツイ光源となり、アリーナ全体を真っ赤に彩っている。火事場のような熱風がオールマイトの頬を叩いた。

 

「訂正する。ありゃあ、バケモンだ。」

 

「そこまで!」

 

アリーナに根津の声が響く。

 

「これ以上はアリーナがもたない。この辺が国から予算を盗る限界値だろう。オールマイトも破産したくはないだろう?」

 

「かっNo.1ヒーローが破産なんて夢がなさすぎるぜ。」

 

「あ!?」

 

「落ち着くんだ、幽香!私はもうボロボロだ!これ以上はヒーローとして活動できなくなる。それともボロボロのおじさんを甚振りたいのかい?」

 

「弱い者イジメは楽しいけど、強いヤツをイジメるほどの甘露が他にあって?」

 

「俊典!子育て失敗しましたじゃ済まされねえぞ!こんな特撮怪獣みたいなガキがヴィランになったら日本どころか世界が終わる。悪くてもヴィジランテだ!」

 

「はあ、No.1といってもつまらないわね。どこか具合が悪いみたいだし。今度はヒーローの頭数揃えてちょうだい。アリみたいに踏み潰してあげるから。」

 

スタスタと歩き巨大な鉄の扉を蹴り開けた。ロックが解除されていないため、壁に噛ませていたボルトが弾け飛ぶ。

 

「彼女、12歳だよ。私は一体どうなるのだろう。」

 

「それが親になるってことだ俊典。」

 

白衣の集団と二足歩行のネズミがアリーナに降りてきた。

 

「彼女のスペックが解析できたよオールマイト。驚きだね。」

 

根津は今にも小躍りしそうなほど嬉しそうだ。

 

「聞かせて欲しい。彼女は既に全盛期の私並みの力がある。」

 

「俺にはもっとヤベエ奴に見えたぞ」

 

グラントリノは深刻そうな顔をしている。歳をとると心配性になるようだ。

 

「なんと、彼女の馬力は原発20基分だ。これはカタログスペックでオールマイトの3倍に当たる。」

 

「何だと!」

 

慄くグラントリノ。

 

「それはあの瓦礫を吹き飛ばしたビームのことですか?」

 

「いや、平均値だよ。彼女はビームを撃っていない平時からそれだけのパワーを身に纏っている。まあ、実測値じゃないからプラスマイナス50%くらいは誤差があるけどね。」

 

「平均して私の3倍…」

 

「でもピーク性能ならオールマイト、君の方が5倍は上さ。彼女の個性は溜めて撃つっていうのが苦手らしい。」

 

「HAHAHA、それならどうにか抑えられるかな?」

 

「何よりすごいのは彼女の丈夫さだよ。あれだけ君に打たれたのに軽いジョギングでもしたかのような爽やかな顔をしていたね。彼女のビームはコンクリートが溶けていたから分かるだろうけど、凄まじい熱量だ。この炎熱耐性、衝撃耐性を加味すれば彼女はツァーリボンバの直撃に耐えることができる。」

 

「ツァーリボンバ?」

 

「バチクソデカい核爆弾だ。俊典、あとでウィキペディアで調べとけ。にしても、本当にゴジラじゃねえか。パワーはOFAの遺伝として、ビームはどうした。母親は花の個性だろ?理屈がわからん。」

 

「何にせよ、この測定結果をどうするかだ。人の口に戸は立てられないよ。オールマイト。」

 

「公表します。娘の存在がマスコミにリークされるのも時間の問題ですし、世間の関心はOFAが遺伝したか否かでしょう。」

 

「うん。賢明な判断だ。」

 

こうして、幽香の初の戦闘訓練は終わった。

 

「遅いわね」

 

1人車に戻っていた幽香は待ちぼうけのイライラを通販サイトで発散するのだった。

 

オールマイトの預金残高が¥50000減った。

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