自我が芽生えた者と王道でない者に祝福を! 作:シャイニングピッグEX
アストレイは今、受付のルナに見繕ってもらった依頼を達成するためにグリフォンとマンティコアが争っている場所まで来ていた
「依頼場所はここのはずなんだが.......マンティコアもグリフォンもいないな」
「調べた情報だとここはグリフォンの住処らしいが....ん?」
周りを見渡すと木の枝で作られた巣の中に卵を見つける
(グリフォンの卵か? だとすると疲弊したグリフォンをマンティコアが襲ったって所か)
グルゥァァァァァァ‼ ギシャァァァァァァ‼
ズドォォンッッ‼
「手負いのグリフォンが二匹ということは.....当然お前もいるか」
グリフォンが吹き飛ばされて来た所から遅れてグリフォンより大きいライオンのようなモンスターがゆっくり歩いてくる
「本来、温厚のグリフォンが無意味に暴れる事はない。 お前を倒せばこいつらも落ち着くだろう」
アストレイは左腰に差していたガーベラストレートを抜刀しグリフォンを背後に構える
「任務を開始する」
アストレイとマンティコアの戦いは一方的だった
マンティコアの噛みつき、爪の引っかき、尻尾の叩き、巨体の体当たりその悉くを真正面から打ち破っていく
噛みつきを左手のアッパーで顎を砕き、爪の引っかきと尻尾の叩きを刀で切断し、体当たりを真正面から真っ二つに斬る
ガーベラストレートに付着した血を一振りですべて落とすと鞘に納刀しグリフォンの方へ向かう
「俺はお前を襲う気はない。 言っている事がわかるなら首を縦に振ってくれ」
横たわっている二匹のグリフォンは互いに向かい合い首をアストレイに向けると縦に振る
「俺の言っている事がわかっているみたいでよかった。お前達家族を脅かすモンスターはいるか?」
「いないか....ならばもう暴れることもないな?....ないか。 それなら一つ目の依頼は完了だな」
「俺はもう行く じゃあな。」
崖の上にあったグリフォンの住処を後にし次の依頼先へ向かう
次の依頼先へ来たアストレイは森の中を歩く
(次の依頼は一撃熊か。 灰色と黒の大きい熊みたいだが......殺気?!)
グゥルァァァァァァァ!! バキバキッ!!
「この威力.....確かに真正面から受ければただじゃすまないな」
「任務を開始する」
一撃熊はその両手でアストレイを襲うがすべての攻撃をガーベラストレートで受け流されすれ違いざまに斬られ続ける
「何度やっても同じだ。 これでしまいだ」
すれ違いざまに振られた刀は一撃熊の首を斬り落とす
「ふむ、起き上がる気配もないな。 これで急ぎの依頼は終わったし一度町へ戻るか」